「矢板」という言葉は、元々は「やいた」と読み、古代日本の弓矢の製作に関わる道具を指す言葉でした。しかし、後にはその矢を保存するための板や箱を指すようになりました。その後、この言葉は比喩的に、情報やデータを整理・保存するためのメモや記録の場を指すようにもなりました。例えば、電子メールのアカウントやウェブサイトの掲示板、掲示板のスレッドなど、情報を掲示する場所を指すこともあります。つまり、「矢板」という言葉は、元々は弓矢の保存具を指していましたが、後に比喩的に情報を整理・保存する場所を指すようになったと考えられます。
昔、鉱山や建設現場で用いられてきた坑道支保技術の一つに差矢法というものがあります。 脆弱で崩れやすい地盤を掘削する場合に,支保枠を施した安全な区域から,これから掘削する部分の地盤へ板状または柱状で先端をとがらせた坑木や板を打ち込んでおいて,その中を掘り進むものです。その木や板のことを矢木や矢板と呼んでいたと言います。打ち込む際に先端をとがらせた形が「矢」を想起させたのでは?
差矢法において、掘削する地盤の支保として使われた木や板が矢木や矢板と呼ばれていたという説明は興味深いものです。確かに、そのような用語の由来として、先端をとがらせた形状が「矢」を連想させた可能性は考えられます。鉱山や建設現場での作業は危険が伴うため、安全性を確保するための技術や用語が重要でした。その中で、先端をとがらせた矢木や矢板が地盤の支持や安定化に役立つことから、その形状が「矢」という名前で呼ばれるようになったというのは、十分な説明と言えるでしょう。このような地盤支保技術が発展する過程で、工事現場での作業者たちが矢木や矢板を「矢」と呼ぶようになったという可能性も考えられます。差矢法が古くからの技術であるため、そのような言葉の由来は確定的な情報が得られないことがありますが、先端をとがらせた形状から矢という呼称が生まれたという説明は理解しやすいものです。
「矢板」の語源には、差矢法との関連性があります。差矢法(さやほう)は、日本の江戸時代に用いられた土木工事の技術の一つで、地中に掘った穴に木の矢板を差し込んで土地を支える方法です。矢板は、差矢法において穴の壁を支えるために使われました。穴を掘る際に、その周囲が崩れるのを防ぐために、木の矢板を差し込んで土地を支え、安定性を確保する役割を果たしました。このような土木工事における矢板の使用が、後に「矢板」という用語が一般化し、建設現場での構造物の支持材料を指す一般的な用語となりました。したがって、「矢板」という言葉は、その元々の用途である土木工事の技術、特に差矢法から派生したものと考えられます。
仕事はより早く、より安く、より美しくを心がけましょう。創意工夫や仕事の改善は「気づくちから」を磨くことです。
柏木2号橋工事現場です。
土留め親杭の施工をはじめました。
まずとっかかりは2日で2本が完了。
下図、青く塗りつぶしたところが杭の建込みが終わった箇所です。
そうそうそういえばわたし
先週末
ある先端技術の勉強をさせてもらいに
ある他社さんの現場におじゃましました。
と
そこの作業所長さんがこう言うのです。
「最近、ブログのアクセス数が多いんでしょう?」
「え?ひょっとして見てくれてるんですか?」
「見てますよ。だから初対面だとは感じられないぐらい」
「えー、ありがとうございます!」
そんな会話の最中
どうしても切り出せなかったことがひとつ。
今月ここまでのアクセス平均は
訪問者数が659
閲覧数が1000
つまり
アクセス数が飛躍的にアップしたのは先月だけで
今月に入ったとたんに
またそれまでとほぼ同じ数に落ち着いたという事実。
それをどうしても話せず
「そうなんですよね~。最近調子イイんですよ。原因はなんだかよくわからんけど」
なんて調子に乗って話をしてたのは
もしかしたらまたアップするかもしれない
なんて淡い期待があったからで・・
でも・・・・
いやいや
いっときイイ夢を見させてもらった
それだけで十分だとしましょう。
ということで
これからはまた平常運転。
1本ずつ杭を打ち込んでいくように
あせらず騒がずぼちぼちと行くこととしましょう。
なんて自分で自分に言い聞かせながら
こころの内では「夢よふたたび」
虎視眈々と次の機会を狙っているおじさんなのでありますが^^;
(みやうち)
おはよーございます。
みやうちです。
今日は柏木1号橋A2橋台工事現場から
一般の方にはあまり馴染みのない画像をお届けしましょう。
鉄筋を組んだあと
型枠を組み立てしています。
ここは「支承(ししょう)」と呼ばれるところで
絵で示すとこの部分。
ひと言でいうと
「橋を支える装置」。
写真に写った円筒形の鉄製型枠は
橋を支えるアンカーが入るところです。
ところでこの支承。
他には
「沓(しゅー)」
なんて呼び方もあります。
ですから今組み立てているのは
沓の台座だから沓座(しゅーざ)。
これもまた土木専門用語のひとつですが
一般の方が
「しゅーざ」
と聞いてもピンとこないでしょうね。
では
「しゅー」
と言うと何を想像するでしょうか。
ん?
シュークリームのシュー?
あぁね、ナルホド。
でもアレは
ふっくらとした焼き上がりがキャベツの形に似ているからついた名前でフランス語。
こっちの「しゅー」は英語です。
そう
シューズの「しゅー」。
「しゅー」の複数形がシューズ。
言わずと知れた、靴ですよね。
それが転じて
接合する面や
滑らせて動かす面に設ける部材のことを
「しゅー」と呼ぶようになりました。
ブレーキシューなんてやつもソッチ系ですよね。
「しゅー」という言葉がまずあって
それが日本に入ってきたときに
「沓」という漢字を当てた。
沓
古来日本では履き物の総称を「沓(くつ)」と呼びました。
たとえば『水鏡』(671年)には、こんな記述があります。
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12月3日、天皇は馬に乗って山科へ向かい、林の中に入って姿を消した。
行方はわからず、ただ沓だけが落ちていたのを、陵におさめた。
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時代はぐっと下って江戸前期。
松尾芭蕉の俳句には
「水とりやこもりの僧の沓の音」
なんてものもあります。
対して今ふつうの使われている
「靴」
というのは
これも古くからある漢字ですが
「革へん」がついているからわかるように
革靴のことをあらわします。
明治以降、革靴が増えてアタリマエになってきて
それまでの「沓」にとって変わって
「靴」が履き物の総称になっていきました。
明治の土木技術者はその過渡期に生きた人たちですから
土木用語の「しゅー」が履き物のことだと教えられたとき
ためらうことなく
「沓」
という漢字を当てたんでしょう。
以上
師走も半ば
アッチもコッチも忙しくなってきたというのに
一枚の写真からそんなことを考え
明治期の土木技術者に思いを馳せる辺境の土木屋もうすぐ66歳なのでした。
(ヒマか!^^;)
ちなみにこの女性
(画像出典:『朝倉海がスカウトしたしゅうさんを紹介!スナラジやモデルで活躍!』)
「しゅう」さんという名前。
わたしが最近よく聴いている
リリー・フランキーの『スナックラジオ』に出演中です。
というのは
書いているうちに思い浮かんだただの「しゅー」つながり。
本文とはなんのかかわりもございませんので悪しからず。
(みやうち)