土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

よい土木技術者であるためには詩人でなければならない

2024年11月22日 | その他

 
6年ほど前に読んだ岡潔と小林秀雄の対談『人間の建設』(新潮文庫)を再読しています。

文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による歴史的「雑談」集を読みながら、どっちつかず的凡才の脳ミソがよろこんでいます。

全体の1割ほど進んだところに、こんな掛け合いがあります。

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岡:よい批評家であるためには、詩人でなければならないというふうなことは言えますか。
小林:そうだと思います。
岡:本質は直観と情熱でしょう
小林:そうだと思いますね。
岡:批評家というのは、詩人と関係がないように思われていますが、つきるところ作品の批評も、直観し情熱をもつということが本質になりますね。
小林:勘が内容ですからね。
岡:勘というから、どうでもよいと思うのです。勘は知力ですからね。それが働かないと、一切がはじまらぬ。それを実現なさるために苦労されるのでしょう。勘でさぐりあてたものを主観のなかで書いていくうちに、内容が流れる。
******


ふと思いつき
「批評家」という名詞を
「土木技術者」に置き換えてみました。


よい「土木技術者」であるためには、詩人でなければならない
本質は直観と情熱でしょう
・「土木技術者」というのは、詩人と関係がないように思われていますが、つきるところ土木のモノづくりも、直観し情熱をもつということが本質になりますね。
・勘というから、どうでもよいと思うのです。勘は知力ですからね。それが働かないと、一切がはじまらぬ。それを実現なさるために苦労されるのでしょう。勘でさぐりあてたものを主観のなかでモノにしていくうちに、よい仕事ができる。


どうでしょう。
よいとは思いませんか?

思いつきに独り悦に入り
キーボードを叩く週末のおじさんなのでした。

でわ。

(みやうち)

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