今、近くの図書館から松原泰道(2009年に101歳で死去)さんの「百歳の禅語」という本を借りてきて読んでいる。
月の初めの「福は外」というタイトルでエントリーしたが、関連で本の中に幸田露伴の三福の教えというのがあったので、記録に留めたい。
1に「惜福(せきふく)」 福を惜しむ、恵まれたものを大切にするということ。無駄にしない。
2に「分福(ぶんぶく)」 福を他にも分けるということ。自分だけのものにせず、お裾分けをするということ。「福は外」もこの正に分福ということに当たる。
3に「植福(しょくふく)」 後の人のために福の種まきをしておく。このことに関し種田山頭火の句が紹介されていた。「いつ死ぬる木の実は蒔いておく」。他人事ではなく70歳の私としても何か木の実を蒔いておかねばという思いに駆られるところである。