十方世界共生山一法寺

自己の世界を建設しよう
 日本のことも世界のことも自分自身のこともみな自己の内のこと。

内山興正老師著作 再刊行 「いのちの働き 知事清規を味わう」

2017年06月23日 | 一法言

内山興正老師の新しい本が出版されてましたのご紹介します。
この本は私が京都市北区にあった元の安泰寺に通って老師から聴いていた時の提唱を録音、筆耕され以前柏樹社から出版されたものですが、長らく絶版になっておりました。それがこの度、大法輪閣から再刊行されました。

知事とは禅道場における役職にあるものでそれらの人の心得を道元禅師が説いたのが『知事清規』です。別に知事の一人である典座については『典座教訓』が書かれていろんな方が解説本を出しておられますが、『知事清規』はあまりありません。
この本でも典座の話が多く出てきます。典座教訓を読まれた方はまた別の味わいを得られることと思います。

曹洞禅に関心のある方は是非お読みになることをお勧めします。

 

「いのちの働き  知事清規を味わう」(大法輪閣:¥2000)

禅の道場で役職にある人(知事)の心得を説いた『知事清規』。現代社会の管理職の心得や生き方の指針となる道元の教えを平易に解説。

「目 次」

まえがき

坐禅人の生命の群像―永平知事清規
 何んのために修行するのか―難陀尊者の発心
 私の働き場処に生命がゆきわたる―知事の心づかい
生命の実物で配役を生きる―潙山と院主の話
 解釈ではなく一体に成る―玄則禅師の懺悔
 自己が自己に出逢う―楊岐禅師の発明
アタマ手放し、全体の生命を働く―休静維那の話
この行以外、行くところがない―士珪維那の大悟
 生命の俺か生きる気で生きる―霊祐典座の時節因縁
 山を拓くなかに人生態度を切り拓く―大潙禅寺の草創
 生死という肩書でない生死―仲興典座の問い
粥鍋上の文殊をぶっ叩く―無著尊者の炊事役
 全体を活かすなかに黙って死ぬ―大乗菩薩僧法遠
 仏海の龍象、祖域の偉人―典座の心操
どうでもいいなかに狙いがある―善会典座の答え
仕事全体に生命を吹きこむ―道楷典座の管理
 明らかな祖師の真実がある―典座の家風
 人に騙されない力で田を拓く―有道の直歳保福本権
 六根の門を開かせる活作略―従諗火頭の問いかけ
階級なしにつとめる深さ―洞山と義存飯頭
もったいない、しかし天地一杯―潙山と慶諸米頭
 悟りの跡形も忘れる―志閑園頭の半杓
 境涯ではない、行の世界―園頭のつとめ
逆境にも道心を貫く力―法演古仏の操行
 誓願のなかただ現在を植える―臨済の黄檗山植樹
まことまごころと人間の大きさ―黄龍の思慮
 禅寺は坐り潰せば成仏―楊岐山と安泰寺
 全体の息吹を自己の息吹とする―監院の無私曲為公

 【付 録】
 登場人物の紹介
 中国唐宋時代の禅祖師法系図
 中国唐宋時代の禅宗地盤
 七堂伽藍図
 僧堂図
あとがき―関口道潤

http://www.daihorin-kaku.com/book/b193473.html

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