城下街が薄っすらと粉雪化粧をした朝、松江城公園を散策していると、杉林と石垣の
狭間に見上げられる城郭が、往時を偲ばせるぴったりの構図に見え、鉛筆とパステル
で描いてみました。
さすがに早朝の城山は、人っ子ひとり居らずシーンと静まり返っていて、時折、頭上の
木々に積もった雪が落ちてくる音と、野鳥の鳴き声が遠くで聞こえてくるだけです。
本丸に上って行く、この石敷きの道を踏みしめ上って行くと、今からわずかに160~1
70年前までは、紋付き袴姿の武士が登城していたことを思うと(今も、鎧兜の若武者が往
来しておりますが・・・若武者隊)、時の過ぎゆく重さを感じずにはいられません。
松江城も、寒く長い冬のトンネルの中で、何回か雪化粧をし、桜花散る春(4月)には、
また多くの人々が、この石敷き道を上って来ることでしょう。
~今日も良い一日でありますように~