土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

さぁがんばろーぜ!

2024年03月11日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事


北川道路柏木2号A1橋台工事

最後の追い込みです。



一週間前の月曜日




雨の火曜日




水曜日




木曜日




一日飛んで

土曜日





そして昨日

日曜日








あと残すところは・・・






青丸の部分

今週中にグラウンドアンカー4本分を掘って

来週前半にそれを締めて

そのあと横矢板を設置すれば完了です。



納期まで

あともう2週間とちょっと。


さぁ

がんばろーぜ!


(みやうち)


 

 
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(ง ⁎˃ᴗ˂)งガンバッ

2024年02月16日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事

国道493号北川道路
柏木1号橋A2橋台

いつも何の気なしにA1だのA2だのと使ってますが
一般の方々はピンとこないでしょう。

それをわかっていながら使うなよなまったく
いつもみんなに独りよがりの専門用語はダメ
なんて言いながら自分でやってりゃ世話ないや

なんて朝から反省したところで軽く説明すると

橋の起点側がA1で終点側がA2。
Aは何の略かというと、abutment(アバットメント)。
つまり橋台っていう意味。






ちなみに歯科用語では
インプラント治療において
歯冠(いわゆる歯)と
歯根(インプラント体)を
連結しているまんなかの部分をアバットメントと呼ぶそうです。








つまり、両者を合わせると
アバットメント=支える台
という意味。

ということで元へ


国道493号北川道路
柏木1号橋A2橋台
構造物が完成しました!









今週の火曜日から
工事用道路の撤去をはじめています。








今年の冬
高知県では雨がほとんど降っていなくて
ここも他の地域と同じように渇水
奈半利川の水も
どん底
と表現してもさしつかえないほど
ひっついています。







農業を営む人たちにとっては
そろそろ雨が欲しいころでしょうが
はなはだ自分勝手でもうしわけないんですけど
川のなかで作業をするこの現場では
今がサイコー最適。


そこへもってきて
今朝の気象庁の週間予報はこんな感じ。







18日以降
高気圧が日本の東からゆっくりと東へ移動して日本の南に張り出し
19日は
低気圧がサハリン付近に進んで前線が日本海にのび
20日には
その前線が南下
21日から22日にかけて
前線は東日本・西日本付近にのびる。
そして
全国的にかなり気温が高くなる。

という
まあどうやっても雨降りマチガイなしという予報。

ここ南国土佐の高知では
ひと雨ふるごとに春が来る
という
いよいよ
そんな季節が到来するようで
この作業も
時間とのたたかい
という様相を呈してきました。


♪ 天(そら)が泣いたら雨になる
   山が泣くときゃ水が出る
   俺が泣いてもなんにも出ない ♪
(渥美清『泣いてたまるか』)



この一週間ほどが正念場
さあ
気合を入れて!

ガンバルンダデェェ━━ヽ(*´∀`*)ゞ━━!!

(みやうち)


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矢板とは? ~Chat GPTとの問答~

2024年02月14日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事





北川道路柏木2号橋A1橋台土留工事現場です。
グラウンドアンカー工事が始まりました。

でも今日の話題は
アンカーではなく







後ろで山を留めている板。

この土留めの仕方は親杭横矢板工法と言い
この板のことを矢板と呼びます。

ずっと前から
なんでやろな~~
と思ってたんですよね。

なんで矢板
と呼ぶのかなあ
って





        と





はたしかに見たとおりの板なんですけど
っていうのは
なんでなの?
とは似ても似つかないカタチなのに
なぜ矢板?

ということで
長年の疑問をはらすべく
突然思い立ったんです。

そうだ!Chat GPT にきいてみよう!!

思い立ったが吉日
善は急げ。

さっそく質問してみました。
返ってきた答えがコレです。


「矢板」という言葉は、元々は「やいた」と読み、古代日本の弓矢の製作に関わる道具を指す言葉でした。しかし、後にはその矢を保存するための板や箱を指すようになりました。
その後、この言葉は比喩的に、情報やデータを整理・保存するためのメモや記録の場を指すようにもなりました。例えば、電子メールのアカウントやウェブサイトの掲示板、掲示板のスレッドなど、情報を掲示する場所を指すこともあります。
つまり、「矢板」という言葉は、元々は弓矢の保存具を指していましたが、後に比喩的に情報を整理・保存する場所を指すようになったと考えられます。


あらま
なんとまあトンチンカンな答えです。
でもまあ
Chat GPTが見当外れの答えを返したりウソをつくのはよくあること。

「対話型(Chat)生成AI」というぐらいですから
色んなやり取りを通じて
答えを精度の高いものにしていくのが
Chat GPTの正しい使い方です。

ということで
メゲずに何度かやり取りをしていたんですが
いっこうに埒が明かないのにサジを投げて
自分で調べることにしました。

たどり着いたのが
差矢法
という昔から鉱山などで使われてきた技術。

どうもこれがそれらしいな
というところまで特定できたところで
ふたたびChat GPTに戻って
教えてやることにしました。


昔、鉱山や建設現場で用いられてきた坑道支保技術の一つに差矢法というものがあります。 脆弱で崩れやすい地盤を掘削する場合に,支保枠を施した安全な区域から,これから掘削する部分の地盤へ板状または柱状で先端をとがらせた坑木や板を打ち込んでおいて,その中を掘り進むものです。その木や板のことを矢木や矢板と呼んでいたと言います。打ち込む際に先端をとがらせた形が「矢」を想起させたのでは?


すると
Chat GPTは慌てず騒がず
シレッとこう答えるではないですか。


差矢法において、掘削する地盤の支保として使われた木や板が矢木や矢板と呼ばれていたという説明は興味深いものです。確かに、そのような用語の由来として、先端をとがらせた形状が「矢」を連想させた可能性は考えられます。
鉱山や建設現場での作業は危険が伴うため、安全性を確保するための技術や用語が重要でした。その中で、先端をとがらせた矢木や矢板が地盤の支持や安定化に役立つことから、その形状が「矢」という名前で呼ばれるようになったというのは、十分な説明と言えるでしょう。
このような地盤支保技術が発展する過程で、工事現場での作業者たちが矢木や矢板を「矢」と呼ぶようになったという可能性も考えられます。差矢法が古くからの技術であるため、そのような言葉の由来は確定的な情報が得られないことがありますが、先端をとがらせた形状から矢という呼称が生まれたという説明は理解しやすいものです。


「おいおい、まずは礼を言わんかい!!」

思わず笑いながらツッコんでしまったおじさんですが
もしや
と思い翌朝
ふたたび矢板の語源についてたずねてみました。

すると
なんということでしょう。
返ってきたのは次のような答えです。


「矢板」の語源には、差矢法との関連性があります。差矢法(さやほう)は、日本の江戸時代に用いられた土木工事の技術の一つで、地中に掘った穴に木の矢板を差し込んで土地を支える方法です。
矢板は、差矢法において穴の壁を支えるために使われました。穴を掘る際に、その周囲が崩れるのを防ぐために、木の矢板を差し込んで土地を支え、安定性を確保する役割を果たしました。このような土木工事における矢板の使用が、後に「矢板」という用語が一般化し、建設現場での構造物の支持材料を指す一般的な用語となりました。
したがって、「矢板」という言葉は、その元々の用途である土木工事の技術、特に差矢法から派生したものと考えられます。


「おいおい、礼を言わんかい!!」

またひとつ利口になったChat GPTに比べ
なんの進歩もないおじさんなのでした ^^;

(みやうち)


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さあ工期も終盤です (^O^)/

2024年02月06日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事







国道493号北川道路
柏木2号橋A1橋台工事
土留めの杭を打っていたクレーンが現場からサヨナラしたのが
ちょうど1週間前。

それから現場は
目まぐるしく動いておりました。






矢板を建て込み





山をけずり





矢板を止める腹起しを設置したあとは





土留めを抑えるグラウンドアンカーを施工するための
足場の組み立て。






たくさんの人が来てくれたので
あっというまに完成し
次のチームが現場へ入ってくるのは水曜日
機械や機材を搬入し
2月8日(木)から削孔が始まります。


♪ もういくつ寝ると~ ♪





なんて思っていたら






はや節分もすぎ
あとひと月も経たないうちに




♪ 灯りをつけましょぼんぼりに~ ♪

てなことになりますが
タイトなスケジュールのなかでも
あわてず騒がず落ち着いて
かつ
素早く決断し
速やかに動く。

さあ
工期の終盤に向けて
がんばりまっしょい!!






(みやうち)

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杭打ち完了!

2024年01月29日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事

国道493号北川道路柏木2号橋A2橋台現場です。






先月から
土留め工の杭打ちを実施中です。

向かって左側
階段通路にじっと座っている人ハッケン。

ほぼ動きません。






彼の名誉のために言っておきますが
けっしてサボっているわけではありません。







片目をつぶって
下げ振りを矯(た)め
杭が垂直に打ち込まれているかどうかを確認しているのです。


そんな彼の
杭を中心として90度の方向にはラフタークレーン。
そのオペレーターを見ると









コチラはクレーンを操作する手を時おり止め
片目をつぶって
杭が垂直に打ち込まれているかを確認しています。

杭と彼らの関係性はというと
つまり
こういうことですね。









ある一面だけ見て垂直だとしても
それは
杭という立体が垂直だとは限らず
他の面から見れば垂直ではないかもしれません。
なので
2方向から確認する。

コレ
杭打ちの基本です。

トランシット(トータルステーション)などの測量機器を使う人も多いようですが
当社では(この下請けさんも)
よほど大きな規模でない限り下げ振りを使うことが多いのです。

理由は?
かんたんで便利で
その割に確実だから。

そんなこんなをしているうちに







土留め工の杭打ち
全作業が完了し
今日はクレーンを搬出して

さあ
次工程にバトンタッチです!

(みやうち)

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口で言うより

2024年01月24日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事





できあがった橋台を前にして
作業状況の説明を受ける安全パトロール一行。

ん?
ナンダあれは?


橋台に貼られた何かを確認すべく
それを尻目にズカズカと近づいていくと・・








斜めに貼られているテープが
盛土のライン(青)と
取り合わせのブロック積み擁壁のライン(緑)を示しているのは
遠くからでもすぐわかったんですが
問題は
前面に貼られた3つの絵。
さらに近づくと・・







おー ☆彡

設計変更を検討するのに用いた
3Dモデルを三方向から見た完成イメージです。


百聞は一見にしかず

クドクドと口で説明するよりも
絵で示したほうが
断然早いしわかりやすい。
いや
もちろん口で説明することも大切なんですが
なんにもなくて口だけ
というよりも
できあがりのイメージが見える化された上で
口で説明する
これが効果的なのは言うまでもありません。

一見すると
「な~んだそんなことか」
と思えるようなかんたんな工夫ですが
コレがなかなか
こういうのはあんまり見かけたことがありません。

こんなのもまた
チーム礒部の「BIM/CIMをたのしむ」

いいねー (^o^)

思わずポチッと押してしまいそうになったおじさんなのでした。

(みやうち)

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日々カイゼン

2024年01月22日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事

北川道路柏木1号橋A2橋台工事
橋台背面の盛土をしながら
土留めの杭を切断していってます。








新兵器を導入しました。







ガス切断ガイドスケールです。
定規ですね。



第一産業マグネット定規DS-905



強力な磁石のおかげで
スケールがしっかりとH型鋼にくっついてくれるので
切断面がキレイだし
何より速い。
あるとないのとでは
倍ほども作業時間がちがいます。

その道のプロにとっては
珍しくもなんともないもんでしょうが
当社では初めて購入しました。


礒部組「仕事のカキクケコ」その3「工夫」
仕事はより早く、より安く、より美しくを心がけましょう。
創意工夫や仕事の改善は「気づくちから」を磨くことです。

いつもカイゼン
日々カイゼン
ちいさなことからコツコツと

でわ今週も
ご安全に! (^_-)-☆

(みやうち)


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掘って掘ってまた掘って

2024年01月17日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事

1月9日

同12日

そして昨日16日


画像左側が上から見た図で
右側が正面から見た図。
青く塗りつぶされたところが建て込み完了です。








国道493号北川道路柏木2号橋
A2橋台をつくるための土留め工を施工しています。

なかなかにタイトな工程ですが
なんとか間に合わせようとがんばっています。

今はとにかく孔を掘る。
掘って掘って掘りまくる。
それあるのみ。







ですね \(^o^)/

(みやうち)

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お墨付き

2024年01月15日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事





国道493号北川道路
柏木1号橋下部工工事現場です。

「下部工」と言うからには
「上部工」があります。

では
どこまでが下部工で
どこからが上部工なのか。
あくまでこれは専門的な分け方なので
一般の方にはわかりませんよね。

ということで
ごくごく大まかに説明すると
橋桁を支える台とか脚の部分が下部工で
橋桁が上部工になります。
なので
ちなみに上の写真に写っている中央と右側の構造物は両方とも下部工です。


そうそう
この前あるひと(土木関係者ではありません)と話しをしていたときのことです。

「あそこにハシゲタがあるでしょう」

そのひとが指差す先には橋脚がありました。
(ちなみに上の写真では真ん中の構造物が「橋脚」で右側が「橋台」です)
すかさずわたしが指摘します。

「あれは橋脚。あの上に乗るのが橋桁」

「えーなんで?橋の下駄だからハシゲタでしょう?」

「ちゃうちゃう。橋の”下駄”じゃなく橋の”桁”」

「だって下駄みたいじゃないですか」


思わず想像してみました。






たしかに (*_*)

足が橋だとすると
その足が履くから「橋下駄」

むむむむむ (-_-;)
なんだか理屈としては問題がなさそうな気がしてきました (-_-)

あれ?
ちゃうちゃう
我に返って否定しました。

「だから~~~下駄じゃなく桁!!」



そんな話はさておいて
施工する主体で分けると
ごく小さな橋は別として
わたしたち地域の一般建設業が受けもつのが下部工で
上部工は橋の専門業者が施工します。

先週末
ここ柏木1号橋の上部工を受けもつ業者さんが
できあがった橋台と橋脚を測りに来ておりました。







今度つくったA2橋台はというと
自社計測値との差はごくわずか。

「バッチリです」

お墨付きをもらい
とりあえずホッとひと安心です。

こんなときいつも思い出すのが
ウン十年前にはじめて国道に架かる橋の橋台をつくったときのこと。
完成し発注者に引き渡したあとに
上部工の業者さんが来てできたものを測ったあと

「カンペキです」

と言われ
なんだかスゴく晴れ晴れとした思いになりました。

もちろん
自分で測量し発注者の検査を受けて合格しているし
それなりの自信もあったんですけど
やはり最終のできあがるものは
その上の「橋」なので
どこかアタマの片隅に
「ちゃんと架かるだろうか・・・問題がなければよいが」
という気持ちが残っているのが技術屋の人情というもんじゃないでしょうか。


なので
上部工業者の測量結果は
下部工を受けもった者にとって
いわばお墨付きのようなもの。

ということで
安心したところで
次の工程は足場をバラして
あと残るのは取り合わせ。
それが済んだら工事用道路の撤去。

2年がかりの工事も
いよいよ終盤となります。

最後まで気を抜かず
がんばりましょう!!

(みやうち)








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えーあーる

2024年01月12日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事






国道493号北川道路柏木1号橋
A2橋台の本体が完成しました。

この上に橋(上部工)が架かります。
すでに現地入りしている上部工施工業者さんが

「いや~キレイな仕上がりですね~さすがです」

と褒めてくれました。
いくつになっても褒められて伸びるオヤジは
自分がやった仕事でもないのに

「でしょ、ですよね、ホントによくできてる」

なんて
鼻高々でした。

というのはさておいて
きのうは
足場を解体してしまわないうちに
寸法や配置が規格を満足させているかどうかを
発注者に検査してもらいました。

結果は・・
ハイ
こちらもすこぶる良好!

来てもらったついでにちょっと相談。










橋台の仕戻し
取り合わせ箇所
地山との擦り付け部分をどうするかについて。

設計コンサルさんは
なかなかがんばって描いてくれてるんですが
どうも複雑で現地の地形とは上手くフィットしないみたい
なので
もっとシンプルな構造を提案してみました。

現地に丁張りも設置してたんですが・・










ICT推進チーム長のモッチャンが使ったのはAR(拡張現実)。
(使ったソフトは Nex Terrace 社の Terrace AR

  ↓↓









別のソフトで作成した3次元モデルを
TerraceARを使って
現地の空間に映し出してみました。









結果は・・
当社提案の構造を採用。

丁張りとAR

どちらにも
メリットとデメリットがあり
あたらしい手法だからよくて
従来のやり方だからよくない
その逆に
従来の手法にこだわって
あたらしいやり方を排除する
どちらにしても
どちらがよいかは
その場その時によってちがって当然
一面的なものの見方や
どちらか片方への片寄りは
とても危険です。


少なくとも
令和6年の今を生きる現場技術者なら
どっちも使えた方がよいし
自分の武器としてどっちも持っておくべきだとおじさんは思うんですが
皆さんはどう思いますか?

では

(みやうち)



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いつもの

2024年01月10日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事

先週金曜日にあたらしい工事を契約しました。
発注者は高知県です。

場所はココ。

↓↓






北川奈半利道路柏木インターです。
いくつか工種があるんですが
そのうちのひとつが
インターチェンジの切り替え。

といっても
今回の切り替えはあくまで「仮」のもので
近い将来行われる
北川道路柏木2号橋との接続時には
現在のルートではなく
あたらしいインターチェンジに生まれ変わるのを見越した暫定形。


こんな場合は口で言うより手の方が早い。

イヤイヤこの御時世
それは絶対的なNG
「手」ではなく「絵」。

ということで
もとへ

こんな場合は口で説明するより絵の方が早い。


まずは現況地形の点群データを
スキャンXで自動抽出した地表面だけにして・・









それに
今回の完成形をのっけてみました。







左側が今回つくる仮のもので
右側が今あるインターチェンジ
完成形はもう少し右側に寄る計画です。









2次元の発注図を見ていて気になった点がいくつかあったので







3Dモデルをぐるぐる回してチェックしたり






ロングホイールの大型トラックを載せてみたり






ついでに反対車線にもう1台






色々さまざま検討中ですが
点群データや3Dモデルを使えばすべてが解決するはずもなく
現地を見て
2次元図も見て
3次元でそのイメージを補完修正して
色々さまざま検討する。
これがいつものチーム礒部のやり方です。


そして
その結果としての疑問や課題
それに対する具体的な提案をいくつかもって
きのう
発注者との打ち合わせにのぞみ
おかげで
スタートからよい話し合いができました。


ということで
あとは実行あるのみ
なんですが
関連工事調整などの諸事情があって
施工はもう少しあとになりそうです。

始まったらまたお知らせしますね。

でわ (^o^)

(みやうち)













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カレンダーを肴に晩酌を飲る男

2024年01月08日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事









国道493号北川道路
柏木1号橋A2橋台現場
昨年27日
当社の仕事納めの前日の様子です。

壁高欄のコンクリート打ちが終わりました。

壁高欄・・・「かべこうらん」と読みます。
橋梁用の防護柵のことをそう呼びます。
高速道路や自動車専用道路では
特にじょうぶな欄干が必要なので
コンクリート製の壁でつくることが多いのです。


赤丸で囲んだところです。
↓↓





その壁高欄のコンクリート打ちが終わりました。
上の画像を見ればわかるように橋台のてっぺん。
つまり
橋台本体では最後のコンクリート打設でした。


年が明け
仕事始めの1月4日。








型枠をバラし始めました。
最初にコンクリートを打った日から数えて
44日が経過しています。
最後のコンクリートを打ってからは8日です。

じつは
ここに「工程管理の妙」があります。


8日
といっても
そのあいだは丸々正月休み。
たとえば最後の打設が1月4日になってしまうと
型枠が外せるようになるまで8日間を
じっと待っていなければなりませんが
正月休みの期間をそれに当てると
実質2日後から型枠をバラすことができるようになります。

つまり
約1週間の工程短縮ができた
とイコールなわけです。

これってじつに単純なことなのですが
じつは
その計画が実現するように作業や管理を進めて
実際そのとおりになるというのは
それほど簡単なことではありません。


そういう意味で
「工程管理の妙」
なわけです。


これを中心となって指揮管理したのは

「カレンダーを見ながらプランやスケジュールを考えることが
どんな酒肴よりも最上の酒のツマミとなる」

という人で
そのため別名を
「カレンダーを肴に晩酌を飲る男」
と呼ばれています。

(呼んでるはわたしだけですケド^^;)

さすがに最近は
オンタイムとオフタイムをスパッと切り替え
そんなことはしないようですが
長いあいだ積み重ねてきた経験と
それによってできた勘と技術が
こんなふうに
「工程管理の妙」を
なんなく実現させてしまうのです。


いやー
たいしたもんですなぁ。

(みやうち)


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正月前のクリティカルポイント

2023年12月26日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事

先週金曜日の柏木1号橋現場は
コンクリートの打ち込みでした。





年末にこの作業を終えて正月休みを迎えるか
ここまで行かずに休みとなるか

そのほんの少しの差が工程を大きく左右する
クリティカルポイントがこの作業でしたが
無事、予定していた日に行うことができました。

おみごとです!👏👏👏

終わったあとはしっかり養生。
川を渡る寒風からコンクリートを守ります。







ちょうど生コンを打ち終わったあとに現場を訪れた
安全パトロール一行。

遅めの昼休憩をとっていた監督さんたちの案内のもと
現場を点検させてもらいました。







といっても事務員さんふたりは
いつものように
ああですか?こうですか?
と疑問質問タイム。

その一つひとつをめんどくさがらず
ていねいに受け答えする監督さんたちが印象的でした。


ローアングルで狙ったカメラに気づいた彼女たち


「もう、カメラ目線はいらんキ」
という間もなく


はいポーズ!








無邪気なもんです。

ともあれ
予定通りのコンクリート打設完了。
これで
正月休みにはゆっくりと酒が飲めます。

繰り返しになりますが
おみごとでした!👏👏👏👏👏

(みやうち)



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平常運転

2023年12月13日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事

 

柏木2号橋工事現場です。

 

 

土留め親杭の施工をはじめました。

 

 

 

 

まずとっかかりは2日で2本が完了。

下図、青く塗りつぶしたところが杭の建込みが終わった箇所です。

 

 

 

 

そうそうそういえばわたし

先週末

ある先端技術の勉強をさせてもらいに

ある他社さんの現場におじゃましました。

そこの作業所長さんがこう言うのです。

 

「最近、ブログのアクセス数が多いんでしょう?」

「え?ひょっとして見てくれてるんですか?」

「見てますよ。だから初対面だとは感じられないぐらい」

「えー、ありがとうございます!」

 

そんな会話の最中

どうしても切り出せなかったことがひとつ。

今月ここまでのアクセス平均は

訪問者数が659

閲覧数が1000

つまり

アクセス数が飛躍的にアップしたのは先月だけで

今月に入ったとたんに

またそれまでとほぼ同じ数に落ち着いたという事実。

それをどうしても話せず

 

「そうなんですよね~。最近調子イイんですよ。原因はなんだかよくわからんけど」

 

なんて調子に乗って話をしてたのは

もしかしたらまたアップするかもしれない

なんて淡い期待があったからで・・

でも・・・・

 

いやいや

いっときイイ夢を見させてもらった

それだけで十分だとしましょう。

 

ということで

これからはまた平常運転。

 

 

 

 

1本ずつ杭を打ち込んでいくように

あせらず騒がずぼちぼちと行くこととしましょう。

 

 

なんて自分で自分に言い聞かせながら

こころの内では「夢よふたたび」

虎視眈々と次の機会を狙っているおじさんなのでありますが^^;

 

(みやうち)

 

 

 

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しゅー(沓)

2023年12月12日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事

 

おはよーございます。

みやうちです。

今日は柏木1号橋A2橋台工事現場から

一般の方にはあまり馴染みのない画像をお届けしましょう。

 

 

 

 

鉄筋を組んだあと

型枠を組み立てしています。

ここは「支承(ししょう)」と呼ばれるところで

絵で示すとこの部分。

 

 

 

 

 

 

 

ひと言でいうと

「橋を支える装置」。

写真に写った円筒形の鉄製型枠は

橋を支えるアンカーが入るところです。

 

ところでこの支承。

他には

「沓(しゅー)」

なんて呼び方もあります。

ですから今組み立てているのは

沓の台座だから沓座(しゅーざ)。

これもまた土木専門用語のひとつですが

一般の方が

「しゅーざ」

と聞いてもピンとこないでしょうね。

では

「しゅー」

と言うと何を想像するでしょうか。

 

ん?

シュークリームのシュー?

あぁね、ナルホド。

でもアレは

ふっくらとした焼き上がりがキャベツの形に似ているからついた名前でフランス語。

こっちの「しゅー」は英語です。

そう

シューズの「しゅー」。

「しゅー」の複数形がシューズ。

言わずと知れた、靴ですよね。

それが転じて

接合する面や

滑らせて動かす面に設ける部材のことを

「しゅー」と呼ぶようになりました。

ブレーキシューなんてやつもソッチ系ですよね。

「しゅー」という言葉がまずあって

それが日本に入ってきたときに

「沓」という漢字を当てた。

古来日本では履き物の総称を「沓(くつ)」と呼びました。

たとえば『水鏡』(671年)には、こんな記述があります。

******

12月3日、天皇は馬に乗って山科へ向かい、林の中に入って姿を消した。

行方はわからず、ただだけが落ちていたのを、陵におさめた。

******

時代はぐっと下って江戸前期。

松尾芭蕉の俳句には

「水とりやこもりの僧のの音」

なんてものもあります。

 

対して今ふつうの使われている

「靴」

というのは

これも古くからある漢字ですが

「革へん」がついているからわかるように

革靴のことをあらわします。

明治以降、革靴が増えてアタリマエになってきて

それまでの「沓」にとって変わって

「靴」が履き物の総称になっていきました。

明治の土木技術者はその過渡期に生きた人たちですから

土木用語の「しゅー」が履き物のことだと教えられたとき

ためらうことなく

「沓」

という漢字を当てたんでしょう。

 

以上

師走も半ば

アッチもコッチも忙しくなってきたというのに

一枚の写真からそんなことを考え

明治期の土木技術者に思いを馳せる辺境の土木屋もうすぐ66歳なのでした。

(ヒマか!^^;)

 

ちなみにこの女性

 

 

 

(画像出典:『朝倉海がスカウトしたしゅうさんを紹介!スナラジやモデルで活躍!』)

 

 

「しゅう」さんという名前。

わたしが最近よく聴いている

リリー・フランキーの『スナックラジオ』に出演中です。

というのは

書いているうちに思い浮かんだただの「しゅー」つながり。

本文とはなんのかかわりもございませんので悪しからず。

 

(みやうち)

 

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