漢字の音符

漢字の字形には発音を表す部分が含まれています。それが漢字音符です。漢字音符および漢字に関する本を取り上げます。

音符 「某ボウ」 <ウメの古字> と 「謀ボウ」「媒バイ」「楳バイ」「煤バイ」「禖バイ」

2024年03月11日 | 漢字の音符
  改定しました。
 ボウ・バイ・なにがし・それがし  木部 mǒu

解字 「木(き)+甘カン(口に含む)」の会意。甘は甘い意だが、もとの形は口のなかに一で示した食物を含むかたち。某は、木に甘(口に含むもの)が実っている形で、「うめ」が実っている木を表す。楳バイ(うめ)の原字。しかし、元の意味で使われることなく、類似音の冒ボウ・帽ボウ(おおう・かぶる)に通じ借音シャクオン(音を借りる)され、おおわれてはっきりしない意に用いられる。
意味 (1)なにがし(某)。はっきりしない物や人を表す。「某氏ボウシ」「某国ボウコク」「某所ボウショ」(2)それがし(某)。自分をへりくだっていう語。「某(それがし)は存ぜぬ」

イメージ 
 「借音(はっきりしない)」
(某・謀)
  元の意味である「うめ」(楳・煤・禖・媒)
音の変化  ボウ:某・謀  バイ:楳・煤・禖・媒

はっきりしない(借音)
 ボウ・ム・はかる  言部 móu
解字 「言(ことば)+某(はっきりしない)」 の会意形声。外にはっきりわからないよう話しをすること。内密に話をしてたくらむこと。[説文解字]は「難に慮(おもんばか)るを謀と曰う。言に従い某の聲(声)」とする。
意味 (1)はかる(謀る)。企てる。「共謀キョウボウ」「謀議ボウギ」「参謀サンボウ」(計画・作戦を立てる人) (2)悪事をたくらむ。はかりごと(謀)。たばかる(謀る)。「陰謀インボウ」「謀反ムホン

うめ
 バイ・うめ  木部 méi
解字 「木(き)+某(うめ)」の会意形声。某は、もともと梅の木を意味したが、某が「なにがし」の意となったので、木をつけて本来の意を表した。
意味 (1)うめ(楳)。梅の異体字。(2)姓。「楳図うめず」「楳村うめむら
 バイ・すす  火部 méi
烏梅ウバイ(「なんでも梅学」より)
解字 「火(ひ)+某(うめの実)」の会意形声。ウメの実を火の煙でいぶすこと。未熟な梅の実を燻製にした漢方薬は、烏梅ウバイ(カラスのように黒い梅)と呼ばれる。黒い固まりとなり、炭のようになることから炭・石炭の意。また、転じて、煤(すす)の意となった。
意味 (1)すす(煤)。煙の中に含まれる黒い粉。すすける。「煤煙バイエン」「煤払(すすはら)い」「煤竹すすたけ」(煤けて黒くなった竹) (2)石炭。炭。「煤炭バイタン」(煤が固まり炭のようになったものの意で石炭の古称)
 バイ  示部 méi
解字 「示(神)+某(うめ)」の会意形声。梅を神として祭る意。梅は妊娠初期に好まれる実であることから、禖バイは子を授ける神の意。梅に含まれているクエン酸には、カルシウムを吸収し定着率を高める働きがある。妊娠2~3ケ月ごろにすっぱいものがほしくなるのは、胎児の骨格形成に必要なカルシウムの定着率を高めようとする母体が、本能的にクエン酸を要求するため。
意味 (1)子を授ける神。「禖祠バイシ」(子求めの祠ほこら) (2)天子が子を求めるために行なうまつり。「郊禖コウバイ」(古代帝王が神に子求めをする祭場)「燕禖エンバイ」(古代帝王が春に燕が来ると、その日に禖神に嗣(あとつぎ)を求める祭りを行うこと。燕は巣をつくり卵を産み子を育てるから)
 バイ  女部 méi   
解字 「女(おんな)+某(=禖。子を授ける神)」の会意形声。子を授ける神の役割をする女。男女のなかだちをして子を授けてくれる女。
意味 (1)なこうど。結婚の仲介をする。「媒酌バイシャク」 (2)なかだち(媒)。関係をとりもつ。「媒介バイカイ」(双方の間にたってなかだちする。媒も介も、なかだちの意)「媒体バイタイ」(伝達の媒介となる手段。メディア)「風媒フウバイ」(風によるなかだち)「風媒花」(風によって受粉する花。松・杉・稲など)「虫媒花チュウバイカ
<紫色は常用漢字>

<関連音符>
 カン・あまい  甘部
解字 「口+一印」の指事文字。口の中に一で示した食物を含んで味わうこと。口中で含み味わう意から、うまい・あまい意となった。現代字は甘に変化した。甘を音符に含む字は、「あまい・うまい」「中に物を含む」イメージを持つ。
音符「甘カン」を参照。


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音符「炎エン」<ほのお> と 「啖タン」「痰タン」「淡タン」「毯タン」「談ダン」

2024年03月09日 | 漢字の音符
    エン <ほのお>
 エン・ほのお  火部 yán
   
解字 「火(ひ)+火(ひ)」の会意。火をかさねて火焔(ほのお)を表わす。ほのお・もえる・あつい意味を示す。
意味 (1)ほのお(炎)。「火炎カエン」 (2)もえる。「炎上エンジョウ」 (3)焼けるように熱い。「炎天下エンテンカ」 (4)痛み・はれ・熱をともなう症状。「肺炎ハイエン」「炎症エンショウ

イメージ 
 「ほのお」
(炎)
 炎がもえるさまから「さかんに」(啖・餤)
 「形声字」(談・痰・淡・毯)
音の変化  エン:炎  タン:啖・痰・餤・淡・毯  ダン:談  

さかんに
 タン・くう・くらう  口部 dàn
解字 「口(くち)+炎(さかんに)」の会意形声。口からさかんに食べること。また、口から激しい言葉を言うこと。
意味 (1)くう(啖う)。くらう。むさぼり食う。「健啖ケンタン」「健啖家ケンタンカ」(大食い)(2)勢いするどい言葉をいう。「啖呵タンカ」(勢い鋭い言葉。まくしたてる)「啖呵を切る」
 タン  食部 dàn
解字 「食(たべる)+炎(さかんに)」の会意形声。さかんに食べまた、相手にすすめること。また、啖と通用する。
意味 (1)くらう(餤う)。すすむ(餤む)。かつかつと食べる。 (2)くらわす(餤らわす)。すすめる(餤める)。 (3)小麦粉をこねて作った食品。「餅餤ヘイタン」(ビスケット状の菓子)

形声字
 ダン・タン・かたる   言部 tán
解字 「言(ことば)+炎(エン⇒ダン・タン)」の形声。[説文解字]は「語る也(なり)。言に従い炎の聲(声)」「同注」は「語る也(なり)。談者(は)、淡タン也(なり)。平淡之(の)語り」とする。談ダンは、譚タン・ダンと発音が近い。日常的な談話をいう。 
意味 (1)かたる(談る)。話す。「会談カイダン」「雑談ザツダン」「談笑ダンショウ」「相談ソウダン」(2)はなし。ものがたり。「講談コウダン」「美談ビダン」「怪談カイダン
 タン  疒部 tán
解字 「疒(やまい)+炎(エン⇒タン)」の形声。気道(肺に通じる空気の通路)からでる粘液が 疒(やまい)のため、かたまって出るものを痰タンという。通常でも気管支は分泌物におおわれて膜を保護しているが 疒(やまい)になると分泌物が増え咳とともに痰として出てくる。痰が出るのは異物を体内に取り込まないようにするための防御反応。
意味 たん(痰)。「血痰ケッタン」(血の混じったたん)「痰壷たんつぼ」(たんを吐きいれる壷)「喀痰カクタン」(痰を吐くこと)
 タン・あわい  氵部 dàn
解字 「氵(水)+炎(タン)」の形声。タンは覃タンに通じる。覃タンは、壷の中に塩で味付けした食物が熟している形。淡は、そこに水をいれて味がうすまること。音符「覃タン」を参照。
意味 (1)あわい(淡い)。うすい。味がうすい。色がうすい。「淡彩タンサイ」「淡白タンパク」(味がうすい。欲がない)(2)欲がない。あっさりとした。「淡交タンコウ」(あっさりした交わり)「冷淡レイタン」(3)塩分を含まない。「淡水タンスイ
 タン  毛部 tǎn
解字 「毛(け)+炎(タン)」の形声。タンは亶タン・セン(厚い)に通じ、毛を織り込んだ厚めの敷物。毛氈モウセンの氈セン(「毛+亶タン・セン(厚い)」=毛織の厚い敷物)と成り立ちが同じ。
意味 毛で織った敷物。もうせん(毛氈)。けむしろ。「絨毯ジュウタン」※絨ジュウは厚い毛織物の意。
<紫色は常用漢字>

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漢和字典 使った感想(3)「全訳 漢字海」(三省堂)

2024年03月07日 | 漢和字典・使った感想

左は「漢辞海 第四版」、右は「第二版」

明清代の雰囲気を感じさせる字典
 この字書を開くと昔の中国の雰囲気が味わえるような感じがする。なぜかというと典拠となる古代文字は「説文解字」のみ。「説文解字」はその成立(紀元100年)以後、字書の聖典とされ、清代になっても研究書の「説文解字注」や、同書の内容を音符順に再編成した「説文通訓定聲」が出版されるなど、大きな影響力を保った字典である。
 「全訳 漢字海」は、その「説文解字」略して「説文」を古代文字とし尊重して編集をしているのである。なぜか? 初版(1999年)の監修者である戸川芳郎氏は「『漢字海』は、いまここに公刊の時を告げる。その内容は日本語を表記する漢字の語彙を編集したものでない。原来の漢字によって表記された漢語(Chinese language)にたちもどることを企図したものである。つまり古漢語そのものを学習するための漢字辞典を編纂したのである」(「監修者のことば)より」と語っているように、中国に連綿として伝承されてきた純粋な漢語を編集した字典なのである。つまり、この字典は「漢文」の学習・研究に役立つ字典として企画されたのである。
 収録字数は12,500字。収録熟語は約50,000語。1,800ページ。小型サイズ(H18.5㎝)。
さて「説文解字」と言えば1900年前の書物。この聖典をもとにどんな編集をしているのか。例のごとく「午ゴ」を引いてみる。

ゴ・うま・さからう

[筆順]重要漢字のため筆順が示されている。
[語義][名]①十二支の第七位。十干と組み合わせて方位や年月日を表す。うま時刻では午前12時ごろ、また、午前11時から午後1時まで。方位では南。動物では馬・五行では火に当てる。②正午。午前12時。③姓。
[形]①縦横に交わるさま。十字状の。「午割」
[動]①そむく。さか-らう。サカ-ラフ。[通]忤ゴ。[例]「其衆以伐有道」(訳文:其の衆に午らいて以て有道を守る者をうつ[礼・袁公問])②出迎える。むか-える。ムカ-フ。[通]迕ゴ。[例]「午其軍取其将」(その軍隊を迎撃して将軍を捕らえる[荀・富国])
※例文に訳文・出典が必ずついている。
[なりたち][説文]の字形を図示。「象形。啎(さか)らう。五月を表し、このとき陰気が陽気に逆らい、大地を冒して出てくる。これ(午)は「矢」と同じ意である。」
[釈名]「午」は「仵ゴ」である。陰気が下から上がって陽気と仵逆ゴギャクする(ぶつかりあう)のである。(釈天)
※主要な字に[釈名]を引用しているのは、その字の由来をさぐるのに役立つ。
[名前](古訓の名残を伝えるもの)ま。
[熟語]として11語を列挙し解説を付す。[後熟語]として4語を表示。

ショ・きね
[語義]①米をつく道具。上が細く下が太い堅い木で作る。きね。②土壁などをつき固める木槌。③衣をうつ木槌。「砧杵チンショ」④大きな盾。「漂杵ヒョウショ」(=血の海に大盾が浮かぶ)
[なりたち]「説文」の字形を図示。形声。「臼でつくきね。木から構成され「午」が音。」
[名前]き[難読]「杵築きつき」
[熟語]として「杵臼交」(ショキュウのまじわり)[成語]出典と内容の説明がある。

キョ・ゆるす
[筆順]がある。重要漢字のため。
[語義]A 動詞①ゆる-す。ア承諾する。イ賛成する。ウ信ずる。エ期待する。②[女子が]婚約する。※すべての項目に例文とその訳語がつく。B「許許ココ」とは、[畳字]で、労働のときのかけごえ。「よいしょよいしょ」など。
[名]①ところもと。②春秋時代の国名。③姓
[代]①これ。②このようにこれぼどに。③なぜなに
[形]①たくさん。おおい。
[助]①~ほど。ばか-り。②かなり。やや。③文末に置き、感嘆の語気を表す。
熟語として、13例。[後熟語]として7例あり。
[なりたち][説文]の字形を図示。形声。「聴きしたがう。言から構成され、午が音。」

コ・キョ・ほとり
[語義]Aコの音。①水辺。きし。ほとり。「水滸スイコ
 Bキョの音。地名用字。「滸浦キョホ」(江蘇省の地名)
[なりたち]説明なし。説文にないため。

ゴ・さからう
[語義][動]①そむく。くいちがう。さか-らう。サカ-ラフ。さか-う。サカ-ウ。例文と訳文を表示。
[なりたち]なし。説文にないため。
[熟語]として6語をあげる。

「全訳 漢字海」の特長
 以上、午の主な音符字を一覧してみて、この字典の特長をあげてみたい。
(1)漢文学習の目安となる重要漢字を2600字選定し、背景などを目立つ表示にしたうえで詳細な解説をしている。
(2)[なりたち]の項目で[説文]の字形がある場合は図示し、[説文]の文章を口語訳で説明している。
(3)[語義]では、意味を[名](名詞)[動](動詞)[形](形容詞)[代](代名詞)などに分けて意味を述べている。これは他の字典には見られない特長である。
(4)各項目の例文で取り上げた文章には、読み下し文と、その口語訳を必ず掲載している。字書の最初に「全訳」がつく由縁である。これにより漢文の読解力が養われる。

古代文字がなぜ「説文解字」を中心とする編集となっているのか。
 午は現在の字書では「杵の原字」とされており、仮借(当て字)で干支の午になったと説明される。しかし、漢字海では「象形。啎(さか)らう。五月を表し、このとき陰気が陽気に逆らい、大地を冒して出てくる。これ(午)は「矢」と同じ意である。」とあり、午が十二支の五月にあたることから陰陽五行説で説明している。午の意味は、もとの意味がなんであれ、干支の第7位に当て字されているのであるから、この説明で特に問題はないと思われる。「甲骨文字辞典」も午の甲骨文字には杵の意味は見られないとする。そして杵(きね)の意味も漢字海では、「臼でつくきね。木から構成され「午」が音。」と説明されている。形声の説明であり特に問題はない。
 また、許キョのなりたちについても、「聴きしたがう。言から構成され、午が音。」と形声の説明である。残りの、滸コ・キョ・ほとり、忤ゴ・さからう、については説文にないので、なりたちの項目がない。

 古代文字といえば、すぐに甲骨文字や金文を思い浮かべるが、甲骨文字がはじめて見つかったのは二十世紀初めのことである。金文も本格的に研究が始まったのは宋代以降であった。説文の著者・許慎が古代文字を研究対象にしたのは、主に篆書(春秋戦国時代に始まった字体(大篆)で、秦の始皇帝のとき小篆として整理された)であった。許慎はいろんな字体が含まれる篆書の字体を整った形にし、字形分析もおこなった。当時としてはきわめてすぐれた内容であり、のちに字書の聖典といわれるようになった。
 このため「説文解字」の字体をメインとして編集する方針は、中国の古漢語そのものを学習するための漢字辞典として適切であると思われる。しかし、甲骨文字や金文に関する知識が蓄積され、説文解字の誤解も見つかっている。例えば、「武は止(とまる)+戈(ほこ)で、戈を止める意とするが、実際は戈(ほこ)を持って止(あし)ですすむ意」などの誤解を注記する必要もあるのではないか。

 なお、私の「漢字海」の利用法の一つは「説文解字」の読解に利用することである。ブログで「説文」に言及する場合、原文はネットの「漢典」で検索するとすぐ利用できるが、解釈がむずかしい箇所もあり、参考文献に当たる必要がある。「漢字海」は「説文」の原文とその訳文を載せているので利用価値がある。(しかし、「説文解字注」の訳文はない。)

<巻末付録>にある私が役立つと思うもの。
「漢字について」
「漢字音について・声母表・韻母表」
「漢文読解の基礎」
「訓読のための日本語文法」
「訓読語とその由来」など

『全訳 漢辞海』 「第四版」 2017年1月10日発行 三省堂
 監修:戸川芳郎  編集:佐藤進 濱口富士雄

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音符「完カン」<欠けめない> と「浣カン」「莞カン」「院イン」「寇コウ」

2024年03月05日 | 漢字の音符
  増訂しました。
 カン・まったし  宀部 wán

解字 「宀(たてもの=宗廟)+元(あたま)」の会意形声。戦争から元(あたま)を全うして帰ったことを祖先の霊を祭る宗廟に報告すること[字統]。無事(まったし)に帰り、任務をやりとげ、任務が終了する意となる。後漢の[説文解字]は「全ゼン(まったく。そろっている)也(なり)。宀に従い元カンの聲(声)」とする。
意味 (1)まったし(完し)。欠けめがない。「完全カンゼン」「完備カンビ」「完璧カンぺキ」 (2)まっとうする(完うする)。やりとげる。「完了カンリョウ」「完遂カンスイ」「完成カンセイ」「完結カンケツ

イメージ 
 「欠けめない」
(完・院・浣・寇) 
 「形声字」(莞・皖)
音の変化  カン:完・浣・莞・皖  イン:院  コウ:寇

欠けめない
 イン  阝部 yuàn
解字 「阝(土盛り)+完(欠けめない)」の会意形声。欠けめなく周りを土塀でかこむこと。
意味 (1)かき。かきね。かこい。土べい。 (2)垣根をめぐらした建物。宮殿・寺・学校など。「寺院ジイン」「学院ガクイン」「病院ビョウイン」 (3)[国]上皇や法皇などの敬称。また、その御所。「院政インセイ」「院宣インゼン」(上皇または法皇の命令で出す公文書)
 カン・あらう  氵部 huàn
解字 「氵(みず)+完(欠けめない) の会意形声。水を欠けめなくかけて、きれいにすること。
意味 あらう(浣う)。すすぐ。「浣衣カンイ」(衣服をあらう)「浣腸カンチョウ」(薬液を肛門から注入して腸をあらう)
 コウ・あだ  宀部 kòu
解字 「攴ボク(うつ)+完(かけめない)」の会意。完は戦争から元(あたま)を全うして帰ったことを宗廟に報告している人。攴ボクは打つ意。二つを合わせた寇は、戦場から無事に帰った兵の宗廟に攻め込むこと。外敵が侵入して害をなすことをいう。
意味 (1)あだ(寇)。かたき(寇)。外敵。攻めてくる者。「倭寇ワコウ」(13~16世紀、倭人による朝鮮・中国沿岸部の海賊行為)「元寇ゲンコウ」(元による日本への来襲) (2)あだする。侵略する。掠奪する。「寇盗コウトウ」(攻めてきて盗みをはたらくこと)「寇掠コウリャク」(攻め入って掠奪する)

形声字
 カン  艸部 wǎn・guān・guǎn
解字 「艸(草)+完(カン)」の形声。[説文解字]は「艸(くさ)也(なり)。席(ござ)に作ることが可以(できる)。艸(くさ)に従い完カンの聲(声)」とする。また、寛カン(おだやか)に通じ、にっこり笑うさまをいう。
意味 (1)ふとい(莞。太藺)。太い藺草(いぐさ)の意。カヤツリグサ科の多年草。池沼などに生え、茎は高さ1~2メートル、円柱状で太い。蒲(がま)の一種で、編んでむしろに作る。「莞席カンセキ」(ふといのむしろ) (2)にっこり笑うさま。「莞爾カンジ」(にこやかにほほ笑むさま)「莞然カンゼン」(=莞爾)
 カン  白部 wǎn
解字 「白(しろい)+完(カン)」の形声。明るく、明らかなさまを皖カンという。 発音辞典の[廣韻]は「明星ミョウジョウ也(なり)」とし、[集韻]は「明貌(明るいさま)」とする。転じて旧国名に用いられた。

安徽省(ウィキペディアより)
意味 (1)明らかなさま。明星が明るく光るさま。 (2)春秋時代の国名。今の安徽アンキ省にあった。「皖国カンコク」 (3)安徽省の略称。長江三角州の西側に位置し、省南部は長江が貫流する。「皖南カンナン」(安徽省南部)「皖北カンホク」(安徽省北部) (4)姓のひとつ。
<紫色は常用漢字>

<関連音符>
 ゲン・ガン・もと  儿部  

解字 甲骨文字第一字は、人の側身形の上部に横線を引いて、人の頭を指した指示文字。第二字は、その上にさらに-印(あたま)を描いて頭であることを強調した字。金文以降、第二字がもとになって現代字にいたっている。人のまるい頭の意。頭部は人間のもと(元)になるところの意。また。上の端にあるので、転じて先端・はじめの意となる。元を音符に含む字は、「あたま」「まるい」イメージを持つ。
意味 (1)もと(元)。根本。「元金ガンキン」「元素ゲンソ」「元気ゲンキ」(①根本の気。②気力。威勢がいい) (2)はじめ。はじまり。「元祖ガンソ」「元日ガンジツ」 (3)あたま。くび。おさ。「元首ゲンシュ」(元も首も、あたまの意。二つあわせて国の長として国を代表する人) (4)年号「元号ゲンゴウ」「改元カイゲン
イメージ  「あたま」(元・冠)  「まるい」(頑・玩・翫)
音の変化  ゲン:元  カン:冠  ガン:頑・玩・翫
音符「元ゲン」へ

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漢和字典 使った感想(2)「漢字源」(学研プラス)

2024年03月03日 | 漢和字典・使った感想
「漢字源」(改訂第六版)
 収録字数17,500字、収録熟語96,000語、2,281ページ、という小型サイズ(H18.5㎝)としては屈指の内容を誇る漢和字典である。この字典の始まりは1978年(昭和53)に刊行された「学研漢和大字典」。私も書店でこの本をみて説明が分かりやすそうなので購入した(昭和56年2月1日第10刷とある)。本の著者は当時、漢字研究者としてテレビに出演するなど名高い藤堂明保氏。この字典は中型(H21.5㎝)でページも1830頁あり、主要な漢字には古代文字の変遷図もついており、非常にわかりやすかった。私も大いに利用した。
 しかし、この本は判型が大きく携帯の便にかける面があることから、コンパクト判の刊行が早くから要望されていた。そこで基本的に「学研漢和」の編集方針を踏襲しつつ、編集されたのが「漢字源」である([編者のことば]による)。しかし、藤堂氏は「漢字源」編集中に急逝されたので、「学研漢和」の編集委員が中心になり1988年(昭和63)に完成・出版した。現在は改定第六版になっている。
 藤堂氏の専門は音韻学で古代漢字の発音の変遷などを研究し、その語音が同じか近似していれば意味も共通であるという「音義の相関」や、そこから生まれる「単語家族」のグループがあることを提唱した。そして発音の時代的変化をアルファベット表記の音声記号で表した。こうした研究の積み重ねを「漢字源」は引き継いでいる。

 具体的には「角川新字源」とおなじく音符字の「午ゴ」を例にして考察してみる。少し見にくいが、「午ゴ」の最初の部分は以下の図版である。

ゴ・うま
(1)最初に「筆順」があり筆画の書き順を示している。(常用漢字のため)
(2)「意味」として、①うま。十二支の七番目として詳しい説明がある。②陰暦の五月。端午節句の成り立ちを説明。③杵のように上下運動を交互に繰り返す。また、そのさま。「旁午ボウゴ(横に縦に交差する。人馬の縦横に行きかうこと)。④さからう。そむく。忤に当てた用法。⑤姓のひとつ。
(3)「日本語だけの意味・用法」として、「訓読み」ひる(午)をあげる。
(4)「解字」として、甲骨・金文・篆文の字形をあげる。(常用漢字のため)
(5)「初義」として「助数詞の名」(十二支の一つ)。
(6)「語源」として「午は五・互などと同源で、「交差する」というイメージがある。数を数えるとき、交差点(折り返し点)に当たるのが五、循環的助数詞の十二支では七番目を折り返し点とするので、第七位とした。」とする。
(7)「字源」は杵を描いた図形(象形)。杵は食材を搗く道具で↓の方向に打ち下ろした後、↑の方向に持ち上げ、この動作を繰り返すから上下の形に交差する」のイメージを表せる。
(8)「同源語」として、午・御・許・杵・忤・滸・迕
(9)「単語家族」として、午・五・互・呉・牙・逆・印・与
 最後に熟語の欄があり13の熟語がある。逆熟語はない。調べたところ「漢字源」は、どの字にも逆熟語は掲載していない。

「漢字源」の特徴
 以上が午の記述である。この記述を通して「漢字源」の特徴をあげることができる。
(1)常用漢字や人名用漢字など、重要とされる漢字には筆順を示している。
(2)「解字」の欄では、甲骨・金文・篆文の字形がある基本的漢字については、古文字を掲載している。
(3)「字源」「語源」の欄で、古文字および発音から文字の成り立ちを説明しているが、どちらかというと発音方面からの説明が多い。これは藤堂明保氏を初めとする音韻学の成果が反映されているからと思われる。
(4)「音符イメージ」の創出。午の字では↓の方向に打ち下ろした後、↑の方向に持ち上げ、この動作を繰り返すから「上下の形に交差する」のイメージを創出している。そしてこのイメージをほぼすべての音符字に適用しているように見えるが、各文字ごとに、柔軟な適用が必要なのではないか。例えば、滸では「許キョ(ぎりぎりに迫る・狭い所を通す)+水(みず)」という無理な解釈になっている。許キョに「ぎりぎりに迫る・狭い所を通す」というイメージや意味はない。許に「もと・ところ」という意味があるから、水をつけて「水のところ」⇒ほとり・みぎわ、の意味が生ずる。
(5)「同源語」「単語家族」を提唱している。語音が同じか近似していれば意味も共通であるという観点から提唱されている。音符字の午では「同源語」として午・御・許・杵・忤・滸・迕、「単語家族」として、午・五・互・呉・牙・逆・印・与、を示している。「同源語」は「漢字の音符」とほぼ同じであるが、「単語家族」は語音が同じか近似しているグループであり、音韻学からの視点であり非常に参考となる指摘である。この家族がすべて意味が共通するとは思えないが、きわめてつながりの深い字であり、注目すべき集まりである。調査の手がかりを与えてくれる。なお、各音符字の叙述は省略する。
(6)「日本語だけの意味・用法」の見出しをつけ、日本語化した漢字をわかりやすくしている。
(7)「学研漢和」の豊富な内容を取り込んでおり、コンパクト判でありながら、中型サイズに匹敵する収録字数と収録熟語を含んでいる。

巻頭・巻末論文 
 巻頭に、加納喜光「漢字および字源・語源について」。巻末に、藤堂明保「中国の文字とことば」があり、編集者であったお二人の論考により、この字典の編集方針がわかる。

音訓索引の改善を要望します
 [改定第六版]の音訓索引は、下図のとおり左右両端に「あ~ん」まで五十音がすべて書かれており、該当ページの五十音だけが赤字になっている。五十音のバックが灰色であるため赤字の「ひらがな」が見つけにくい。そもそも、両端に五十音すべてを載せる必要があるのでしょうか。私は今までいろんな字典を利用したが、こんな形は初めてみた。およそ、漢和辞典を引く人なら五十音の順番を覚えているはず。五十音の順番をよく知らない人むけにしているなら、小学生の漢和辞典はどうなっているか調べてみたが、私の持っている3冊はすべて該当ページの五十音のみを載せているだけです。
 しかも以前の[改定第五版]は、該当するページだけの五十音を掲載しています。下の写真を見てください。同じページです。どちらが見やすいか一目瞭然です。どうして[改定第六版]から変えたのでしょうか? 私は[改定第六版]を引こうと手にするとき、「手間がかかるな」と憂鬱になります。次の改訂版を出すときは[改定第五版]のように簡潔にしてください。お願いします。

[改定第六版]の音訓索引のページ

[改定第五版]の音訓索引のページ


『漢字源』[改定第六版] 2018年12月25日発行 学研プラス
 編集:藤堂明保 松本昭 竹田晃 加納喜光 

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音符「丁テイ」 <途中から釘になった字>「釘テイ」「訂テイ」「頂チョウ」「町チョウ」「庁チョウ」「灯トウ」「打ダ」 と 「亭テイ」「停テイ」

2024年03月01日 | 漢字の音符
 テイ <途中から釘になった字>
 落合淳思氏は「漢字の字形」(中公新書)の中で「丁」について考察をすすめ、その見解を述べている。その要旨を引用しながら紹介させていただきます。

 テイ・チョウ・トウ・ひのと  一部

解字 甲骨文字は囗のような四角形が主に用いられ、他の文字と組み合わされるとき、都市の城壁や建築物などの意味で使われた(他に十干の四番目、先の王の略称、祭祀名)。金文では囗もあるが、これを塗りつぶしたが多く使われた。意味は十干の四番目、人名。東周(春秋戦国)には、を釘の頭と考える解釈が出現した(丁チョウと釘チョウが同音だったことも原因)。そこで、さらにの下がのびた釘の「側面形」が作られた。金文の下がのびた字形をもとに篆文の形が作られ、楷書の丁になった。つまり誤った起源の解釈によって新しい字形が作られた。
意味 (1)ひのと(丁)。十干の4番目。また、4番目。「甲乙丙丁コウオツヘイテイ」 (2)成人男子。一人前。「壮丁ソウテイ」 (3)特定の仕事をする人。「園丁エンテイ」(公園や庭園の手入れをする人)「馬丁バテイ」 (4)野菜などのさいの目切り。「豆腐一丁」 (5)[国](町の略字)町の単位。距離の単位。「一丁目」 (6)[国]サイコロの偶数。「丁か半か」 (7)[国](張チョウに通じ)紙など薄いものを数える言葉。「落丁ラクチョウ」 (8)[国]道具を数える言葉。「鉄砲一丁」 (9)[国](鄭テイねんごろ、に通じ)心をこめて。「丁寧テイネイ

十干の読み方(オンライン無料塾「ターンナップ」より)

イメージ 
 「仮借(当て字)」
(丁)
 「くぎ」(釘・打・疔・頂)
 「形声字」(庁・灯・訂・町・汀・酊)
音の変化  テイ:丁・釘・汀・訂・酊  チョウ:疔・頂・町・庁  トウ:灯  ダ:打

くぎ
 テイ・チョウ・くぎ  金部
解字 「金(金属)+丁(くぎ)」 の会意形声。金属製のくぎ。
意味 (1)くぎ(釘)。材木・板などを継ぎ合わせるため打ちこむ金属製の先のとがったもの。「釘付け」「糠ぬかに釘」「目釘めくぎ」(刀剣の身が柄から抜けないように孔にさす釘) (2)くぎを打つ。
 ダ・うつ  扌部
解字 「扌(手)+丁(くぎ)」 の会意形声。手に道具をもち、釘を打つこと。
意味 (1)うつ(打つ)。たたく。「打撃ダゲキ」「打球ダキュウ」「打楽器ダガッキ」 (2)意味を強める。「打開ダカイ」「打算ダサン
 チョウ   疒部
解字 「疒(やまい)+丁(くぎ)」 の会意形声。皮膚から釘が入り込んだように化膿菌が侵入して、深い所で炎症がおこり、表面が釘の頭のように腫れる症状。
意味 できものの一種。かさ。皮膚の汗腺などから化膿菌が侵入して、深いところに炎症巣が生じる症状。現代医療では毛嚢炎モウノウエンという。「面疔メンチョウ」(顔にできる炎症巣)
 チョウ・いただき・いただく  頁部
解字 「頁(あたま)+丁(くぎの頭=くぎの上部)」 の会意形声。頭の上部の意。
意味 (1)いただき(頂)。頭の上。山などの最上部。「山頂サンチョウ」「頂上チョウジョウ」「頂点チョウテン」 (2)いただく(頂く)。頭や物の上にのせる。「頂戴チョウダイ」(頭上に物をいただきささげる。賜ること) (3)[国]いただく。もらう。たべる。「ご馳走を頂く」

形声字
[廰] チョウ  广部
解字 旧字は廰で「广(いえ)+聴チョウ(耳をかたむけてきく)」の会意形声。人々の声を、耳をかたむけて聴く建物の意。新字体は、聴を同音の丁に置き換えた。
意味 役所。「庁舎チョウシャ」「官庁カンチョウ」「府庁フチョウ」「県庁ケンチョウ
[燈] トウ・ひ  火部
解字 旧字は燈で「火+登トウ(のぼる)」の会意形声。火を地上から上にあげた灯(あか)り。新字体は、旧字の登 ⇒ 丁に置き換えた。丁にトウの発音がある。
意味 あかり(灯り)。ひ(灯)。ともしび(灯)。「灯台トウダイ」「灯油トウユ
 テイ・ただす  言部 dìng
解字 「言(ことば)+丁(テイ)」 の形声。[説文解字]は「平議(公平に論断する)也(なり)。言に従い丁テイ聲(声)」とし、公平に議して相談し、正すこと。
意味 (1)はかる(訂る)。評議する。公平にはかる。「二論を相(あ)い訂(はか)る」 (2)ただす(訂す)。誤りをなおす。「訂正テイセイ」「改訂カイテイ」 「校訂コウテイ」(校正して訂正)(3)とりきめる。さだめる。(=定)「訂盟テイメイ」(同盟や条約を結ぶ)
 チョウ・テイ・まち  田部
解字 「田(区画された耕地)+丁(テイ)」 の形声。テイは定テイ(さだめる)に通じ、耕地の境界を定めている畔(あぜ)道をいう。発音字典の[廣韻]は「田や區の畔(あぜ)の埒(くぎり)也(なり)」とする。日本では、まち(町・街)の意になる。
意味 (1)あぜ。田畑を区切る細い道。 (2)さかい(境)。耕作地の境界。 (3)[国]まち(町)。市街。人が多く賑やかなところ。「町屋まちや」 (4)[国]チョウ(町)。行政区画の一つ。「町営チョウエイ」 (5)[国]田畑の面積の単位。距離の単位。面積の一町は、10反(約99・2アール)。長さの一町は60間(約109メートル)
 テイ・みぎわ  氵部
解字 「氵(みず)+丁(=町テイ。さかい)」 の会意形声。波(みず)との境の意で、波打ちぎわをいう。
意味 みぎわ(汀)。なぎさ(汀)。波打ちぎわ。「汀渚テイショ」(汀も渚も、なぎさの意)「汀線テイセン」(みぎわ線。海岸線)
 テイ  酉部
解字 「酉(さけ)+丁(テイ)」 の会意形声。テイは酲テイ(二日酔・悪酔い)に通じ、ひどく酒に酔うこと。
意味 よう。酒にひどく酔う。「酩酊メイテイ」(酩も酊も、酒にひどく酔う意)


       テイ <宿屋>
 テイ・チン  亠部

解字 戦国期および篆文は「高の略体(高い建物)+丁(テイ)」 の会意形声で、テイと呼んだ高い建物。街道沿いにある旅人を泊める宿舎と望楼(ものみやぐら)を兼ねた駅亭(宿駅の建物)を言った。その後、宿屋・料理屋などを言うようになり、また、庭園の中の壁のない休憩所(あずまや)を指すようになった。
意味 (1)宿屋。旅籠屋。料理屋。茶屋。「駅亭エキテイ」(宿駅の建物。宿場の宿)「料亭リョウテイ」「亭主テイシュ」 (2)チン(亭)。チンは唐音。あずまや。庭園などにある屋根だけで壁のない休憩所。 (3)屋号や文人・芸人などの呼び名。「末広亭」「二葉亭」「三遊亭」

イメージ  「宿屋」(亭・停・渟)
音の変化  テイ:亭・停・渟

宿屋
 テイ・チン・とまる・とどまる  イ部
解字 「イ(人)+亭(宿屋)」 の会意形声。宿屋で人が休むこと。そこで動かないことから、とまる・とどまる意となる。
意味 (1)とまる(停まる)。とどまる(停まる)。「停止テイシ」「停車テイシャ」 (2)やめる。中止する。「停戦テイセン」「停学テイガク」 (3)とどこおる。「停滞テイタイ
 テイ・とどまる  氵部
解字 「氵(みず)+亭(=停。とどまる)」 の会意形声。水がとどまって流れないこと。
意味 とどまる(渟まる)。ひと所に水がとどまって流れないこと。「渟水テイスイ」(水がとどまる)「渟田ぬた」(湿田。沼地)「渟足柵ぬたりのき」(大化3年(647年)に越こし国(高志国)に置かれた城柵。沼垂城ぬたりじょうとも書いた。現在の新潟市東区にあったと考えられている)
<紫色は常用漢字>

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