とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

大原の朝市

2011年07月31日 | もっと文化を!そして歴史を!
朝早起きして、大原・里の駅朝市に行ってきました
6時に市内の自宅を出発。約30分で大原里の駅に着きました
「まなびとひろば」で講師をお願いした渡辺雄人さんのヴィレッジトラストつくだを訪ねました

午前7時前なのにお客さんは途切れることがなく大忙し
太陽を浴びた大地の恵み!と呼ぶにふさわしい、素晴らしい野菜が
自然素材のかごに、上品かつワイルドに盛られていました

万願寺唐辛子、鷹が峰しし唐、山科茄子、千両茄子、丸茄子、紫蘇(大原といえばこれ!)
カボチャ、ジャガイモ、玉葱、ピーマン、オクラ・・・
採れたてのブルーベリーもありました

「小規模多品目有機栽培」の農の豊かさを実感
ひとめみただけで健康的で瑞々しいお野菜であることがわかりました
かつてみたことがないほど新鮮な紫蘇に見惚れます

「紫蘇はおいくらですか?」と尋ねて後ろをみたら全部売れていました
ひとくくり200円というお値段にもびっくり
ショックでしばらく立ち直れなかった^^

丹精込めて、本腰を入れて、愛情をもって育てられたお野菜を
生産者から直に、朝収穫したばかりの状態でいただける
ふだんの贅沢、最高の豊かさではないでしょうか

こういった豊かさがフランスのマルシェにも、トルコのパザールにも
あたりまえのように日常に存在し、日本人はそんな海外の市場が大好き!
海外旅行に行く贅沢よりもふだんの暮らしを大事にしたい

豊かさとはなにか
庭付きの一戸建てでも高価な家具でも高級車でもなく
ライフスタイルのなかの自然・・・そういう時代が来ています

ミスター・エネルギー飯田哲也さん

2011年07月30日 | とだ*やすこの活動日記
被災地は今、記録的な豪雨にみまわれています。水がなにもかも取り込んで、広範囲に移動しています。セシウムに汚染された牛肉が広範囲に流通しています。技術力、経済性、競争力などが優先され、生態系、内部被ばくによる生物(牛・人も)への影響や食物連鎖の問題について、しっかりと知っておくチャンスに恵まれていません。それだけではなく、「ただちに影響はない」「過度に反応する必要はない」「一年食べ続けても大丈夫」など、混乱を恐れる報道ばかりが続いています。

汚染された藁を与えられた牛の筋肉にセシウムがとどまるということは、その牛の肉を食べた人の筋肉にセシウムがとどまり、免疫力の攻防が継続して起こり、遺伝子に影響してがん発生率が高まるということになります。若者、子ども、次世代への影響が懸念されます。台所に一度も立ったことがない、子どもに離乳食を与えることがない、そいいった視点でものごとが語られ、経済性(実は利権)によって社会のあり方が決められてきた無念を思います。

7月23日深夜の「朝までテレビ」を録画で観ました(一部)。反原発・脱原発はもはや理念ではなく「現実」です。しかし、いまなお原子力の必要性から一歩も脱却できない人が実は少なくはないというのも、ひとつの現実と痛感しました。「汚染ホウレンソウ」を孫たちと食べていると豪語する原発推進者。そういった人々の発言力が利権や面子によって今なお守られていると思えてなりません。

飯田哲也(いいだてつなり)さんが原発の技術を「戦艦大和」に喩えて、既に戦争は終わっているのに戦艦大和を作り続けるに等しいと表現されたのが印象的でした。

原子力発電は「フクシマ」によって終わった技術であることを受け入れなければならない、とわたしは思います。「フクシマ」とカタカナで表現することが、地元のみなさんをおそらく深く傷つけ、被災地の現状からかけ離れた感覚であることは承知で、敢えて伝えたい。イタリア人ジャーナリストが、ヒロシマ・ナガサキを経験した国の国民が、どうして原子力発電をこうも簡単に受け入れたのか理解できかねている、と首をかしげておられました。同じ思いです。これがわたしにとっての「国際感覚」です。

さて、飯田哲也さんが、「辻元清美とともに日本を変える国政報告・永田町航海記」のゲストとして9月23日(祝)、高槻現代劇場に来られます。自然エネルギーの第一人者として活躍されていますが、京都大学で原子核工学を専攻され、大手鉄鋼メーカー、電力関連研究機関で働いておられた経歴から想像できるのは、より多くの方が共感できる、説得力のある「リアル」なメッセージです。

まだまだ先のはなしですが、TVや新聞紙面に登場された際に注目し、ぜひ直接お話をお聴きしたいと思っています。みなさまにもお知らせします。

辻元清美の永田町航海記  ~自然エネルギーが日本を変える~
日時:2011年9月23日(祝・金) 12:30~14:00
会場:高槻現代劇場 レセプションルーム
ゲスト:飯田哲也さん


画像は、安寧の都市ユニットのシンポジウムで訪ねた
京都大学・吉田キャンパス百周年時計台記念館(7月23日)

淀川・水道原水からセシウム

2011年07月28日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
淀川の水道原水から放射能物質が検出されました。大阪府では文部科学省からの委託を受け、昭和35年より府立公衆衛生研究所において「環境放射能水準調査」を実施しています。福島第一原子力発電所の事故を受け、平成23年3月18日からは、文部科学省の指示によりモニタリングが強化され、従来の測定に加え、水道水と降下物等を毎日測定しています。「環境放射能水準調査」において、6月29日に淀川(守口市大庭町)で採水した水道原水(浄水処理する前の水)から、次のとおり放射性物質が検出されましたのでお知らせします。

・放射性セシウム134   0.00033 ベクレル/L
・放射性セシウム137   0.00023 ベクレル/L
・放射性ヨウ素131     0.0010  ベクレル/L

今回、水道原水から検出された放射性物質はごく微量、飲料水の指標値と比較すると、放射性ヨウ素は30万分の1以下、放射性セシウムは35万分の1以下であることから、水道原水をそのまま飲用したとしても健康に影響のないレベルとされています。

※ 厚生労働省の示す緊急時における飲食物の摂取制限に関する指標値(飲料水)
・放射性ヨウ素    300ベクレル/L(乳児の場合は100ベクレル/L)
・放射性セシウム   200ベクレル/L

セシウム137は昭和64年以降検出されていないこと、セシウム134は初めての検出であることから、今回のセシウムの検出は福島第一原子力発電所事故の影響があったものと考えられます。なお、ヨウ素131は福島第一原子力発電所事故以前と同程度の値であり、医療用のものと推定されまています。詳しくは、大阪府のホームページ「府内における環境放射能水準調査結果について」をご覧ください。


島本町の節電対策

2011年07月28日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
東日本大震災の原子力発電所事故の影響から、この夏は電力の供給量が例年よりも減っています。みなさんもご自宅や職場でさまざまな工夫をされていることと思います。「我慢する節電」から「知恵を活かした電力消費」。過度に電気に頼らない暮らしをめざすことは、単にエネルギー消費の問題だけではなく、個人の体調管理、次世代の健全な育成にも望ましいと、わたしは考えています。6月6日から、島本町では次ような取り組みをしています。

パソコン
ディスプレイの明るさを原則40%に設定
使用頻度の低いOA機器は、使用時のみ電源を入れる
お昼休みと夕刻(午後4:30~5:30)は、各自パソコンの主電源をコンセントから抜く
コンセントを抜いて退庁

エアコン
冷房による室内温度を28度に保つ
庁舎内全部屋の冷暖房の集中管理
原則、5時30分に運転を停止

照明
原則、昼休みは消灯
原則、午後8時に消灯
ノー残業の徹底
可能な限りの部分照明

その他
退庁時にブラインドを閉める
常時、廊下の電気を消灯
荷物の運搬以外、職員は原則エレベーターを使用しない

なお、庁舎1階については、クーラーを省エネ機能のものに入れ替え、太陽光パネル(16.28kw)を設置します(下半期の予定)

「思想的節電」は、広く一般に受け入れにくく、ともすればことの本質を見失ってしまいかねません。原発に頼ろうとする社会から卒業するには、平日午後2時から4時、このピークタイムの過ごし方が鍵になるはずです。各家庭で、この時間に大量に電気を消費するIHクッキングヒーター(電磁調理器)や電子レンジ、ドライヤー、アイロンなどの使用を控えるだけでも、ずいぶん違ってくるはずです(もともと使わない時間帯?)。エアコンの温度設定を「冷やしすぎない」ことを基本に下げましょう。

役場では電気を節約して廊下が暗~いのですが、これは気持ちまで暗くなり、すれ違う相手の顔がみえなかったりもして、よろしくありませんね。

今日は自宅で、仕事環境を整える努力をしました。悩みの種、お手上げ状態になっていた書類の整理整頓、雑務処理などに一定の方向性、灯りがみえてきました。庁舎に部屋がない、机がない、パソコンがない・・・ないないづくしの環境で仕事をしています。わたしにとっては、報酬云々よりも、むしろこちらの方が問題!です。報酬UPよりも環境改善。高槻市議会を見学したり、他の自治体職員から話を聴いたりするうちに、働く環境のハード面に問題があると気づきました(遅ればせながら)。

現状でベストを尽くすことに変わりはありません。他市の議会の状況と比べるのは、あたかも長刀鉾や菊水鉾の華やかさを羨んで、自らの町の伝統をおろそかにすることに等しいことです。どの鉾町にも、鉾や山の規模に関係なく、その土地の歴史と誇りと「使命」があります。伝統はいつも革新の上に継続し、「古いもの」ではなく「生きているもの」です。島本町は島本町。与えられた環境で、やるべきことをやるだけです。

画像は、17日の祇園祭巡幸
放下鉾が鉾町に戻るところに出会いました
お囃子が「ただいま~」「帰りました!」という音色で
軽やかに響いていました

議会改革と保育環境改善

2011年07月26日 | とだ*やすこの活動日記
午前10時、議会改革特別委員会・第一部会に出席しました。「議決権の拡充」「反問権」について一定の方向性をみいだしました。昨日25日に行われた議員研修「町村議会を取り巻く国の動向」(講師:全国町村議会議長会・議事調査部長)がおおいに参考となりました。議員の意識が変わり、議論のなかみに変化が現れました。議会改革は、わたしの議員活動を支えるひとつの柱。一般的に議員に求められている姿と実際の責務とのギャップを埋める作業でもあり、簡単ではありませんが、やりがいのある時期に信託をいただいていると実感しています。

地方分権時代の自治体の役割により、「基礎自治体の自己決定能力の向上と自己責任能力」が問われています。地方議員の役割の重みが増しています。全国的な議会改革の潮流の背景は地方分権。現実的には、平成の大合併(市町村合併の現状:平成11年3月末3232→平成22年3月末1727。1505減)により、地方自治体の議員数が激変(6割に減少)しました。結果として、地域や特定の団体の利益を優先する政治力の意味が実質的に薄れています。

今、議員に求められているのは、「自治体運営」の一翼を担える能力。公平公正、透明性を求め、住民とともに歩む役割がますます重要になっています。この時期に、議員定数を削減するということは、実は非常に問題なのです。昨日の議員研修でも「議会改革とは地域の民主主義を実現すること」「議員定数の削減よりも、むしろ増やしたいくらい」と、個人的な見解を堂々と述べられています。

議会改革の第一人者といえる広瀬克哉氏(法政大学教授・行政学)もまた、講演会「議会はなにをするところ?」(茨木市内で開催)で、「議員の数が多すぎるのでは!?」という市民からの質疑に対して、「議員定数削減による議会費削減は一般会計の規模からみれば微々たるもの。その一方で削減によるデメリットは計り知れない」として、議員定数の削減についてはキッパリと否定的な見解を述べらていました。

いずれにしても、報酬を議員が自ら決めるというのもおかしな話。人口規模による定数の上限が撤廃される=人口が根拠にはならない=自治体が自ら決める時代=住民の十分な議論によって決める時代になったということです。


午後には、平野議員とともに会派で民生部部長・次長から、第2保育園で起きたアレルギー食事故についての経過説明を受けました。今回の事件は、通院・入院などが必要な事態には至らなかったものの、課題とするべき問題点は多く、特に、事故発生後の対応が整理されていないことが問題です。万が一の事故発生の場合、即刻保護者に知らせることの重要性を指摘し、改善を強く要望しました。今回のように「お迎えの時に説明した」など、とてもじゃないが許されない!ことです。

「大丈夫なのでお迎えの際に説明した」という感覚が理解できません。保護者が自ら仕事を切り上げてでも子どもの様子を見守り、責任をもって看護したいと思う場合もあれば、数時間後に体調が急変する場合もある。どうして知らせてくれなかったのか!!と保護者が思われるのは当然ではないでしょうか。保護者が職場を離れられない場合でも(これはこれで、ワークライフバランスとして改善していくべきこと)、どのような対処をするのか、その判断に保護者が不在であることは大問題です。

もとより、保育士や看護師だけが看視、看護にすべての責任を追うのではなく、起こってしまった事態を保護者と共有したうえで、保護者の判断と現場の判断のもと、お子さんのケアーに対応する必要があると考えます。そのようであるべきと強く要望します。今回、改善策のひとつに「マニュアルを見直す」と明記されていますが、「町立保育所食物アレルギー児童対応マニュアル」は一見しただけで、非常に複雑で詳細です。マニュアルを活用する工夫(定期的な読み合わせ・簡潔な標語など)も必要です。

今回の事故の教訓を無駄にせず、どのような改善をしたのか、その内容を当事者に伝えることも大事。保育士のみなさんに、自信をもって、喜びとともに保育に従事していただくためにも、これはとても必要なことです。午後からは、議会だより編集委員会でした。委員長が川嶋議員に、副委員長が東田委員に変わり、事務局の担当者も4月の人事移動で変化しています。価値観や考え方は異なっても、きちんと議論できる委員会の運営がされるよう期待しつつ、自らも努力します。

画像は、島本駅の西で咲くハスの花
清らかな印象に、つい心穏やかになります

音楽の卵たち

2011年07月24日 | もっと文化を!そして歴史を!


ケリヤホールで行われた東日本大震災チャリティコンサート、アカペラグループ「音卵・ONTAMA」

水上隣保館の桜バザーに出演してくださっているそうで、「上手い!」という評判を耳にしていました

今日、すっかりファンになってしまいました!!

楽しくて、可愛くて、カッコよくって

歌も上手いし、選曲も素晴らしい

音楽っていいな~


「ハナミズキ」を聴くと涙してしまう

ちょっと恥ずかしいな、と必死で隠していたら

隣の友だちは、どうしたことかボロボロ泣いていた

音楽の力ってすごい、中高生にも聴いてほしい


また、島本に来てくださいね!!とメンバーのみなさんと握手

ほんとに来てくださいね

許可を得て画像を掲載、HPにリンクします


大震災・・・そして政治と学問

2011年07月23日 | とだ*やすこの活動日記
朝から、辻元清美さんの国政報告会「辻元清美の永田町航海記」が行われました。題して「ボランティアと未来をひらく いま被災地では・・」ゲストは岡村こず恵さん(ボランティアコーディネーター・大阪ボランティア協会))。岡村さんからは、気仙沼市災害ボランティアセンターの動きや大阪ボランティア協会の取り組みの報告があり、被災地のニーズが日々刻々と変化すること、市内でも地域によってまったく異なる対応が求められることなどが理解できました。

おふたりの話を聴いて、現地に足を踏み入れた人とそうでない人の意識の差は埋められないと思いました。辻元さんは現地に入り現状を目の前に、「批判する暇があったら、自分になにができるか考えよう!この総結集でないと乗り切れない!」と思われたそうです。管政権でなければ、もっと速く復旧したのではないか・・・と現政権を批判する声が後を絶ちません。わたしも常に耳にしています。しかし、管さんを批判するだけの判断材料をわたしは十分にもちあわせてはいません。

町議会に入れば、みなさんからは想像もできない会話、論理がうごめいています。信じられない発想で物事がきまっている・・・ことの本質は同じで、マスコミや議員からの偏った(フィルターにかけられた)情報だけでは安易に判断できないことが理解できます。わたしは、管さんが総理大臣では利権がまわらないことに対する苛立ちでは?とさえ思っています。原発を推進した政権与党であった自民党が自ら反省も苦労もすることなく、しらじらと批判側にまわっていることが、まったく理解できない。

誰がやれば、いつ頃、どのように復旧するのか・・・現地は四十九日を過ぎるまで喪に服したまま、という状況だったそうです。被害により罹災証明が出せないだけではなく、「状況を受け入れられないままに時が流れ、最近、ようやく涙を流せるようになった、泣ける方が増えた、そんな状況です」と岡村さんがおっしゃいました。メディアが瓦礫と呼ぶものは、すべて個人の財産と思い出。とても重機が入れる状況ではなかったそうです。金庫や写真を丁寧に集める作業のなかで、ご遺体が発見される・・・作業の遅れを遠くから批判するのは慎みたいと思います。

さて、近く島本町と社会福祉協議会は(高槻市との共催)、被災地支援活動を行うボランティアバスを運行します。被災地への支援に行きたくても、どのようにしたらよいかわからない、と思っておられた方、ぜひ参加をご検討ください。大槌町には、既に自治防災課から1名、水道部から2名が現地で支援活動を行っています。これを機に市民間の中長期的な交流が実現することを祈り、みなさんの参加を呼びかけます。年齢制限などには疑義もありますが、どうかそれぞれにご検討ください。

8月22日(月)午後6時出発。24日(水)午前10時帰着予定。参加費は700円(保険料)。年齢制限があり18歳以上60歳未満(せめて65歳であったら)。申込み7月26日(火)~29日(金)。受付詳しくは町のホームページをご覧ください。広報には期日の都合上載りません。東日本大震災 被災地支援活動ボランティアバス運行


辻元さんの国政報告終了後、その足で、京都大学・吉田キャンパス百周年時計台記念館へ。「安寧の都市公開シンポジウム 災害と環境から安寧の都市を構想する」に参加しました。

■プログラム
 第1部「震災から都市の復興を考える」13時30分~14時45分
  ・清野純史(京都大学大学院工学研究科教授)
  「ハード・ソフトによる防災と減災の適応範囲-東日本大震災の事例から」
  ・古橋勝也(安寧の都市ユニット第1期履修生:京都府)
  「行政の視点から見た被災地対応」
 第2部「環境から都市の安寧を考える」15時~17時
  ・林良嗣(名古屋大学大学院環境学研究科教授)
  「日本が生活の豊かさを築くラストチャンス-クオリティストック&スマートシュリンクー」
  ・武村正義(元八日市市長,元衆議院議員)
  「きらめく安寧の都市よ」

もっとも印象に残ったのは、林先生の「これからの都市計画は200年街区という発想で」と「『土地の歴史』を甦らせることができるか」でした。画一的では衰退していく。手づくりの努力と自己決定力、地方分権時代の自治体の知恵が求められている、とおっしゃいました。「土地の歴史」、桜井の農空間と里山の風景を遺したいというわたしの思いは、まさにこの言葉に集約されています。「駅前だから開発」という従来の発想では、土地の歴史を失い、町の魅力を半減させてしまう・・・昼食をとる間もなく参加した甲斐があったシンポジウムでした。

画像は、ふれあいセンターで行われた「辻元清美の国政報告・永田町航海記」

男女共同参画社会をめざそう

2011年07月22日 | とだ*やすこの活動日記
午前9時50分、島本町人権啓発施策審議会を傍聴しました。7月からの任期で新たな公募委員が決定しています。今日は「男女共同参画社会をめざす計画」策定のための全体会の2回目でした。今後はふたつの部会に分かれて、8月、9月、11月に「女性・子ども・年長者等の人権に関する問題」。10月に「・障碍者・外国人等の人権に関する問題」について審議。12月の全体会で、新計画の素案、とりまとめが行われる予定です。

順調に進めば、来年の1月には、素案に対するパブリックコメントが実施されることになります。平成24年3月の策定をめざしています。非常にわかりやすく、今後のスケジュールが示され、審議会などへの女性の登用、女性管理職の人数など興味深いデータや意識調査をまとめた報告資料が提供されていました。人事異動後それほどに年数が経っていないことをまったく感じさせない見識の深さに加えて、過不足なくわかりやすく伝える力と謙虚さを感じる担当課長に期待しています。

傍聴者は戸田ひとりでしたが(平野議員は教育委員会を傍聴)、ぜひ住民の方にも傍聴していただきたい(いい意味で)と思える審議会です。気になるのは、女性の委員の発言が極端に少ないことです。それはなぜなのか・・・いろいろ思うところはありますが、これが非常に気になる点です。

さて、8月28日(日)には、ワークライフバランスをテーマにした講演会が行われます。男性の家事、育児参加の必要性と、それによってもたらされる社会全体にとってのメリットや、これからの男女共同参画社会のあるべき姿について、NPO法人ファザーリングジャパン理事・小崎恭弘さんにお話いただくとのことです。詳細は8月1日号の「広報しまもと」をご覧ください。そして、ぜひご参加ください。

小さな気づきによって、既存の価値観から解き放たれ、誰もが「豊かに」「自分らしく」生きる入り口に立てる・・・わたしにとっては、そのことを伝え続けることが「人権」を考えること。文化的社会的性差は、国によって、時代によって様々でも、解き放たれ生きていたいと願う気持ちはみな同じです。

午後には議会改革特別委員会と会派代表者会議がありました。疲れる会議のパターンがよめてきました。それにしても、島本町議会において、わたし自身の人としての権利、議員としての権利は守られているのだろうか・・・こんな大事なことに思い及ばなかったなんて(!)当事者の気づきが難しいことのよい事例かもしれません。


画像は、島本町人権啓発施策審議会の傍聴資料
持ち帰れないこと、書き込みができないことが、丁寧な文面で記載されています
傍聴資料ひとつで、課の仕事の丁寧さがわかります

しかし!本来、資料の持ち帰りは可能であるべき!
折に触れ求めていますが、実現しません

市民の目覚めを避けたい行政は過去のものになりつつあります
敵は本能寺(つまり議会内部)にあり!とみています

町の歴史文化を知ろう!

2011年07月22日 | まさか!まさかの「合併議論」
◇スライド上映会のお知らせ

WE LOVE❤しまもと「町の歴史文化を知ろう!」
~ ふるさと島本案内ボランティアの会によるスライド上映 ~

8月6日(土)午前10時~11時  開場 9時45分
ふれあいセンター1階 健康教育指導室
参加費300円 申込不要
主催:しまもと広域行政・合併問題学習会

「しまもと広域行政・合併問題学習会」は、島本町の広域行政や合併問題について学び、島本の良さを生かし、自立したまちづくりをすすめる市民と議員有志のネットワークです。

町の魅力を再発見する「WE LOVE❤しまもと「町の歴史文化を知ろう!」を開催、豊かな町の歴史文化に注目します。「ふるさと島本案内ボランティアの会」のみなさんのご協力を得て、町内にある史跡や里山の天然記念物をスライド上映でご紹介いただきます。地域再生の鍵は、本来その地域のなかにあるものです。すでにあるものを再発見、再認識し、今現在の島本町に欠けているものを補っていくという発想こそが、持続的なまちづくりのスタートラインではないでしょうか。
はじめてご覧になる方も、すでにご覧になったことがある方も、ぜひご参加ください!お待ちしています!

なお、午前11時からは第2回総会を行います(12時終了予定)
内容:2010年度活動報告・会計報告 2011年度活動計画案など

JR島本駅構内に新しく観光案内表示板が設置されました
一人男性が、熱心に地図を確認されていました
阪急水無瀬駅・JR山崎駅周辺にも設置されます(既にあるかもしれない)

第80回近畿市民派議員学習・交流会

2011年07月21日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
高槻市市民派議員と島本町市民派議員で、記念すべき第80回近畿市民派議員学習交流会を共催(担当)させていただきました。1991年、市民派と呼ばれる議員が誕生しはじめた当時、ともすれば今とは比べ物にならないほどに議会で孤立しがちな存在であった地方議員が、縦横のつながりや情報を共有することの必要性を感じて発足されたものと知りました。年4回議会終了後に持ち回りで20年間、80回、一度もとぎれることなく開催されてきたそうです。

高槻市議会のご協力を得て、高槻市役所本館2階の全員協議会室での開催が可能になり、議場なども見学させていただきました。さすが中核都市、設備も人的配置も充実していると感じました。午前10時から午後4時までほとんど休憩なしの進行。島本組は開会の挨拶を平野議員、議会広報紙の比較検討報告を外村議員、総合司会を戸田が担当しました。参加者は48名。高槻市議のみなさんとの連携は、わたしにとって非常によい経験となりました。今後も継続して広域連携による学習を続けていきたいと思います。

午前午後のふたつの講演会の講師は、末田一秀さん(はんげんぱつ新聞編集委員、自治労脱原発ネットワークアドバイザー)。講演タイトルは「福島原発震災と自治体」「近畿の原子力防災-現状と課題-」。原発がローテクノロジーであること(基本的に湯を沸かして蒸気でタービンを回転、湯を沸かすために原子の力を利用している)、核は命あるものと共存できないこと、政府の初動対応の問題点、過去の災害(JCO臨界事故の教訓)が活かされていないことなど、いまこそ知っておきたい内容ばかりでした。

常に脱原発、反原発の立場を貫いて来られたひとりの技術者、行政職員としての無念と憤りが、声高く語られないからこそ、なおさら伝わってきました。

核の脅威は原発のみならず、核輸送過程の事故もまた深刻であり、高速道路を通過する過程で万が一の事故が起これば、高槻市も島本町も厳しく困難な対応を強いられるということを忘れてはいけません。島本町消防本部にも防護服など核燃料事故への備えはありますが(会派で依頼し現物を前にした説明を受けました)、高槻市の備えには到底及びません。広域連携が必須となります。なにより消防職員も含めて作業に従事する人、周辺に住んでいる人の命と健康を脅かして成り立つエネルギー政策など必要ありません。

高槻市消防本部より、市の放射能汚染対策(核燃料輸送事故対策)の説明を受け、防護レベルがもっとも高い陽圧式防護服とインナースーツを見ましたが、手にした鉛のスーツはどっしりと重く、たとえ訓練による体力と使命感があっても、これほどの重装備でできる作業には物理的に限界があると実感しました。これほどに重装備が必要なほど危険度が認識されている核に、多額の税金を費やして利用することは合理的ではありません。