改定しました。
𡈼 テイ 土部 tǐng
解字 甲骨文は、「土(つち)+立つ人」の会意。土の土台(土盛り)の上に立つ人のかたち。篆文は、土の上の人がすこし前かがみになっている。現代字は「ノ+土」の𡈼の形になった。意味は、①まっすぐ立つ。ぬきんでる。②良い。𡈼テイが音符になったとき、「壬ジン」や「王オウ」の形に変化することが多い。
意味 (1)ぬきんでる。まっすぐ立つ。つきでる。まっすぐのびる。(2)よい。
イメージ 「ぬきんでる・まっすぐ立つ」
呈 テイ <さしだす>
呈 テイ 口部 chéng
解字 「口サイ+𡈼テイ(まっすぐ立つ)」の会意形声。口サイは器(うつわ)。これをまっすぐ立つ人がかかげるさま。さしだす・さしあげる意となる。転じて、しめす・あらわす意ともなる。新字体は、𡈼テイ⇒王に変化する。
意味 (1)さしだす。さしあげる。「贈呈ゾウテイ」「進呈シンテイ」「謹呈キンテイ」(つつしんでさしあげる) (2)しめす(呈す)。あらわす。「呈示テイジ」(呈も示も、しめす意)「露呈ロテイ」(隠れているものが外に表われ出る)
イメージ
原義の「さしだす・あらわす」(呈・裎)
𡈼テイの意味である「ぬきんでる」(程・逞・酲)
「その他」(聖)
音の変化 テイ:呈・裎・程・逞・酲 セイ:聖
さしだす・あらわす
裎 テイ 衤部 chéng・chěng
解字 「衤(ころも)+呈(あらわす)」 の会意形声。衣から肌が表れでること。
意味 (1)肌をだす。はだかになる。「裎袒テイタン」(はだぬぐ。裎も袒も、はだぬぐ意)「裸裎ラテイ」(はだかになる)(2)ひとえの衣。
ぬきんでる・まっすぐ立つ
程 テイ・ほど 禾部 chéng
解字 「禾(いね)+呈(=𡈼。まっすぐ立つ)」 の会意形声。まっすぐ立つ稲の長さから、長さの単位ひいてみちのりの意。また、長さの標準となることから、きまり・さだめの意となった。
意味 (1)(稲の長さから)長さの単位。ながさ。みちすじ。みちのり。「里程リテイ」(みちのり。里数)「道程ドウテイ」(みちのり・みちすじ)「行程コウテイ」(みちのり) (2)標準。きまり。さだめ。「規程キテイ」「教程キョウテイ」「課程カテイ」「工程コウテイ」( 作業の手順。またその進み具合) (3)ほど(程)。ほどあい。ぐあい。「程度テイド」
逞 テイ・たくましい 辶部 chěng
解字 「辶(ゆく)+呈(ぬきんでる)」 の会意。他の人よりぬきんでて進むこと。
意味 (1)勢いがさかん。思い通りにする。いさましい。「逞欲テイヨク」(欲望をほしいままにする)「不逞フテイ」(①不平をいだき、従順でない。②勝手な暴れ者。ふらちな) (2)[国]たくましい(逞しい)。体格ががっしりしている。才気があり信頼できる。
酲 テイ 酉部 chéng
解字 「酉(さけ)+呈(ぬきんでる)」 の会意。酒を飲むのが人よりぬきんでる意。とことんまで酒を飲む意となり、その結果、悪酔いすること。
意味 (1)とことんまで酒を飲む。酩酊する。「酲酔テイスイ」(深く酔う)
(2)悪酔いする。二日酔い。「酲困テイコン」(悪酔いする)
その他
聖 セイ・ショウ・ひじり 耳部 shèng
甲骨文は「耳を強調した人(良く聞こえる耳)+口(口から出た言葉)」の会意で、言葉を聴く意。金文も同じ構造で聴く意であるが、「聖人」の熟語で道徳と知能のきわめて高い人の意味となっている。篆文で「耳+口+𡈼テイ(ぬきんでる人)」 の会意となり、新字体で𡈼テイ⇒王に変化した聖となった。意味は行いが高尚で、物事に博く通じ造詣の深い人をいう。また、天子の尊称、宗教的な崇拝対象などを表す字となった。
意味 (1)ひじり(聖)。知徳がすぐれ物事の理に通じている人。 ①さとい。かしこい。「聖人セイジン」(知徳がすぐれた最高の人格者)「聖臣セイシン」(すぐれた臣下)「聖童セイドウ」(神童。天才児) ②一つの道で奥義を窮めた人。「剣聖ケンセイ」「詩聖シセイ」(傑出した詩人。また、詩仙の李白に対し、杜甫をいう)「聖堂セイドウ」(孔子をまつった廟) ③宗教的な崇拝対象。「聖母セイボ」(イエスの生母マリア)、「日蓮ニチレン聖人ショウニン」(仏教) ④天子の尊称。「聖王セイオウ」 ⑤崇高な。荘厳な。「神聖シンセイ」「聖地セイチ」 (2)[国]ひじり(聖)。高徳の僧侶。「高野聖こうやひじり」
<紫色は常用漢字>
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𡈼 テイ 土部 tǐng
解字 甲骨文は、「土(つち)+立つ人」の会意。土の土台(土盛り)の上に立つ人のかたち。篆文は、土の上の人がすこし前かがみになっている。現代字は「ノ+土」の𡈼の形になった。意味は、①まっすぐ立つ。ぬきんでる。②良い。𡈼テイが音符になったとき、「壬ジン」や「王オウ」の形に変化することが多い。
意味 (1)ぬきんでる。まっすぐ立つ。つきでる。まっすぐのびる。(2)よい。
イメージ 「ぬきんでる・まっすぐ立つ」
呈 テイ <さしだす>
呈 テイ 口部 chéng
解字 「口サイ+𡈼テイ(まっすぐ立つ)」の会意形声。口サイは器(うつわ)。これをまっすぐ立つ人がかかげるさま。さしだす・さしあげる意となる。転じて、しめす・あらわす意ともなる。新字体は、𡈼テイ⇒王に変化する。
意味 (1)さしだす。さしあげる。「贈呈ゾウテイ」「進呈シンテイ」「謹呈キンテイ」(つつしんでさしあげる) (2)しめす(呈す)。あらわす。「呈示テイジ」(呈も示も、しめす意)「露呈ロテイ」(隠れているものが外に表われ出る)
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原義の「さしだす・あらわす」(呈・裎)
𡈼テイの意味である「ぬきんでる」(程・逞・酲)
「その他」(聖)
音の変化 テイ:呈・裎・程・逞・酲 セイ:聖
さしだす・あらわす
裎 テイ 衤部 chéng・chěng
解字 「衤(ころも)+呈(あらわす)」 の会意形声。衣から肌が表れでること。
意味 (1)肌をだす。はだかになる。「裎袒テイタン」(はだぬぐ。裎も袒も、はだぬぐ意)「裸裎ラテイ」(はだかになる)(2)ひとえの衣。
ぬきんでる・まっすぐ立つ
程 テイ・ほど 禾部 chéng
解字 「禾(いね)+呈(=𡈼。まっすぐ立つ)」 の会意形声。まっすぐ立つ稲の長さから、長さの単位ひいてみちのりの意。また、長さの標準となることから、きまり・さだめの意となった。
意味 (1)(稲の長さから)長さの単位。ながさ。みちすじ。みちのり。「里程リテイ」(みちのり。里数)「道程ドウテイ」(みちのり・みちすじ)「行程コウテイ」(みちのり) (2)標準。きまり。さだめ。「規程キテイ」「教程キョウテイ」「課程カテイ」「工程コウテイ」( 作業の手順。またその進み具合) (3)ほど(程)。ほどあい。ぐあい。「程度テイド」
逞 テイ・たくましい 辶部 chěng
解字 「辶(ゆく)+呈(ぬきんでる)」 の会意。他の人よりぬきんでて進むこと。
意味 (1)勢いがさかん。思い通りにする。いさましい。「逞欲テイヨク」(欲望をほしいままにする)「不逞フテイ」(①不平をいだき、従順でない。②勝手な暴れ者。ふらちな) (2)[国]たくましい(逞しい)。体格ががっしりしている。才気があり信頼できる。
酲 テイ 酉部 chéng
解字 「酉(さけ)+呈(ぬきんでる)」 の会意。酒を飲むのが人よりぬきんでる意。とことんまで酒を飲む意となり、その結果、悪酔いすること。
意味 (1)とことんまで酒を飲む。酩酊する。「酲酔テイスイ」(深く酔う)
(2)悪酔いする。二日酔い。「酲困テイコン」(悪酔いする)
その他
聖 セイ・ショウ・ひじり 耳部 shèng
甲骨文は「耳を強調した人(良く聞こえる耳)+口(口から出た言葉)」の会意で、言葉を聴く意。金文も同じ構造で聴く意であるが、「聖人」の熟語で道徳と知能のきわめて高い人の意味となっている。篆文で「耳+口+𡈼テイ(ぬきんでる人)」 の会意となり、新字体で𡈼テイ⇒王に変化した聖となった。意味は行いが高尚で、物事に博く通じ造詣の深い人をいう。また、天子の尊称、宗教的な崇拝対象などを表す字となった。
意味 (1)ひじり(聖)。知徳がすぐれ物事の理に通じている人。 ①さとい。かしこい。「聖人セイジン」(知徳がすぐれた最高の人格者)「聖臣セイシン」(すぐれた臣下)「聖童セイドウ」(神童。天才児) ②一つの道で奥義を窮めた人。「剣聖ケンセイ」「詩聖シセイ」(傑出した詩人。また、詩仙の李白に対し、杜甫をいう)「聖堂セイドウ」(孔子をまつった廟) ③宗教的な崇拝対象。「聖母セイボ」(イエスの生母マリア)、「日蓮ニチレン聖人ショウニン」(仏教) ④天子の尊称。「聖王セイオウ」 ⑤崇高な。荘厳な。「神聖シンセイ」「聖地セイチ」 (2)[国]ひじり(聖)。高徳の僧侶。「高野聖こうやひじり」
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