とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

議会改革を阻むもの

2011年11月30日 | とだ*やすこの町政報告
議会改革特別委員会の傍聴、ありがとうございました。平野議員の議会リポートの内容に、菅議員から「議員間の信頼関係を損ねた」「これでは議会改革特別委員会を継続できない」などとして文書が提出されたことに端を発して、過去2回、延々と議論しました。

今日は「男に発言させよ!」と不規則発言した民主党議員もあり、議員として、人としての考え方が露骨に表面化した委員会でした。傍聴の方から「誰のための議論なのか考えた方がよい。多くの時間を費やし、多額の報酬を得て行っているという自覚をもってほしい」という厳しいお声をいただきました。辛い現実です。

「委員会における審議内容等の広報」についての「決まり」を明文化すると賛成多数で決定され、今日、その案文が示されました。再びの議論。そもそも、議員が互いの表現の自由、議会における公開の原則、議員の説明責任を制限することになるルールなど、自ら定めるものではないと、戸田、平野議員、外村議員、共産党の議員は粘り強く主張してきました。

部会における調査研究、意見の交換は「決定事項」ではなく、公表することによって情報が独り歩きし、住民が誤解される、判断できない、勘違いされる方がある、発言しにくくなる、自由な意見が交わせないなどの考えによる発言が繰り返され、議論の過程を知っていただくことによる民意形成とその把握に努めようとする我々とは、永遠の平行線です。開かれた議会をめざす、傍聴が許されている委員会での発言をめぐって、大真面目に交わされる議論に傍聴席からの厳しい視線は当然です。

以下、採択によって決定し、運営方針に付け加えられることになった項目「Ⅶ.議会改革特別委員会の審議内容等の広報」を記します。

審議会内容等に関する情報提供(情報発信)については、情報の独り歩きにより間違った情報の流布や誤解が生じることを防ぐため、次のように定める。
1.議会改革特別委員会の審議内容等の広報については、委員長が議会だよりに掲載して行う
2.特別委員会の部会での情報提供(情報発信)については、部会は決定機関ではなく調査研究を行う機関であり、自由闊達な意見を出し合う場であることから、委員相互の信頼関係を損なうことの無いよう、自らをもって厳に慎む


交わされた議論をもとに、戸田は最終的に太字の部分を削除し「事実と良識をもって行う」とする案を提案したいと挙手し続けましたが、その時点では既に場が紛糾、伊集院委員長から指名されることはありませんでした。わたしの考えは第1に「委員相互の信頼関係を損なうことのないよう」と敢えて明文化することは避けるべきである(これってかなり、市民目線でみると議員の恥です)ということ。2.については「すべて削除」という修正案を示した高山議員も同様の意見により必要なしと判断しています。

第2に、「自らをもって厳に慎む」となれば、なにを慎むのかが明確ではなく、平野議員、外村議員、戸田がそれぞれ個人で発行している議会報告の内容、あるいは共産党からの細やかな情報発信に対して、「ルールを定めたのに『厳に慎まなかった』のは問題!」とされるかもしれない。そういった可能性を秘めている表現が盛り込まれている限り(これが狙いともいえる)、認めることも譲こともできませんでした。

また、「事実と良識をもって」という文言を入れるべきとした外村議員の修正案が適切として賛成しました。自公民が賛成しませんでした。

そもそも、平野議員の「信念に基づいた、議員定数と報酬への考え方の明言」を「部会で協議された内容が個人的な意見を入れて住民に広報されている」「広報しまもとに掲載するとしたルールに反する」などとして、菅委員が文書で異議を申し立てたことにはじまった議論。定数削減、報酬UPについてのご本人の発言に関わることでもあり「平野本人の見解と謝罪を求める」というものでした。

ちなみに、問題とされた表現を含むのは次の部分です。

「議会改革とは地域の民主主義を実現すること」として、「議会改革特別委員会では議員定数・議員報酬について議論しています。『16名を12名に減らし報酬を月額40万円(現在31万5000円)に引き上げる』という意見には、異論を唱えています。(中略)議員を減らすことが改革という風潮は危険です。また、報酬の引き上げは認められるものではありません」

これを問題視、延々と議論するのが島本町議会の現実です。

さて、案文の審議において平野議員は、「3.部会の要点録は文化情報コーナーにおいて公開する」を加えると提案しました。そもそも、前文にある「審議会内容等に関する情報提供(情報発信)については、情報の独り歩きにより間違った情報の流布や誤解が生じることを防ぐため」の後に来るべきものは「要点録の公開!」ではありませんか。それこそが開かれた議会をめざす議会改革であり、住民自治の実現に欠かせない情報の共有の一歩です。

庁内で行われる会議の要点録を住民が閲覧できる環境は、役場の文化情報コーナーにおいて整いつつあります。さらなる情報公開の充実を求める立場にある議員が、議会で交わされた議論の要点録の閲覧機会を提供しないのはいけません。明文化するまでもなく、会議録、要点録の公開環境を整えるべき。議会改革特別委員会のなかで検討していく必要があると意見を述べました。

なお、下線の「委員長が」の追記は、非常に重要で、高山議員の提案によるものです。戸田が議会だより運営委員会で主張し、文書でも提出しています(川嶋委員長が必要なしと判断、共有されず)。が、議会の仕組みを勉強してください!とまったく無視され・・・しかし、今回、特別委員会において、岡田議長をはじめ、菅議員、清水議員など議長経験のある議員が、あっさりと「正論」と認めました。よって高山委員の主張どおり「(議会改革特別委員会の)委員長が」と入れることにより、あるべき姿に修正されました。

いずれにしても、今日をもって長く中断していた審議が再開されましたので、今後も自らの調査研究を怠らず、真の改革をめざす議員活動に努めます。


画像は、民家の庭で色づく柑橘



明日は議会改革特別委員会

2011年11月29日 | とだ*やすこの活動日記
まなびとひろば、無事終えることができました。ご参加ありがとうございました。ご報告したい「学び」「気づき」がたくさんありましたが、現在わたしは、ブログを更新している時間がないほどに、たくさんの課題を抱えています。

明日の議会改革特別委員会のお知らせです

11月30日(水)議会改革特別委員会 午後2時~4時 

案件1「部会の協議における情報提供のあり方について運用方針の改定について(案)」
案件2 通年議会・議会報告会の方向性について


平野議員の議会リポートの記事内容に端を発して、部会の情報提供をどのようにするのか「ルールを決める」としたそのルールについて審議します。

そのルールも示されないまま、議会だより編集委員会において、議会改革特別委員会が中断している理由を経過報告として掲載することになりました。特別委員会委員長でもある伊集院議員が「編集委員」として記事案を作成、提案。間もなくお手元に届く議会だよりに掲載されます。

高山議員と戸田は反対しました。会派に持ち帰り、合意できない理由も文書で提出しました。が、編集委員会の席上で共有されることはありませんでした。合意形成を重んじてきた島本町議会と聞いていますが、改選後は、時間がない!まとまらない!と長たるものが露骨にイライラし(世にいうキレる状態?)、採決によって強行することがあたりまえになってきています。

議会改革をめざす委員会で、開かれた議会とは全く別の方向へと「ルール」が決められるとしたら茶番です。なにより、今回の「ルール」づくりは、正副委員長と部会長で案を検討、副部会長の平野議員と河野議員が参加していない・・・だれがどこでこの判断をしたのか、不透明なままです。仲良しクラブなら、まとまりやすいという判断なのでしょうか。

(追記:30日の特別委員会において、平野議員の質問を受け、伊集院委員長より「前回の会議で、正副委員長に加えて部会長も参加してはどうかという意見があったが、副部会長も参加という意見は出なかった。よって特別委員会において決定した事項であるという内容の説明がありました)

そのような判断が平気でできることが、まず理解不能。議員が、自ら発行する議会リポートで、議論の経過における一部の意見を抜粋して自分の意見や信念を伝えることが、なぜ議員同士の信義にもとるのか。大問題だと大騒ぎした反面、断りもなく、意見の異なる(であろう)副部会長を排除して検討委員会を開く感覚。信頼関係を築けないのは、どっち?と言いたい。

「民主主義は数!」と市長選で橋下候補が言いました。現実はそうでも、本来は違います。民主主義は議論を通して生まれる合意形成で成り立つもの。その能力がない者が数に頼る・・・とわたしは思います。


画像は、長岡京市農林祭・品評会で

NPO再生塾で「長岡京市のまちづくり」を調査研究
市民の誇りは、水と緑と西山の景観(まつづくり審議会の要点録より)
景観条例制定・計画策定で景観形成目標を定めておられます

わたしは、西山と市街地をつなぐ緑のネットワークに位置する「農地」に注目

所属するチームのテーマ「出会いの都 長岡京」のなかで
人が出会い、つながる都市近郊農業(小規模経営・有機栽培塾・地産地消)と
噂の「街コン」と融合させ、地域振興と若者定住の機会の創造を提案します(パワーポイントに挑戦・作業追込み中)

臨時議会が開かれます

2011年11月25日 | とだ*やすこの町政報告
お知らせ

平成23年第5回町議会・臨時議会が開催されます

11月28日(月)午前10時~ 役場3階

主な議案は、人事院勧告により、職員の給与を削減するものです。

担当課長より説明を受けてからでないと判断しかねますが、度重なる賃金カットは職員にとっては厳しいものです。もっとも民間企業の現状と比べれば、厚遇と思える点は多々あります。しかしながら、民間では云々という視点を主にすると本質から遠ざかった感情論になってしまう。この点、慎重であるべきと、毎回、自らに言いきかせています。なお、人事院勧告によれば、過去4月に遡って削減を行うため、既に支払っている分との差額を12月の期末手当で清算(つまり天引)するとしていますが、「不利益不遡及の原則」に反すると思われ、やはり問題があると考えます(追記:島本町は昨年同様、遡及しません)。明日の午後は農業委員会です。


画像は、第4保育所に新設された「保育相談室」のオモチャ 
相談室は内装も家具もよい雰囲気で、安心しました
親しみやすい名前が必要では?と提案、要望しました(ひまわりルーム、とか)

府の地域福祉子育て支援交付金を活用している「ファンフレンズ・ブログラム」を視察(22日)
コアラが主役の教材(絵が怖い)「ロールモデル」(お手本にしたい人?見習いたい人?頼りになる人?)という表現など
5歳児にも、保護者にも、にわかに受け入れがたいのでは?と感じる取り組みでした

委託料&消耗品で年間約200万円の事業、引き続き精査して評価します

し尿処理委託受け入れは困難

2011年11月24日 | まさか!まさかの「合併議論」
■学習会のお知らせ

第7回 しまもと広域行政・合併問題学習会
高槻市より「し尿処理の受け入れはNO」の回答を受けて

12月2日(金) 
午後3時半~5時 開場 3時15分~

ふれあいセンター3階 第二学習室 
資料代300円 申し込み不要

座談会形式で自由に語り合います

主催:しまもと広域行政・合併問題学習会


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以下、濱田剛史高槻市長から川口裕島本町町宛に、去る9月12日付で出された「将来のまちづくり構想(広域による事務委託)について(回答)」をUPします。
文面はそのまま、改行、段落については戸田が編集しています。

高公政 第395号
平成23年9月12日
島本町長川口裕様
高槻市長 濱田剛史

将来のまちづくり構想(広域による事務委託)について(回答)

平素は、本市行政運営に多大なご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、平成21年12月11日付けで貴町から「将来のまちづくり構想(広域による事務委託)について」依頼がありました。
これを踏まえ、本市といたしましては、両市町の広域連携について、貴町からご提案がありましたように、「合併の論議を含め協議・検討」することは、幅広いまちづくりの観点から非常に有意義という判断のもと、大阪府の協力も得て「高槻市・島本町広域行政勉強会」を再開することに同意しました。

本勉強会では、両市町の現状等について一定の考察を行うことができたと考えており、その成果を本年3月に「高槻市・島本町広域勉強会中間報告」としてまとめることができたことは両市町にとって非常に有意義であったと認識しているところです。また、貴町におかれましては、この中間報告をもとに住民説明会を実施されるなど、将来のまちづくりについて幅広い住民議論を進めようとされていることに深く敬意を表する次第です。

一方、貴町からの要請のありました、緊急避難的措置としてのし尿処理の受託につきましては、貴町における将来のし尿処理のあり方の検討をはじめ、両市町における長期的なまちづくりの展望にたった真摯な検討が進められることで、はじめて市民のご理解が得られるものと認識しております。加えて、本市としては、両市町の合併を需要な将来的課題として認識しているところであり、両市町の将来を見据えての各種課題の更なる検討と住民の皆様も含めた議論が必要であると考えます。

しかしながら、これまでの協議においては、両市町間での議論はまだ不十分であり、現時点において当該事務を受託することは困難と考えますので、ご理解の程よろしくお願いします。

あわせて、貴町におかれましては、町衛生化学処理場が立地している施設周辺の本市住民からの長年の要望を踏まえた対応を早急にご検討の上、その方策をお示しくださいますよう、強くお願いします。


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以上です

なお、平成21年12月11日付けで、川口裕島本町長から、前高槻市長宛に出された「将来のまちづくり構想(広域による事務委託)について」はこちら


画像は、一小応援団「なごみ倶楽部」淀川での野鳥観察会「におの子」(11月13日)
島本町では、東上牧にある衛生化学処理場でし尿(等)を化学処理、淀川に放流しています
高槻市では、唐崎にある処理場で、希釈処理後下水道に放流しておられます
いずれの施設も、老朽化が進み、建て替えの時期が迫っています

ひとが主役のまちづくり

2011年11月23日 | とだ*やすこのまなびとひろば
講演会のお知らせ

ひとが主役のまちづくり ~ 少子高齢化社会と都市政策 ~

講師:橋本善之さん (京田辺市建設部長・NPO再生塾ラーニングファシリテータ)
日時:11月27日(日)午後2時~4時 午後1時45分開場
場所:ふれあいセンター 1階 健康教育指導室

申込:不要  参加費:無料  定員:50名
語り合う住民自治!
主催:とだ✽やすこのまなびとひろば


お陰様で「まなびとひろば」も第5回を迎えることができました
前回はJR西側地区の「まち&街づくり」を考えるとき、
欠くことのできない「農」「新規就農」について学びました

人口減少の次には世帯数が減少します
市街化区域にも空き家・空き地が増えてきます
市街化区域の農地の開発を抑制する方針が立てられるなか、島本町では、
最後の農空間ともいえるJR西側農地の開発が進められようとしています

従前の手法が、果たして島本町のよりよい未来、住民の幸福につながるのか
21世紀後半、昭和の高度成長期の成功体験が通用するのか
今、岐路に立って、多くのひとが悩んでいます

技術者、管理職として都市計画に携わってこられた方のお話を聴き、
参加者のみなさんと自由に意見交換できる場になればと企画しました

立場も違い、もしかしたら考え方も違っているかもしれない者同志が
語り合うことでみえてくるもの
そこにヒントが隠されているのではないかと考えます
ご参加をお待ちしています!!

準備の都合上、参加してくださる方は、コメント欄に
ハンドリングネームで、お知らせいただければ幸いです!


画像は、農林業祭で首に巻いた豆絞り
わたしは、即売コーナーを担当しました
「あぁ、楽しかった~」という生産者の方の声が忘れられません

わたしは古典柄の手拭いが大好き!
ルイ・ヴィトンのダミエ柄は日本の市松模様がルーツだそうですよ


し尿処理課題で町長に要望

2011年11月21日 | まさか!まさかの「合併議論」

11月15日、島本町・川口裕町長に、18日には岡田初惠議長へ、し尿処理課題について、戸田靖子、平野かおる、高山佳昌、河野恵子、冨永千広、外村敏一議員の連名で申し入れを行いました。広域行政に関する特別委員会設置の必要性を認識しながら、議会として充分な活動ができていたとは言えません。いまこそ議会という機関が一丸となって、課題解決に向かうこと。それこそが議会改革です。今回、高槻市の回答を受けて、町長と議長に申し入れた内容を下記にUPします。


島本町長 川口裕様
「し尿処理(中間)施設」についての高槻市回答書(2011年9月12日付)に対する島本町の慎重な対応を求める申し入れ
                     
日夜、住民福祉の増進のためご尽力いただき、敬意を表します。
さて、先日、議員全員協議会において、上記の高槻市からの回答書についての経過説明および、今後の島本町の対応について説明があったところです。

しかし、私たちとしては、2009年12月11日付で、島本町議会 菅俊勝 前議長と同行の上、前高槻市長に対し「将来のまちづくり構想(広域による事務委託)について」依頼をされた経緯や判断のあり方、その後の議会報告のあり方(2010年3月議会まで、依頼文書の内容を含めた依頼の事実が議会にまったく報告されていないこと)、および、以降の協議経過など、本テーマについては、不透明かつ不充分な対応が多々あり、課題は山積しているものと認識しております。

島本町長におかれましては、島本町議会に対する説明責任を果たされることはもちろん、職員、住民との熟慮ある論議をふまえた姿勢・行動が求められていると考えております。
また「島本町まちづくり基本条例」に則り、町内および議会内での充分な調査・検討・議論を経る必要があり、それなくして出された結論が、よりよい結果を導くとは考えられません。

つきましては、「し尿処理施設」の今後の運営や方向性については、高槻市に対し、拙速に、島本町の方向性や結論を示すことは差し控えていただきたく、ここに強く要望し、申し入れます。
以上


島本町議会議長 岡田初惠様
島本町の喫緊の課題にかかる特別委員会等設置について(申し入れ)

日頃は住民福祉の増進、町政発展のためご尽力いただき、敬意を表します。
さて、先日私たちは2011年第4回定例会において、2010年度決算審査の議論を終えたところでありますが、会期中に高槻市・濱田剛史市長から島本町・川口裕町長宛に出された「将来のまちづくり構想(広域による事務委託)」についての回答と、10月28日の議員全員協議会における総合政策部等からの説明ならびに質疑、議論等をふまえ、町政運営上の「住民参加・説明責任」にかかる、危機的状況を認識するに至りました。
「島本町まちづくり基本条例」の理念に則り、島本町議会として自らの責務を果たすべく、今こそ、「し尿処理」をはじめとする広域行政各般の課題について、島本町議会として主体的かつ精力的な調査・検討、及び議員間の議論の熟成が必要であると考えております。
 また、決算審査を総括し、「広域行政勉強会」のあり方や、「広域連携」にかかわる他団体との協議交渉の現状を前に、現行の「常任委員会へ分割して審査を付託」しての議論では、喫緊の町政課題への監査権、意見表明権を行使するには限界があり、地方自治法第110条第1項に示されているように、島本町議会として、予算・決算審査をはじめとする「特別委員会」等の議決、検討機関が必要であると考えております。
 つきましては、「二元代表制」としての島本町議会の役割を発揮すべく、下記に示す「特別委員会」等の議決機関、検討機関の設置実現に向けて、島本町議会での鋭意検討を図っていただきますよう、ここに要請いたします。


1.「地方分権・広域行政等調査特別委員会」
2.「予算・決算特別委員会」
3.「(住民ホール・学校施設耐震化など)公共施設のあり方等調査特別委員会」                          以 上  


画像は、2008年のもの
今年は紅葉が遅いですが
いよいよ冷えてきました

和の伝統に魅せられた!

2011年11月19日 | もっと文化を!そして歴史を!
激しい雨のなか、80名近くの参加者が、JR駅前、島本町歴史文化資料館足を運んでくださり、古典芸能「能楽を学ぶ」~名作「井筒」を題材に、能の基礎的知識の解説と実演~を堪能されました。講師の吉浪壽晃さん(観世流能楽師・シテ方)は、「能楽を学ぶ」というタイトルにふさわしい、格調高い講演をしてくださいました。能楽の歴史、能楽堂の成り立ち、演目のジャンルなど、基礎的でありながら実は知られていないことを、わかりやすく話してくださいました。

謡曲「井筒」の独吟がはじまると資料館に静寂が漂いました。謡う=語る、声だけで想像力がかきたてられます。つられて思わず口ずさむ方がおられ、お謡いをたしなまれておたれる方が少なくなかったとわかりました。仕舞の実演もで会場はキリリと引き締まり、歴史文化資料館の舞台が「和もの」に向いていること、音響効果が優れていることが再確認できました。能だけを題材にしても、さまざまな企画が可能ですが(無限大!)、大阪と京都の間に位置する特徴を活かし、上方芸能全般を扱うことも可能ですね(無限大!)。

三味線、琴、笛、尺八、上方舞(例えば、大阪なら山村流、京都なら井上流)そして落語・・・多くの方が楽しみに鑑賞されると思います。資料代として200円~300円を参加者からいただいて、若手を中心とした玄人の方をお招きするのがよいのではないかと考えます。有料とするならば、むしろ少し前に流行したワンコインコンサートを模して500円と定め、謝礼は定額とし、常に質の高いパフォーマンスを提供するよう努力するのが最もよいのではないかと、個人的には考えています。

新しい試みが成功裏に終わり、次回へとつながる可能性、方向性がみえました。たくさんのみなさんのお声かけ(口コミ)、スタッフのみなさん(臨時職員も含めた職員)の準備、雨のなか来てくださったみなさんのお蔭です。企画もよかったと思います。なにより素晴らしい講演でした。農林業祭の品評会と重なり、そちらは失礼しましたが、明日は朝から農林業祭実行委員として現場に入ります。明日は晴れるでしょう。

9月議会一般質問から

2011年11月18日 | JR島本駅西まちづくり
9月議会では3つのテーマで質問しました

1)「若山台バスターミナルに音響信号機を!」
視力を失われて歩行訓練をされている方の自立を妨げないために、若山台一丁目交差点に音響信号機の設置を要望していました。9月30日に関係各団体との協議の場を設定、警察・UR都市機構・管理組合・町で課題整理と情報の共有を行い、設置に向けて合意していただきました。早ければ24年度に、遅くとも25年度に実現する予定です。

2)「よりよい『福祉ふれあいバス』実現に向けての提言
地域巡回バス運行の検討においては、総合的な交通施策の視点、まちづくりの視点が必須。専門家の技術的な支援の有無と住民参画が地域循環バス、いわゆるコミバス成功と失敗の分かれ目。技術者のアドバイスによる、総合的な公共交通検討の必要性を訴えました。今回の見直しは現行の契約の範囲内で新たな経費を使わずに行い、運行目的と利用者の拡大、3か所のバス停設置を検討するとのこと。広報しまもと11月15日号に試行的内容が掲載されています。

3)「JR島本駅西側周辺の将来像を問う」会議録をもとに質問を加筆(省略)してUPします

読めば長いですが、制限時間内いっぱい、必死でまとめています
議会での臨場感を多少なりとも味わっていただければと思います
なお、この後、学校法人・西大和学園が方針を転換。大学ではなく中高一貫の進学校の設置の「意向」を町に伝えておられるという情報を得ています(正式な決定ではない段階)。

「JR島本駅西側周辺の将来像を問う」
1)学校法人西大和学園の大学立地構想に関連して。
法人におかれましては、まずは教育学部、看護学部、健康医療学部の設置を計画。将来的には大学を拠点に教育、医療関係の付属施設の併設も構想。豊かな地域福祉環境づくりに貢献したいと考えておられるとのこと。法人の経営される奈良の女史短期大学の実習先病院には、例えばどのようなところがあるのか、把握されていますか。

総合政策部長 
当該大学の学生の実習先につきましては、把握はいたしておりません。

戸田議員 はっきりとしたことがわかりかねている状態です。なぜ、これを問うたか。
まちづくり協議会の第1回理事会におかれまして、病院設置構想について事務局から説明がありました。学校法人西大和学園の実習先病院と何か関連がある施設なのですか、病院なのですか。特に関連がなく、町内にある病院の移設構想であるとしたら、学校法人が示しておられる医療関係の付属施設の併設、豊かな医療福祉環境作りへの貢献という将来構想には、具体性、実現性がないように思えますが、いかがですか。

総合政策部長 第1回のまちづくり協議会でのお話についてのお尋ねであるというふうに思いますが、当日、ご説明申し上げましたのは、そういった病院の立地についてもお話があるということで申し上げておりますが、それについてはJRの西側地区に限定したお話ではなく、島本町域内でそういったお話がある、こういうふうな観点からご答弁申し上げたところでございます。

戸田議員 島本町内に、幾つも病院を建てることは可能なのかどうか。
難関進学校として、実績も勢いもある中・高等学校をお持ちです。その教育ノウハウを本町で活かしたい、また保育園・幼稚園などの幅広い教育福祉施設の設置もお考えであると、総合政策部長は6月の平野議員の一般質問においてご答弁されています。町内にそのような土地がどれほどあるのか。町としてどういった候補地が考えられるのか。隣接する府立島本高校との位置関係も気になります。想定できる利用可能な土地を、具体的にお示しいただけませんか。

総合政策部長 当該法人におかれましては将来的な構想として、中学校・高等学校をはじめ保育園・幼稚園などの教育福祉施設の立地を検討したいというふうにはお聞きしております。なお、法人から、これらの用地についての具体的な候補地のお話はいただいておりませんことから、本町といたしても候補地について申し上げられる状況ではございません。

戸田議員 キャパシティーの問題を申し上げています。もとより、駅西側だけではとうてい実現できない将来構想となっていると思います。
桜井以外の農空間保全区域の開発も必要になってくるのではないか、と危惧しているわけです。中・高一貫校設置ともしなれば、当然、運動場や体育館も必要になり、新たな私立幼稚園設置となれば、今ある二つの町立幼稚園の充足率からすると、これはもう統廃合ということにもなりかねない。そうなれば、駅前の一等地の第一幼稚園を手放すことになるかも知れない。私は議員ですから、いろいろなことを総合的に考えようといたします。町は、この点、どのようにお考えですか。

総合政策部長 将来的な構想として、そういうふうに考えておられるというふうなことを申し上げたところでございますが、本町の限られた土地利用の中で、駅前に限らず、そういった候補地があれば、それはそれで検討されるというふうには思っておりますが、今、例えば駅前の幼稚園とか、そういった具体的な話は全くございませんので、町として、今、具体的に申し上げらよれるような状況ではございません。

戸田議員 そもそも法人がお示しくださっている将来構想は、例えば、多くの自治体が総合計画基本構想で述べている、掲げている、理想を網羅した総花的な構想と言えなくもありません。超一等地に大学を立地し、あとは諸事情により実現できなかったということになるかも知れない。具体的で確実な全体像を議会にも住民にも示すことなく、大学立地を前提に地権者の合意形成を進めるべく具体化しようとしていると見える町の姿勢に、私は問題を感じているわけです。不信と不安を感じます。この点、ご答弁をいただきたいと思います。

総合政策部長 大学の設置につきましては、まず、今現在まちづくり協議会で十分検討いただいておる状況でございます。その立地につきましても、前提条件として、これまでも申し上げておりますが、地権者の皆様のご意向、合意がなければ、これは実現する話ではございませんので、そういった観点から、町としましては、協議会の中でさらにしっかりと議論していただきたい、このように考えておるところでございます。

戸田議員 町が地権者のご意向を調査、集約されるのは当然のことで、繰り返し述べられなくても、実は当たり前のことです。農の後継者を持たない地権者の方が、農業以外の方法で土地を有効的に利用したいと思われるのも、また当然のことです。豊かになるということは、本来、素晴らしいことです。しかし、前のアンケートでは、「売りたい」と答えておられた方は、ごく少数でした。

そこで、2)点目の質問に先に移りたいと思います。「JR島本駅西側に、交通広場がないのはなぜ?」ということで、からまで、続けて問います。
駅西地区は、JR新駅駅前という公的な空間であるにもかかわらず、新駅設置構想の中で、公共団体施行による土地区画整理は行われませんでした、現在のところ。なぜか。その理由と、意思決定の過程で交わされた議論について、ご説明ください。
現在、駅西側には交通広場的空間がありません。新駅と周辺の開発計画において、西側広場のあり方、尺代・若山台方面からの交通アクセスについて、当時、どのように考えておられましたか。
新駅ができて利便性が高まる桜井台、若山台、尺代方面からの交通アクセスを考えれば、本来、駐車場も駐輪場もあってしかるべきです。しかし、町としては設置されていない。なぜ、町の公共事業として設置されなかったのか。その理由をお示しください。

総合政策部長 まず、「JR島本駅西側の交通広場について」の1点目でございます。「土地区画整理事業を行わなかった経緯について」でございます。
JR新駅の設置につきましては、当時の町の財政規模や財政状況などを踏まえまして、まずJRの新駅を設置することを第一義として、必要最小限の施設設置を基本に事業を進めてまいったところでございます。従いまして、本町の財政状況や執行体制等の状況、また地権者を含めた住民の皆様の土地利用についての意向把握もできておりませんでした。こういった理由から総合的に勘案をし、これまで新駅設置の当面の必要な事業について進めさせていただいたところでございます。
  
続きまして3点目でございます。「駐輪場及び駐車場の設置について」でございます。
島本駅西側にも駐輪場や駐車場があれば、桜井台、若山台、尺代方面の住民の皆様の島本駅へのアクセスの利便性は向上すると考えております。しかしながら、設置に伴う費用として住民の皆様の税金を投入することとなり、費用対効果を勘案すると、さらに慎重な検討が必要である、このような判断をさせていただいたところでございます。従いまして、島本駅西側の駐輪場につきましては計画案としては設置をする、このようになっておりましたが、当面は東側の駐輪場の利用状況なども勘案をしながら、具体的な設置につきましては今後の検討課題とさせていただいたところでございます。私のほうからは、以上でございます。

都市環境部長 それでは点目につきまして、私のほうからご答弁させていただきます。
島本駅西側に駅前広場が必要であるとの考え方につきましては、駅設置計画時点から当然ございました。しかし、これにつきましては財政や執行体制等の状況から、駅西側に駅前広場や自動車でのアクセス道路を設置することは、新駅設置後の課題といたしました。また尺代や若山台から自動車でのアクセスは、当面、東側の駅前広場を利用していただくことといたしましたが、徒歩と自転車につきましては西側にも一定のアクセス道路が必要との考えから、桜井50号線の新設道路を計画したものでございます。

戸田議員 東側には水無瀬駅がありまして、島本駅設置の際、より考慮すべきは主に西側からの利用者の利便性の向上でした。しかし、尺代、大沢、若山台からタクシーや家族の送迎で自動車を利用されても、結局、JRを超えて東側からアクセスしなければならない。水無瀬鶴ヶ池線を通らねばならず、また狭く危険と言われる踏切の危険性が多少なりとも改善したとは思えません。一体、島本駅は誰のために、何のためにできたのか。

国からの交付金を得るため、一定の規模が必要であったということは理解しています。しかし、大変大きな駅になっており、自由通路の維持管理費、負担が将来にわたって住民にのしかかってきます。にもかかわらず、新駅開業においては利用者である住民の視点、町全体の総合的な交通施策の視点、人口減少時代への洞察力が欠けていました。

ここで、問いたい。今現在進められている西側地区の開発計画についても、主権者である住民の多くが実は願っている農空間・景観保全を実現しようという姿勢や、大学立地が町の将来にどのような影響を与えるのか、深く全体的に検討、熟考する視点を欠いているのではありませんか。

総合政策部長 「西側地区の今後について」でございますが、これにつきましては先ほどもご答弁申し上げておりますとおり、今現在、まちづくり協議会において議論をしていただいております。地権者の皆さん方のご意向でございますが、西側地区について、一定農空間の保全というふうなことで営農したいというご意見もございますし、また一方では一定の土地利用といいますか、高度利用も考えておられる方もおられます。そういった様々なお考えがございますので、そういった中で、今現在、町としては一定のゾーニングといいますか、そのご意向に沿ったまちづくり、地域づくりを進めていく必要があるというふうに考えておりますので、農空間の保全、営農を希望されている方は、そういった形での営農の支援というふうなことで、一定の農空間の保全ゾーン、そして一定の土地利用を考えておられる方については、そういった形での土地利用が可能なゾーニング、そういったことを町としては進めていく必要がある、このように考えているところでございます。

戸田議員 その勉強会、協議会でございます。平成22年度の勉強会を経て、本年度の協議会では一足飛びに、大学立地ありきの開発を中心に据えたものになっていると思います。今年の2月に法人より打診があったにもかかわらず、勉強会においてはそのことには一切触れられていません。もし、私が地権者の1人があったならば、これは相当に気分を害していただろうなと思っています。なぜ、勉強会の段階で大学立地構想について情報提供されなかったのですか。まちづくり構想の図案を作っていられました、ワークショップで。この点、ご答弁をお願いいたします。

総合政策部長 大学からの意向でございますが、当初は2月頃というふうに私、申し上げておりますが、これは様々な候補地がある中で、それぞれ打診をされている、そういった状況がございました。ただ、その時点では全く、地区を特定したものではなく、大阪府内、京阪神沿線でもいろいろ選択肢はあったというふうに考えております。そういった中で、より絞り込んだ形で4月末頃であったと思いますが、改めて大学(法人)のほうからお話があった。そういった状況でございますので、そのことについて、地権者の皆様方に情報提供をさせていただいた、そういった状況でございます。

戸田議員 協議会には、理事会を設置しておられます。概ね、事前に合意形成をされたうえで、第1回の協議会において冒頭、大学立地構想を公表されました。協議会として、その場で合意を求める雰囲気さえあり、さすがにこれは事務局の方で一定、整理をされたと思います。私は傍聴を認めていただいておりましたので、そこの経緯を見ております。また資料には、資料配付がされたばかりで、その日のうちに協議会としての方針を出すということに関しましてね、要点録を拝見したら、「乱暴だと思う」という記述もございました。

勉強会で、地権者のご意見をまとめたという構想案は、結局、保留区域申請に必要な案として手続き的に作成されたに過ぎなかった。そうじゃなくても、少なくとも結果的にはそうなっています。しかも、1月20日の都市計画審議会において、当該地の保留区域設定を審議する際、その根拠となったこの計画案を、勉強会の成果であるこの構想案を資料提供されていない。結果、審議会がこれを必要なしと採択により判断されるという事態をも招いています。このようなあり方が、地権者のご意向を広く公平に尊重していると言えますか。

総合政策部長 まず、協議会の状況でございますが、協議会につきましては6月18日だと思いますが、第1回協議会において、そういった地権者の皆様方への情報提供をさせていただいたところでございます。なお、地権者の皆様方について、こういった大きな問題でございますので、その場で判断というのはとうてい無理であるというふうにも私も考えておりましたし、一定、持ち帰っていただいて協議をしていただくというようなことで、今現在、その皆さん方のご意向を調査させていただいておる、そういったことでございますので、その点、ご理解賜りたいというふうに考えております。

それと、本年度の都市計画審議会において、いろいろ議論いただきました。その際に、審議資料として情報の共有というふうな形でいろいろご要望がございましたが、これについては審議会において、その場で皆さん方にお諮りをいただいて、その決定に基づいて手続き、処理をさせていただいたところでございますので、その点につきましても、ご理解賜りたいと思います。

戸田議員 平成21年度に取られた地権者のアンケート結果は、今なお生きていると思います。その後、アンケートは取られていません。市街化調整区域のままでよいとされた方が少なくなかった。大学立地構想を前にして、このことが全く忘れ去られていると思います。いかがですか。

総合政策部長 21年度に実施しましたアンケートについては、当然、そのことを認識しながら進めておりますが、調整区域のままでというふうなご意見については当然あったわけでございますし、今も現在あるというふうには認識しておりますので、当然、営農を希望される方についてはそういった形で考えておられるとは思いますが、今回は協議会において、その対象区域全域、あの区域についてどのようなまちづくりを進めていくのかというふうなことが前提になっておりますので、その一部に大学の立地の構想があるということでございますので、全域について、地権者の皆さん方のご意向を尊重する必要がございますので、仮に大学を立地するということになれば、あの区域については市街化区域への編入が必要になってくる、そういうふうに認識はいたしております。

戸田議員 通告の最後の質問をさせていただきます。
桜井の踏切、青葉地区に繋がるマンボ、西国街道、高槻方面へJR高架をくぐるアクセス。これらの問題点については、過去に様々な経緯があったと思います。解決に向けて、現在、どのようなお考えをお持ちですか。大学立地構想と関連して、お答えください。

総合政策部長 4点目の「アクセスの環境改善について」でございます。
桜井の踏切の改善についてはJR新駅の設置時にもご要望があり、検討した経緯がございます。改良工事はJR西日本に委託することとなると思われますが、踏切改良は原則として道路管理者であります本町が事業主体となります。このためJRとの協議も一定行ってまいりましたが、かなりの改良費用が必要となるものと予想され、現時点では困難ではないかと考えております。

次に、青葉地区に繋がるマンボにおいては豪雨時には道路が浸水することも稀にあり、以前から改良のご要望をいただいておりますが、根本的な解決はマンボ内の道路排水が流入する水路敷を最下流から改修する必要がございます。また、ご質問の西国街道とは、府道西京高槻線の高槻市域内のJR東海道本線との交差部分が狭隘で、形状的にも良くないことを指摘されているものと思われますが、この改良につきましても府道でございまして、本町としての実施は困難である、このように考えております。

なお、これらの課題につきましては十分認識をいたしており、引き続き課題解決に向けまして取り組んでまいりたいというふうに考えております。

戸田議員 これら3点の問題につきましては、西側のあり方を総合的に考える中で解決しておかないと、今後も対策を打つチャンスは訪れないと私は心配、危惧しております。それで、お尋ねしました。これについては、町がおっしゃるように提案要望し、関係機関と協議調整するものと思っております。
最後になります。当該地区は北摂山系の稜線を背景にした田園都市構想を可能にし、文化の殿堂として、また町の誇るべき鉄道玄関駅となる魅力を十分に備えています。地産地消、観光、景観、それから環境、防災・減災の視点から、農空間であることが非常に意義があり、今後ますます重要になるものであると考えています。

当該地区の農地を失うということの意味を考えると、大学であれ病院であれ、あるいは何か別の施設であれ、具体的かつ全体的な構想の把握と情報開示が町の責務であることを申し述べます。質問を終わります。


画像は、6月の農地の様子
1年中、丁寧に土と生きておられる方があってこそ
この美しい景色があります

文化・芸能・芸術の秋

2011年11月18日 | とだ*やすこの活動日記
明日のお知らせ

歴史文化資料館で「伝統芸能に親しむ」はじめての企画です
お天気が心配ですが、みなさまのご参加をお願いします

古典芸能「能楽を学ぶ」
~名作「井筒」を題材に、能の基礎的知識の解説と実演~

日 時 11月19日(土)午後2時~3時30分
会 場 島本町立歴史文化資料館
講 師 吉浪壽晃氏(観世流能楽師・シテ方)
      東京藝術大学にて25世観世宗家 故観世左近師に師事
      京都観世会理事 朝日カルチャーセンター講師

内 容 謡曲「井筒」独吟 みどころとあらすじ
    謡ってみよう!(謡曲体験)
    面(おもて)の解説 鳴り物のあしらい
    仕舞など

入 場 無料

※「井筒」は、島本町ゆかりの人物、在原業平の伊勢物語の恋物語を題材にした謡曲
※座席77席。入場者多数の場合は制限されることがあります

問合せ 島本町立歴史文化資料館 075(961)3411

the能.com「井筒」


「都市マス」に意見を提出(2)

2011年11月15日 | JR島本駅西まちづくり
今朝は、議会だより編集委員会。議会改革特別委員会の進捗状況に関する記事をめぐって、伊集院委員から提案があった件について議論。議会だより編集委員会と議会改革特別委員会の日は、毎回疲れ方が通常と異なります。傍聴に来てくださった方、ありがとうございました。これについては、書きたいこと、書くべきことがたくさんありますが、気を取り直して、今日は昨日の続きの、都市計画マスタープラン(素案)へのパブリックコメントです。

まちづくりに関すること
1)第四次総合計画基本構想の付帯意見にあるように、本町の特性、貴重な財産である自然環境を後世に引き継いでいくことが私たちに課せられた責務であると同時に、その活用を図り、より快適な住民生活の実現に努める必要がある。

阪急水無瀬駅とJR島本駅周辺の中心市街地の整備や商業振興などを図るとき、東側広場の歴史・文化的資源は、まちのPRや活性化を図る観光面の取組みと、憩いや安らぎを演出する福祉的効果に非常に重要な位置をしめている。それを活かすに欠かせない存在が、JR島本駅西側の農空間とそれに連なる里山の稜線である。この間に御所ヶ池が位置していることも強みのひとつであり(将来、護岸工事を解きビオトープ風にすれば野鳥が飛来するであろう)、後鳥羽上皇をはじめとして、京の都から天皇、公家がたびたび訪れた景勝地であることを表現できる、希少かつ貴重な空間となっている。

人口減少、少子高齢化、世帯数減少など、新たな転換期を迎えた今は、過去の歴史を大きな流れでふりかえる必要がある。その視線で20年先の都市景観をみれば、今ある景観、憩いの空間を庭園都市として活かしていく構想、発想がもっとも有効的かつ、戦略的効果があると思われる。よって、JR島本駅西側の都市型土地利用には反対する立場から、当該地区の計画は、慎重に、時間をかけて、全庁的に取り組まれることを強く要望する。

2)上記の視点に加えて、JR山崎駅(駅舎は大山崎町、町内利用者は島本駅と拮抗)からサントリー山崎蒸留所(来訪者年間約10万人)、酒屋、うどん店につながる松原公園までの西国街道の道路・水路(えんま川)整備と商業振興が非常に重要と考える。3駅の個性を活かした都市計画を総合的に考えるための全庁的な機関として、分野の異なる複数の学識経験者(専門家)ならびに、公募委員による「島本町まちづくり協議会」等の発足を提案、要望する。


景観形成に関すること
1)景観意識は価値観や感覚によって異なるものである。「景観とはなにか」という定義を共有することなく、きめ細やかな、整ったまちづくりを実現することは不可能ではないか。景観を構成する要素は多様であり、景観協定で締結可能な事項は、建物の形態などハード的なものから、色彩や植栽などのソフト的なものまで幅広く含まれる。

「第四次総合計画基本計画」には、景観行政団体をめざすという基本方針が定められている。都市計画を進めるうえで欠かせない景観計画や景観指針の策定が早急に必要と考えている。現状では、所有権等が移転した場合に継承されるという法的効果がない。

2)島本駅西側の原風景を失えば、島本駅周辺、しいては島本町の価値は半減すると思われる。単に緑があふれていることが必要ではなく、ここが「農地」であることが重要。数字で定量的に表せない「景観」「農地」の価値を重く認識しておく必要がある。農地には、農産物を生産する機能の他にも多様な公益的機能があり、第四次総合計画基本計画にうたわれている、「ゆとりある住宅地の眺望など、地域の特色を生かした市街地景観の形成」に努めるためには、島本駅の西側に広がる自然環境的空間保全(緑視率が高い)が必須である。よって、農地を保全する土地利用の方法について、町として検討されることを求めるものである。

3)島本町はベッドタウンで発展し、過去の航空写真を見ると、そのほとんどが田園。多くの住民が開発された土地に住んでいることになる。今は、桜井、高浜とかろうじて東大寺にまとまった農地(この3地区が府の指定する農空間保全区域)があるのみとなった。島本駅の西側に農地が広がっているのではなく、桜井の農地のなかに駅を誘致した。田は、五穀豊穣を祈る祀り、祭りを生み、コミュニティを形成し、地域の要としての役割を負ってきた。駅西側農地は、住民ホールに代わる広場型・文化の殿堂、として位置づけ、町の「顔」として活用するべきと考える。

4)景観に配慮する際、「高さ」のみならず「建造物の色彩」「形状」などを考慮することなく、どのように「良好な景観形成」を行うのかがわからない。景観計画区域、良好な景観の形成に関する方針や、開発等行為の制限に関する事項を定めることなくして、どのように景観が守れるのというのか。北摂山系地域の景観行政の担い手となるよう「景観行政団体」になってこそ、島本町の誇りは「水と緑の豊かな住みやすい町」と内外に発信できるのではないか。
「良好」の根拠となる指針なくして開発が行われることは避けなければならない。外的要因(立地を望む側の事情など)に動かされることなく、まず、民意に基づく「島本町の」景観計画が定められていることが大事である。


交通に関すること
1)道路交通法上、軽車両とみなされる自転車の走行が社会問題になっている。クルマに極端に依存しないで暮らせるまちを実現するという観点から、自転車が注目をあびる一方、自転車が加害者になるケース、多額の損害賠償の支払いを求められるケースが激増しているという。また、被害者となった場合も、万一、無灯走行、傘を差し走行、二人乗りなど、ルール違反をしていた場合、明らかに落ち度があったとみなされ、被害にみあった補償を受けることが困難になるという傾向にある。車目線の道路施策が行われてきた結果、自転車の利用の増加に道路整備が対応できていない。自転車をめぐる社会的背景を踏まえた道路整備が新たに求められる今、それに関する記述が必要。

2)子育てや児童生徒の安心安全の登下校のために、地域住民の支援が欠かせないものとなった。小中学校の通学路、幼稚園、保育所、保育園の送迎の視点からの道路整備、歩道整備、駐車スペースの配置など、ハード面の整備において、庁内の連携が重要と考えている。そういった記述も必要ではないか。

地域別構想について
1)大山崎町と島本町、両町における人的交流(住民活動)、人の移動(観光客)の価値を再認識し、観光、交通、公共施設など、広域連携による効果を模索するとよいのではないか。継続的に協議する「場」をもつことを提案したい。

具体的な取り組みとして、まず、JR山崎駅の山側への通路の開設を、大山崎町と連携することによりJR側に要望していただきたいと考えている。大山崎町、島本町、両町民の利便性向上に寄与するものであり、積極的な取り組みをお願いしたい。上記については、地区別構想への追記を求めます。

2)山崎地区、西国街道の整備と商業振興の充実を求めます
3)若山台の雨水流量調整池については、現在、池であり「土地の有効利用」に含めるのは相応しくない。若山台調整池の売却、埋め立てに関しては異論が多く、影響調査の結果による検証も経ていない。よって、記述の削除、訂正を求めます。

以上です
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!


画像は、JR島本駅周辺の畑です
立派な野菜がすくすくと育っています
ピーターラビットがいそう・・・
しばらく眺めていました