水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「迷想中・迷走中・800」

2023-03-12 20:21:40 | Weblog


ある気功師・405

法王のお話しが終わり質疑応答の時間となった。
謁見時間は不明のままだ。
最初の質問は私だった。
もちろん和子先生が英語で訳してくれる。

私はそれまでの仏教の教えの一つに疑問があった。
因果応報の考え方だ。
いや、詳しく説明すれば因果律はいい。
それが個人に限定されるのに疑問があった。

例えば、前世で悪い事をしたから今世で苦しむ。
因果をそういう説明でする。
第一に善悪の規定が非常に狭く曖昧だ。
時代や国や宗教観や法で善悪は変わってしまう。


(本館は、HP「気の空間・氣功療法院」検索
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「迷想中・迷走中・799」

2023-03-11 22:09:54 | Weblog


ある気功師・404

日常会話程度は普通に通訳できる人は数名いる。
だが、二十代前半からニューヨークに住む和子先生は特別だ。
法王も日常会話程度なら英語を使える。
TCV(チベット子供村)では英語が第二公用語でもある。
世界中で平和の為に活躍できるようにとの配慮だ。

法王の話はチベット仏教にからむ話となる。
当然仏教用語が使われる。
私も実にいいかげんな般若心経の解説をした。
どんなにいいかげんに迷訳しても、仏教用語を使ってしまう。

通常の英語では対応する言葉が無い。
だからチベット語で話し、それを英語に訳す僧侶が必要となる。
毎日行われたチベット仏教特別講座のゲシュナム・リンチェン師の通訳。
現地に住むN原さんは、仏教を勉強していたから通訳できたのだ。


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「迷想中・迷走中・798」

2023-03-10 20:04:57 | Weblog


ある気功師・403

法王は付き人の僧侶に何やら話す。
すると僧侶たちは壇上から椅子を降ろしてきた。
おそらく普段壇上で座る椅子だろう。
それを我々の半円状の並びの真ん中に置いた。

我々との距離は3~5メートル。
法王の両脇に僧侶が立っている。
これも通常の謁見ではありえない。
同じ平場での謁見などありえない。

最初に法王の言葉があった。
チベット語での言葉だ。
それを脇にいる僧侶が英語に通訳する。
その英語を和子先生が日本語に通訳する。


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「迷想中・迷走中・797」

2023-03-09 20:43:22 | Weblog


ある気功師・402

手荷物を待機所に置いて、案内役の僧侶に付いていく。
講堂のような大きな部屋に案内された。
講壇の手前に半円状に椅子が並べられていた。
講壇にかなり近いな、と感じた。

椅子は三重になっていた。
我先にと一番前の椅子に座る人で一度は満席になる。
だが和子先生が質問者などの為、場所を入れ替えた。
気の弱い私も後ろに弾き飛ばされていた。
その私も和子先生が一番前に座るよう指示してくれた。

やがて、ついに、本物のダライラマ法王が現れた。
数名の僧侶と共に静かに歩いてくる。
大柄の偏袒右肩(へんだんうけん)が決まっている。
(左肩に衣をかけ、右肩を露わにした装着姿)
少し前かがみ気味で、ゆったりとした歩き方だ。


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「迷想中・迷走中・796」

2023-03-08 20:44:20 | Weblog


ある気功師・401

龍村師匠や和子先生、龍村師匠の長兄の龍村監督。
ガイアシンフォニー3番で法王も登場人物の一人だ。
龍村兄弟は法王にとって親しみのある一族だ。
そのツアーだから信用おけると内偵も済んでいるかもしれない。

このツアーの三ヶ月前も師匠と和子先生はニューヨークで会っている。
謁見はそこで申し込まれていた。
だからといって、このチェックは甘いと思う。
受ける私側からしても、そう感じた。

信用されているのだろうが、法王は世界の宝だ。
世界の希望の大きな光だ。
だからこそ、命を狙われているのは事実なのだ。
ローマ法王も同じように常に生命を狙われている。
漫画でも小説でもなく、多くの暗殺者が何度も襲撃している。


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「迷想中・迷走中・795」

2023-03-07 21:10:06 | Weblog


ある気功師・400

当日の朝、それぞれが正装ほどではない衣服にした。
初めて法王の住んでいる建物に行く。
門の前に二人の警護人がいる。
フランス兵、あるいはフランス人のプロ警護員。

だが、どう見ても塀はそれほど高くない。
二人だけしかいない警護人も堅牢な守りとはいえない。
某〇国などからの暗殺者は何度も何度もあるようだ。
それにしては、とても危うく感じる。
おそらく、法王の指示だろう。
この警護人さえ置きたくないに違いない。

門の中に入ると、すぐ控え所がある。
更に中に入る前のチェック施設だ。
ここでボディチェックを受ける。
手持ちのバックなども調べられる。
それも、実に簡単なものだ。


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「迷想中・迷走中・794」

2023-03-06 20:49:24 | Weblog


ある気功師・399

前日の午後に連絡があったようだ。
謁見の時間がどれほどだか分からない。
それでも質問などの用意を全員がした。
前日の夜に和子先生と打ち合わせした。

誰の質問をどの順番でするか。
幾つくらい受けていただけるか分からないからだ。
そこで最初の質問は私のからとなった。
つまり、私の質問は必ず答えていただけるのだ。

ツアー参加者の多くは内情を知らない。
これがどれほど難しい予定だったか、を知らない。
企画、代表の龍村師匠だって、どうなるか分からないのだ。
そして、どれほど奇跡的な謁見なのかも理解していなかった。
私は和子先生と話す機会が多かったから知っていただけだ。


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「迷想中・迷走中・793」

2023-03-05 20:36:57 | Weblog


ある気功師・398

龍村一族の和子先生はチベットの恩人といえる。
誰も知らなかったチベットの現状を世界に知らせた。
中国に攻められて亡命した事実をAP通信から世界に発した。
その他にもチベット音楽、芸術、歴史を紹介した。
その恩があっても、瞑想期間中の法王と会う事はできない。

だが、どんな人であっても法王の行動を左右できない。
つまり、これは、まぎれもなく、法王の意思だった。
長年使えてきた法王の身近な高僧達の予想も裏切った。
気まぐれかもしれないが、何かが法王に起こった。

ありえない出来事はダラムサラに着いてから連続していた。
特別講座の講師をしていただいた超高僧。
ネチューン寺のクテン師。
どちらも人前に出るのは極めて稀な人達なのだ。
我々は、どういうわけか、非常に稀な出来事の中にいた。


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「迷想中・迷走中・792」

2023-03-04 20:24:04 | Weblog


ある気功師・397

1997年7月9日。
ついに、本当に実現した。
ダライラマ法王との謁見。
ノーベル平和賞受賞以降、一般人との謁見は基本的に無い。
政府関係者、宗教関係者以外では異例なのだ。

しかも、誕生日を挟んだ10日間は誰とも会わない。
法王にとっても、とても貴重な瞑想期間だ。
身近な関係者とも会わない。
一人だけで籠る特別な期間だ。

だから、ダラムサラに着いても、我々が法王と会えるのは夢。
法王からの指示で、様々なもてなしをしていただいた。
それぞれ案内してくれた高僧達も謁見は無いと思っていた。
だからこその、おもてなし。
そう思われていた。


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「迷想中・迷走中・791」

2023-03-03 22:02:03 | Weblog


ある気功師・396

チベット仏教大学は通常の僧侶としての修行もある。
そして、ものすごい量と質の勉強も合わせてする。
どこかの国の入学さえすれば、何とか卒業できる。
卒業までの数年間は生温い、半分遊びの大学が多い・・・らしい。
そんなノーテンキな国の学生では、絶対に在学できない。
日本の大学も、根底から仕組みをし直した方がいいだろうなぁ。

その後は、おそらく最後となるチベット仏教特別講座。
どうやら法王との謁見が実現しそうなのだ。
私はヒリヤ―和子先生と明日の打ち合わせに呼ばれた。
何故か和子先生も私を重宝して利用してくれている。
チベットと法王を世界に紹介した和子先生は、相変わらず迫力ある。


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