夏祓五臓六腑に風沁みる 靖子
神の宮
境内の広さを区切り茅の輪立つ
譲りあひつつ一列に茅の輪かな
名水を御神水とし夏祓
初夏の色
沙羅の花生きた証の白を置く
畝ごとに整ひし色紫蘇畑
紫陽花の色と色とに隙間なく
移ろい
忘却といふ軽きこと濃紫陽花
耳よりの噂話に薔薇の棘
大屋根を溶かすごと降り梅雨動く
神の宮
境内の広さを区切り茅の輪立つ
譲りあひつつ一列に茅の輪かな
名水を御神水とし夏祓
初夏の色
沙羅の花生きた証の白を置く
畝ごとに整ひし色紫蘇畑
紫陽花の色と色とに隙間なく
移ろい
忘却といふ軽きこと濃紫陽花
耳よりの噂話に薔薇の棘
大屋根を溶かすごと降り梅雨動く