車 シャ・くるま 車部
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1641810416967697331&wfr=spider&for=pc
解字 馬に曳かせる二輪の戦車を描いた象形(写真は殷墟の車馬坑)。甲骨文は、車とそこから出る轅(ながえ)、轅の先に直角に交わる衡(よこぎ)を描く。衡(よこぎ)と車輪のあいだに馬が左右に二頭入るが、文字には描かれていない。しかし、殷墟の車馬坑には殉葬された馬の骨がこの位置に残っている(また、二輪の間の車箱(人が乗る)もある)。金文から車の向きを横にした文字も登場した。ここには、衡(よこぎ)に、馬を装着する軛(くびき)まで描かれている。篆文は片方の車輪だけを描き、現代の字に続く。乗り物の車および車輪を意味する。
意味 (1)くるま。くるまの輪。「車輪シャリン」「水車スイシャ」 (2)乗り物。「馬車バシャ」「電車デンシャ」 (3)[国]車輪のようにまるい形。「車座くるまざ」
イメージ
「くるま」(車・轟・輦・庫・陣・俥)
音の変化 車は音符とならず、会意文字となるので発音はバラバラである。
シャ:車 コ:庫 ゴウ:轟 ジン:陣 レン:輦 くるま:俥
くるま
輦 レン 車部
解字 「夫+夫(二人の男)+車(くるま)」の会意。金文は車と衡(よこぎ)のあいだに人が二人はいり、手で押す形。車の形は金文と同じで、人が入っている位置は戦車で馬がはいる場所。輦レンは人がひく「てぐるま」をいう。篆文で、手を挙げる人⇒夫(おとこ)になり、現代字が完成した。輦レンには、大勢の人がひく儀礼用や貴人が乗る大型のものもあった。のち、車のない輿(こし)にも輦の字を使うようになり、日本では川を渡るとき客を乗せて担ぐ台を輦台という。
意味 (1)てぐるま(輦)。輦車レンシャ。人の引く車。特に天子の車。「玉輦ギョクレン」(天子の乗る車)「鳳輦ホウレン」(天子の乗る車)「輦下レンカ」(天子の車のもと。転じて、天子のおひざもと) (2)[国]手でかつぐ輿こし。「輦台レンダイ」(川を渡るときに客を乗せて担ぐ台)
轟 ゴウ・とどろく 車部
解字 「車+車+車」の会意。たくさんの車が走る音。車はもと戦車の形であり、戦車がまとまって走る音を表す。
意味 とどろく(轟く)。大きな音が鳴りひびく。「轟音ゴウオン」「轟々ゴウゴウ」「轟沈ゴウチン」(艦船が砲撃をうけて轟音をたてて沈没すること)
庫 コ・ク・くら 广部
解字 「車(くるま)+广(片やね)」 の会意。車や兵器を入れる屋根のあるくら。
意味 (1)くら(庫)。物をしまっておく建物。「武器庫ブキコ」「車庫シャコ」 (2)「庫裏クリ」とは寺の台所。また、寺の住職や家族の住む所。
陣 ジン 阝部
解字 「阝(丘)+車(兵車=軍隊)」の会意。軍隊が丘の上で戦いの備えをとること。戦いの陣は臨機応変であり、にわかにの意ともなる。
意味 (1)戦いの備え。じんだて。いくさ。「陣地ジンチ」「陣営ジンエイ」「布陣フジン」(2)ひとしきり。にわかに。「一陣イチジン」(ひとしきり)「陣痛ジンツウ」(出産時の痛み)
俥 <国字> くるま・(シャ) イ部
解字 「イ(ひと)+車(くるま)」の会意。人がひく車の意の国字。発音のシャは慣用音。
意味 くるま(俥)。人がひく車。人力車。「俥夫シャフ」(人力車をひく人)
参考 車は、部首「車くるま・くるまへん」になる。多くは漢字の左辺に付き、①乗り物としての車、②車の行動・状態、③車の部品、などを表す。常用漢字で15字、約14,600字を収録する『新漢語林』では、116字が収録されている。主な字は以下のとおり。
常用漢字 15字
車シャ・くるま(部首)
較カク・くらべる(車+音符「交コウ」
轄カツ・くさび(車+音符「害ガイ」)
軌キ・わだち(車+音符「九キュウ」)
輝キ・かがやく(光+音符「軍グン⇒キ」)
軍グン・いくさ(車+冖の会意)
軽[輕]ケイ・かるい(車+音符「巠ケイ」)
軒ケン・のき(車+音符「干カン」)
載サイ・のる(車+音符「𢦏サイ」)
軸ジク(車+音符「由ユウ」)
転[轉]テン・ころがる(車+音符「專セン」)
軟ナン・やわらき(車+欠の会意)
輩ハイ・やから(車+音符「非ヒ」)
輪リン・わ(車+音符「侖リン」)
輸ユ・おくる(車+音符「兪ユ」)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1641810416967697331&wfr=spider&for=pc
解字 馬に曳かせる二輪の戦車を描いた象形(写真は殷墟の車馬坑)。甲骨文は、車とそこから出る轅(ながえ)、轅の先に直角に交わる衡(よこぎ)を描く。衡(よこぎ)と車輪のあいだに馬が左右に二頭入るが、文字には描かれていない。しかし、殷墟の車馬坑には殉葬された馬の骨がこの位置に残っている(また、二輪の間の車箱(人が乗る)もある)。金文から車の向きを横にした文字も登場した。ここには、衡(よこぎ)に、馬を装着する軛(くびき)まで描かれている。篆文は片方の車輪だけを描き、現代の字に続く。乗り物の車および車輪を意味する。
意味 (1)くるま。くるまの輪。「車輪シャリン」「水車スイシャ」 (2)乗り物。「馬車バシャ」「電車デンシャ」 (3)[国]車輪のようにまるい形。「車座くるまざ」
イメージ
「くるま」(車・轟・輦・庫・陣・俥)
音の変化 車は音符とならず、会意文字となるので発音はバラバラである。
シャ:車 コ:庫 ゴウ:轟 ジン:陣 レン:輦 くるま:俥
くるま
輦 レン 車部
解字 「夫+夫(二人の男)+車(くるま)」の会意。金文は車と衡(よこぎ)のあいだに人が二人はいり、手で押す形。車の形は金文と同じで、人が入っている位置は戦車で馬がはいる場所。輦レンは人がひく「てぐるま」をいう。篆文で、手を挙げる人⇒夫(おとこ)になり、現代字が完成した。輦レンには、大勢の人がひく儀礼用や貴人が乗る大型のものもあった。のち、車のない輿(こし)にも輦の字を使うようになり、日本では川を渡るとき客を乗せて担ぐ台を輦台という。
意味 (1)てぐるま(輦)。輦車レンシャ。人の引く車。特に天子の車。「玉輦ギョクレン」(天子の乗る車)「鳳輦ホウレン」(天子の乗る車)「輦下レンカ」(天子の車のもと。転じて、天子のおひざもと) (2)[国]手でかつぐ輿こし。「輦台レンダイ」(川を渡るときに客を乗せて担ぐ台)
轟 ゴウ・とどろく 車部
解字 「車+車+車」の会意。たくさんの車が走る音。車はもと戦車の形であり、戦車がまとまって走る音を表す。
意味 とどろく(轟く)。大きな音が鳴りひびく。「轟音ゴウオン」「轟々ゴウゴウ」「轟沈ゴウチン」(艦船が砲撃をうけて轟音をたてて沈没すること)
庫 コ・ク・くら 广部
解字 「車(くるま)+广(片やね)」 の会意。車や兵器を入れる屋根のあるくら。
意味 (1)くら(庫)。物をしまっておく建物。「武器庫ブキコ」「車庫シャコ」 (2)「庫裏クリ」とは寺の台所。また、寺の住職や家族の住む所。
陣 ジン 阝部
解字 「阝(丘)+車(兵車=軍隊)」の会意。軍隊が丘の上で戦いの備えをとること。戦いの陣は臨機応変であり、にわかにの意ともなる。
意味 (1)戦いの備え。じんだて。いくさ。「陣地ジンチ」「陣営ジンエイ」「布陣フジン」(2)ひとしきり。にわかに。「一陣イチジン」(ひとしきり)「陣痛ジンツウ」(出産時の痛み)
俥 <国字> くるま・(シャ) イ部
解字 「イ(ひと)+車(くるま)」の会意。人がひく車の意の国字。発音のシャは慣用音。
意味 くるま(俥)。人がひく車。人力車。「俥夫シャフ」(人力車をひく人)
参考 車は、部首「車くるま・くるまへん」になる。多くは漢字の左辺に付き、①乗り物としての車、②車の行動・状態、③車の部品、などを表す。常用漢字で15字、約14,600字を収録する『新漢語林』では、116字が収録されている。主な字は以下のとおり。
常用漢字 15字
車シャ・くるま(部首)
較カク・くらべる(車+音符「交コウ」
轄カツ・くさび(車+音符「害ガイ」)
軌キ・わだち(車+音符「九キュウ」)
輝キ・かがやく(光+音符「軍グン⇒キ」)
軍グン・いくさ(車+冖の会意)
軽[輕]ケイ・かるい(車+音符「巠ケイ」)
軒ケン・のき(車+音符「干カン」)
載サイ・のる(車+音符「𢦏サイ」)
軸ジク(車+音符「由ユウ」)
転[轉]テン・ころがる(車+音符「專セン」)
軟ナン・やわらき(車+欠の会意)
輩ハイ・やから(車+音符「非ヒ」)
輪リン・わ(車+音符「侖リン」)
輸ユ・おくる(車+音符「兪ユ」)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます