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先日1/28(日)、朝日中高生新聞での風呂敷の紹介記事に
載せていただきました。

普段、学校での講座は小学校のほうが多いですが、
以前はある高校で毎年開催していたことがあり、
「もっと早う知りたかった!」と感嘆した生徒さんも
いらっしゃいました。

中高生になると異性の目を意識し、女子は可愛く、男子はかっこよく
見られたいきもちが強まる子も増えるでしょう。

そんな彼/女たちにとって、「風呂敷」といわれても、
古くさい、ださい、和っぽすぎて引いちゃう、という先入観は
ありましょう。

けれど、21世紀生まれにとっては、風呂敷は見たことも使ったことも
ない子もいるだろうから、
あたかも「お駕篭」のごとき、過ぎ去った過去の遺物なのかもしれません。

リヤカーだってそんな存在かもしれない。
だけど実際自分が実地に、様々な作業を手がけたとき、
リヤカーは何て便利だろう!と見直すでしょう。

風呂敷もおんなじで、困ったときに
布きれ一枚によって、拍子抜けするほど難なくまるく治まった
経験が重なるうちに、刷り込みも距離感も消え、手足のごとある
当たり前の存在へとなってくるものです。

風呂敷について記された記録や文献が少ないのも、
ごく日常であり過ぎたからかもしれません。

歴史に残る記述とは、変わってて珍しかったことほど
書き残されやすいのだから、過去の書物を読んで、
いにしえは、かような暮らしだったのだ、と認識するのは早合点です。

ともあれ、風呂敷は唐草文様で、泥棒が背負っている泥臭い布、と
決めてかかっては、貝殻についた苔を嫌って中の真珠を見落とすような
もったいなきこと。

印象は結んだかたち以上に、元の生地の色や柄が影響します。

なので、生徒諸君は、可愛い色やかっこいい模様の生地をえらんで、
その端を縫ってふろしきにすれば、さらなる楽しき
スクールライフを堪能できるに違いありません。

学生カバンのなかに一枚、スキな布をたたんでおいて、
自分や大切なひとが困ったときにショイショイと済ませるのが、
粋ってんだな。

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