松江・風の丘公園周辺には、秋の七草の一つ萩の花が咲いてい
ます。
米粒の様な赤紫色の無数の花がこぼれ落ちそうです。
萩の花は、万葉の昔から歌人に愛され「万葉集」の中でも140首あまり
が詠まれています
秋の野に咲く代表的な花を数え上げた、有名な「秋の七草:山上憶良」
でも、「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」
と詠み、萩は歌の一番最初に出てきます。(はぎのはな・おばな・くずはな
なでしこのはな おみなえし ふじばかま あさがおのはな)
ここで詠まれた「あさがお」は、キキョウともムクゲとも言われています。
「我妹子に、恋ひつつあらずは秋萩の、咲くきて散りぬる花にあらましを」
~あなたに恋しないで、あの秋萩の様にただ咲いて散ってしまった方が良
かったのに、生きていてもあなたは私の恋にはこたえてくれないのだから~
等と、萩の枝に恋文を結んで、恋のかけ引きをしていたのでしょうか?
萩の花は、少なくとも7~8世紀頃より、風流な野の花の代表でもあったよう
です。
~今日も良い一日を~