昨年と一昨年
柏木1号橋と2号橋の工事をするときに
仮排水としてヒューム管を設置したのですが
その際に問題となったのが
アユの降下や遡上でした。
どうもアユはヒューム管の中を通らないようだぞ
というのが判明したのです。
ところで皆さんは
アユが嫌いな色って何か
知ってますか?
答えは赤。
じゃあ好きな色は?
ん?
緑?
ですよね。
川の石についた苔を餌とするアユですから
そう答えるひとが多いはずです。
でも正解は黄色。
かといって
ヒューム管の内側を黄色に塗るのもなんだかねえ・・・
というのも
ヒューム管の中は昼間でも陽光が届かないので暗い
そうすると
色彩を認識することがむずかしくなって
アユが好む黄色や嫌いな赤もわからないし
そもそも暗い環境では自然な行動をとりにくくなるんじゃないか?
参考
↓↓
アユの忌避色を利用した階段式魚道における遡上率改善策(2014、鬼束他)
階段式魚道の壁面色がアユの遡上特性に及ぼす影響(2016、鬼束他)
っていう仮説のもと
ヒューム管の仮排水とは別に仮橋形式の魚道を設けたのが今年春に終わった前回工事。
で
落ちアユが降下するのは確認できたんですが
前回はコンクリート製だった橋台を
今回は現地採取の巨石でつくり
さらにアユが好みそうな環境をつくることにし
加えて
これも前回の反省をふまえ
出水に対応するために
魚道の幅を広くして
すぐに撤去できる構造にしてみようと
さっそく3次元モデルで計画。
こんな感じになる予定です。
あ、失礼
まだ紹介してませんでしたね。
あたらしい工事です。
橋台本体をつくります。
遊漁期が終わる10月後半から施工をはじめます。
さて
首尾やいかに。
細工は流流仕上げを御覧じろ。
乞うご期待!
(みやうち)