とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

特別に管理がいる産廃の焼却計画

2017年04月30日 | とだ*やすこの町政報告
島本町のみなさんは、もうご存じでしょうか。上牧・梶原地区に「特別管理産業廃棄物」焼却炉建設計画があることを。建設予定地は高槻市梶原中村町。内ヶ池というため池の近く、国道171号線をはさんでコーナンの向かい側になります。

事業者は都市クリエイト㈱。土木建設工事は大和ハウス工業㈱。焼却発電プラント工事は㈱アクトリー。年間約300日、24時間稼働する特別管理産業廃棄物焼却施設です。

もう一カ月以上前のことになりますが、3月20日、高槻市・五領公民館で行われた「都市クリエイト㈱焼却発電設備新設事業計画(産廃焼却炉建設計画)」説明会に参加しました。主催は五領地区連合自治会。

まだ寒い日の夜にも関わらず、階段、ロビーに人があふれ、昼夜あわせて2回の説明会に(注:訂正)1000人を超える参加があったとのことです。当然席は足りず、資料も行き渡りませんでした。再びの説明会が必須です。

わたしは、島本町高浜地区の複数の方から「行って欲しい」「ご存知ですか」とお知らせいただき、説明会の存在を知りました。島本町の子育て世代にも不安が広がっていて、子ども・子育て会議でも公募委員の方から関連発言がありました。

説明会当日、高槻市から「意見書」が出されているという発言が繰り返されていましたので、翌3月21日、高槻市に情報公開請求をしました(正確には公文書公開申出)。一定期間の延期がありましたが、4月14日以降に公開されるとの通知が届き、選挙を終えて入手しました。

当ブログにも複数の方から、議員としてできることはないのでしょうか、とのコメントをいただいていましたが、選挙で議席を守らなければ仕事ができない現実と向きあい、実は今なお向きあっています。

掲載が今になってしまったことをここにお詫びし、今後、この問題を掘り下げ、調査し、情報を公開しながら、出来うる限りのことをするとお約束します。 〈つづく〉


以下、高槻市都市創造部・審査指導課・都市づくり推進課から都市クリエイト株式会社に出された意見書にあった一文を転記します。

☆ ☆ ☆
大阪府都市計画審議会から建築基準法第51条ただし書き許可に関する審議については、慎重に対応することとの指示を受けており、特に住民等の理解が得られず反対運動等が展開されている案件については、大阪府都市計画審議会に諮ることはできないとされているため留意すること。


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高槻市に対して行った公文書公開申出によって
入手した資料は241ページに及びます

これをもとに調査をして、時間の許すかぎり
随時内容を当ブログに公表します



本日、2期目の任期最終日でした

2017年04月29日 | とだ*やすこの活動日記
新緑の美しい4月29日、島本町議会議員2期めの任期が終了しました。みなさまにお支えいただき、2期8年、地域に根差した活動を続けることができました

明日4月30日から3期目の議席をお預かりします。いただいた信頼と期待、議席の重さを忘れることなく、新たな一歩を踏み出します。地道な活動を続けつつ、より大きな視野で活動できるよう努めます。

選挙期間中、とだ*やすこの街宣アナウンスを耳にして、若い女性が家の外に飛び出て応援してくださることが幾度かありました。活動報告「いまここ*島本」を読んでくださっている方から、多くの応援、励ましもいただいきました。

唐突に合併が争点となった選挙に、町内在住者のみならず、今は町外で暮らしている30代、子育て世代が、生まれ育った「島本がたいへんなことになっている」「島本の人、選挙行って~」とSNSやラインで情報がまわっていたそうです。

住んでみるとわかる島本町の魅力と価値をこの選挙で守り抜くという、町民の強い意思が働いた市民選挙でした。特にこれまで選挙活動に係ったことのない若者、政治とは距離をおいていた市民の、誠実でひたむきな姿が印象的でした。

結果、利権やしがらみとは無縁の町長、島本町史上、最年少の町長が誕生しました。町外からも多くの支援者を得て勝ち取ったわがまち島本の自治です。

このような流れの中でいただいた議席に、これまでにもまして責任の重さを感じています。5月2日10:00に開かれる議員総会で、本格的に活動がはじまります。ひきつづき町政に関心をお寄せいただき、とだ*やすこの活動にご理解とご協力をお願いします。


平成29年4月16日執行 町議会議員・町長選挙の開票速報(最終)


子どもたちのセンス・オブ・ワンダー

2017年04月26日 | とだ*やすこの活動日記
きたひと みんなが 主人公♫ 4月23日の第33回島本町YYワールドファイナルは、好天に恵まれました。西国街道、水無瀬橋をたくさんの子どもたちが会場に向かう姿をみながら、「なんで廃止せんとあかんの?」という思いがふつふつと、、、

このブログに、したり顔で廃止の理由を書いたものの、住民ホール、町立プール、YYワールドと島本町の青少年育成に貢献した施設や行事ばかりが優先的に廃止されていく現実は、どこか変です。

市民の立場に立てば、到底納得できないことばかりです。けれども、それをやむを得ないとする議会人としての判断が自分にはあります。このギャップに胸が痛み、気分が落ち込みました。

大沢のキャンプ場や水無瀬川の水辺など、今、あるものを活かしていくことができないだろうか。新しい山田町長は環境教育に詳しく、仕事のクオリティとセンスのよさを評価している住民も多いので、ここは期待したい。

今ある行事の運営にスタッフとして若いひとを勧誘するのではなく、若者や子育て世代が主体性をもって取り組める環境整備が必要。その意味でYYワールドのピリオドはカンマと受け止めています。

YYワールドに参加したあと、ふれあいセンターに移動して「しまもと環境・未来ネット」の総会に参加しました。町の未来を考えるときも、これからは開発による人口増よりも環境、教育、子育て支援です。

子どもにかかわる施策や行事を充実させて定住、転入を促進していくことが持続可能なまちづくりに重要です。YYワールドの日も、まちで出会った幾人もの人と町を語り、選挙を語り、未来を語りました。

「だんだん田舎に戻していかんとあかんよ、これからは」「島本は川で子どもが遊んでる、そういうのがええんよ」「年寄りのことはええよ。若い人、子どもを頼むで」

政治と未来をあきらめない。焦らず、頑張ります。


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YYワールド会場の水無瀬川緑地公園
グランドから山崎・天王山をのぞむ

週末はYYワールド、最後の開催です

2017年04月21日 | とだ*やすこの町政報告
4月23日(日)、水無瀬川緑地公園でYYワールドが開かれます。「きたひと みんなが 主人公」というスローガンが素敵でしたが、今年度が最後の開催になります。なぜ廃止するのでしょう。

行事・イベントについては、スクラップ&ビルド=見直していくというのが町の方針です。本来の目的を見失っているもの、費用対効果に著しい課題があるものなどは、廃止、統合、縮小などを視野に入れて見直していくとしています。

すべての行事には目的があり、当然、存在価値があります。できれば、あったほうがよい。けれども住民サービスが多様化細分化される一方で、職員数を削減してきました。結果、職員の負担が大きくなっています(休日勤務とその代休)。

また、ボランティアの負担も重く、人材確保が難しいことも課題となっています。ブログに書くにあたり、できるだけ正確にお伝えしたいと、YYワールド事業実行委員会の会議録(第33回)を読みなおしました。

まず、廃止に至る主な理由は、本来、中心的な担い手となるべき青少年リーダーや若手のスタッフの人材不足です。本来の目的である「青少年の健全育成の意識の向上及び青少年活動の活性化に資する」ことが難しくなっています。青少年が主体的に関わって、自ら学ぶことができなくなっているのです。

次に、財源の問題があります。町からの補助金(90万円)は継続できても、かつて実行委員会で行っていた警備を外注するなど、安全対策にかかる費用がふくらむ傾向にあります。現実的に事務局として職員がかかわらなければならないので人件費が多くかかっています。

第31回で幼児がすべり台から落下する重大な事故もありました。参加年齢が低くなっていることに対応できていませんでした。無難に踏襲することが、実は思わぬ事態になってしまうという教訓になりました。

会議においては、子どもがのびのびと一日、屋外で遊べる貴重な事業だっただけに残念という声、一度、終了し、青少年健全育成の観点から新たな事業を企画することになら賛成するという意見もありました。

ただし、町立プール、住民ホール、YYワールドと子どもをめぐる施設や行事が廃止の対象になりやすいとしたら、それは困る!と思うのです。青少年育成事業に携わってきた職員の退職を機にスクラップの対象になったのか?という思いも実はあります。

ですが今後に期待しましょう。島本町の青少年育成事業が育てた若者が今日から町長。終わりははじまりの一歩手前。どうかみなさん、最後のYYワールドを楽しんでください。


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海棠の花
選挙期間中、小さなわが家の庭に
明るく咲いてくれました

町長・町議会選挙、終わりました

2017年04月17日 | とだ*やすこの町政報告
島本町長選挙・町議会議員選挙が終わりました。街々が、どことなく、ひっそりしました。わたくし、とだ*やすこ、みなさまにご支援頂き、三期めの議席をお預かりします。引き続き議会活動報告「いまここ❇︎島本」を、みなさんのお宅にお届けできることになりました。

いっしょに活動すると決意された、中田みどりさんと、そろって当選を果たすことができました。とだ*やすこは、4月30日から中田みどりさんとともに、新たな市民派議員の道を歩みます。平野かおる議員、4期16年の活動、ほんとうにお疲れさまでした。


「地方自治は民主主義の学校」という有名な言葉があります。選挙で市民は多くのことを学びます。毎回、そういう選挙をしたいと願い、選挙にのぞんできました。

そして、町民派・山田町長の誕生。32歳、みんなで育てていく町長です。「ええやんかぁ!32歳。みんなで育てていけばええのよ」と80代の女性が、声も明るくおっしゃったことが忘れられません。

どうか、まっすぐでクリーンな政治を行なっていただきたい。期待しています。

とだ*やすこは、二元代表制のもと、是々非々で町長執行部と向きあいます。選挙で応援したからといって慣れあうことも、無理な要望を通すこともしません。町民とともに歩む町政、島本の新たな歴史を町長執行部と町議会でつくりたい。

対話ができる島本町に変えていきたい。首長自ら、町民の声を聴く。これが基礎自治体のスタンダードになりつつあるなか、ならば議会はどういう役割が担えるのかが、次の大きなテーマになります。

頑張ってください、ではなく、いっしょに魅力ある町をつくっていきましょう。人口3万人規模、そして島本町の面積規模なら、きっとできると信じています。


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自宅の庭の山吹
タイミングよく咲きました

ひと・まち・語らい、新しい島本へ

2017年04月15日 | とだ*やすこの活動日記
☆とだ*やすこ応援隊
FBチームやまぶき日々更新

とだ*やすこ
島本町議会議員、3期目へのチャレンジに向けて


合併問題と切り離して考える高槻市とのごみ処理広域化をめざします


大山崎町との都市間共創造(歴史文化、交通、観光)をめざします


認知症とともに生きる人とその家族を支える対話の手法を学びます


もっとやります!子ども・子育て・若者支援


防災・減災まちづくりに努めます
ハード:庁舎の建て替え、第2幼稚園、保育所の課題)
ソフト:子どもたちへの防災教育、女性の視点での避難所設営など

島本町史をみると、今、島本町があるのは高槻市あってのことということがよくわかります。高槻市にあるし尿処理場、玉子排水機場、火葬場など、高槻市のご理解、ご協力のもと、島本町は、今日まで、水と緑の町として歩んできました。このことを忘れてはいけません。

この春からは、困難な課題であった、し尿処理を高槻市に委託しています。高槻市長、市議会のご理解の実現したものです。改選後の島本町と島本町議会の大きな仕事は、ゴミ処理の課題に向きあうことです。

とだ*やすこは、情報公開をすすめ、町民の声に耳を傾け、説明責任を果たせる島本町、島本町議会に!と訴え、5日間、桜の咲き乱れるまちを駆け抜けました。

ひとが主役のまちづくり
暮らしの豊かさ最優先
草の根市民派のとだ*やすこのイメージカラーは、島本町の誇る水の色と町の花・山吹。視野は大きく島本から行動します!


※一部修正加筆しています。よろしくご了承ください。


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ある日の島本町の空

空の色春へ春へと青を足し 靖子



一般質問、ひとりでもできる議会改革(4)

2017年04月14日 | JR島本駅西まちづくり
☆とだ*やすこ応援隊
FBチームやまぶき日々更新

☆ブログ「いまここ@島本」つづき

戸田  1月29日、私は「長岡京市まちづくりシンポジウム」に参加しました。市庁舎建て替えと駅前開発立地的成果計画を総合的に考え、市長自ら、庁舎建て替えの複数プランをパワーポイントで説明された。

80億規模の事業である、削減しなければならない事業も当然出てくる、だからこそ住民の皆さんと一緒に考え、ご理解をいただきながら進めていきたいと、およそ300人の参加者を前に広言されました。

急速な都市化に対応して急ぎ整備しなければならなかった公共施設が一斉に老朽化している今、その再配置の機会をチャンスと捉え前向きに取り組みたいと、力強く述べられました。

2月は、子ども・子育て支援施設を駅前ビルに集約された明石市の駅前再開発を視察してまいりました。市長との懇談会にも参加し、多くの知見を得ることができました。

私たちのまち島本が、今、このまま地権者のご意向優先で駅前開発を進めていくならば、住民に愛されている農地・農空間を失うという損失に止まらず、行政需要に即した公共施設再配置へのまたとないチャンスをも逃してしまうのではないでしょうか。ご答弁をお願いいたします。

総務部長 「新たに土地を購入して新庁舎を建てる場合と、現庁舎を耐震補強工事で対応する場合の比較」でございます。まず、新庁舎を建てる概算でございますが、現在の本庁舎の延べ床面積は4,728.43㎡ございますので、それに「島本町公共施設総合管理計画」で用いております行政系施設の更新単価である平米単価40万円をもとに試算いたしますと、単純計算で約20億円が見込まれます。

一方、現庁舎を耐震補強工事で対応する耐震補強計画での概算費用は、約7億円となっております。議員がご提案されておられます壮大なプランでは(注:壮大なプランといわれてしまい、ここは反論したいところ。が、そうすると持ち時間が削られてしまう)、新たに土地を購入して新庁舎を建てる場合には、建築費用約20億円+用地購入費+駐車場などの附帯工事などの合計額になるものと思われます。

いずれにいたしましても、先ほどのご質問でもお答えさせていただきましたとおり、本庁舎の耐震化の対応といたしまして、耐震補強工事が妥当なのか、それとも建て替えが妥当なのか、再度、検討する必要があることから、現時点で、議員ご提案の新たな土地の購入を含めたプランについての試算はしておりません。よろしくお願いいたします。以上です。
 
戸田 過去の土地取得と比べれば、庁舎の土地を駅前で取得するというのは、あながち突拍子もない案ではないというふうにわかっていただけたと思います。時代の行政需要に即した公共施設再配置へのまたとないチャンスを逃していただかないように、再検討をよろしくお願いしたいと思います。

住民にも、議会にも、計画の中身が示されずに進められる駅前開発。このままで良いはずがない。3期12年の任期をやがて終え、勇退される町長にとって、島本駅西側のまちづくりの理想とはどのようなものだったのでしょうか。町長にお答えいただきたいと思います。

川口町長 まず、庁舎の再配置ということは、新しい年度になりましたら、精力的にやっぱり多くの皆さんからご意見を聞いていく必要があるだろうと思っております。

ただ、庁舎の再配置ということでタイミングというものがございまして、この4月1日から、し尿の中間処理施設、し尿の一部事務委託を高槻市さんのご理解をいただいて、それが可能になるわけでございまして、それまでは住民ホール壊した後の土地、あそこにし尿の中間処理施設を建設する予定にしておりました。

そういうことがございましたので、新しい年度になりまして、庁舎の再配置については精力的に検討していく必要があるのではないかなと思っております。(町執行部としては、住民ホール跡地に役場庁舎を建てる予定と受け取れる答弁です)

小学校・中学校の耐震化補強を優先的に進めておりましたので、庁舎の建て替え、あるいは再配置については、まだ進んでいないというふうな状況でございます。

それと、西側をというふうなことですけれども、駅前の一等地でございますので、土地の高度利用は当然必要であろうかと思ってます。ただ、島本町という土地は山が迫っておりまして、自然が極めて近いところにございます。

新しく駅前のあの土地が、人間と自然が共生するような、そんなモデル地区になって欲しいなと、私はそのように思っております。以上でございます。

戸田 なぜ、駅前なのに公共施行としなかったのか。私は、この理由がわからない。なぜ組合施行とされたのか。ここのところが本当にわからない。職員の仕事の質、そして全体への奉仕、それによる達成感というものにとって非常にマイナスだったと無念でなりません。(このテーマの質問はここで終わり)


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大阪水上隣保館・桜バザーの日の椎尾神社
もっとも好きな町の風景のひとつ


一般質問、ひとりでもできる議会改革(3)

2017年04月13日 | JR島本駅西まちづくり
☆とだ*やすこ応援隊
FBチームやまぶき日々更新

☆ブログ「いまここ@島本」つづき

【再質問】 役場庁舎・財政の課題のやりとりに!
多くの住民の願いむなしく、良好な農地とシンボリックな景観を壊してまで開発するというのならば、せめて、町が責任を持って住民利益を徹底して追求していただきたいと私は思います。

例えば、耐震化工事・老朽化対策を必要としながら具体的な検討が進んでいない庁舎こそ、公共公益的機能の最たるもの。庁舎を当該地に配置することができれば、防災拠点としての機能充実、子育て支援の拠点など、時代の行政需要に応えることができるのではありませんか。

高齢者、夫婦ともに働く世帯にとって駅に近い庁舎はありがたく、島本町の強みになります。より広域な地域から職員の採用ができる可能性さえある。そういう発想が、なぜ、できないのでしょうか。こういう議論は起こらなかったのですか。ご答弁をお願いします。

総務部長 続きまして、Ⅰ点目の4)「当該地への庁舎の配置について」でございます。まず、本庁舎の耐震にかかる対応でございますが、平成22年度に耐震診断を実施した結果、Is値が0.37となっております。

その後、耐震補強計画を考えるうえで診断内容の分析を行っており、躯体のコンクリート強度については建て替えレベルではないものの、多方向からの力には一定影響を受けること、また開放部が多いことなどの対応が必要となっております。

これらの分析から、耐震補強計画を作成しておりますが、耐震補強のみでは耐用年数が延びない中で、耐震補強のための耐震壁を設置することによりまして事務所の空間がかなり狭くなるという問題点や、日常業務を行いながらの難工事になるという課題がございます。

これまで、町の公共施設の整備といたしましては、国庫補助の嵩上げ措置期間のある学校施設の耐震化を優先して実施することといたしておりましたので、現時点では、本庁舎の耐震化には至っていないのが現状でございます。

一方、熊本地震におきまして、熊本県益城町では2度の震度7クラスの地震に見舞われ、平成27年度に耐震補強工事を行ったにも関わらず役場の一部が破損したという状況を鑑みますと、本庁舎の耐震化の対応といたしまして耐震補強工事が妥当なのか、それとも建て替えが妥当なのか、再度、検討する必要があるとの考えから、その方向性を見出すため、島本町公共施設適正化調整会議に本件にかかる専門部会を設置すべく協議を進めているところでございます。

従いまして、今回、議員からいただきましたご提案につきましては、現時点で判断できる状況に至っておりませんので、よろしくお願いいたします。

なお、本庁舎のあり方につきましては、本町の重要課題でありますことから、専門家の意見もお聞きしながら、その方向性を決定し、できるだけ早い時期に結論をお示しできるよう、事務を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

戸田 「専門家の意見」というのは、具体的にどういったことになりますか。

総務部長 「専門家の意見」というのは、コンサルタントを予定しております。以上でございます。

戸田 これからの庁舎に望まれることは、防災と災害の拠点、非常に重要。これに耐えられるか、ということです。今、住民ホール跡地を含む役場庁舎の土地面積は約6,200平米。

過去に示されている駅西の土地価格は平米当たり15万円でしたから、同じ面積の土地を駅前で確保するのに9億3千万円。私のこの試算では、耐震化費用を約7億円と見込んでいるとしたら、その差は2億円。

建て替えれば、行政サービスも働く環境も劇的に向上します。また、新たな住宅開発を一定抑制することができ、大型開発が続く現状では、そのような視点も重要です。

一方、耐震化しても工事完了までには数年かかるため、その時点で残された躯体の耐用年数はほとんど10年。耐震工事後、たった10年で建設費用の20億円が必要になります。庁舎新築・移設の投資は、そうそう無駄とは思えない。

財政面から1点、質問します。将来負担率を見ると、平成25年度からの推移は-44.8、-50.4、-47.0。特に平成25年度に大きな変化がありました。その要因について確認します。また、ふれあいセンター、緑地公園の土地取得にかかった費用を、今一度、お示しください。

もう一つ、ふれあいセンター、緑地公園、JR島本駅西、これら大型公共事業の返済は順調に進められていると認識しますが、間違いありませんか。

総務部長 まず、将来負担比率でございますが、平成25年度にかなり下がっております。平成24年度も将来負担比率は-16.3、それから平成25年度の決算では-44.8というふうに、いわゆるマイナス幅がふくれている。つまり、良くなっているということです。

これはバランスシートを考えていただければわかると思うんですが、退職者が、もうすでにかなり少なくなっているという影響、これはバランスシートで言えば退職手当の引当金が小さくなるということになるんですが、それに加えまして、バランスシートの資産の部で言いますと、小野薬品さんの横の旧町営住宅を7億円ほどで売っておりますので、いわゆるキャッシュができた。

キャッシュができた部分を、バランスシートで言う投資、公共施設整備積立金に積んでいるということで、バランスシート上、良くなったということで、かなり良くなっております。

それと、ふれあいセンターの償還につきましては、ふれあいセンターはじめ過去に大きく実施いたしました事業の償還でございますが、ふれあいセンターにつきましては、平成28年度末で残額は約1千万まで減ります。

つまり、29年度ではいわゆる完済してしまうという状況で、これは順調に進んでいると言うよりも、約定によって、契約によって返しておりますので、当然、順調に進むという形です。

それから、水無瀬川緑地公園の整備では、平成28年度末では約14億円ほど残ります。発行しているのが約40億円ですから、だいぶ少なくなってきてます。

JR島本駅の設置では、28年度末では約3億4千万ほど残っておりまして、発行したのが約7億円でございますから半分近くになっているという現状で、約定に基づき、順調に減らしているという形でございます……(戸田議員・質問者席から「ふれセンと緑地の土地取得費用」と発言)……。

失礼しました。ふれあいセンターの土地の取得、購入費でございますが、平成4年と平成5年に分けて取得しておりまして、総額で21億円の用地購入を行っております。

ただ、この21億円というそのものは、まず、名神の拡幅の関係で年長者福祉センターの補償がございます。そういう部分での財源とか、あと地域総合整備事業債という交付税措置が約4割ぐらいあるものを充当してますので、取得費は大きいですけど、財源も大きいということでございます。以上でございます……(戸田議員・質問者席から「緑地公園は」と発言)……。

伊集院議長 質疑、一問一答ですので、よろしくお願いいたします。(戸田議員・質問者席から「 答弁漏れ」と発言 「2人でやってたらあかんわ」と呼ぶ者あり)

総務部長 すいません。緑地公園でございます。緑地公園は9年と10年の2ヵ年に分けて取得しておりまして、総額で言うと約70億円。ただ、この70億円も大きな特財がございまして、町営住宅の用地には通常は国費はつかないんですが、平成10年度に国の景気対策がございまして、約10億円の国庫が入ってます。

通常では考えられない、景気対策で入ったということがございます。それとあと緑地公園のほうは、交付税措置のある、40%ほどある起債でまかなわれております。以上でございます。

戸田  丁寧にご答弁いただきました。(つづく)



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サントリー山崎蒸溜所
もっとも好きな場所のひとつ

大阪水上隣保館桜バザーの日に



一般質問、ひとりでもできる議会改革(2)

2017年04月12日 | とだ*やすこの町政報告
JR島本駅西地区の土地区画整理事業 ~徹底した住民利益の追求を~ (つづき)


戸田  事業内容についての議論が避けられない課題となりつつある今、選定された事業者が提案する事業内容を、いつ、どのように、議会に、住民に公表されますか。12月一般質問でも申し上げたように、意思決定のプロセスの透明性、住民意思の反映が重要です。ご答弁、お願いします。

都市創造部長 3)点目の「事業提案の公表」にかかるご質問でございます。業務代行予定者に選定された事業者の提案書の取り扱いにつきましては「準備組合は、業務代行予定者に選定された者の提出した事業提案書を、応募者の了承を得て無償にて公表・展示することができるものとする。」と規定されております。

この規定に基づき、公表・展示の可否について株式会社フジタ・阪急不動産株式会社の共同企業体に確認されたところ、事業提案書は確定されたものではなく、今後、地権者の皆さんのご意向や、大阪府や島本町との協議等を経て変更がなされる可能性が高く、未成熟な情報が伝わりかねない」との見解から、現時点において本共同企業体は承諾をされておりません。

しかしながら、本町といたしましても、事業内容を踏まえた都市計画をはじめとするまちづくりの検討が必要となってくることから、今後は準備組合及び本町といたしましても、どの段階で公表が可能であるか、業務代行予定者と協議を重ねてまいりたいと考えております。以上でございます。 

戸田  今のご答弁は「未成熟な情報で地権者に判断を迫られた」と言っておられるのに等しいと思います。
  
「京阪神で唯一残っている、駅に隣接して農地があり、後ろに山がある。島本駅から見る風景は大阪の宝だ、橋下知事に補助金をもらって保存して欲しい」、これは2009年6月、駅西市街化調整区域内の農地所有者を対象にしたアンケートの自由意見に書かれていた地権者の声です。

去年、平野議員と大阪府環境・農林水産部農政室推進課を訪ねた折り(中田みどりさんも一緒でした)、担当職員の方は、「島本町に農地・農空間を保全するという意思がおありならば対策はある、協力を惜しまない。そもそも乱開発を恐れて優良な農地を全面的に開発してしまうなど」との見解を示されました。

もちろん、同自由意見には、当然、駅前開発促進を望む声もあります。対象地区農地で「将来も農業を続けようと思うか」の問いに、「はい」と答えた人17人、47.2%。「いいえ」が16人、44%と拮抗していたように、自由意見も拮抗していた。

「自ら求めたことはないJR新駅、便利になったことは事実だが、今まで不自由だと感じたことはなかった。新駅開業のあおりで慣れ親しんだ楠公さんの大木が何本も切り倒された。人の往来が増え、タバコの吸い殻やゴミが道ばたに増えた。

今度は駅西側の開発準備だろうか。アンケートが送られてきた。わずか10行足らずの協力要請だが、我が人生設計の変更が要るのだろうか。生まれ育ち、60有余年住み慣れた桜井の町、激変が予想される駅西側をそのままにして欲しいと願うのは少数意見だろうか。

アンケートの中にある昨今の社会経済情勢や行政需要に対応とは、まちづくりとどう関係があるのか。また、誰のためなのか。私は思う。マンションやコンビニが建ち並ぶどこにでもある駅前よりも、今の自然豊かな景観を守ることが、胸を張って子どもや孫達に残せる町ではないでしょうか。」

寄せられた地権者のこの思いは、本質的には今も変わらないと私は思います。しかし、8年近くの歳月を経て、地権者はさらに高齢化。相続という切実な課題もあります。自分が反対すれば土地区画整理事業が前に進まないという思いもあって、土地所有者の意識は当初のアンケート結果とは変化しています。

この間、都市農業に対する住民の評価は高まり、とりわけ東日本大震災を契機に、防災の観点から都市農地を保全すべきとの声が拡がり、「都市農業振興基本法」も制定され、後継者がいなくても農地を農地として保全することが可能になっています。

本事業は組合施行の土地区画整理事業であるとして、庁舎や教育施設など公共施設が抱える深刻な課題と切り離して考え、町は事務局としての立場を貫いておられます。第三者を装っておられます。

しかし、課長レベルの当該地区まちづくり推進会議における所管事務事業検討調査結果の一覧にもあるように、予算措置も含めて、極めて全庁的な課題ではありませんか。

都市創造部長 種々、ご意見等も含めてご紹介いただいたところではございますが、当該地区については、地権者がおられる中での準備組合による施工を進めておられるのとあわせまして、当然、私ども所管しておりますまちづくり、しかも全庁的に種々影響のあるまちづくりの事業であるというふうに認識いたしております。(つづく)


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脈々と樹々の営み
若い頃は深緑が好きだったけれど
大人になってからは枝の姿に惹かれる

一般質問、ひとりでもできる議会改革

2017年04月11日 | JR島本駅西まちづくり
島本町議会議員の任期は4月29日までです。とだ*やすこの任期最後の一般質問は「JR島本駅西地区の土地区画整理事業 ~徹底した住民利益の追求を~」ほか3つ(質問答弁主旨:未校正原稿をもとに一部修正加筆しました)


JR島本駅西地区の土地区画整理事業 ~徹底した住民利益の追求を~
1)業務代行予定者の選定結果について、審査選定委員会の答申内容を踏まえて報告を求めます。特に、株式会社フジタ・阪急不動産株式会社の共同企業体を選ばれた理由をお示しください。


JR島本駅西土地区画整理準備組合におかれましては、JR島本駅西地区における土地区画整理事業業務代行予定者審査選定委員会設置要綱に基づき、昨年12月5日にJR島本駅西土地区画整理準備組合業務代行予定者審査選定委員会を開催され、委員会としての答申を12月21日付けで示されております。

この答申を踏まえ、JR島本駅西土地区画整理準備組合規約に基づき、1月27日に開催されました準備組合の第7回総会におきまして、「JR島本駅西地区における土地区画整理事業業務代行予定者の選定」についての議案をあげられ、賛成多数で議決されたものでございます。

なお、株式会社フジタ・阪急不動産株式会社が当地区の業務代行予定者に選定された理由といたしましては、地権者に対する支援の考え方が明確・明瞭であり、多様なニーズにも応えられるような土地活用方法を提案されている等があげられていたものと認識いたしております。


2)「島本町都市計画マスタープランに沿って事業を行う」と、繰り返し述べてこられました。同プランには「駅前地区にふさわしい商業・サービスや住宅などのほか、学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入も検討し、都市機能を充実・強化します。

また、緑化や景観に配慮した良好な市街地形成を推進します。」とあります。同企業体が示された事業計画案には、どのような公共公益的機能が盛り込まれているのですか。

議員ご指摘のとおり、「島本町都市計画マスタープラン」におきましては、JR島本駅西地区周辺について、「土地利用の動向や地権者、住民の意向を踏まえ、都市基盤の整備と合わせ、駅前地区にふさわしい商業・サービスや住宅などのほか、学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入も検討し、都市機能を充実・強化します。

また、緑化や景観に配慮した良好な市街地形成を推進します。」と記載しております。当地区における業務代行予定者の募集に際しましては、応募事業者に渡された事業概要書に「島本町都市計画マスタープラン」の当該箇所を示され、改善提案を求めるものとされておりました。

これを受け、選定されました業務代行予定者の提案内容におきましては、駅前に医療福祉ゾーンや駅前商業ゾーンが配置されており、第三小学校北側には集約換地ゾーンを設けられており、そのほか営農を希望される方のために農地保全ゾーン、保留地や個別換地ゾーンの配置を提案されております。

なお、これらの計画につきましては、今後、地権者の皆様のご意向等を踏まえ変更等が加えられる可能性がございますので、確定されたものではございません。ご理解のほど、よろしくお願い申しあげます。


【再質問】
3点に絞ります。地区計画を策定するにあたり、同プランを成立させるための高さ制限は、前回に計画されていた30mを越えるのか超えないのか。二つ目.「流用土の活用で1億円の事業費削減が見込める」と総会報告資料にありますが、どういう意味か。どこから持ってくるのか。汚染物質など環境的な課題もあります。三つ目.調整池はどれぐらいの規模で、どのように配置されるプランですか。


都市創造部長 まず初めに、地区計画における高さでございます。ご指摘のとおり、平成24年度に事業協力者を募集した際におきましては、地区計画における高さ制限を30m程度と検討いたしておりました。

今回の提案におきましては、保留地部分にマンション等が計画されているものの、高さについては未定であることから、今後、地区計画における高さ制限につきましては、地権者等のご意向を踏まえ、詳細な協議をさせていただく必要があるものと考えております。

続きまして、流用土についてでございます。流用土の利用につきましては、公共事業等の際に発生する残土を譲り受けるものでございます。今回の提案においても、公共残土等を譲り受け、事業費を圧縮する提案をされているものでございます。

なお、公共工事等における譲り受けの流用土なんですけども、タイミングが非常に重要となりますので、事業の進捗にあわせて協議をしていくことが必要ではないかなと考えております。

続きまして、汚染の分でございます。当然、流用土に汚染物質が含まれている可能性もあるため、一般的には、搬出先と受け入れ側で協定等を締結いたし、搬出側において一定の項目に基づき検査を行ったうえで、受け入れられることになるものと考えております。以上でございます。

戸田  上手に答弁されるなと思うんですけど、公共残土ということは、当然、NEXCOのものかなと、私なんか思うわけです。また、民間の残土は入れないということなんですか。「公共残土等」とおっしゃいました。提案には、どのように書かれていますか。

都市創造部長 再度の流用土についてのお尋ねでございます。流用土の搬入元につきましては、一般的に公共事業に関わらず、近隣の民間開発における残土の流用も視野には入れておられるものと認識いたしております。

それと、先ほど1点、調整池にかかりますご答弁抜けておりましたので、ご答弁させていただきます。JR島本駅西地区における土地区画整理事業につきましては、開発面積が1haを超える開発に該当するため、調整池の設置は必要であるものと考えております。

今後、本事業にかかる実施設計を踏まえ、計画内容が判明した時点で、どの程度の調整池が必要かについて、大阪府が策定しておられます「調整池等流出抑制施設技術基準案」等に基づき、検討されることになるものと認識いたしております。以上でございます。

戸田 まず、高さ制限については、過去資料では25mだった。それが30mになった。今回、さらに増えていかないことを願うばかりなんですけれども(注:巷の情報では15階建て、18階建て、45mです)公共残土・民間残土の件です。

そういうことになると、「総合計画」等、これまでの経緯からすると、民間だったらば桐ヶ原の開発と思わざるを得ないところもございます。いずれにしても、まだ計画の内容は示されていない。準備組合での承認後に、地権者への事業内容の説明を行っておられますけど、順序が逆です。

そして説明会が終わった今でも、具体的なプランを明かそうとはされていない。前回は、総会での承認後速やかに公表されましたから、公開度はむしろ後退しています。信頼関係を持って同事業が行える環境とは、到底思えないのです。(つづく)


入手した資料や答弁内容からして、東大寺の緊急土砂置場への新名神高速道路トンネル工事の残土流入の問題と駅西の開発とがリンクしていることは明らか、ととだ*やすこは考えています。その是非以前に情報が伏せられて開発が計画されていることが問題です。


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大阪水上隣保館・ゆりの礼拝堂
野村義照画伯の礼拝堂に寄せる思い

巴里の近郊の野生のゆり、と聞き及ぶ
桜バザーの日に友人のハープ演奏会にて