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昨日土曜日、廃材の木枠を解体して、夏みかんを植え替えるための
四角いプランタを作った。
持ち庭であれば、直接植えるか、鉢を作るにしても
角材やレンガや石を積むだけで、釘も大きな加工もしない考えなので
こうしてトンテンしたり、しっかり造り固める仕事は、あんまり得意ではない。

廃材利用は、新規に材料を買い揃えるよりも手間がかかる。
ぴったりの材料を買えば作業もスマートに思い通りだけど、
廃材はそのサイズや条件を設計に生かしながら、解体から始める。

思ったより大きく成って、込める土が足りない。
庭は砂利で覆われているし、地面に穴を開けたくもない。
黒土も最近だいぶ買ったので、今あるもので片付けたい。
それで、たくさんある他の白樫や夏蜜柑、クチナシの鉢のみんなに 尋ねる。「土をあげてもいいという人(鉢の木)はいる?」

土をあげるちゃあ、その木は死ぬことになる。
ただ、元が庭に放った野菜くずやどんぐりから芽生えたもので、
把握しきれないほど沢山あるために、再び土に帰する運命を
受け入れてくれる烈士・愛の子はいるかどうかと問うてみた。
いなければ、誰かの鉢土をもらわずに他の方法をあたるが、
数鉢、名乗りがあった。

かくして何柱かの木を数箇所に分けて横たえた。
1本の若木だけは庭に直接植え直した。
かき集められた土が廃材の鉢を埋め、当初の目的の夏みかんの木が
そこへ植え替えられた。
結局、ほぼ一日がかりとなったが、さほど寒からぬ晴天の下、
時間をかけた作業ができてよかったです。

途中、ナナホシてんとう虫が訪れました。
花ざかりの椿にはこの頃、ヒヨドリが通っています。
生きものの多い庭は、しぜん植物も元氣にそだちます。
そんなイキモノたちの居場所をとっぱらった庭ほど、
かえって単一の害虫(とされる虫)の天下になって被害を受けることになる。
石も雑草も共存し、虫や鳥やトカゲたちスタッフも棲みやすい
庭、いのち巡りめぐる庭を願う。


玄関前に(あとは土の上を枯れ草等で覆う)

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