7月議会が終わりました。第一幼稚園に長期預かり保育を導入し、就労支援型幼稚園にする条例が可決されました。総務文教委員会に付託して継続審議する動議が河野議員から出され、賛成しましたが賛成少数で否決されました。
自公民の議員が賛成、人びとの平野・戸田と共産党の高山、河野、富永議員、会派に属さない外村議員が反対しました。いうまでもなく保育所の過密状況の改善は反対するどころか評価されるものであり、就労支援型幼稚園も保育所の代わりとしてではなく子育て支援のひとつとして評価、将来的には期待できるものです。お弁当をつくりたいという保護者もあり、就労支援型幼稚園の潜在的なニーズは必ずあるとわたしは思います。
けれども、保育所の過密状態改善という目的で、緊急措置という名のもと拙速に導入し、あくまでも試行であるとして詳細を定めない一方、条例を改正して平成25年から本格的に実施するという「なかみ」の計画性のなさには失望しました。
保育士、保護者、現場の声を充分に反映させる手法も期間もとらず、説明会を夏休みの直前に開くという横暴(これらが最大の問題)。充足率などの数字と政治的要因(自公民からの要望に応えるという導入のストーリー)から、「よかれと思って」行う改善の傲慢さが招く現場の混乱、女性にも子どもにも寄り添わない施策を、心底、危惧します。
従来からのにこにこキッズとの線引きの曖昧さ、ふたつの預かり保育の合計定員70人を受入れる部屋はなく、利用料のやりとりは日々現金、お昼寝の場所も布団もなく、受入れ側の第一幼稚園の現場に混乱と不満、新たな過密をもたらすものです。たとえ保育の過密状況を改善することができても、一方の過密を他方の過密に移行するだけです。
「島本町は待機児童がありません」というプライド(おそらく町長の?)と第2保育所民営化に固執して、本質を見失いました。大小様々の住宅開発により「生産年齢人口」の転入を促し税収増を図る一方で、財政の厳しさを理由に子育て支援には財源を費やさない・・・反対する者は財源を考えているかと問う民主党議員は、島本駅開業、水無瀬川緑地公園整備(いづれも数十億単位の土地の売却が伴うものであった)に関して財源をどう考えていたのでしょう。
「失われた6年」(「平成18年就学前の子どもの教育と保育環境の整備について・基本方針」から)について町長が無策を責められるのは当然ながら、議員もまた、抜本的改革案を示せていないという点では責められて当然です。自らの課題にします。
傍聴席には、保護者の方をはじめとする住民の方、島本町議会における草の根・市民派議員の先駆者といえる南部由美子前議員の姿がありました。わたしとしては、いくつかの答弁漏れを指摘することができずに詰めが甘かったことなど、残念さが残る質疑でしたが、いついかなるときも傍聴はありがたい存在です。
画像は、高槻市立西大冠小学校の預かり保育室
机の上に用意された「きょうとれたやさい」
預かり保育の導入に関しては、目的の掲げ方、
場の設定、人員配置が重要であると学びました
島本町の第一幼稚園の就労支援型預かり保育には
そのどれもに疑義があり、戸田は反対しました
自公民の議員が賛成、人びとの平野・戸田と共産党の高山、河野、富永議員、会派に属さない外村議員が反対しました。いうまでもなく保育所の過密状況の改善は反対するどころか評価されるものであり、就労支援型幼稚園も保育所の代わりとしてではなく子育て支援のひとつとして評価、将来的には期待できるものです。お弁当をつくりたいという保護者もあり、就労支援型幼稚園の潜在的なニーズは必ずあるとわたしは思います。
けれども、保育所の過密状態改善という目的で、緊急措置という名のもと拙速に導入し、あくまでも試行であるとして詳細を定めない一方、条例を改正して平成25年から本格的に実施するという「なかみ」の計画性のなさには失望しました。
保育士、保護者、現場の声を充分に反映させる手法も期間もとらず、説明会を夏休みの直前に開くという横暴(これらが最大の問題)。充足率などの数字と政治的要因(自公民からの要望に応えるという導入のストーリー)から、「よかれと思って」行う改善の傲慢さが招く現場の混乱、女性にも子どもにも寄り添わない施策を、心底、危惧します。
従来からのにこにこキッズとの線引きの曖昧さ、ふたつの預かり保育の合計定員70人を受入れる部屋はなく、利用料のやりとりは日々現金、お昼寝の場所も布団もなく、受入れ側の第一幼稚園の現場に混乱と不満、新たな過密をもたらすものです。たとえ保育の過密状況を改善することができても、一方の過密を他方の過密に移行するだけです。
「島本町は待機児童がありません」というプライド(おそらく町長の?)と第2保育所民営化に固執して、本質を見失いました。大小様々の住宅開発により「生産年齢人口」の転入を促し税収増を図る一方で、財政の厳しさを理由に子育て支援には財源を費やさない・・・反対する者は財源を考えているかと問う民主党議員は、島本駅開業、水無瀬川緑地公園整備(いづれも数十億単位の土地の売却が伴うものであった)に関して財源をどう考えていたのでしょう。
「失われた6年」(「平成18年就学前の子どもの教育と保育環境の整備について・基本方針」から)について町長が無策を責められるのは当然ながら、議員もまた、抜本的改革案を示せていないという点では責められて当然です。自らの課題にします。
傍聴席には、保護者の方をはじめとする住民の方、島本町議会における草の根・市民派議員の先駆者といえる南部由美子前議員の姿がありました。わたしとしては、いくつかの答弁漏れを指摘することができずに詰めが甘かったことなど、残念さが残る質疑でしたが、いついかなるときも傍聴はありがたい存在です。
画像は、高槻市立西大冠小学校の預かり保育室
机の上に用意された「きょうとれたやさい」
預かり保育の導入に関しては、目的の掲げ方、
場の設定、人員配置が重要であると学びました
島本町の第一幼稚園の就労支援型預かり保育には
そのどれもに疑義があり、戸田は反対しました