皐[皋] コウ 白部

解字 篆文は皋コウで、字の成り立ちは不明。一説に、「白(しろく光る)+大(おおきい)+十(多い)」からなり、太陽の光をうけて多くの沼が白く輝く大きな地の意で、沼沢や、水ぎわを表すという。皐コウは異体字で、皋の大⇒「二二」に変化した形。日本ではこの字が使われる。「皐月さつき」(陰暦5月)の意は、新暦の5月と異なり、旧暦5月は梅雨の季節なので沼沢を表す皐コウが使われたと思われる。なお、皐月にはサツキツツジの意もあるが、これは他のツツジに比べ1か月程度遅い、旧暦5月 (皐月)の頃に花が一斉に咲き揃うところからその名が付いた。
意味 (1)さわ(沢)。沼沢。水ぎわ。きし。「皐壌コウジョウ」(河や沼地)「江皐コウコウ」(川と、さわ。川べりの地) (2)水辺の高地。おか。高い地。「皐如コウジョ」(高いさま)(3)五月の別名。「皐月さつき・コウゲツ」(①陰暦5月の別名。②サツキツツジの略)
覚え方 しろににじゅう(白二二十)で皐コウ
イメージ
「ぬま・さわ」(皐)
「形声字」(槹)
音の変化 コウ:皐・槹
同音代替
槹 コウ 木部
解字 「木(き)+皐(コウ)」の形声。コウは抗コウ(さからう・はりあう)に通じる。槹コウとは、張り合う木の意味で、「拮抗キッコウ」(勢力・力がほぼ等しいさま)の意味をしめす「桔槹キッコウ」(はねつるべ)に使われる。

撥ね釣瓶(桔槹)(「日本国語大辞典(和泉名所図会)」
意味 「桔槹キッコウ」とは、棒の一方の片端から縄で釣瓶(つるべ)を下げ、他端に石を巻きつけた、撥(は)ね釣瓶のこと。井戸の横の支柱に、木の棒を釣瓶と石が拮抗(力が等しい)する位置に取り付けた水汲み装置。井戸に釣瓶を下して水を入れてから、釣瓶をはねあげ、テコの原理で水をくむ。釣瓶を引き上げる距離は長いが、要する力は少なくてすむ。
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。

解字 篆文は皋コウで、字の成り立ちは不明。一説に、「白(しろく光る)+大(おおきい)+十(多い)」からなり、太陽の光をうけて多くの沼が白く輝く大きな地の意で、沼沢や、水ぎわを表すという。皐コウは異体字で、皋の大⇒「二二」に変化した形。日本ではこの字が使われる。「皐月さつき」(陰暦5月)の意は、新暦の5月と異なり、旧暦5月は梅雨の季節なので沼沢を表す皐コウが使われたと思われる。なお、皐月にはサツキツツジの意もあるが、これは他のツツジに比べ1か月程度遅い、旧暦5月 (皐月)の頃に花が一斉に咲き揃うところからその名が付いた。
意味 (1)さわ(沢)。沼沢。水ぎわ。きし。「皐壌コウジョウ」(河や沼地)「江皐コウコウ」(川と、さわ。川べりの地) (2)水辺の高地。おか。高い地。「皐如コウジョ」(高いさま)(3)五月の別名。「皐月さつき・コウゲツ」(①陰暦5月の別名。②サツキツツジの略)
覚え方 しろににじゅう(白二二十)で皐コウ
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「ぬま・さわ」(皐)
「形声字」(槹)
音の変化 コウ:皐・槹
同音代替
槹 コウ 木部
解字 「木(き)+皐(コウ)」の形声。コウは抗コウ(さからう・はりあう)に通じる。槹コウとは、張り合う木の意味で、「拮抗キッコウ」(勢力・力がほぼ等しいさま)の意味をしめす「桔槹キッコウ」(はねつるべ)に使われる。

撥ね釣瓶(桔槹)(「日本国語大辞典(和泉名所図会)」
意味 「桔槹キッコウ」とは、棒の一方の片端から縄で釣瓶(つるべ)を下げ、他端に石を巻きつけた、撥(は)ね釣瓶のこと。井戸の横の支柱に、木の棒を釣瓶と石が拮抗(力が等しい)する位置に取り付けた水汲み装置。井戸に釣瓶を下して水を入れてから、釣瓶をはねあげ、テコの原理で水をくむ。釣瓶を引き上げる距離は長いが、要する力は少なくてすむ。
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