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長文乱文注意。

何だかとっても、田んぼをやりたいこの頃。

今もやっていますが、もっと大きくしたい。
はじまりは、浅草の実家の屋上で、10年近く前になる。

小平に引っ越しても、多摩平でも、ここ高幡不動でも、
種をつないできました。

僕の元々の野心は、生きものいっぱいの環境をつくることです。
それは、ハエでいっぱいとかではなく、この風土本来の生態系で、
人も含めた日常の循環の中に、きちんと生きものの仲間たちがいること。

そのためには、田んぼもただお米だけ取れたらよいというのではなく、
同時に生きものたちも共存しているかたちがよく、それこそが地球として
自然なことととらえています。

具体的には、田んぼを深くすること。
深いほうがお水もたっぷりで、お魚、どぢゃう、エビ、タニシ、ヤゴなど
暮らしやすいです。
深いといっても30cmちょっとですが。

そして、当然、水を抜かない。
夏に水を抜く理由は色々ですが、肥料をやっていると、水田では
吸収がよいため、栄養過多で分けつしすぎるため、その抑制という面もあります。

であれば、肥料をやらなければよいのですが、先にいった通り、
生きものがたくさんいれば、糞も出るので栄養は足ります。
それも、外から鶏糞など投げ込むのではなく、そこに住んでいる生きものたちが、
藻→ミジンコ→小魚→ヤゴ(トンボ)→鳥→フン→藻 のように
循環しているので、過剰にはなりにくいし、分解者が天文学的に多いため、
養分過多による害は少ないと思われる。

さらに、水中に養分があり余っていれば、水草がふえます。
水草は取ればよい。水が深いので雑草は生えにくい。
水草をとるのが難儀、と思うかもしれませんが、

その田んぼ、ただ深いだけでなく、ぽつぽつと植えるのです。
ぎゅうぎゅうに密に植えるのではなく、悠々と人が歩ける間隔をあけます。
だから、その間を子どもたちと鬼ごっこしていれば水草はとれます。

鬼ごっこなんてのんきな遊びはしません。
子どもたちは田んぼの生きものを捕るのに夢中です。

何しろ、それが家族のおかずにもなるのだから。
藻にふえる無数のヌマエビを佃煮やかき揚げにする。
どぢゃうやイナゴも食べる。要するに、この田んぼは、ご飯とおかずが
同時に育つたんぼです。

まばらに植えても、分けつするので収穫量は決して少なくないし、
肥料代、除草代、農機具代、農薬代が省けると考えると経済的。

過密に植えてあると風通しがよくないから病気になりやすい。
また、稲のみだと肥料を吸い過ぎて、それも虫食いの元となる。
いちばんの病氣予防は、稲をのびのびと育てること。
周りと葉や根のぶつからない感覚と、たっぷりの水が、きっと稲をうれしくさせる。

水は年中張りっぱなしなので、稲刈りも、水面上のものを採ります。
こういう田んぼは微生物が豊富で泥が温かいので、早く育ちます。
氣温よりも大切なのは地温。
だから、田植えも早めにして、夏に収穫し、秋には茎からひこばえのように
二番穂が出るので、それは鶏の餌等に利用することもできる。
そうですね、田んぼの周りにはにわとりを放しておきたい。

まあ、稲刈りの時くらい水を抜いて、泥の中のどぢゃうを捕るのもありです。
たくさんの稲が水を吸って蒸散するので、割とあっという間に干上がってしまいます。
だから、ちゃんと生きものたちが避難できる池や小川があったほうがよい。
年に一度の楽しいかいぼりイベントにしてもよい。

ともあれ、生命力を呼ぶような育ち方をしたお米(糖質)と卵(たんぱく質)があれば
あとはちょっとしたものを摘んだり拾ったりで生きていけそうです。

鶏も、実家で10年ほど飼っていましたが、結論として、何もお金かかりません。

餌は、残飯、野菜くず、雑草、野菜くずから発生するダンゴ虫など、米ぬか、おからでよいので
掃除屋として活躍しながら、卵を授けてくれます。
早朝の鳴き声が心配なら、めんどりだけにします。
卵を孵したいなら、ウコッケイやチャボはちゃんと抱きます。

にわとりが食べないような草は、ウサギが食べます。

田んぼに戻りますが、そういうわけで、もっと広く田んぼをしたい思いがつよいです。

深くするのは、今の環境でもできます。衣装ケースを池にして魚を飼っていますが、
その半分くらいまで土を入れて、あとは水を張れば、水深25cmくらいにはなりそう。
その中に、たった一本の苗だけ植えて様子をみる。
ボウフラ対策にメダカを泳がせる。それとヌマエビ。

のびのびと育つ稲の顔に会いたい。


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