5月28日に弟が死亡した。
弟は15年8ヶ月前に一人で観光に出かけた福知山城の近くので心疾患を発症。近くにいた人の救急呼び出しで福知山の市民病院へ運ばれて救命治療を受けた。
命は取り留めたが頭に血が回らずに脳に大きなダメージを受けた。古い記憶は思い出すことも多かったが、新しい記憶は失われてしまった。妻や3人の子のことが分からない。
内科医だったが当然のごとく医師としての能力を失った。
私が会いに行くと、覚えていてヤーというわけである。元々タイガースファンでタイガースの試合は必ず見る。
しかし、いわゆる痴呆状態、誰かが介助していないと、自発的には何も出来ないのである。
以来、奥さんがずっと介護してきていたのである。勿論、子の手助けや病院、介護サービスを取り混ぜて見守りであった。
15年8ヶ月ですよ。長過ぎる。
事故から救急治療に至る1分、2分の時間の違いで、正常回復、あるいは死亡、そして長期間の認知症状に運命が分かれたのである。
ピンピンコロリが理想と言われていますが、このようなケースも起こり得るということを知っておいていただきたいと思い、記事にしました。
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