午後、農業委員会に出席しました(公務)。農業委員会は農地転用の許可だけを審議するのではなく、本来は農と食を守るものであるという発言が冒頭会長からありました。
また、最近の農業委員会では、ミニ開発における道路敷設など、都市計画にかかわる議論が避けて通れない課題になっています。
今日は、高浜地区における市街地調整区域に「農家住宅」を建設される議案について、慎重審議、活発な議論が交わされました。結果、わたしひとりがこの議案に反対の表明をしました。
その理由や市街化調整区域における「農家住宅」の定義については、いずれ機会があればお知らせしたいと思います。また、農業経営基盤強化促進基本構想(案)が示され、可決されました。
新たに就農を考える若者(認定新規就農者という)への支援について、就農準備金も含めて複数年にわたり年間150万円が支給されるとのこと(財源は国費)。周知を図っていただき、なんとか島本町でも有効に活用したいです。
さて、9月会議の一般質問ではJR島本駅西土地区画整理事業の進捗状況を問います。わたしは、農空間保全区域に指定されている駅西側を農地として保全することが、魅力あるJR島本駅周辺のまちづくりにとって得策であると考えています。
駅前のシンボル的な存在として農空間を保全し、新たな都市の価値を創造し、公共の福祉に供するという観点から戦略的に景観を残していきたい。今なお、その思いに変わりはありません。
ですが、町の施策の方向性を総合的に考えるべき立場にあるものとして、既に実現に向けて計画が進められている土地区画整理事業については、島本町と島本町民にとって中長期的にもっとも相応しい姿にしていかなければならないと考えています。
そのような視点にたって、JR島本駅西土地区画整理事業の進捗状況について質問します。以下、質問の内容です(要約)。限られた時間(質問20分、答弁とトータルで50分)を活用して、再質問もする予定です。
①平成25年7月31日、JR島本駅西土地区画事業準備組合は、第5回総会において、先に事業協力者として承認された大成建設との協議を白紙に戻すという決定をされました。そのようななか、都市創造部・都市計画課に所管事務を移したのは、果たしてどのような考えによるものなのか、確認しておきたい。
②当初予算「まちづくり支援業務」100万円につき、大阪府都市整備推進センターとは委託契約を未だ交わされていないとのこと、それはなぜか。
③当該地が私有地であることから、町の財源で土地価格を鑑定することには疑義があるが、そのことは別にして、当初予算に80万円を計上された真意を今一度お示しいただきたい。そのうえで、今後、どういう状況になれば鑑定に着手されるのか、説明を求める。
④平成25年7月31日の第5回総会以降、1年以上も会議が開かれていない。このことは非常に問題である。事業協力者選定における承認の撤回が可決された結果を受け、「再度事業協力者を選定する」というのが、第5回の総会での確認事項であったと思う。従って、土地区画経理事業の当事者である地権者のみなさんには、その後の経過を説明しておく必要がある。それこそが「地権者のご意向を最大限踏まえて町が行うべき支援業務」ではないか、とわたしは思う。町の見解を問いたい。
⑤前回の調査から既に時間が経っているだけでなく、調査の前提条件が変化している。大学から中高一貫高に変わったものの、当初は「西大和学園を軸にしたまちづくり」、その後「名前は明かせないが府内の中高一貫校を立地する」という提案により事業協力者を大成建設に選定、しかしこれも撤回されている。今後、新たな事業計画を立てていくにあたっては、地権者への個別の意向調査からはじめなければならないと考えている。町の見解を問う。
⑥水無瀬病院が医療ゾーンへの移転を計画され、平成27年度着工を希望、25年度中に事業を確定する必要があったと認識している。この点につき、水無瀬病院との協議は行えているか。危惧している。
⑦大阪府の都市計画決定スケジュールに関連して、町が行うべき都市計画決定手続きのスケジュールと課題は、どのようなものか。具体的に事業計画が進展していない状況で、再度、保留区域申請することが可能なのか。町の見解を問う。この点、大阪府とはどのような協議を行っているか。
以上です。いくつかは平成25年12月に外村議員が一般質問で質問されている内容と重複しますが、その後の経過と町が主体となる都市計画手続の今後について確認します。おそらく9月3日の夕方もしくは4日の朝、遅くとも午前中になる予定です。
他の議員の一般質問テーマならびに、各会派の大綱質疑については、島本町議会のHPでご覧ください。
画像は、第一小学校応援団「和(なごみ)」のアートフェスタ
なごみ倶楽部「生け花はなみずき」の体験学習の花材
藤袴(おそらく園芸種)