とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

9月議会がはじまります

2010年08月29日 | とだ*やすこの町政報告
まもなく平成22年4回9月議会がはじまります。日程をお知らせします(いずれも午前10時~)

9月3日(金)6(月)7(火)8日(水) 本会議
第6号報告 平成21年度島本町健全化判断比率および資金不足比率の報告
第7号報告 平成21年度島本町教育委員会の点検・評価に係る結果報告
一般質問 10人(最終的に10人。当初の11人を訂正します)

主な議案
第40号議案 島本町ふれあいセンター条例の一部改正について
        ※住民ホール廃止の提案です
第51号議案 工事請負契約の締結について 

※ごみ処理施設の補修工事89,250,000円につき、ユニチカ㈱と工事請負契約を締結するもの。契約の方法は「参加意思確認公募手続」による随意契約となりました。

第52号議案 大阪広域水道企業団の設置に関する協議について
        
※水道用水供給事業の「経営」に関する事務、水道事業の受託・技術的支援に関する事務などを協働処理するため、大阪広域水道企業団を設置することに関係。市町村議会の議決が必要。

第53号議案 島本町まちづくり基本条例の制定について
        
※まちづくり基本条例とは
自治体の最高規範性を確立し、運営の理念(重視する価値)を確認する条例
町の「憲法」といわれるものです

第55号議案 一般会計補正予算(第2号)
         山崎保育園地域子育て創生事業・施設整備事業の補助金
         文化財第1号「水無瀬駒」にちなんだ町政70周年事業
        ※文部科学省・地域伝統文化活性化事業補助金 3,117,000円     

常任委員会予定 平成21年度決算審議
総務文教 9月10日(金)13日(月)
民生消防 9月16日(木)17日(金)
建設水道 9月22日(水)24日(金)
  
画像は、ごみ処理施設の補修箇所
  


「再生塾」で自分を「再生」

2010年08月28日 | とだ*やすこの活動日記
NPO再生塾が主催する「持続可能なまちと交通をめざして」アドバンスドコースに参加しました。交通政策に携わる行政団体、コンサルタント、交通事業者、学生のみなさん、実際に、総合的な交通政策や地域の交通政策問題を主導しておられる方を対象にしたものです。

基礎コース程度の基本的な考え方や基礎的な技術を習得した人、もしくは数年程度の実務経験をもっている人を対象にしていると書かれていましたが、どうしても参加したくて、事務局の女性に相談し応募しました。立場や役職の枠を超えた本音の交流に、自らを「再生」することができました(特にアフターの食事会)。

5月に議員を対象にしたセミナーに参加していますので、それをもって「基礎コースを終了している」と無理やり自分にいいきかせていました。勇気を出して参加したことで、近畿各都道府県の自治体から自発的に参加されている行政職員、複数の民間コンサルタント企業の社員、なかには山陰地方から日帰りで来られていたJR職員との出会いに恵まれました。

みな立場は違っても「志」は共通しています。足りないところを持ち寄ればよい・・・

しかし案の定、基礎的な用語をはじめ、わたしにはわからない内容がたくさんありましたが、公共交通を利用するのは市民です。市民の目線を活かした利用者側の立場として参加すればよいと思いました。その意味で、実際、多くの方が参加を歓迎してくださいました。女性が増えた!と若手のコンサルタントが手放しで喜んでくださり(なお2割と少数)、いつも男性に囲まれて働いている方の思いが伝わりました。

NPO的活動の事務局的な職員をした経験から、一人ひとりの参加者があってこそ成立する企画であり、なにより青色吐息の財政で(多くのNPOはそうです。メンバーはみな年会費を納めての無償活動)、セミナー参加は基本的に大歓迎という裏事情も理解できました。

今日は川西市職員と京都の叡山電車代表の方からフィールドガイダンスを受け、わたしは川西市をモデルに「大都市近郊都市のまちづくりと交通」をテーマに、府・市職員・コンサルタントとともにチームで学びあいます。サポートはNPO再生塾の副理事・正司健一先生(神戸大学大学院経営学研究科教授)ですが、距離をおいて見守るだけでほとんど関与されません。

さて、川西市の資料をみると、阪神間の各都市では、2030年までに人口が1割以上増加する都市(芦屋市・西宮市)と1割以上減少する都市(尼崎市・伊丹市)に二極化し、都市圏の各ベットタウン間で地理的条件によらない地域格差発生が発生すると予想されています。

島本町では「人口増」(10年後の目標値を32,000人)を第4次総合計画基本構想に盛り込んだばかりですが(戸田はかたくなに反対!)、基本的に「住宅地を増やす」という発想から抜け出せていません。「地理的条件による地域格差」が、今後なにによって生じるのか、この検証を見誤った自治体は相当厳しい環境に陥ることを覚悟しておかなければなりません。


画像は、叡山電鉄をテーマに学ぶあうチームの発表
「叡電」始発駅「出町柳」は生まれ育った地域で懐かしいか地名、風景ばかり
京都ゆかりの貴重な路面電車は沿線の風景も含めて「江ノ電」に匹敵する魅力がある

離れてみると故郷のよさがわるように、
島本町を離れて香港で6年余り暮らした経験が
小さな自治体としての潜在能力に気づくきっかけとなっています



アートフェスタ和

2010年08月27日 | とだ*やすこの活動日記
島本町のいきいき・ふれあい事業としての「一小アートフェスタ和まつり」が、開催されました。今年で4回目になるこの催しは、わたしがPTAの役員として「一小応援団・和」発足に係った年にはじまったものです。

この催しを中心的に企画・準備した友人がつけた「☆かくれた才能をひきだそう☆」というサブタイトルが、とても気にいっています。PTA本部役員が企画し、町内在住、あるいは地域に所縁のあるプロの芸術家に講師を依頼して、学校・保護者・地域住民の協働で実現しました。

単なる「ふれあい」や「楽しみ」ではなく、その背後には、ともすれば小学校の正規授業から消えてしまうかもしれない文化・芸術の実践的な側面を、専門家の力を借りて補うという共通の思いがありました。保護者OB、地域住民のひとりとして、さらに議員としても、この理念は永遠に活かして欲しいと願っています。

年を重ねて、学校にも保護者にも人の移動があり、内容は少しずつ変わっていくと思います。しかし、地域のみなさんは「定点」で小学校を見守ってくださっています。かつては娘や息子の保護者として、今は孫の通う小学校として、そして実は自らも一小の卒業生だったり・・・翻せば、公立小学校区にそういう役割を担っているということです。

地域のつながりの再生に、小学校が果せる役割を、PTA活動を通じて垣間見ることができたことは幸運でした。

画像は「書」の指導 
「習字」とは違う「墨」と「紙」への向き合い方を実体験
自分の好きな字をひとつ選んで、大きな紙に大きな筆で書きます
いきいきとした「夏」「父」「母」「智」「習」が体育館の床に「わっ!」と並んで圧巻
今年はわたしもチャレンジ!「風」と書きました

清掃工場の議案視察

2010年08月26日 | とだ*やすこの町政報告
毎年、この時期、清掃工場の補修改修工事に関する補正予算があがります。金額にして約1億円。共産党、会派に属さない議員とわたしたちの会派は、議案審査として現場を視察し、工場長の説明を受けています。

室内温度、摂氏53度。蒸し風呂のような状態です。そのなかを、まるで遊園地の迷路のように、昇ったり降りたり。しかも足元は「網」、数メートル下まで見えます。昨年は、なにがなんだかわからないうちに終わった視察でしたが、今年は余裕ができた反面、空中に浮かんでいるような自分の立ち位置に気づいて、急にへっぴり腰に・・・

それにしても、かつては土に埋めたり、畑で燃やしたりしていたはずが、急激な生活スタイルの変化で、ゴミ処理に多額の費用がかかる施設が必要になってしまいました。生活全般、経済、流通、文化全般を見直さないと、根本的な解決には至りません。

毎年1億円規模の補修工事のほか、約3千万円の保守点検委託料が必要とされていますが、妥当な工事に妥当な金額で支払いがされているかどうかをチェックしなければなりません。しかし、それが可能な資料が提供されるわけではなく、まして見たとしても簡単には理解できない図面と数字ばかりでしょう。

「発注者が補修箇所について充分な技術的知識をもって依頼するのではなく、受注側が指定した補修をすることの意味を、よくよく考えるべきである」と住民の方からご指摘を受けました。こういった施設に詳しい方で「専門的な知識を議員に期待して求めているわけではないが、誰かがせねばならんとしたら、それはやはり議員しかないのです」とおっしゃいました。

「やはり勉強してやってもらうしかない」と厳しく、しかし、自分でできることがあればサポートします、と関心を寄せてくださいました。実は今回、この方も含めて町内外の市民の同行を担当課に申請しました。しかし紆余屈折があって実現には至りませんでした。

施設は住民の財産であり、補修工事の財源は税金です。理論上は、断られる理由などない!と確信していますが、実際にはかなり危険な箇所を歩く視察です。たとえ我々よりも慣れておられる方であっても、補修箇所の議案視察に市民の同行をお願いするのは、わたし個人としては、できれば避けたいと感じました。

急には無理でも、継続して目を見開いていれば、わたしの目を通して、住民のみなさんに必ず見えてくるものがあるはずと信じます。

画像は、大型ゴミの破砕機。金属の塊が凄い迫力。摩滅した部分を溶接で補う必要があります。

9月議会一般質問通告

2010年08月25日 | とだ*やすこの町政報告
午前11時が一般質問の通告締め切りでした。内容を提出して、一息、ほっとしました。昨夜は、いつものことながら、極端に夜更かししてしまいました。今回は、アライグマ駆除の問題と、子どもを紫外線から守る対策について。今回は、以前から、自らが注目し、問題と感じていたことに取り組みます。タイトルは次のとおりです。


(Ⅰ)子どもを紫外線から守る対策を求めます 
     ~保育・教育現場における意識改革を!~

(Ⅱ)アライグマの危険性周知について
     ~人獣共通感染症の視点から~


11人が質問します。内容はこちらをご覧ください
議案についても追ってお知らせしたいと思います。

町のホームページに載せるべきと、思うのですが、ルールやらプロセスやら検討やらが多くて、あらゆることの実現に、時間がかかるというのが行政と議会の現状です。改善しなければなりません。


画像は、京都・西陣の老舗天麩羅店にて
亡き伯母、父を偲んで所縁の店で

町の総合防災訓練

2010年08月24日 | とだ*やすこの活動日記
午前中、水無瀬川緑地公園で行われた防災訓練に参加しました。といっても、議員は日差しを避けたテントの下で訓練を拝見します。日々の訓練の成果や、国土交通省が所持している対策本部車や土のう造成機をみせていただきました。

よいまつづくりとは、究極的には「災害に強い町であること」といわれています。地域のつながり、が鍵になります。これこそ、数字には表れない島本町の財産です。参加機関のなさん、残暑の厳しいなか、ほんとうにありがとうございました。

総合計画基本計画のパブコメ

2010年08月23日 | とだ*やすこの町政報告
総合計画審議会では、ふたつの部会に分かれて、第4次総合計画基本計画(案)について審議してきました。戸田は第1章:人間尊重、第5章:保健・医療・福祉、第6章:教育・生涯学習の部会に所属していました。

今日は「第7章:構想実現に向けて」の章を全員で審議、今後は事務局による文言整理を経て10月14日に最後の審議を行います。その後、パブリックコメント(略してパブコメと呼ぶ)を募集することになります。

これから10年、島本町がめざす方向性を示す上位計画の中味です。ぜひとも関心をお寄せください。審議会の委員構成は、町内の各団体からの代表者が主であり、男性が圧倒的に多く、年齢は60代、70代が中心で、住民構成とは相当かけ離れています。

10年後、小学生の中学年の子どもたちが成人したときに、望ましいと思える島本町の姿をイメージして審議できるか、そこが鍵になります。想像力が必要です。「人口を増やす」のではなく「維持するための最大限の努力が必要」という表現に変えておかないと、とんでもない過ちを犯すことになりかねないと思うのですが、高度成長期時代の成功体験から抜け出すのは簡単ではないようです。

自主財源の確保として、税収、賑わいという観点から町内への人口移入や企業の誘致を考えることは、戦略的には否定しませんし、必要と考えています。しかし、その中味の部分は、高度成長期時代、右肩あがりの時代とは当然異なってくるはず。子育て、教育に手厚い町が強いといえます。

なおかつ、一定の人口の枠組みで、いかに自治体を運営していくかが常に優先的に考えられるべきで、そこには「痛みの分配」が伴います。9月に示される第5次財政改革プランにそって財政健全化に向けての検討がされます。行政職員も議員も、かつての「冨の分配」から「痛みの分配」へと一定の意識改革をしなければなりません。

政治は大きな助け合い、リスクの分散です。審議会で住民が自ら「税収の確保のため」という発現を繰り返すのをきいているうちに、年貢の取り立てじゃあるまいに・・・と首を傾げてしまうようになりました。若者はこういう発想をしないのではないかと、わたしは思います。

パブリックコメントに、さまざまな世代の意見が寄せられることに期待したいと思います。


画像は、24日の総合防災訓練の様子

「財政」についての学習会報告

2010年08月21日 | まさか!まさかの「合併議論」
過去の経験から、会としては多いめに用意したつもりの40部の資料が足りませんでした。スタッフも含めると50名。参加者からの質問内容やご意見からも、財政問題への関心の高さを痛感しました。戸田は司会進行を担当しました。

講師の初村先生のお話は、たいへんわかりやすく、「厳しい」といわれる町の財政を検証し、課題を整理するのに納得のいくものでした。国が定めている財政の健全化に関する指標によると、島本町の財政力指数は決して悪くはなく、府内市町村のなかでも上位に位置します。

関西国際空港の固定資産税収入という特殊な事情のある田尻町を除けば、府内9町村で一位です(市町村で13位、高槻市は15位)。にもかかわらず、経常収支比率が100%を超え、「財政的に厳しい」といわれる状況に陥った・・・ここが問題です。なぜなのか。

経常収支比率を割り出すのは、人件費、扶助費(福祉関連)、公債費(借金返済)、物件費(委託料・非正規雇用の人権費)、維持補修費のほか、繰出金(国民健康保険や介護保険、下水道事業などの特別会計への繰出し)です。

島本町の特徴は、人件費が少なく(非正規雇用が府内トップクラス、いわゆる官製ワーキングプアー)、関連して物件費が増えており、特に公債費が多い(大型公共事業の借金返済が重い)こと。繰出金が多いのも特徴で、その中味をみると下水道への比率が半分近くを占めています。

高度成長期時代に一気に開発が進んだベッドタウンの特徴といえます。税収を期待して周辺部を開発すると、開発事業として地域の振興に一部貢献することはできても、実は自治体への負担が少なくないという事実を物語っています。分析、検証して、課題を整理することがいかに重要か、痛感しました。

1997年から地方債の残高が急激に増えているのは、時代の変化に対応できない国の誤った景気対策により、島本町で大型公共事業が行われた結果であるとわかります。よいか、わるいか、ではなく、それが我々、島本町の「選択」であったということです。建設業界に近い議員で議会を構成していたとしたら、住民の選択とは一致しませんが、町の選択であることに変わりはありません。

住民の願いと乖離していたとしても、選挙で選ばれた10数名の議員が議決して進められた事業が、ふれあいセンター、緑地公園と町営住宅、島本駅の開設でした。自治体問題研究所の主任研究員である初村さんが、議員の構成が男女比、年齢、職歴などの点で住民の構成から乖離していることにふれ、「住民参画でのまちづくり」が必要であることの意味を述べられていたことを記しておきたいと思います。

画像は、歴史文化資料館前で開催された「かぐや姫の夕べ」

町の財政収支見通しを知ろう

2010年08月18日 | とだ*やすこの町政報告
第3回 しまもと広域行政・合併問題 公開学習会 
      
島本町の財政はどうなっているの?  
講師:初村尤而(はつむらゆうじ)さん
     大阪自治体問題研究所理事・主任研究員
      大阪経済大学非常勤講師(地方財政論) 

◇8月21日(土)午後2時~4時 
ふれあいセンター 視聴覚室 *資料代300円 申し込み不要 

主催:しまもと広域行政・合併問題学習会 


「島本町は合併しないと町財政はもたない」という印象をもっておられる方が少なくありません。「このままでは島本町は大阪の夕張になる?」と、流布されているようですが、根拠があるのでしょうか?

実は、島本町の財政力は大阪府内43市町村の中で13位と、かなり上位です(高槻市:15位)また、税収総額も府内10町村中トップです(2008年度決算 自治大阪より)。一時期に集中した大型公共事業の負担(借金)が重いのは事実ですが、借金はやがては返済完了を迎える日が来ます。

合併による財政効果は必ずしも明確ではなく、総務省の平成の合併の総括(今年3月)によれば、「合併した市町村も行財政改革で住民サービスの低下や負担増となっている」とし「相対的には合併に否定的評価がなされている」と報告しています。

国からの交付税・補助金や町税収入も減っており、いま地方財政はどこも厳しい状況です。島本町も例外ではありません。島本町の財政悪化の原因をきちんと分析し、今後どのようなまちづくりをするのか、みなさんと一緒に学びたいと思います。お待ちしています。