♪8月19日(火)
翌日は飯山線で長野に向う。空は結構明るいのに雨が降っている。
長野行きの飯山線は、二両編成だ。
両側を森に囲まれたような線路を進む。
ところどころ、線路の上に金網がトンネルのように張り巡らされ、そこに木々が覆い被さっている。
まさに緑のトンネルだ。
千曲川も近づいたり離れたり・・・。
長野には11時過ぎに到着した。
今回の旅行の目的は、上越線のループ線と野沢温泉、そしてもうひとつあった。
それが善光寺表参道の端っこ、善光寺入り口の蕎麦屋「大丸」で蕎麦を食べること。
「大丸」は、学生時代夏合宿に来るたびに善光寺にお参りし、帰りにみんなで寄った蕎麦屋さんだ。
地元でも有名な店で、美味しい信州蕎麦を食べさせる。
今回も雨のなか、テクテク長野駅から30分も歩いて善光寺に辿り着いた。
(雨だからバスに乗ればよかった・・・)
ちゃんと善光寺をお参りして、ちょうどお昼の時間となりました。
さぁ、お目当ての「大丸」へ!
まずはビールでしょ!
生ビールとお漬物を頼んだら、新鮮な野沢菜が出てきた。
いやぁ、シャキシャキして上品な味だ。美味いなぁ。
その後は、昼にも関わらず冷酒を頼んでしまった。地酒の「西之門」(善光寺吟醸)
お通しに「蕎麦の実入りなめたけ」が付いた。これがまた日本酒に合うこと!
(これをお土産に買って来ようと思い、忘れた)
いい加減気持ちが良くなって来たところで、ざる蕎麦を頼む。
さぁ来ましたよ、ざる蕎麦が! 思わず食い気が先走り(あと、酔っていたもので)、写真を撮ることを忘れた・・・。
ウン、美味い!更科とは違って少し太目の手打ちで、蕎麦の香りがしっかりする田舎蕎麦の味わいだ。
・・・ところが美味いんだけれど、僕の勘違いか、ちょっと印象が違った。
昔食べた大丸の蕎麦はもっと太く、正に「田舎蕎麦!」だったような気がしたんだけど。
30年近く前のことだから、勘違いかなぁ。
山形や北海道恵庭の太くて硬い田舎蕎麦が好みなものだから、単純にそう思い込んでいたのかなぁ。
でもいずれにしても美味しい蕎麦でした。満足、満足!
帰りには、「大丸」の向かい側にある、これまた全国的に有名な唐辛子の「八幡屋礒五郎」に寄った。
今年の春に店舗改装を行ったそうで、すっかりきれいなお店になっていた。
思わず「七味(中辛)」と「一味(大辛)」を買ってしまった。
辛いもの好きだから、せっせと使おう!
すっかりいい気分(というか結構酔っ払っている)になって、13:47発のしなの鉄道に乗った。
ここからは、長野→軽井沢→(バス)→横川→高崎→上野・・・という復路。
今回の旅で知ったが、なんと今は軽井沢ー横川間って在来線は走っていないんだね!
新幹線だけ!在来線で行こうと思うと、碓氷峠をバスに乗らなければならない。
横川が在来線の終点になっちゃったんだ。なんかなぁ・・・。
昔は特急あずさが横川に到着すると、電気機関車をお尻に2台連結して、えんやこらと特急を押し上げたものだ。
その連結時間の間に、横川名物の釜飯弁当を買って・・・。
結構風情があったのにねぇ。
新幹線が開通した後では、そんな面倒で経費もかかることはやっていられないということになったんだろうか。
ちょっと残念だ。
それに長野(篠ノ井)ー軽井沢間の「しなの鉄道」は第三セクターの路線なので、「18きっぷ」が使えない。これもなんだかなぁ~。
まあ、雨で霧深い碓氷峠をバスで行くのも、それはそれでいいんだけどね。
最初の計画では、この後高崎から「八高線」を乗り継いで、立川(南武線)経由で矢向まで帰ってくるはずだった。
なんかちょっとかったるくなって、高崎からそのまま上野に向った。
その方が1時間以上早く着く。
ちょっと八高線と南武線を3時間乗り継いで帰るのはきつい。
最後は「鉄ちゃん」に徹し切れなかったオヤジでした。
でも、楽しかったぁ~!