土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

鳥瞰

2025年02月05日 | 国道493号北川道路二又工区関連工事




毎月末
各現場担当に義務づけられているのが
ドローンによる現場全景の空撮。








特に
ここ北川村二又の仮設橋建設工事現場みたいなところでは
その効果が如実にあらわれます。





こちらはみなさんご存知の
歌川広重の「名所江戸百景深川洲崎十万坪」
いや
その作品名は知らなくても
この絵面だけは誰でもが一度は目にしたことがあるでしょう。


画面上部にオオワシ
その下方には雪景色
遥か向こうに霞んで見える高い山は筑波山
ワシの視線の先をよーく見てみると
海の上にぷかぷかと桶のようなものがただよっており
その大胆な構図から
まるで自分がオオワシになって空を飛び
地上を見下ろしているかのような感覚になります。

そう
これぞ文字どおり鳥瞰(ちょうかん)

土木という仕事では
時おりはこんなふうに
「鳥の眼」で自分たちの現場を見ることがすごく大切

もちろんその反対に
細かいところを「虫の眼」で見ることも大事ですが
そっちの方はその気になりさえすれば
そうむずかしいことではありません。

ところが
鳥瞰あるいは俯瞰(ふかん)
でものごとが見えるというのは
昔はみんながみんな持ち得たものではなく
持って生まれた能力
あるいは
トレーニングによって身につけた技術
だったりしたわけです。

それが
ドローンというツールがありさえすれば
誰でもが等しく「鳥の眼」をゲットすることができるのが今という時代。


とはいえ
それによって得られた情報を
それぞれのモノづくりにどうやって活かしていくかが
一人ひとりの現場技術者のウデにかかっているのは
昔も今も同じこと。

ただ空から現場の写真を撮ってうれしがっているだけでは
なーんにもなりません。

活かすも殺すもひと
ひとに始まり
ひとに終わる
それが土木という仕事

ああだこうだと言いながら
結局はそういう結論になってしまうおじさんなのでした (^O^)/

(みやうち)
コメント
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