水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」
カルテ番号 め・3(4)
正直、太極拳のようなもので、うつ状態が治るとは思えなかった。
でも、他にすがるものがなかったのだ。
何もしないで家に閉じこもっていたら、ダメになる。
それだけはわかった。
そして、悲しみと苦しみから抜け出たい。
何かしていなければ、ダメになる。
何か月も本とDVDを見て、身体を動かした。
練習しているというよりも、現状から逃げている。
すると、動かしている時だけは、気が軽くなる感じだった。
だから、夢中になって動かした。
そして、毎日、あの先生のメールを思い出した。
ゆっくり、おおらかに、呼吸を意識して・・・
身体が動作を憶えて、自然に動かせるようになった。
すると、上手く出来ない箇所を工夫できるようになった。
より、おおらからに。
より、呼吸を楽にできるように。
型のつなぎ目も、工夫した。
自己流でいいのです、と教えてくれたのだ。
自己流がいいのです、の言葉に自信が出てきた。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
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18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 め・3(3)
憶えていてくれた。
素直に嬉しい。
「その時の相談料を支払いに、先生の所に行きたいのです」
院長は笑いながら言った。
「メールだけだったし、元気になられたようですから、もういいですよ」
「いいえ、どうしても、伺いたいのです。
予約、お願いできますか?」
院長の声は明るかった。
「そうですか。では、お待ちしています」
通話が終わって、礼子はホッとした。
よかった。
やっと、会える。
やっと、10年間を診てもらえる。
約束の日、礼子は車で出かけた。
免許は持っていたが、しばらくは運転できなかった。
閉じこもりの日が続いていたのだ。
夫の急逝から、更にどん底に落ちた。
そして・・・徐々に、前に進めるようになった。
あの、院長のアドバイスから、足が動くようになった。
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カルテ番号 め・3(2)
泣くなんて、予想もしていなかった。
泣く理由も思い当たらない。
初めての電話だし、会った事もない相手だ。
ただ、10年前、メールで数回のやり取りをしただけだった。
それ以降、メールも、その他の連絡さえも、していなかった。
忘れた事は無かったが、それは毎日の行事があるからだった。
「失礼しました先生。
私、明木礼子と申します。
電話は初めてしますが、以前にメールはさせていただきました。
10年前です」
院長の声は落ち着いていた。
「そうですか、どんな要件でメールされましたか?
何しろ、私は憶えが悪いので、申し訳ありません」
礼子は、憶えてなくて当然だと思っていた。
「あの、10年前、うつ病で相談させていただきました。
その時、先生は太極拳を薦めてくれました。
一人で、本やDVDですればいい。
ゆっくり、おおらかに、呼吸に気をつけて、とアドバイスいただきました。
自己流でいいのだと。
自己流が回復する方法だと」
少しの間をおいて、院長は言った。
「思い出しましたよ。
私は、憶えは悪いのですが、自然と思い出す事が多いのです。
メールからの雰囲気でしたが、今の明木さんとは別人のようです。
確か、絶望の暗い雰囲気のメールでしたね。
閉じこもりで、家から出られない。
でも、何とかしたい。
そこに、光明を感じました」
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カルテ番号 め・3(1)
明木礼子はやっと念願を果たす時が来た、と感じていた。
この10年間、毎日、忘れた事は無かった。
10年前とは違う。
どうどうと会える。
嬉しさ、だと思うが、胸がドキドキするようだった。
そして、電話した。
それは、初めての電話。
「はい、氣功療法院です」
電話の向こうの声は、思ったよりも若かった。
初めての声を聞いたのだ。
「先生・・・私・・・」
どうしたのだろう。
10年経って、60歳も過ぎた。
気負っているわけでもない。
落ち着いている、と思っていた。
「どうされました?」
電話の向こうで、ゆっくりと優しく訊ねている。
「あの・・・私・・・」
言葉が続かない。
そして、涙が出てきた。
「ゆっくりでいいですよ。待っていますから」
話せるまで、実際は数分だと思うが、礼子はとても長く感じた。
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カルテ番号 む・2(52)
院長はそれから、幾つかの具体的な方法を教えた。
毎日、自分で出来る方法だった。
こんなに簡単でいいのか?と思える方法だった。
それでも、今日の話が無ければ続けないかもしれない。
何故、院長が説明を先にしてくれたか、充分理解できる。
一つ一つの方法は簡単でも、深いのだ。
いや、深くなれるのだ。
その意味が理解できていなければ、表面で終わる。
表面だけでは、続かないし、続けても効果は薄い。
それが、よく判る。
村木は今後次第とはいえ、変われることに疑いはない。
それは、単に部分が立たない、立つの問題ではなかった。
もっと、大きな意味と意義のある変身だ。
院長は、更に深い話と方法もある、といっていた。
次は、変化した報告の時に、また伺う予定だった。
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カルテ番号 む・2(51)
病人が半分以下に減るなら、病院は間に合うだろう。
「どの国の指導者も、国民の生命を守る、と言います。
その為に防衛が必要だと言います。
防衛とは言いながら、戦争関連の予算です。
生命を守るなら、病気と健康関係に当てればいいのに。
生物という視点からなら、戦争では生命は失うだけですね」
村木は知っている。
戦争が何故無くならないか。
主義や主張ではなく、利益が生まれるからだ。
古今東西、戦争は利害で起こる。
正義の為とか、平和の為とかは、扇動する題目だと。
少し考えれば、誰でも判る。
戦争は、正義や平和や生命を守る事の正反対の位置にある。
「逆な言い方をするなら、何故、病院や医師が足りないか。
それは、利益にならないからです。
利益になっているところだけしか、出来ないからです。
元々、医療、医学は、利益とは縁の無い事柄なのです。
生命は、利益という人社会とは次元の違うものなのです。
まぁ、国のやり方をここで言っても仕方ありません。
生命は、本来は個々に属するものです。
自分で管理するのが土台なのです」
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病人が半分以下に減るなら、病院は間に合うだろう。
「どの国の指導者も、国民の生命を守る、と言います。
その為に防衛が必要だと言います。
防衛とは言いながら、戦争関連の予算です。
生命を守るなら、病気と健康関係に当てればいいのに。
生物という視点からなら、戦争では生命は失うだけですね」
村木は知っている。
戦争が何故無くならないか。
主義や主張ではなく、利益が生まれるからだ。
古今東西、戦争は利害で起こる。
正義の為とか、平和の為とかは、扇動する題目だと。
少し考えれば、誰でも判る。
戦争は、正義や平和や生命を守る事の正反対の位置にある。
「逆な言い方をするなら、何故、病院や医師が足りないか。
それは、利益にならないからです。
利益になっているところだけしか、出来ないからです。
元々、医療、医学は、利益とは縁の無い事柄なのです。
生命は、利益という人社会とは次元の違うものなのです。
まぁ、国のやり方をここで言っても仕方ありません。
生命は、本来は個々に属するものです。
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カルテ番号 む・2(50)
院長はにっこりと笑って言った。
「それが理解でき、日常の行動に溶け込ませればいいわけです。
それで、大よそ70パーセントの問題は解決するでしょう」
村木は言った。
「70パーセント解決すれば、ずいぶんと病人は減りますね。
今の3割だけになるわけですから」
院長も頷いた。
「これは、私の勝手な予測ですよ。
今は病院も医師も看護師も足りない、といわれています。
日本でこの状況です。
世界的にみれば、病院にかかれない人はとても多いです。
発展途上国といわれる国では、そもそも病院自体が少ないですね」
院長は言葉を切って、少ししてから話し出した。
「世界中が固定概念に縛られています。
病人がいるから、病院や医師が必要だと。
確かに、病院も医師も必要なのですが、それは必要な病気だけです。
専門家と一緒に乗り切らなければならない病気だけです。
病気は医師や病院に全て任せてしまおう、とすれば、足りない。
でも、病気自体が減る、あるいは、個人で回復できればどうでしょう」
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カルテ番号 む・2(49)
院長の言葉は耳に痛い。
「誰でも生命が一番大切だ、と言います。
でも行動は違いますね。
疲れた身体に追い打ちをかけるように飲みに行きます。
ストレス発散と免罪符のように、遊びます。
ストレスは肉体の回復からなのに、心を優先してしまうのですね」
村木は院長に言った。
「本気で身体を労われば、簡単な方法でも回復するのですね。
更に元気になれるのですね」
「そうですよ。
専門家の手を借りるのは、土台をしっかりしてからです。
土台は、自分の側にあるのです」
村木は今までを思い返した。
確かに、自分の身体、生命を労わるよりも、他に解決を求めていた。
高額なサプリなら、効くのではないか。
有名な病院や、治療者なら、治してくれるのではないか。
それらを求めるよりも、先にするべきことがあったのに。
何故、今まで、上手くいかなかったのか、ようやく解った気がした。
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カルテ番号 む・2(48)
院長の言うことも、わからないわけではない。
調べて、もっと不安になるのが実情だろう。
「大切なのは、生命の活性でしょう。
それによっての病からの回復でしょう。
病気に詳しくなるのではなく、健康に詳しくなるのが先決です。
いえ、詳しくならなくてもいいのです。
基本を持って、実行してくれればいいのです」
「基本とは、何ですか?」
「基本は、誰でも当たり前、と思うようなことです。
生命が一番大切、と思う事です。
本当に、そう思うのなら、日常生活で実行が伴うはずです。
例えば、ゆっくりと休息する。
疲れているのなら、消化の良いものをゆっくり食べる。
ゆっくり、呼吸する。
ゆっくり、手足、身体を伸ばす」
院長は、村木の顔を見て、言った。
「どうです。簡単ですよね。
でも、普段の生活で実行できていますか?
多少疲れても、すぐ休むことはしませんね。
食事も、よほどでない限り、特に注意しませんね。
まして、呼吸など気にもとめませんね。
簡単だけど、実行はしないのです」
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