(毎日新聞 2009年5月6日 地方版)
地熱を利用した「夏は涼しく冬は暖かい住宅」が県内で初めて導入され、どこでも建設可能なエコハウスとして注目を集めている。
手掛けるのは臼杵市の佐々木総合建設。地下5メートルの温度は年間を通して約18度。高さ5メートル程度の住宅の底面のみ断熱材を使わず、地面に接するコンクリートを通じて熱を室内に伝えることで、ちょうど「地下5メートル」の地熱を利用できる仕組み。
壁面や天井には断熱材を張り、冬は暖かく夏は涼しい「18度」を逃がさない。同社で計算したところ、一般的な住宅の年間灯油消費量の86%を減らせる結果が出たという。
北海道のアイヌ人の伝統的な住宅「チセ」をヒントにした。丸太と笹の葉だけを使った簡素な作りだが、雪が断熱材になり、地熱で冬場をしのぐという。
一般的住宅より2、3割高となるが、佐々木修一専務は「二酸化炭素排出は2050年までに70%削減しなければいけない。40年後にも残る住宅の意味を考えてほしい」と話している。
同社0972・63・3818。【深津誠】
http://mainichi.jp/area/oita/news/20090506ddlk44040254000c.html
地熱を利用した「夏は涼しく冬は暖かい住宅」が県内で初めて導入され、どこでも建設可能なエコハウスとして注目を集めている。
手掛けるのは臼杵市の佐々木総合建設。地下5メートルの温度は年間を通して約18度。高さ5メートル程度の住宅の底面のみ断熱材を使わず、地面に接するコンクリートを通じて熱を室内に伝えることで、ちょうど「地下5メートル」の地熱を利用できる仕組み。
壁面や天井には断熱材を張り、冬は暖かく夏は涼しい「18度」を逃がさない。同社で計算したところ、一般的な住宅の年間灯油消費量の86%を減らせる結果が出たという。
北海道のアイヌ人の伝統的な住宅「チセ」をヒントにした。丸太と笹の葉だけを使った簡素な作りだが、雪が断熱材になり、地熱で冬場をしのぐという。
一般的住宅より2、3割高となるが、佐々木修一専務は「二酸化炭素排出は2050年までに70%削減しなければいけない。40年後にも残る住宅の意味を考えてほしい」と話している。
同社0972・63・3818。【深津誠】
http://mainichi.jp/area/oita/news/20090506ddlk44040254000c.html