とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

9月定例会議(令和3年度の決算審査)を終えて*3

2022年10月20日 | とだ*やすこの町政報告
☆彡つづき

令和3年度一般会計歳入歳出決算認定の討論(会派「人びとの新しい歩み」を代表して今回は戸田が行いました)を踏まえて、引き続き、山田町政二期目のスタート年度をふりかえります。

待機児童の解消と保育環境改善について
令和3年度当初、待機児童が発生しなかったことは、決算審議においてもっとも評価すべきことのひとつです。「島本町保育基盤整備加速化方針」(平成30年11月)に基づいて施設の整備を進めた成果であり、涙の住民理解(第2幼稚園廃園、第4保育所のふれあいセンターでの保育)があって実現したものです。

町内の保育所、民間認定こども園、小規模保育事業所を構成員とする「島本町保育施設連絡会」が置かれ、感染症対策、災害時の避難など、さまざまなテーマで情報、意見交換がなされたとのこと。島本町における保育の全体的な質の向上につながります。

令和2年度には最大140.8%を受け入れていた第二保育所も、令和4年度は通年118.3%を上限とするよう抑制するとのことですから、認可定員を超えた受入れの解消をめざせる状況に近づきつつあるといえます。

けれども、今なお、すべての兄弟姉妹が同じ施設を利用できる状況にはなく、さらに都市計画における不作為がこのまま続けば、待機童問題はおそらく再燃するでしょう。


切れ目のない子育て支援について
「子育て世代包括支援センター」における相談事業や、デイサービス型の産後ケア委託事業、こんにちは赤ちゃん訪問、産前産後ヘルパー、両親教室を相互につなぎあわせ、小規模自治体ならではの支援が行われていると感じています。

要フォロー妊婦への支援がセーフティネットとして機能していることも確認できました。コロナ禍において妊産婦の不安はいつにもまして高まっています。声なき声を拾える小さな町ならではのネットワークを大事にしていきたいと思います。

認知症への理解と支援について
緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の発令は、高齢者にとって厳しい環境となりました。平均寿命が伸び、認知症の予防や改善、自治体の支援策について関心を寄せることもますます重要になっています。

認知症は予防も改善もできないというかつての常識は変わりつつあるようで、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、アルコール性コルサコフ症候群など、それぞれの特徴を知り、理解から得るものは多いと思えます。

☆彡つづく:次の記事は、教育分野でのICT活用、消防・救急救命業務について 、、、


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子どもが小さいころ
よくドミノをつくって遊んだ
認知症の予防によさそうです




9月定例会議(令和3年度の決算審査)を終えて *2

2022年10月16日 | とだ*やすこの町政報告
☆彡つづき

令和3年度一般会計歳入歳出決算認定の討論(会派「人びとの新しい歩み」を代表して戸田が行ったもの)を踏まえて、引き続き、山田町政二期目のスタート年度をふりかえります。

町財政について
財政では経常収支比率に前年比10.2ポイントの改善がみられました。町税や交付税の増額、遊休地売却、ふるさと納税の成果が要因です。ふるさと納税については、ウイスキーを返礼品として提供できる仕組みを構築された効果が得られています。

ふるさと納税の制度は、寄付という行為の本質を歪めるなど多くの問題*があります。けれども現状においては財源確保(他団体への税の流出抑制)と山崎蒸溜所のある町としてのシティプロモーションに努めていかなければなりません。

*「ふるさと納税」制度の問題点
・税の3原則「公平・中立・簡素」 に抵触する
・地方税の原則「負担分任性 ・応益性」に抵触する
 地方税:地域社会の住民が相互に負担 し合い地方自治体の行政サービスの受益に応じて負担するもの
・寄附の理念に反する
・地方団体以外の団体への寄付との不平等性
・寄付を求めての返礼品競争を激化させる

景観行政団体への移行について
町は、地域住民の意向把握に努め、景観計画素案を策定、年度末に第1回景観計画策定委員会を開催しました。島本町が守るべき、活かすべき景観とはなにかを明文化しておく大事な作業です。

企業跡地が高層集合住宅に変容してきたという町の歴史的特質を考えると、景観計画の策定は、目標年度(令和5年度)に遅滞なく策定しなければなりません。企業跡地に高層マンション立地計画の波が押し寄せる可能性があります。

都市計画マスタープランの改訂、立地適正化計画の策定についても同様です。学識経験者の専門的な意見と地域住民の意見が相互に影響して議論の質が高まるよう、会議の準備と進行に関する職員のスキルアップが必要です。

「JR島本駅西地区まちづくりガイドライン」について
同ガイドラインは、都市計画審議会での付帯意見を基に「JR島本駅西地区まちづくり委員会」での議論を経て、その提言に基づいて策定されたものです。街区形成における建物の高さ制限*が、委員会提言に寄り添うものにならなかったことから、会派のなかで大きく評価がわかれたところです。

とだ*やすこは、生物多様性保全への配慮や緑化の推進、色彩等を含めての景観形成、文化財を活用したオープンスペースなど、これまでになかった指針が示されたことに意義があり、民間住宅の開発行為に係る協議において一定の役割を果たせるものと評価しています。

*ガイドラインにおける建物の高さ制限については、別途機会を得て私見を述べたる記事を書きたいと思います

☆彡つづく:次の記事は、待機児童の解消と保育環境改善、切れ目のない子育て支援、認知症への理解と支援、、、

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淀川周遊体験(実証実験:2012年11月6日)
母なる淀川
左手には天王山
たいへん貴重な画像です

9月定例会議(令和3年度の決算審査)を終えて

2022年10月05日 | とだ*やすこの町政報告
気がついたらすっかり秋。暑かった夏のことがもう遠い昔のようです。みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。新型コロナウィルス感染症の第7波は、この小さな町、島本町でも日に100人を超える感染者がカウントされました。

そのようななか島本町議会は無事9月定例会議(主な議案:令和3年度の各会計決算)を終えることができました。令和3年度一般会計歳入歳出決算は全員賛成で認定、各会計決算も全員賛成もしくは賛成多数で、すべて認定されました。


とだ*やすこは、令和3年度につき、会派人びとの新しい歩みを代表して認定の討論を行いました。
*会派「人びとの新しい歩み」(戸田・中田・永山)では、任期中、大綱質疑と討論を振り分けて順々に行っています
**新しい議員の市民感覚と経験を積んだ議員の視点、議会発言においてそのどちらも重要です。町政にバランスよく反映させることが大事と考えます

以下、一般会計歳入歳出決算への認定討論の内容をご紹介することで、山田町長2期目一年目となる令和3年度の島本町政をふりかえります。

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令和3年度は、新型コロナウイルス感染症が日常生活や教育環境、社会経済に多大な影響を及ぼした年度でした。デルタ株が猛威をふるい、オミクロン株と名づけられた新たな変異株が出現、日々、緊張感のなか、感染リスクを下げる対策や各種事業の見直しが強いられました。

山田町政の二期目がスタート
町政においては、4月の町長選挙により、山田町政の二期目がスタートしました。令和2年6月の公職選挙法の改正により、町村の選挙への立候補にも選挙公営(掲示ポスター費、街宣車関係の費用が公費に)と供託金制度が導入され、より広く多様な住民の政治参加が可能になったところです。

新型コロナウイルス感染症への対策
まず、全般、新型コロナウイルス感染症への対策を評価したいと思います。なかでも、新型コロナワクチン接種事業については、手探りの中で工夫を重ね、「島本町新型コロナワクチン接種推進チーム」を設置し、全庁をあげて円滑な接種の実現に取り組まれました。

特に1回目のワクチン接種予約において、速やかに郵送対応を取り入れるなど、接種事業に係る創意工夫と柔軟な対応は、小さな町の強みを存分に生かしたもので、住民の不安低減に役立ったものと評価します。

新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金
同交付金を活用しての種々課題解決についても高く評価するところです。水無瀬川緑地公園のトイレ改修工事・東大寺公園のトイレ更新、広瀬公園遊具改修工事など、保健衛生等を目的とした土木建設関連事業。

町のHPのリニューアル、オンライン貸室仮予約を可能にしたふれあいセンターの受付業務システムの更新がこれにあたります。押印見直しなどデジタル化に向けた法規審査業務も行われました。


☆彡つづく:次の記事では財政・景観施策・JR島本駅西地区まちづくり。。。


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秋の大阪城
国土交通省・近畿地方整備局のオフィスから

淀川右岸水防事務組合議会議長として
堤防強化等治水事業促進を要望してきました
河川部長、淀川河川事務所長と面談
有意義な機会となりました