タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

~恵曇港の歳月を感じさせる倉庫~

2012-09-15 | 風景

恵曇港の先端にある古ぼけた木造の建物、裏手に魚網等が積み重

てあるところを見ると漁具倉庫の様だ。

この倉庫もかつては、漁師さん達の溜まり場として、景気付けの茶

酒が酌み交わされたことだろう。

この港の歴史と共に活躍したであろうこの倉庫、歳月を感じさせる

いがモチーフとして良く、対岸に陣取ってスケッチをしていると、土

地の古老が物珍しそうに近寄って来て、「ア~・・・あのボロ倉庫を描

いていなさるか?」と、事もなげにおっしゃる!

そい言うおじいさんの顔も、元漁師さんらしい日焼けした肌に、深い年

輪が刻み込まれた、精悍ないい顔をしていらっしゃる。

人そして物それぞれに、一生懸命生き抜いて来た、かけがえのない歳

月が積み重ねられて行く。

    ~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~

 

 


高枝に 野葡萄さがる 里の山。

2012-09-14 | 植物

裏山を散歩していると高枝から、紫、藍、空色等のきれいな実の着いたノブ

ドウの蔓が垂れ下っている。

野葡萄は自宅の庭にも生えているが、やはり野に在るものは野に置くのがい

い、それぞれの色が鮮やで生き生きとしている。

ヤマブドウやエビズルと違って、実は食べられないが、漢方薬(肝臓、利尿)と

して、最近注目されている様である。

絵に描く分には、蔓性で誠に形がいい!

もう少ししたら(10~11月)山葡萄の実が熟れる、今年こそは、念願の葡萄ジ

ュースを是非作って見たい。(ワインをイメージすると、酔っぱらいそう!)

        ~今日も良い一日であります様に~

 


♪海は広いな 大きいな~ 月はのぼるし 日は沈む~

2012-09-13 | 風景

秋晴れの下空気が澄み渡り、島根半島の西端までくっきりと見えています。

ついひと月前には、海水浴客が押し寄せ活気に満ちていた海(恵曇の浜)

も、今はまた元の静かな海にもどってきています。

水平線の彼方には、夏の名残りの入道雲が湧き立ち、足元を洗うさざ波の

音と砂に滲み込む音だけが、心にも染みてわたって来るような、心癒される

ひと時です。

山育ちのため小さい頃は、よく高い山に登っては遠くに見える海を眺めて、

「あの海に行ってみたい」と思っていました。

今でもそんな海への憧れがあるのか、ただ海を見るために時々浜に足を運

んでいます。

  童謡  「海」

 海は広いな 大きいな~

  月はのぼるし 日はしずむ~

♪ 海は大なみ 青いなみ~

  ゆれてどこまで つづくやら~

          ~今日も良い一日であります様に、~

 

 


佐太神社の狛犬 ~映画「あ・うん」~

2012-09-12 | その他

~阿吽:あ・うん~

佐太神社正面の狛犬、口を開けた左が阿形、口を結んだ右が吽形、仏教(真言)

呪文の一つで、「阿」は口を開き最初に発する音(真実)、「吽」は口を閉じて出

最後の音(智慧)、宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされる。

対となる物を表す用語としても使用され、狛犬・仁王・シーサー等の宗教的な

のモチーフされている。(出典:ウィキペディア)

2人の人間が呼吸まで合わせる様に、共に行動している様を「阿吽の呼吸」「阿

吽の仲」などと呼ぶ。

先頃、テレビで高倉健主演映画の特集をしており、映画「あ・うん」を久し振りに

た。

饒舌な板東英二(仙吉)と、寡黙で折り目正しい高倉健(門倉)は、あ・うんの的

役ららしく、映画の中仙吉の父初太郎が、二人を指して「神社を守る狛犬の阿

と吽だ」している。

降旗康男:高倉健の映画は、任侠に始まりほぼ全作品を観ているが、これを機

会に「駅」「ホタル」「鉄道員」などを、見直してみようと思っています。

昨夜も高倉健密着取材の様子がが放映されていましたが、その中で「映画は役

の心が映る」と語っていましたが、健さんファンとしては、今後に益々期待して

そこが観てみたい!

             ~今日も良い一日を~

 

 

 

 


~終夜漁から帰り、まどろむイカ釣り船~

2012-09-11 | 風景

夜を徹した沖合いでのイカ釣り漁から帰り、眠りにつくイカ釣り船。

仕事を終えて深夜に帰宅し、独り晩酌で疲れを癒しながら、まどろ

む男の背中に似ています。

以前、隠岐の島に住んでいた頃、地元の漁師さんに時々イカ漁に

れて行ってもらったものです。

集魚灯を明々と焚き、釣り上げたイカの墨を被りながら(素人)、夜

を徹しての漁を終えて、漁場を引き上げ港に帰る頃には、もう疲れ

極限で、船の中でついウトウトと眠りに落ちてしまう程でした。

沖合のきれいな漁火を見る度に、あの頃のことをよく思い出します。

また今日も夕方には、河口の橋の下をくぐって、漁に出掛けて行き

ます。

           ~今日も良い一日を~

 

 

 

 


無花果の 落ちてもくれぬ 家主哉  (正岡子規)

2012-09-10 | その他

うちの奥さんの大好物の無花果(イチジク)がやっと熟れ出しました。

と言うのは、散歩コースの中でも一番良く通る道の下で栽培されてい

るイチジクのこと。

いつも何となく横目に見て通るのですが、結構管理が大変のようで、

年末の剪定作業に始まり、春先の施肥、芽掻き、果の間引き?など

に人手も随分掛かっています。

何が原因なのか?、毎年、何本かづつ枯れてしまい年々少なくな

てきており、丹精込めて作っているおじいさんの背中に、お気毒と

云う外ありません。

美味しいイチジク、島根では県中央部の出雲市・多伎町が産地とし

て全国的にも有名で、イチジクづくしの(商品)経営が大ヒットして、

道の駅「キララ多伎」は、何時立ち寄っても活気に満ちています。

      ~今日も良い一日であります様に~

 

 


♪静かな~静かな~ 里の秋~♪

2012-09-09 | その他

良いことは重なるものです。

今日は、実家から秋の味覚の栗が届き、そしてご近所さん」からは

「絵に描かれたらと思って・・・」と、イガ栗を頂きました。

山の栗は少し先だと思っていましたが、里の栗はもう熟れて来てい

るんですネ。

いよいよ秋本番と云うところでしょうか。

丸々とよく太った立派な栗です。

スケッチが終わると、夜なべ仕事に家内と二人で皮を剥いて「栗の

皮煮」作りに取り掛かりました。

しかし、渋抜きの行程には意外と時間がかかり、気が付けば午前

零時を回っており、このまま一晩おいてまた明日、再トライです。

美味しい物は、なかなか簡単には口入らないものです。

         ~今日も良い一日を~

  唱歌「里の秋」

♪静かな静かな 里の秋 

 お背戸に木の実の お落ちる夜は

 ああ 母さんとただ二人

 栗の実煮てます いろりばた

♪明るい明るい 星の空 

 泣き泣き夜鴨の 渡る夜は 

 ああ 父さんのあの笑顔

 栗の実 食べては 思い出す 


水面を 翡翠色した 鳥が飛ぶ。 

2012-09-08 | その他

こんな所にカワセミが・・・いつも通る山の中の溜池の岩場に一羽、そして近くの

水面から突き出した枯れ枝の先にもう一羽・・・

雀をひと回り大きくしたほどの、翡翠色の日本で一番きれいだと、私が勝手に

っている野鳥です。(でもなかなか出会えない・・・久し振りに見ました!)

別名「水辺の宝石」「飛ぶ宝石」とも呼ばれる留鳥で、日本にはこのカワセミの仲

の鳥が5~6種類棲んでいる様ですが、他には見た事がありません。

カワセミは漢字で「翡翠」「川蝉」等と書くようですが、宝石のヒスイはカワセミの背

中のこの綺麗な碧色に由来しているそうです。(きれいな碧色は、光の屈折によっ

てそうえる様ですが、水彩ではちょっと表現し切れません。)

しばらく声を潜めて見惚れていると、「チッツー」「チー」と水面スレスレの低空飛行

でどこかに飛んで行ってしまいました。

しかしこの池で偶然とは言え、2羽も見たと云うことは、池の小魚が豊富な証か?

これからが楽しみというもの!

             ~今日も良い一日を~

 

 


この人達に安全を託して ~メンテナンスクルー~

2012-09-07 | 風景

羽田空港で離陸前の機体メンテナンスや誘導、給油などの業務にテキパキと立ち働く人々、

今回フライト前の待ち時間に彼等の様子をじっくりと見てみました。

空港では見学会も開催されており、整備と一口に言っても、法定?整備だけでも8時間から

21日間掛けた数種類の整備がある様で、日本が世界に冠たる安全航行(神話ではなく)

国であることがわれます。

飛行機と言えば、どうしても制服姿が栄える機長やCA等に目が向けられがちですが、安全

航行の主役は何と言ってもメンテナンスクルー、高い職業倫理感をもって裏方の仕事に徹し

ている人々のことを忘れてはならないと思います。

この仕事、「想定外」とか「妥協」等と云う曖昧な言葉自体が、一切否定される世ではない

でしょうか。

それこそフライト中の機体や機器の故障は、乗員乗客の生命線を握っている訳ですから!

見学後、羽田を発つ飛行機の窓から外を見ると、先程まで整備をしていたクルーの方が横

一列に整列し、一斉に手を振ってお見送り中でした。

きっと私達乗客への見送りの意味もあるでしょうが、機長をはじめ乗員に「あとは頼んだぞ」

と託す儀礼でもあるような気がしました。

私もつられて、窓から思わず手を振っていました。

果たして、「ありがとう」の気持ちは届いたのでしょうか?

          ~今日も良い一日で在ります様に~

 

 


♪出雲着(羽田発)7時50分~

2012-09-06 | 風景

羽田空港の滑走路を出雲行・1667便が、今まさにのエンジン全開離陸態勢

に入っています。

空の旅の楽しみ方は人それぞれですが、その一つは上空からの眺めでしよう。

日常の複雑な人間関様々な問題から、ひと時でも離れてタカの目で下界

(物事)を俯瞰できる爽快さと言ってもいいでしょう。

私は数年前までは、月1程度のフライトをしていましたが、夕闇迫る東京発・

終便からの、足下に広がる宝石を散りばめた様な首都の眺めは、それはも

う格別で、人々の営みが無数の煌めきに凝縮され、ただただ茫然と眺めてい

ました。

今回の復路は、晴天下のフライトでしたが、それはそれで、うっすらと霞むスカ

イツリーや高層ビル、無数の家々などが豆粒のように広がり、旅のお供

今ハマっている作家「あさのあつこ」の時代小説、「おいち・不思議がたり」

人公・下町娘「おいち」のほのぼのとした人情話は、時代が変わっても遍的

ものとして、この霞みの下に今も息づいているのだろうと思いながら、夢中で読

み進めていると、つの間にか機は着陸態勢に入っており、いきなり現実世界

に引き戻され、あわてて身支度に取り掛かることと相成りました

 「羽田発7時50分」    フランク永井:唄

♪星も見えない空~ 淋しく眺め~ 

 待っていたけど 逢~えないひとよ~

 さよなら~ さようなら~

 俺を急かせる 最終便

 あぁ~ 羽田発 7時50分~・・・・ 

~貴方にとって、今日も充実した一日であります様に~

羽田空港展望デッキより    (2012・9・5)


~朱塗りの鰐淵寺・根本堂~

2012-09-04 | 風景

島根県・出雲市にある天台宗の名刹鰐淵寺、ここは県内屈指の紅葉の名所(イロハモミジ

で、紅葉の時期には多くの人で賑わいますが、今は青葉色のモミジの時期で訪れる人も少

なく、ただただ森閑としていました。

松江に生まれたあの武蔵坊弁慶が、18歳からの3年間をこの鰐淵寺で修行し、その後姫路

の圓教寺、比叡山へと移り修行を重ね、遂にあの京都・五条大橋で、牛若丸(義経)と出会っ

て(♪京の五条の橋の上~大の男の弁慶は~♪)闘い?家来となった。

義経に従い国内を転戦したが、「壇ノ浦の戦い」で平家を滅ぼした後は、この鰐淵寺に身を寄

せ、多くの伝説や遺品を残しています。

弁慶が大山寺(鳥取県)から、一夜の内に釣鐘を運んだと言う力持ち伝説は広く知られ、その

釣鐘は重要文化財に指定されて今も大切に保存されている。

しかし秋の紅葉の様に、朱塗りのきれいな根本堂ですネ。

              ~今日も良い一日を~

 


色零る 季節のうつろい ダリア花。

2012-09-03 | 植物

色いろいろ、形いろいろ、大きさいろいろ、ダリアの花が畑の隅に咲いてい

ます。

足を止めて良く見ると、一枚一枚の花びらが規則正しく渦巻状に並んで、ま

るで芸術品の様です。

昔はこんなに色や形に種類がなく、ほとんどの家が赤や白、黄色の同じよ

な色の花でした。

そうそう!大きな薄紫色のダリアをよく見掛けました。

今もダリアの花には、大自然の神秘的な力とほのかな郷愁の様なものを感

じます。

メキシコ原産のダリアは、江戸時代にオランダの船団によって、日本に渡来

た花で、元々高原に自生していたため、そのような条件下で育てると一段

と美しく咲くそうです。

~ダリア伝説を一つ~

ナポレオン妃・ジョゼフィーヌはダリアの花が好きで、色々な種類の花を宮殿

で育てて人々に自慢していました。

しかし他人が欲しがっても、ダリアだけは絶対に分け与えませんでした。

宮殿の侍女が、どうしてもこの綺麗な花が欲しくなり、盗んできて自分の庭に

っそりと植え、見事な花を咲かせました。

鼻をあかされた・ジョゼフィーヌは、ダリアに対する興味をすっかり失ってしま

いました・・・・

そのことからダリアの花言葉「移り気」が生まれたそうです。

他に「華麗・優雅・威厳」などの花言葉を持っています。

       ~今日も充実した一日であります様に~

 

 

 

 


~稔るほどこうべを垂れる稲穂かな~

2012-09-02 | その他

田んぼ道を散歩していると、早生(早植え)の稲が黄金色に稔り、頭を垂

れてもうすぐ刈り入れの時期を迎えます。

一方、隣の田んぼでは遅植え(昔は普通植え)の稲穂に、まだ花が咲い

ている最で、身も軽く微風に揺れています。

稲の刈り入れは、稔りの秋の象徴だったものですが、最近では8月下旬

から9月半ば頃までに、刈り入れる農家が増えてきている様です。

今のところ台風の直撃を受けることなく順調に来ている様ですが、今日

立春から数え「二百十日・にひゃくとうか」目、例年この時期に台風

が集中し、折角咲いた稲の花粉を散らしてしまい稔りが悪くなることから、

随分お百姓さんを泣かせてきたものです。

そのために全国各地で、「風を鎮める」儀式や祭事をして、農業や生活の

安全、平和に対す祈りが捧げられたもので、富山市・八尾町のかの有名

「風の盆」もその一つです。

私達が学生の頃には、重い稲束を背負い稲ハデまで運んだものです。

若さ故に手加減と云うものを忘れ、一度にたくさん背負い込み、縄目が肩

に食込んで痛かったことを思い出しました。

今は機械化されて、その場で脱穀まで処理されてしまい、便利な時代に

なりました。

      ~今日も充実した一日であります様に~


♪♪夜のともしび 波間にゆれて~♪

2012-09-01 | 植物

                                                            (2011・3)

8月30日にUPした、鹿の子百合に因んだちょっといい歌「こしき島慕情」

の歌詞の分からなかった部分について、早速、こしきの方から教えて

いただきましたので、歌詞の冒頭に出て来る「椿の花」、季節違いですが

以前描いた絵と一緒にUPしておきます。

  こしき島慕情(作詩:作曲者不詳)

1 椿と鹿の子の 花さく島に 東シナ海 乗り越えて

     きょうもついたか あの船が あぁ~平家落人(おちゅうど)

     こしき島~♪

 2 島の乙女の いとしの恋は 波にのまれた 玉石に

    一夜のさだめと 知りながら あぁ~船は出て行く 

    しき島~♪

3 夜のともしび 波間にゆれて きっとまた来る あの人は

  鹿の子花咲く 夢をみて あぁ~去ったあの人よ 

  こしき島~♪ 

甑島は、昔から鹿の子百合と共に椿の花(赤や白)の自生地

でもあるそうです。

       ~今日も良い一日を~