私は甘いもの好きで中でも一番好きなのは小豆もの。しかし、漉し餡はもう一つ、小倉餡がよい。
近頃は自宅でぜんざいを炊くこともなく、店かインスタントで済ますことが多いが、昔の家族の多い時は自宅で小豆から炊いたものである。
インスタントのぜんざいを食べながら昔を思い出して一句。
「大寒やぜんざいを炊く音匂ふ」
私は甘いもの好きで中でも一番好きなのは小豆もの。しかし、漉し餡はもう一つ、小倉餡がよい。
近頃は自宅でぜんざいを炊くこともなく、店かインスタントで済ますことが多いが、昔の家族の多い時は自宅で小豆から炊いたものである。
インスタントのぜんざいを食べながら昔を思い出して一句。
「大寒やぜんざいを炊く音匂ふ」
昨日は十日戎、今日も残り福を求めて戎神社へ参拝が多いと思う。
以前、勤務先が南海電車、JR大和路線の沿線にあったことがあって、その節は帰宅途中今宮戎神社に立ち寄ったものである。
別にそこに戎様がおられてそれに願い事をするなんてことは考えていなかったが、子供のころ近所の戎神社へお参りしたその雰囲気が好きだったからの郷愁のように思う。
「背負われて十日戎の笹を持つ」
都会の寺で除夜の鐘に拒否反応が多くなって鐘撞きを取りやめる寺が多くなってきているようである。大晦日の風情がなくなり淋しいことです。
「年を越へ浮世の垢を流す音」
今年も多くの人に来ていただいてありがとうございました。
来年もどうぞよろしく。
自転車でパナソニックの工場横を走っていたら、帽子の上に何か当たるに気がついた、ヤバいと見てみると案の定鳥の糞だった。
淀川河川公園のレストセンターの便所で糞を洗い落として一句詠む。
「クリスマス 天から糞の プレゼント」
自転車散歩の途中、日が沈み、夕焼けの空の明るさが残るところに、東の山陰から夕月が夕焼けの色に似た赤く金色の姿を現した。
今日は満月である。久しぶりにきれいな満月を見た。
月は45億5000万年前に地球が火星サイズの惑星と衝突し、一旦合体し千切れてできたものだという。この大衝突をジャイアントインパクトという。
「満月や大衝突の名残かな」
夕方、老犬を連れて買い物に行く老人をよく見かける。老人は手押し車を押し、首はうなだれたままトロトロと舌足取りで歩く。
犬は柴犬の老犬で紐をつけず放してある、いつも20メートルほど先を歩き、行き過ぎると後ろを振り返り、老人が追いついてくるのを待っている。
シャッター街を歩く老人、老犬を句にしてみたかったが、できた苦は自分の散歩みたいになってしまった。
「秋夕焼老犬伴にシャッター街」
全然知らんかったのであるが、今、義務教育学校というのが、日本各地でできてきているようである。
今月の初めに、近所の学校で運動会があり、運動会の音声が家まで聞こえてくる。少子化の影響から生徒数が減り、併設されていた小中学校が3年前統合されて小中一貫の学校になった。
なんと呼ぶのか知らなかったが、義務教育学校と呼ぶのだそうである。
1年生から9年生までの学校である。知力、体力ともに差がありすぎる。
運動会はそんな1年生から9年生まで参加して行われる。
聞こえる音声も我々が体験してきたものと、随分と違った印象を受ける。
そこで一句。
「九年生アニメソングの運動会」
関東、東北を襲う風水害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
この度の水害に一句詠みました。
「台風め暮らしの沈む泥の海」
19号の時、緊急放流を行った城山ダムの放流の様子
https://www.youtube.com/watch?v=QuNERWBRMeY
一夜で満水の八ッ場ダム(民主党政権下で事業仕分けで問題になったダム)
https://www.youtube.com/watch?v=lID4zbnJPTY
今日の即位の礼は、あいにくの雨模様だったが、祝賀御列の儀は延期されていたので丁度よかったともいえる。
近所の神社はしょっちゅう祭りをする神社だが、今日も臨時に祭りを行ってだんじり囃子が9時すぎるまで聞かれた。
そこで一句。
「菊薫る令和の御代や安らけく」
19号台風では大きな被害がでたが、台風について俳句を作ろうと考えているのだが、なかなかうまくできない。
テレビで見た光景で一句作ってみた。
「台風の泥水を越え救助ヘリ」
大型で猛烈な台風19号が発生し、日本列島に接近中で影響は避けられない情勢となった。
本日15時現在、915hPa、相当やばい。
難儀なことに先月10日関東に上陸し大きな爪痕を残した台風15号の被災地千葉県がコースのど真ん中。若干のコースの逸れや勢力の弱体はあっても大きな影響は免れないと思われる。
命大事に対策し対応されることを祈るしかない。
「また来る台風進路被災地へ」
(進路図は気象庁台風情報から)
一昨日、退職者の同好の俳句教室が開かれたので参加してきた。
囲碁の会がなくなって、入れ替わるように1年前にできた俳句教室に参加するようになった。毎回は参加できていないが、今回で4回目の参加である。
先生役は90歳になる職場の先輩である。その先輩を含め10人集まった。
どういうことをやったのか、簡単に書いておくと、まず、先生から俳句の作り方の講義が20分をあって、続いて句会が行われた。
予め出しておく題、兼題というが、今回は秋に因み「月」。それを事前に1句以上含み5句、作ってそれを短冊に書いて持っていく。全部で50句集まることになる。
その短冊を集めシャッフルしてそれを各人に5部ずつ分配される。
それを清記用紙に書き写す。1枚の用紙にランダムに5句書かれることになる。それが順番に回されてくるので自分のメモ帳に書き写す。
全体で50句書き写す作業をした上、その中から優秀と思われる5句を自分の句以外から選んでそれを選句用紙に書き記す。
それを披講といって世話する人が読み上げを行う。そして、それが誰の作か作者が名前を言う。そのように互選された句でポイント多いものが順位上位となる。
私が提出した句は次の通り。
「台風一過指さす方の月清し」
「盆踊り浴衣乙女の舞いの舞い」
「夕立にだんじり囃子忙しなる」
「夕空に雷神の城壁高し」
「旭日の赤鮮やかに彼岸花」
1,2番目は、季重なり、初心者の教室なので基本通り作るべきということになった。
夕方、淀川土手をポタリングしていると、喧しく鳴いていたキリギリスの声が全然しなくなってコオロギの声ばかりになった。
「キリギリス去りコオロギのおらが秋」
一句に季語を二ついれることを、季重なりと言って普通は避けることになっている。
今回、わかりやすい情景を描きたくて季語を三つ入れ込んだ。