ひのです。
「ワンデーレスポンス」。
受注者の協議に発注者が、「原則として1日で返事をする」という試みです。「1日で返事」のなかには、「いつ結論を出すかの日を1日で返事をする」というのも含まれています。
ここ高知県では、2009年度から全工事に適用されている「ということになっている」のですが、「なっているだけ」で、実態はほとんどそれ以前とは変わらないように、少なくとも私にはそう見えます。一部には明らかに「素早いレスポンス」を意識している人がいますが、それこそごく一部のように思えます。
いま礒部組が施工している現場のうちの一つ。ことさらに「ワンデーレスポンス」を意識しているようにも見えませんが、とにかく回答が素早い。
理由を聞くと、「問題が山積みなので、早く回答しないとどんどん先延ばしになっていって遅れてしまうから」とのこと。
かくいう私、高知県で4番目に「ワンデーレスポンス」モデル工事に携わった人間です。ですから、これについては一家言を持っています。
「全工事にワンデーレスポンス適用」という通達が出たとき、「通達を出しただけで実施されるのだったら誰も苦労はしない」「高知県のワンデーレスポンスはひょっとしたら終わったかな」というのが率直な感想でした。
その思いは基本的に今でも同じなのですが、「ワンデーレスポンス」という言葉を、久々に身体感覚として実感できる今日この頃なのです。