今朝は、抹茶を点ててみました。
和菓子をゆっくり味わいながら戴き、心静かにお茶を飲む、至福の時間です。
父がお茶を好み、来客時や生活の節目にお茶を点てていたためか、いつの間にか、私もお茶が好きになっていました。
もっとも、子供のころは、苦いお茶より甘い和菓子、「花より団子」の方に魅力があったと思います。
抹茶を初めて口にしてから、かれこれ50有余年にも成りますが、特に「茶道」に関心を持ったことは無く、未だにお茶の作法は全く心得ません。
しかし、これまでお茶を戴く時には、お茶を点ててくれた人に「ありがとう」の気持ちを込めて頭を下げ、静かに戴いて、「御馳走様でした」とお礼を述べて下がる。
「礼に始まり、礼に終わる」これぞ「手前流」の作法です。
「和」「敬」「清」「寂」は茶の湯の心とか、確かにお茶を飲む心境、そのひと時は、茶の湯の心に似て、幸せの一瞬かもしれません。
これを機会に、製鉄職人の労働食が始まりと言われる、「おこわ、煮豆、漬物」等をお茶で泡立てた、この地特有の庶民のお茶、「ぼてぼて茶」にも挑戦して見たいと思っています。