先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

街角:春のコタンノミ /北海道毎日新聞 2009年5月3日 地方版

2009-05-04 | 日記
 胆振管内白老町のアイヌ民族資料館「ポロトコタン」で2日、春のコタンノミ(集落の祈り)と船おろしの儀式があった。「チセ」と呼ばれるカヤぶきの家では、北海道アイヌ協会白老支部(野本勝信支部長)のメンバーや室蘭、千歳市など近隣の仲間たちを含め約20人が正装でいろりを囲み、火の神などに静かな祈りをささげた。冬季はポロト湖岸に引き揚げていた3隻の丸木舟も次々と湖面に浮かんだ。同資料館の野村茂樹専務は「この儀式が終わると本格的な春がくる。連休中にはたんさんの人に来てほしい」と話した。
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090503ddlk01040168000c.html

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【白老】アイヌ語研究の足跡紹介 知里真志保資料展(苫小牧民報2009年 5/2)

2009-05-04 | 日記
 白老町若草町のしらおいイオル事務所「チキサニ」で、元北大教授のアイヌ語学者、故・知里真志保資料展が始まった。辞典や民話などの著作、原稿など37点を展示しており、アイヌ語研究の第一人者として活躍した生涯を学ぶことができる。10日まで。
 知里さんの生誕100周年を記念した企画。知里さんは自らも民族の血を引き、アイヌの口承文芸ユーカラの代表的伝承者、金成マツ氏を伯母に、「アイヌ神謡集」の著者として知られる知里幸恵氏を姉に持つ。
 展示資料に、知里さんが高校生の頃に編さんした昔話集「アイヌ民譚集」をはじめ、学問としてのアイヌ語の位置づけに大きく貢献した「アイヌ語入門」、晩年に製作した童話「えぞおばけ列伝」などがある。民族としての感性や高い語学力を生かした忠実な翻訳、時折文中にのぞく差別への怒りと民族としての誇りを感じ取れる。また、札幌テレビ放送(STV)が製作したドキュメンタリー「海は見えない―知里真志保の記録」の放映も行われている。
 チキサニの能登千織学芸員は「いちアイヌ民族として、そして学者として知里さんが伝えたかったものは何かを感じてもらえたら」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09050203.html

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鶴田知也 作品に光(朝日新聞2009年05月01日)

2009-05-04 | 日記
 アイヌ民族の悲劇を描いた「コシャマイン記」で第3回芥川賞(1936年)を受賞したみやこ町出身の作家鶴田知也(1902~88)の作品集「コシャマイン記・ベロニカ物語」が、講談社文芸文庫から刊行された。収録作品の選定や年譜を執筆した行橋市津留の高校教諭小正路淑泰(こ・しょう・じ・とし・やす)さん(47)は「鶴田作品は、今では絶版になった本が多く、この機会に地元の人に読んでもらいたい」と話している。(安楽秀忠)
 鶴田は、旧制豊津中学から東京神学社神学校へ進んだが中退し、同郷の作家葉山嘉樹に誘われ、プロレタリア文学誌「文芸戦線」の同人になった。北九州市若松区出身の作家火野葦平を芥川賞に推薦したことでも知られ、戦後は日本農民文学会などの発足に尽力した。
 小正路さんは鶴田の学んだ旧制中学の後輩にあたる。豊津高校(現・育徳館高校)在学中に鶴田作品に出会い、深い感銘を受けた。それ以来、鶴田作品を読破し研究を重ねている。鶴田本人と対談したこともあり、02年に地元であった生誕100年記念シンポジウムでは「鶴田知也の原風景」という題で講演した。
 そのころから、講談社から鶴田の作品集を出さないかという話があった。昨年、出版の話が具体化し、川村湊(みなと)法政大学教授とともに編集にあたり、川村教授が解説を、小正路さんが年譜を執筆し、約1年かけて刊行にこぎつけた。
 小正路さんは「芥川賞受賞から70年以上たち、鶴田作品に触れる機会が少なくなった。これを機に鶴田の偉業が再認識されればありがたい。郷土を題材にした作品も数多く、続編も出したい」と話している。
 作品集には「コシャマイン記」をはじめ「ナンマッカの大男」「ニシタッパの農夫」など北海道を舞台にした初期の9作品を収めた。1470円。
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000000905010002

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