今朝、ユーチューブを閲覧すると、円覚寺の横田老師のサムネイルが目についた。
タイトルが「いのちの色ー和田重正『葦かびの萌えいずるごとく』に学ぶ」というものだった。
和田先生は私にとって内山興正老師とともに人生の師というべきお方である。内山老師の「進みと安らい」という本を読み、その出版社が柏樹社で出版されていた本が「葦かびの萌えいずるごとく」であった。元々中学校程度の塾の生徒に書かれた機関紙の文章を集めたもので読みやすく分かりやすいものだった。
内山老師の本とともに、繰り返し読んで自分への励ましとしたものである。塾のある拠点は小田原市なので伺ったことはなかったが、関西に講演に来られた時は2,3回お目にかかったことがある。
この本は何回か形を換えて出版されている。私が最初入手したのは昭和45年発行の合本版、その後簡略したスクール版、若き日の自己発見版とがある。
今回、ネットで検索していく中で「和田重正に学ぶ会」というのがあり、合本版がPDFでダウンロードできるようになっているのを見つけた。これで読んでもらうとよいと思う。
http://wadashigemasa.com/youkoso_he_tian_zhong_zhengnopejihe/Welcome.html
「蟻は小ぽけな虫けらか」という文章、ここをしっかり読んでもらいたい。
さて、表題にある「葦かび」という言葉だが、本の最後のところに説明がある。
時期を同じくして、数学者の岡潔さんが「葦牙よ萌えあがれ」という本を出されている。この本にも感銘を受けた。古本で入手可能のようである。
おって、このブログは私の独り言というスタンスで始めました。コメントを求めないというスタイルで始めたのでその傾向がずっと続いています。
しかし、この「葦かびの萌いずるごとく」に関しては、思い入れのある本なのでどういう読後感を得られたか、コメントいただけたら嬉しく思います。よろしく。