とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

明日から6月議会がはじまります

2024年06月23日 | とだ*やすこの議会報告
遅い梅雨入りに一気に湿度が高まりました。明日24日から令和6年6月定例会議がはじまります(二日間の予定)。

仮称こどもすこやかセンター(制度:こども家庭センター)設置、こども家庭課の新設(健康福祉部)、子育て支援課を保育幼稚園課に変更(教育こども部)、住民課の総合政策部への所管替えなど、組織改編に関係する議案があがっています。


工事請負契約
・島本町水道ふれあいセンター非常用発電機更新工事
・第一小学校体育館の大規模改修工事、第二小学校体育館の大規模改修工事 *長寿命化
・小中学校LED化工事
動産の買入れ
・新庁舎建設に伴う木製家具の購入 *大阪府森林組合三島支店
・第二小学校給食用食器のための洗浄機

その他にも、島本町水道事業・下水道事業の計画人口と給水量を見直す条例の一部改正が提案されています。開発により令和6年度に現在の計画給水人口32,100人を超え、令和8年度にピークを迎えるという予測によるものです。
*32,100人を34,300人に10,300㎥を10,500㎥に改める。



初日の明日、とだ*やすこは一般質問に登壇します(進捗状況によりますが、おそらく午後13時から)。令和6年6月定例会議で行う一般質問のテーマは三つです。
(Ⅰ) これからの埋蔵文化財保護行政
(Ⅱ) ウイスキー100年フェスティバル ~2024年秋の取組み~
(Ⅲ) 緑地公園住宅入居要件の見直し ~性的マイノリティの人権~



実は、今、お隣の大山崎町(京都府)では住民の議会傍聴が活発に行われています。先日、とあるお店でお買い物をした際に「傍聴割り」というものを体験しました。「投票割り」は多くの市町で行われているようですが「傍聴割り」という発想に感銘しました。

住んでいる町の議会に関心を向けることは思いのほか大切で、知れば知るほど興味深いものです。いかなる職場でもあり得ないような振る舞いや言葉遣いに驚愕、危機感を覚えるということは、少なからぬ自治体であるようです。

たとえそれが傍聴のきっかけであったとしても、やがて住民が自ら「町財政の使い道」に目を向け、「町の政策課題」について考え語ることにつながります。ぜひ島本町議会を傍聴してみてください。議会は市民のものです。


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島本町総合防災訓練(6月7日)

ウイスキー100年フェスティバル

2024年04月15日 | もっと文化を!そして歴史を!
2023年秋、サントリー山崎蒸溜所100年を記念するイベントがJR島本駅前・史跡桜井の駅跡で開かれました。都市創造部・にぎわい創造課が関わりました。

まちの空気感を味わいながら、日常の延長線で、ウイスキーを片手にゆるやかに語らう時間。まちが時間とともに、人とともに醸成していく、そんな新しい風が、今、島本町に吹いています。



「ウイスキー100年フェスティバル」は、シティプロモーション、地域ブランディング、地域住民の愛着や帰属意識の形成にふさわしい催しになっていたととだ*やすこは感じています。

まず、主催、企画・運営、共催、それぞれの役割について整理しておきましょう。主催は町のシェアリングエコノミーに取り組んでおられる住民団体SMALLです。イベントの方針や内容の決定、フードブースの出店調整を担いました。

企画・運営はSMALLから委託を受けた「日本コーヒーフェスティバル実行委員会」。これまでに国内外でコーヒーを使った地域活性化イベントを開催してきた経験を生かして、今回はウイスキーをテーマにしての企画立案、当日の運営などを担いました。

共催として大阪府町村長会と島本町が関わり、大阪府町村長会はイベント開催費の補助(周年記念事業対象)を、島本町は地域資源を生かすための企画立案やサントリー山崎蒸溜所との調整を担いました。

サントリー山崎蒸溜所は、今や世界が注目するジャパニーズウイスキーの聖地、すなわちアジア初のウイスキー誕生の地です。企業のブランドイメージを損なうようなことは避けなければなりません。

ジャパニーズウイスキー=アジアウイスキー発祥の地。これを島本町としてどのように発信していけばよいのか、わたしなりにあれこれ考え続けた10数年でしたが、すべて見事に、良い意味で裏切られました。

以下、2月定例会で行った一般質問「ウイスキー100年フェスティバル ~効果と課題と展望~」から、一部を抜粋して、その内容をお届けします。

なぜ、「100周年」ではなく「100年フェスティバル」に?
山崎蒸溜所の建設に着工した100周年記念イベントではなく、この地で100年もの歳月をかけて、世界に誇るウイスキーを作りあげてきたことに感謝し、次の100年に向けて、ウイスキーの文化を次の世代にも伝え、良質な地下水を生み出す豊かな自然をこれからも守っていくという思いを込めて、「ウイスキー100年フェスティバル」というイベント名にしたとのこと。素晴らしい☆彡

なぜ、蒸溜所が見える水無瀬川緑地公園で開催しない?
水無瀬川緑地公園はスポーツグランドで土埃が舞いやすく、落ち着いた雰囲気でウイスキーを愉しむには広すぎるという判断があったようです。桜井駅跡(史跡公園)はJR島本駅、阪急水無瀬駅から抜群のアクセス、なおかつ適度に木々に覆われ、その規模感も心地よく、3日間通い続けて、なるほど大正解であったととだ*やすこは思いました。

なぜ、シングルモルトではなくオリジナルドリンクに?
シングルモルトを飲み比べるなら「山崎ウイスキーミュージアム」(サントリー山崎蒸溜所)に勝るものなし、ということになってしまうでしょう。新しいウイスキーの愉しみ方を提供してウイスキー文化の裾野を広げ、参加することでしか味わうことができない「人」(バーテンダー)を介した体験(コミュニケーション)を考えたと都市創造部・にぎわい創造課は述べています。

初回としては大成功といえます☆彡 
行政的な視点からすると①シビックプライドの向上②近隣自治体からのマイクロツーリズムの誘発③広域にわたる地域ブランドの確立などが効果として期待できる、ということになるでしょう。日本初のモルトウイスキー蒸溜所がこの地から生まれたこと、島本町の魅力(たとえば水無瀬神宮などの地域資源)を広く知らせる効果も期待できそうです。

とはいっても課題は山積しています
たとえばサントリー山崎蒸溜所の工場長と名誉チーフブレンダーが並んで話される講演会、爽やかな生演奏BGM、島本町の魅力を紹介する冊子など、参加してみないとその価値がわからないため、高すぎやしないか?という印象を与えてしまいました(当日3500円・前売り3000円)。

広報の充実、チケットの販売手法、ウイスキーにあう食事の提供(マリアージュ)、ごみの削減など多くの課題が残されました。今回の一般質問ではこれらの課題をにぎわい創造課と共有しました。

初の仕込み、初の出荷、、、これからも100周年記念は続きます。ウイスキー文化の薫るまちへ、さらに磨きをかけていただきたいと思います。2024年秋もウイスキー100年フェスティバルでお会いましょう。



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山崎蒸溜所の奥
椎尾神社に咲き乱れる山吹

サントリー・ローヤルのボトルキャップ
緩やかなカーブデザインはここの鳥居がモチーフ







春、新たな気持ちで令和6年度へ

2024年03月28日 | とだ*やすこの議会報告
3月26日、島本町議会は令和6年2月定例会を終えました。令和6年度の各会計予算、新たな教育長の任命同意など、町長サイドから提出された議案がすべて可決されました。

とだ*やすこは、令和6年度の一般会計案(当初予算)に、会派・人びとの新しい歩みを代表して、賛成の立場から討論を行いました(今回は戸田がその担当)。


他にも国民健康保険、介護保険事業ほか条例改正に係る賛成討論を会派を代表して行いました。追ってお知らせしたいと思いますが、しばらくは「いまここ*島本」の紙面づくり、原稿の執筆に注力します。


さて、会派内で賛否が分かれた教育委員会教育長の任命については、同意する討論を準備していたものの、結果として討論を行うことができませんでした。

新たな教育長の任命について、中田議員、永山議員は保留、賛否は表明しないこととして中田議員が代表して討論を行い、理由を述べて退席されました。

とだ*やすこは、新たな教育長をお迎えすることについて疑義はなく、賛成の立場で、本任命案件に同意しました。

会派で意見を異にしたことから、本来ならば、同意する理由を述べるのが筋ですが、不覚にも挙手のタイミングを外してしまいました。

強いて理由をあげるとすれば、他の方の討論を聞いてから挙手しようという思いから一拍おいたことで、会議の流れに乗りそびれました。魔が差したという感じです。

傍聴席には普段より多くの方がおられ、なぜ?と不信に思われたことでしょう。会議録に残すこともできず、「討論による賛否の説明責任」を重要視してきた者として、痛恨の極みでした。

が、一方では、前夜から自宅のプリンターの通信フリーズ(データ取得中のまま、消去ジョブも作動しない)。当日の朝もなお討論のための原稿が印字できずに、会議開始の間際に議会事務局で印字した、という経緯もあり、この不思議な現象を冷静に受け止めています。


第53号議案
教育委員会教育長の任命につき同意を求めることについて
令和6年3月26日提出  島本町長 山田紘平

氏名   横山寛(よこやまひろし)
住所   高槻市
生年月日 昭和35年

教育長は、地方公共団体の長が議会の同意を得て任命するものです(地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項)。提案理由は、現教育長の「任期満了」によるものです。


生徒指導に係る学校現場の対応に端を発した教育長をめぐる一連の出来事に、とだ*やすこは長く、深く心を痛めて参りましたが、これについては既に司法に委ねられており、本議案とは分けて考えるべきものと判断しました。

また、任命権者はあくまでも首長であり、その権限が一局に偏らないよう議会の同意を経るものです。議会側から他の誰かを求める、他の誰かと比べて判断するものではないととだ*やすこは考えます。


▷以下、とだ*やすこが新たな教育長の任命に同意した理由・考えを記します。

一般的に、多くは、お会いする機会のなかった方ついて、議案資料として付された略歴(最終学歴・職歴)のみで同意か否かを判断する人事案件は常に難しく悩ましいものです。

加えて、本件は、当日の朝に開かれた議会運営委員会において提出されたものです。本来ならば問題視されて然るべき議会対応です。ただし、一部の議員には知らせて、一部の議員には知らせないという過去の議会対応とは質を異にしている、と考えてよいと思います。

今回の議案の事前説明(全議員対象・1月29日3月14日)、会派代表者等への説明(2月25日3月25日)などを経て思うことは、さまざまな状況を考慮して、町長執行部としては慎重かつ丁寧、苦渋の対応ではなかったか、ということです。
*上記、日程につき3月30日0:00過ぎに訂正しました。

ここでいうさまざまな状況とは、中村教育長が在任期間中に島本町を訴えられていること。3月19日に訴状が届いています。まもなく議会に内容が示される予定、現在は伏せるべき個人情報などを精査中と説明を受けています。

また、議決前、すなわち、その段階では私人である新教育長の名前が、SNS等で拡散される可能性が否定できないのではないか、という懸念もあります。☚あくまでも、とだ*やすこの感覚で述べています。


横山寛氏におかれましては、高槻市の中学校教諭、教頭、校長を務められ、高槻市教育委員会事務局にも席を置き、府内の養護学校教諭も経験されています。この3月に学校法人浪商学園を退職、と議案資料に記されています。

これまでの多岐にわたる職歴、長く教育行政に携わっておられるご経験をもとに、本町の教育行政と教育委員会の組織運営にご尽力していただけるのではないか、と考えました。

中村教育長が力を注いでこられた「みづまろキッズプラン」、学校プール統合を含めた新体育館の基本的構想と計画策定、文化財行政の発展をはじめ、多くの課題、同時に次世代への希望を抱える島本町の教育行政です。横山氏には、各課の職員が最大限の力を発揮できるよう組織運営にご尽力いただきたいと願っております。



卒園、卒業の季節、近年になく桜の開花が遅いです。4月、島本町は13名の新規採用職員を迎えます。退職される方にとっても新しい春。とだ*やすこも気持ちを切り替えて令和6年度の議会活動を頑張ってまいります。


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尾山遺跡・鎌倉時代の泉跡復元工事
*桜井せせらぎ公園 3月24日

雨に濡れると石の色が緑色に
3月中に工事が完了する予定 *29日工事終了

そんなに島本町、ダメですか?

2024年03月18日 | とだ*やすこの町政報告
山田町長、2期目、最終年度の令和6年度の一般会計は、総務建設水道・民生教育消防常任委員会において、すべての議員が賛成しました。

3月26日に開かれる本会議にて、討論、採択が行われます。今回は、とだ*やすこが会派「人びとの新しい歩み」を代表して討論を行う予定です。

山田町政は、町長就任以来、特に子育て支援、教育の充実に力を注いできましたが、そのことがさらにわかる予算編成になっています。各会派の意向がそれぞれに反映されているという印象です(偶然?意図的?)。



議員の党派や期数にこだわらず(忖度なく)「議会」に向きあう山田町長の政治姿勢が、各部長のもと、各部で純粋に政策課題に向き合える風通しののよさとなり、結果として、島本町政をよりよき方向に進めている、ととだ*やすこは考えています。

第一・第二小学校の体育館の大規模改修工事や、第二保育所の床、トイレ、空調の改修工事に多額の予算を計上。学校教育現場における統合型校務支援システムの本格導入(教師の働き方改革への一助)など、積み残しの課題を先送りしないという気概も感じます。

以下、令和6年度の施策について、その概要(のほんの一部)を記します。*民生教育消防常任委員会でのとだ*やすこの賛成討論から。

子ども医療費助成、高校生までに
すでに府内多くの市町村が18歳到達年度末までとしています。医師会を同じくする高槻市との格差も課題になっていました。本制度は子どもの健全な成長と子育て世帯の経済的負担を軽減するためのものであり、住む地域によって助成内容に格差があることは望ましくありません。

国による全国的な統一が望まれるところです。適切な受診により、過度に医療に依存することなく、自然治癒力や免疫力を大切にした成長であってほしいととだ*やすこは願っています。

「こども家庭センター」令和6年度中開設(予定)
こどもまんなか、国においては「こども家庭庁」ができています。これまで町が培ってきた子育て世代包括支援センターの母子保健機能と、子ども家庭支援拠点の児童福祉機能が、より一体的な運営となり、島本のこどもたちの成長を支えていこうとするものです。

みづまろキッズプランで未来に向かう力を
「自己を表現する力」「課題を探究する力」「社会に参画する力」いわゆる「見えない学力」(非認知能力)は、小学校中学年以降の学びと成長によい影響を及ぼすのではないかと期待しています。

「非認知能力」を大阪府は「未来に向かう力」と呼んでいます。

子どもの主体性、権利擁護の視点を大人がいかに理解できているかが問われています。みずまろキッズプランもその延長線上にある取組みといえます。子ども自身が尊重されてこそ、子どもたちに人権意識が芽生えます。

教育センターをふれあいセンターへ移転します。
新庁舎建設がはじまり、残る体育館、教育センター、歴史文化資料館などの公共施設未耐震という問題を、どのように解決していくのか。教育センターは移転という選択をしました。現在の教育センターは売却の方向性が示されています。

*教育センター(広瀬)売却方針に戸田は反対の立場。文化財、史料の保管庫が必要と考えているからです。

体育館は学校プールとの統合などを含めて水無瀬川緑地公園内に新築移転する方向で検討に着手します。歴史文化資料館は、にぎわい創造という視点からの民間活用を視野に入れて検討していくことになります。文化・スポーツ行政の後退につながることがないよう、注視してまいります。

2期8年目、もはや若すぎることも経験不足でもない山田町長。若く、経験は浅くともクリーンでしがらみのない若き町長を市民の力で誕生させた島本町です。予定調和ではない首長の誕生、その舵取りは慎重かつ慎重でしたが、加えて斬新さも求められ、配慮と熱量なくしては一筋縄ではいかないものなのかもしれません。

町政課題は多種多様。行政は常に複数の課題を抱えています。町政課題に向けてどのように活動できるかが各議員に問われています。令和6年度も、とだ*やすこは、しなやかに粘り強く活動してまいります。引き続き町政に関心を寄せてください。



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新庁舎建設中 3月14日撮影
令和7年の初夏を目途に引越します

令和6年度の予算案審議の常任委員会

2024年03月12日 | とだ*やすこの町政報告
令和6年度は、山田町長2期8年目、今期最終年度になります。令和6年度の「施政方針」

予算規模は過去最大となっています。財政事情や小規模自治体であることなどを理由(言訳?)に先送りにしがちであった課題を、ここできっちりと解決しておこうという気概がみてとれる予算編成です。


島本町議会は総務建設常任委員会所管分の予算案を全員賛成で可決。昨日からは民生教育消防常任委員会がはじまりました。初日の昨日は3・11。午後2時46分、来朝者のご協力のもと、職員、議員、来庁者が一分間の黙祷を捧げました。

とだ*やすこは民生教育消防常任委員会に所属していますので、消防、福祉(高齢者・障害者、母子、ひとり親など)、教育、文化に関連した質疑を行います。

常任委員会は3日間の予定ですが、審議は概ね本日中に終わるのではないかと予測します。*傍聴可能、出入自由

とだ*やすこの質疑のテーマ
☆彡健康福祉部
高齢者福祉

高齢者の居場所づくり
認知症当事者の主体性
高齢者への補聴器購入助成
ケアマネージャーの人材確保と資質向上
訪問介護サービスの基本報酬引き下げについて

障害者福祉
避難行動要支援者の個別避難計画 
相談事業と地域移行について
一般就労への移行と就労支援施策

福祉推進
ひとり親家庭・女性支援員
18歳まで拡充の医療費補助

母子保健福祉
こども家庭センターの創設

住民課窓口業務
住民票・印鑑登録証明書のコンビニ交付導入

☆彡教育こども部
学校教育

みずまろキッズプラン
通級指導教室
島本町在日外国人基本方針
防災教育とカリキュラム
JR島本駅西地区開発(第3小学校区)と教育環境

未就学児・学童保育
第二保育所内部床材等改修工事
保育所給食業務委託
子ども・子育て支援事業計画策定
地域子育て支援拠点整備(JR島本駅西地区)
学童保育室の保育料
家庭児童相談スーパーバイザー

歴史文化
島本町歴史文化資料館の耐震診断
国の登録有形文化財の民間活用
学芸員・文化財保護専門技術者の研修

☆彡消防本部
消防職員の育児休暇と定数条例
高槻市島本町消防指令センターの整備事業

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尾山遺跡鎌倉時代の泉跡復元工事
*桜井せせらぎ公園 3月11日


山田町長、今期最終年度の予算編成いかに

2024年02月26日 | とだ*やすこの議会報告
如月と声にしてみる春隣  靖子

立春を過ぎて春らしくなったのもつかの間、菜種梅雨です。余寒、花粉、PM2.5と、また悩ましい季節がやってきました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

今月はほぼ議会の準備に集中、いよいよ明日から2月定例会議がはじまります。



初日27日、一般質問に登壇します。 
*お昼前後、おそらく昼前と予測

とだ*やすこの一般質問のテーマ
(Ⅰ)各種計画策定における 課題認識と今後の方針
(Ⅱ)災害時の避難所運営 ~ジェンダーの視点から~
(Ⅲ)ウイスキー100年フェスティバル~ 効果と課題と展望~


国会中継では時間内に収まらない質疑が散見されますが、1秒でも過ぎるとルールを守れ!時間内に収めよ!と議員から厳しい野次が(少数派、女性に)飛ぶ島本町議会。平等、公平に対するその厳しい視線を人権意識に向けていただきたいと思います。

とはいえ、NHKの朝ドラは15分、フィギュアスケートはほんの数分であることを思えば、20分という持ち時間でできることは少なくない!と今回も頑張ります。


山田町長の施政方針に対する代表者質問と各会計予算案への大綱質疑を各会派、会派に所属しない議員が行います。会派「人びとの新しい歩み」からは永山優子議員が行います。

議案の審議は、福祉、教育、環境、土木、水道、消防、、、守備範囲が広くてたいへんですが、だからといって黙って座っているわけにはいきません。質疑の力(着眼点も含む)こそが議員力。みなさんの傍聴をお待ちしています。


議会等の開催日程
本会議
2月27日(火曜日) *一般質問
2月28日(水曜日) *一般質問と議案審議
2月29日(木曜日) *議案審議と大綱質疑(代表者質問)
3月 4日(月曜日) *おそらく大綱質疑(代表者質問)
*午前10時から 庁舎3階 本会議場
*進捗状況はあくまでも予測です

総務建設水道常任委員会
3月 6日(水曜日)
3月 7日(木曜日)
3月 8日(金曜日)

民生教育消防常任委員会
3月11日(月曜日)
3月12日(火曜日)
3月14日(木曜日)
*いずれも午前10時から 3階委員会室

本会議
3月26日(火曜日) 委員会に付託された議案等に対する討論・採択

以上、間際になってしまいましたが、お知らせいたします。  


2024年・令和6年のはじまりに

2024年01月04日 | こんにちは!とだ*やすこです
2004年・令和5年
能登半島の大地震に際し、関係各方面のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。被災地に一日もはやい平穏が訪れますよう祈念致します。


例年4日に開催されていた新年互礼会が新型コロナウィルス感染症対策で今年も見送られました。さきほど『議会だより』第199号に掲載する原稿を入稿、これが今年の仕事始めとなりました。

質問の持ち時間20分(約5000字)、質問と答弁のトータルで50分という制約で行う「一般質問」を、紙面では600字に収めなかればなりません。

苦心の末、お伝えしたいことを集約した原稿です。議会だよりは公費=税金で発行されています。ぜひ目を通していただきたいと思います。政治は暮らしそのものです。


政治に関心をもてなくても政治と無関係に生きることはできません。明日の天気は変えられないけれど、政治はみなさんの一票で動いています。


ブログ記事の更新が滞っておりました。校正されない下書きばかりが増えていきます。この間、多くの方が閲覧してくださっていることに感謝しつつ、SNSオフの領域における持続可能な活動を重視してまいります。

47歳ではじめて議会に送り出していただき、今、自身の活動をふりかえって思うことは、40代は「なにがしたいのか」、50代は「なにができるか」、60代は「なにをしてきたのか」が有権者に問われる、ということです。

町政の課題は山積しています。まして国政はいったいどうなっているのでしょう(怒)。議会は議員のためにあるのではありません。議席を預かった者にしかできないこと、議案審議と議決責任をよりよく果たせるように精進してまいります。



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若き庭師の盆栽です。
さすがプロ!厳かな迫力があります。

ユーモア造形作家・江口宏さんの福助さん、
テーマは稔り、稲穂をもっておられます。
鏡餅ミニチュアもお正月の定番です。

島本町教育センターはふれあいセンターへ(令和6年度~)

2023年11月10日 | こんにちは!とだ*やすこです
島本町教育センター(広瀬)は、2024年年4月、島本町ふれあいセンター(桜井)へ移ります。

児童の発達や障害に関する相談、不登校の児童生徒の支援、教職員研修、教科書センター(見本教科書の展示など)の機能が、ふれあいセンターに移ります。

現在の建物は民間金融機関の建物を購入して1978年から町立図書館として利用されていたものを大規模改修して、1997年から教育センターとしたものです。


2015年度に行った耐震診断の結果、必要な耐震性能を満たしていないことがわかり、その在り方が大きな課題となっていました。ふれあいセンターの第4保育所臨時的活用と全館空調設備の工事を終えて、ようやく実現したといえます。

島本町は、今、新庁舎の建設への支出、体育館や学校プールの在り方検討などの財政的な課題を抱えています。教育センターの単独建替えは現実的に困難と判断せざるを得ないなか、ふれあいセンターへの移転は妥当な解決策であったと思います。

今回の移転は「島本町公共施設総合管理計画」の基本理念に基づいたものです。小規模の単一機能施設を多機能・複合化施設に統合することで、施設毎に必要となる玄関、トイレ、階段、駐車場などの空間を共有化して維持管理コストを縮小することができます(公共施設に係る今日的な考え方)。

また、より安全で安心な施設環境や教育環境の質的向上だけでなく、教育と地域コミュニティとの接点を得ることができるのではないかとも思っています。

実際の運営のなかでは、さまざまな課題がでてくると思いますが、折々に対応、改善しながら、教育センター機能を将来にわたって継続、発展させていくことを求めて賛成しました。*島本町教育センター設置条例の改正、改修工事の予算に賛成


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「制服助」
ユーモア造形作家
江口宏さんの福助シリーズ
なんのことはない単なる駄洒落


明日から9月定例会議です☆彡

2023年09月03日 | とだ*やすこの議会報告
酷暑、猛暑の夏が過ぎ、なおも暑い毎日です。明日から9月の定例会議がはじまります。
主に令和4年度の決算審議を行います。


山田町長の二期目も既に折り返し地点を過ぎ、わたし自身の議員活動も15年目となっています。経験を活かして実のある議員活動ができるよう、視野は広く行動は足元から!がんばり過ぎずに成果を出したいものです。

*****


明日、初日、9月4日(月)一般質問を行います。
(Ⅰ)障害者福祉のさらなる向上 ~公用車洗車の優先調達~
(Ⅱ)「島本町景観計画」と建築物の適正な高さ規定


どちらも満を持して!選んだテーマです。登壇は午後一番になると予想しています。
4日追記:午前中に登壇しました。進捗状況の予想が適切でなくお詫びします。


令和5年9月定例会議 本会議(前半)  
以下、進捗はあくまでも予測です
4日(月) 一般質問

5日(火)
主な議案
・旧やまぶき園の解体撤去工事の工事請負契約の締結について
*昭和時代、ある時期、当該地はごみ焼却場でした。産業廃棄物指定区域になっているため課題が多い工事です。

・ふれあいセンター、人権文化センター、町営住宅集会場の使用料の見直しに係る条例改正
*原価から導いた数字を基に改定するもの。人権文化センターの集会所等、一部の料金が増額になるもの。
「島本町使用料・手数料の見直しに関する基本方針」8654.pdf (shimamoto.lg.jp)      

・学童保育室保育料の見直し改定
*目的は課題整理と適正化。結果として一部の保護者にとっては負担増になるもの。

6日(水)
各議案
令和4年度決算に対する大綱質疑
*会派:人びとの新しい歩み(戸田・中田・永山)今回は中田議員が行います。

7日(木) 引き続き大綱質疑となるかどうか未定
*進捗によっては6日で終了する可能性もあります
*コロナ対策により執行部からの説明は原稿を配布してこれを朗読したとみなすため従来より速いペースで進みます。


総務建設水道常任委員会
9月11日(月)12日(火)13日(水)
民生教育消防常任委員会
9月14日(木)15日(金)19日(火)
*いずれも10時から委員会室
*今期、とだ*やすこは民生教育消防委員会に所属しています。

本会議(後半)
9月29日(金) 主に各会計令和4年度決算への質疑討論
*午前10時から 役場庁舎3階本会議場

■引き続き住んでいるまちの議会に関心をお寄せください。
新庁舎建設工事のため駐車場に限りがありますのでご注意ください。


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桔梗の香合
お茶道具ですが小物入れに


JR島本駅西土地区画整理事業 ~認可当初の計画と現在~ その7

2023年07月22日 | JR島本駅西まちづくり
☆彡つづき

6月定例会議の一般質問「JR島本駅西土地区画整理事業 ~認可当初の計画と現在~」を細かく掲載してきましたが、最後になる「その7」のテーマは「税」です。

土地区画整理事業は換地、精算が終わって完了することになります。既に区画内に建物が立ち始めていますが、現在は、登記上の土地所有者が、換地、精算後の実際の所有者とは異なる状況になっています。

これについては、区域内の固定資産税・都市計画税等の課税について、土地利用の実態に応じて課税が行えるよう、使用者を所有者とみなして課税するよう、令和4年6月定例会議において島本町税条例を一部改正しています。


7)区域内の固定資産税・都市計画税等の課税について 
Q:
使用収益と課税のタイミングについてご説明を。令和4年6月定例会議における税条例の一部改正についても再確認しておきたい。

A:
JR島本駅西土地区画整理事業に係る固定資産税・都市計画税の課税については、令和5年度は、従前地の所有者に対し課税を行った(農地と変わらない課税)。仮換地先において、実際に家屋の建築等でその土地が使用されている場合は、その実態に応じ当該土地の使用者を所有者とする「みなす課税」を行っている。

令和6年度は、土地区画整理事業の施行区域内の全域において、使用収益開始の通知が行われる予定であり、換地処分に伴う登記が完了していれば台帳課税主義に基づく課税、登記が完了していなければ換地先の地権者等を土地所有者として「みなす課税」を行う予定。


固定資産税・都市計画税の納税義務者は、原則として登記簿に所有者として登記された者とされています(台帳課税主義という)。しかしながら、現状のように仮換地の段階で土地利用がはじまっている場合、台帳課税主義を用いると仮換地前の土地に対して課税されることになります。

そのため、課税上の不均衡を是正するため、仮換地指定の段階で土地が使用されている場合には使用者を所有者とみなし課税することができる「みなす課税」を、島本町税条例一部改正により設定した、とこういうことになります。

これらのことを踏まえて(台帳主義と「みなす課税」が並行して用いられる)、令和6年度の当初予算には歳入の税収に反映させることになります。現時点で町は具体的な税収増についての算定は行っていません(仮に行っていても公表に値しない)。

なお、議会が終わって担当課に確認したところ、大阪府が行っている「財政収支見通し(令和5年5月)」では税収増として直接的には反映していない(できない)ものの、開発に伴う人口増は見込んでいるため(令和7年度をピークとみている)結果的には一定の税収増が反映されているとのことでした(府による積算法)。

さて、過去資料などに目を通していると、JR新駅設置の構想のなかで、住民的議論を経て、西側を含めてまちの将来像を考え、都市計画決定を行い、開発が行われていく、というのがしかるべき筋道であったのではないか、と改めて強く思います。

JR島本駅西に最大15階建ての大型高層マンションが建つことは、景観保全や住環境保全からして決して歓迎できるものではありませんでした。

もはや単に人口が増えればよいという時代ではありません。防災、減災の視点を常に意識し、都市をゆるやかに適切な人口にコントロールしていかなければなりません。

けれども今、新たに住まわれる方をわたしたち既存住民が歓迎し、島本町のよさを実感していただけるよう、そして、まちづくりの担い手となっていただけるよう、町長とその施行部、議会、住民がそれぞれに政策課題に向き合っていかなければ、と思います。

「住む人みんなが主人公」となり得る、住民自治のまちづくりを進めていきたい。引き続き、島本町政に関心をお寄せください。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。。



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7月の京都は祇園祭
前祭の芦刈山の会所飾り
今年は「芦」を新調されたよう

謡曲「芦刈」に因んだ山
ちなみに谷崎潤一郎の「芦刈」は
芦の生い茂る淀川山崎の中州が舞台

JR島本駅西土地区画整理事業 ~認可当初の計画と現在~ その6

2023年07月11日 | とだ*やすこの一般質問
☆彡つづき

暑いです。湿気が若干少くなくなって風が涼しくなりましたが、やはり暑いです。今日の午前中は、引き続き、町内の障害者施設を訪問しました。新旧ともに施設の抱えておられる課題がわかりました。

障害者自立支援法(2006年一部施行、同年10月全面施行)され、これを改正するかたちで「障害者総合支援法」(2013年4月施行)ができていますが、正直、なかなか理解できません。


が、明らかになにかが大きく変わりました。果たして自立への支援になっているのか?福祉がビジネスになってしまったのでは?という批判も含めて、これを理解する一歩はやはり「現場」と「ヒアリング」です。

町政の範囲は、その死も含めて「人の生」すべてに関わっています。引き続き「JR島本駅西土地区画整理事業 ~認可当初の計画と現在~」の掲載を続けます。

6) 開発行為の事前協議について
Q:
「JR島本駅西地区 まちづくりガイドライン」をどのように活用しているか。これまでの事前協議において、意匠、設計の変更等、応じていただいた事例はあるか。

A:
通常、計画立案の際、町に開発行為等に係る制限等の調査や相談に来られる。その際に「JR島本駅西地区 まちづくりガイドライン」を渡し、その理念や指針などの内容を説明。可能な限り計画に反映いただけるよう協力を求めている。

現在のところ、基本的には、提出された事前協議書の計画については、可能な限りガイドラインを反映していただいているものと認識し、協議を進めているところである。


かつて北摂の他の自治体に問い合わせた際、およそ10年を経た今では、協議を行う段階で既に練られた計画が提出されるようになったと担当職員がおっしゃっていました。粘り強く続けていくことで街区の魅力を高めていかなければなりません。

JR島本駅西地区の開発を契機として、景観や住環境に関する住民意識は高まり、個別の事例への対応から広く町の都市計画や景観計画への関心が深まりました。

このことが「JR島本駅西地区まちづくりガイドライン」の策定、島本町景観条例の制定、島本町景観計画の策定につながりました。言い換えれば町がこれに応えたからこそ実現したことです。

そして埋蔵文化財。雨水貯水池を設置するため、埋め戻して保存することできませんでしたが、池泉跡をはじめ井戸や柱跡など、往時を偲ぶことができる重要な遺構の発見がありました。

ホームから見える田園の風景は失いましたが、それに代わって得たものがある、ととだ*やすこは思います。これを次にどういかしていくかが問われているといえます。


つづく☆彡

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奈良の圓成寺 2022年2月撮影
庭園は平安時代末期に整備され
明治期には異なる姿をしていたとのこと

昭和時代に現在のような庭園に戻され
平安時代の浄土式庭園として貴重な存在
大日如来坐像(国宝)は運慶初期の作品

JR島本駅西土地区画整理事業 ~認可当初の計画と現在 ~ その5

2023年07月10日 | とだ*やすこの一般質問
☆彡つづき

JR島本駅の西側は土地区画整理事業という手法をつかって面的に整備されました。組合施行(土地の所有者または借地権者が7人以上共同して土地区画整理組合を設立して施行)という手法でもって行われたものです。

土地区画整理事業では施行地区内に保留地を定め、保留地を売却することによって事業費に充てることができます。つまり地権者がこれを負担する(売却する分、所有する土地面積が減る)ことになります。これを保留地減歩といいます。

また、駅前広場、道路、公園、雨水調整池などの公共インフラ整備に係る土地は、地権者からその権利に応じて少しずつ提供してもらうことで調達します。こちらは公共減歩と呼ばれます。

事業資金に充てるのが保留地減歩、公共用地に充てるのが公共減歩です。地権者にとっては所有する土地面積が小さくなりますが(減歩)、公共施設が整備され土地の区画が整うことにより利用価値の高い宅地が得られることになります。

4)減歩率について
Q:
認可当初の「事業計画書」では減歩率33.84%、内公共減歩率18.15%であった。現時点の減歩率はどのようなものか。

令和2年4月24日当初認可時
減歩率33.84% 内公共減歩率18.15%

令和5年3月15日(第3回変更)
減歩率33.64% 内公共減歩率17.96%


現時点で減歩率は当初計画よりも若干少なくなっています。減歩率をみる限り、事業の採算性が立ち行かなる状況ではなかったと思います。土地区画整理事業は十分に成り立ち、おおいに成功されているといえるでしょう。

そうなれば、第1号公園をもう少し広く展開したり、越谷遺跡の岬状の地形を活かした公園的な整備を行ったり(これについては庭園の苑池の州浜と町は認めず)、こういった住民の願いや望み(市民的議論)は、必ずしも行き過ぎたものではなかったと思えてなりません。

もっとも減歩率の数値はあくまでも平均であって、個々の土地の形状、道路に接していたかどうかなどの条件によって、地権者それぞれの減歩率にはかなりの差があると思われます。

5) 島本町の支出について
Q:
当該区画整理事業について、島本町が行ったものは、事業計画上、公共下水道汚水管築造・津梅原水路付替・柳原水路付替事業の3件でした。それぞれの事業費とその総額を確認する。

初期の段階で行ったまちづくり活動支援業務とこの3事業の総計が土地区画整理事業への支援になると思うが、JR島本駅西のまちづくりにおける町の負担額はどれくらいになっているか。改めて確認する。


A:
町負担額の総額 2億5882万5593円

内訳
・公共下水道雨水管築造
平成30年度及び令和2年度 実施設計業務 2,993万600円 
令和2年度~令和4年度 汚水管築造工事 7,480万5943円
合計 1億473万6543円

・津梅原(つまいばら)水路付替及び柳原水路付替
令和元年度 実施設計業務 1,353万円
令和2年度~令和3年度 津梅原水路付替工事 1億853万3700円
令和4年度 柳原水路付替工事 2,502万1700円
合計 1億4708万 5400円

・まちづくり活動支援業務
平成22年度から平成29年度 *ただし26年度を除く
7年間で総額700万3650円



島本町は、まちづくり活動支援業務と称して、組織の立ち上げから業務代行予定者が決まり実際に業務がはじまるまでの間、当該準備組合の事務局を担い、公益財団法人大阪府都市整備推進センターに業務を委託していました。

財政的支出に加えて、人材という点でも町はこの10数年、限られた職員数のなかで本事業に実に手厚い支援を行ってきました。

これを議会から身近にみてきた者の一人として思うことは、これからは文化・教育行政に力を入れていかなけらばならないということです。

開発に伴う埋蔵文化財調査で明らかになった貴族的な人の営み(池跡・井戸の遺構など)は、当該地区に庭園的な広がりがあったことを物語っていました。

島本町の歴史的、文化的価値を高める重要な要素となり得る一連の遺構を、今後の文化財行政に活かしていかなければなりません。引き続き、とだ*やすこは、文化施策の充実(財源、人材確保、方針)をめざしてまいります。


つづく☆彡

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京都花園の法金剛院
待賢門院(鳥羽天皇妃)ゆかりのお寺
蓮の花が美しい(本日撮影)

昭和の発掘調査によって
待賢門院時代の浄土庭園を復元
ご本尊は阿弥陀如来(国宝・平安時代)


JR島本駅西土地区画整理事業  ~認可当初の計画と現在~ その4

2023年07月09日 | JR島本駅西まちづくり
☆彡つづき

引き続き、とだ*やすこの6月定例会議の一般質問、JR島本駅西土地区画整理事業 ~認可当初の計画と現在~に基づき、雨水調整池について、ここに記しておきます。 

雨水調整池について
区域内ふたつの公園の地下にはそれぞれ雨水調整池が設置されています。既に町に移管され、今後は町が管理していくことになります。そこで今後のメンテナンスについて問いました。

Q:
今後、浚渫を含めたメンテナンスや点検業務はどのように行うのか。浚渫工事はどれくらいの頻度で行い、どれくらいの費用を要すると想定されているか。

A:
調整池に貯水した雨水を排出するためのポンプにつき、定期的な点検が必要となる。専門業者と委託契約を締結し、ポンプの定期的な点検など日常的な維持管理を行う。

堆積する土砂などの浚渫については、堆積する土砂の量によって頻度が異なるが、当該調整池は道路の表面排水や公園、緑地、宅地からの流入が主であり、山地からの流入ではないことから、比較的少ないものと認識している。

類似事例を参考に推測すると年間約30㎥から40㎥程度の堆積土砂量を想定している。今後、状況を確認し、設計時に容量を算出するにあたり設定した埋設土砂容量約640㎥を目安として、堆積量を注視しながら必要に応じて浚渫を実施していきたい。

浚渫費用の算出は困難であるが、参考としては、町が今年度実施する他の箇所においては1㎡あたり約7万円となっている。当該調整池については浸水被害を軽減する重要な構造物であるため、適切な維持管理に努めてまいりたい。

Q:
瑕疵担保を4年とされている(通常は2年とのこと)。大雨災害時に、仮設水路の不備に起因する柱の破損など、非常に残念な出来事があったことを考えると、瑕疵担保期間の点検業務が極めて重要な意味をもつと考える。お考えを。

A:
桜井せせらぎ公園の地下に設置されている調整池については、8月の豪雨により調整池付近の仮排水路がオーバーフローし、調整池の掘削箇所に流入。調整池が浮き上がったことにより損傷を受けた柱の取替が行われた。

その後、学識経験者の監修のもと底盤コンクリートの補修補強をされている。瑕疵担保期間中に施工が原因となる破損などが確認されれば、当該組合および業務代行者((株)フジタ)が補修を行うこととなっている。

したがって点検業務は重要な業務であると認識している。今後、職員による簡易的な点検だけではなく、より具体的な点検の方法を検討したい。


◪この事故に関しては、しばしば「突発的な豪雨」による災害といわれがちなのですが、気象予報により降雨が予測でき、その雨量が想定外であった場合にこれを突発的な豪雨といえるものなのか、とわたしは疑問に思っています。

その豪雨が「突発的」なものか「想定外」あるいは「想定可能な」ものであったのか、ここは大事な視点と考えます。いずれにしても町に移管された後の点検業務が非常に重要という思いから、確認のための答弁を引き出したものです。

つづく☆彡

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在りし日のJR島本駅西
かつて駅前広場あたりに
蓮の花が咲いていました
2011年7月撮影

JR島本駅西土地区画整理事業 ~認可当初の計画と現在 ~ その3

2023年07月07日 | JR島本駅西まちづくり
☆彡つづき

『広報しまもと7月号』に「JR島本駅西地区はこんなところ!」と特集記事が掲載されています。この記事をみて駅西を歩いてみよう、公園に遊びに行こうという方が少なくないようです。



3) 区画内の公園について
さて、土地区画整理事業には区域内居住者一人当たり3㎡以上の公園を設けることが法的に定められています(土地区画整理法・面積基準)。駅西の開発においても当然のことながら計画上はクリアしています。

ですが、実際に住む人ひとり当たり3㎡という基準を遵守することができるかというと、実はそうではありません。これまでにもさまざまに議論があったところです。


今、桜井せせらぎ公園の設計デザインが、優れて洗練されているのを実感するにつけ、あぁもっと広ければなぁ、と改めて思います。そんな思いもあって一般質問では次のように問いました(確認の意味で)。

Q:
・現時点で、事業計画上の公園緑地面積、公園面積は、それぞれどのようになっているか。
・桜井せせらぎ公園、くすのき公園につき、計画上の面積と町が移管を受けた面積はどのようなものか。
・公園緑地面積の総面積に対する率はどうか。


A:
・2か所の公園と9か所の緑地が整備されており、それらの面積の合計は11,734.98㎡となっている。
*最新の変更計画書による

区域内の公園面積計 4,442.83㎡
桜井せせらぎ公園(1号公園) 3,522.67㎡
くすのき公園(2号公園) 920.16㎡


公園の比率について
施行地区面積129,336.99㎡に対し公園面積は4,442.83㎡
公園が占める割合は約3.44%


土地区画整理法施行規則第9条に規定されている「公園面積の合計が施行地区内に居住することとなる人口について一人当たり3㎡以上であり、かつ、施行地区の面積の3%以上となるように定めなければならない」という基準を満たしている。


公園緑地の比率について
大阪府自然環境保全条例第28条の規定に基づき、「自然環境の保全と回復に関する協定書」を当該組合と大阪府の間で締結されている。

施行地区面積129,337㎡のうち、協定対象区域面積100,775㎡に対し、公園2か所及び緑度部分(協定緑地)の合計面積が6,815㎡。その割合は6.8%。


よって「自然環境の保全と回復に関する協定実施要綱」第5に規定されている「市街化区域の場合、協定対象行為区域の面積の6%以上の面積の樹林地等を設けること」という基準を満たしている。

◪「保全」に加えて「回復」という二文字が、都市の現状を浮き彫りにしていると思えました。なお、町への移管面積は換地処分に係る測量などによって確定されるもので、計画上の面積とは若干の誤差が生じることが想定されるとのことです。

つづく☆彡

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桜井せせらぎ公園
芝生と水路の風の通り道

酷暑の昼下がりで人影はなし
7月7日撮影


JR島本駅西土地区画整理事業 ~認可当初の計画と現在~ その2

2023年07月05日 | JR島本駅西まちづくり
☆彡つづき

とだ*やすこの6月定例会議の一般質問、「JR島本駅西土地区画整理事業 ~認可当初の計画と現在~」をもとに、駅西の街区形成について記しておきます(記録的に)。


2)保留地とその処分先のこと
当初計画において主な保留地予定地とされていた13,954㎡は、阪急阪神不動産株式会社が土地を購入され、これが区画整理事業の収支の根幹をなすものとなっています。現在、大型集合住宅「ジオ島本」の建設が進んでいます。

これらのことは、業務代行予定者を選定される際(プロポーザル方式)、㈱フジタによって事業提案されたもので、阪急阪神不動産株式会社としては経営的判断、合意形成のもとに参画されたと考えられます。

さて、数字をみればわかるように阪急阪神不動産(株)のほかにも保留地が存在していました。そして今、開発に係る届出を情報公開するなかで駅広周辺に複数の保留地があることがわかってきました。

もとより、阪急阪神不動産(株)以外の保留地の位置、処分先などについては、事業主体であるJR島本駅西土地区画整理組合が決定されることであって、島本町がこれを認識するのは開発行為等の事前協議など申請の際になります。

いずれにしても、これまで阪急阪神不動産㈱以外の保留地処分先のことは特に議論されたことがなく(また議員として直接介入するものでもなく)、今後、新たに建設されていく建物とともに関心を寄せていきます。

☆彡つづく


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桜井せせらぎ公園のせせらぎ
生物多様性に配慮、御所池から
下流に流れる水をひいています