先住民族関連ニュース

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北の文化 南の夫人へ あすから島サミット

2009-05-22 | 日記
(朝日新聞2009年05月21日)
■着物・アイヌ舞踊 巻きずしも体験
 南の国に北海道の文化発信を――。南太平洋の国・地域の首脳らが気候変動や環境問題などを話し合う第5回日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議(太平洋・島サミット)が22日、上川支庁占冠村トマムで開会する。首脳夫人らを対象とするプログラムの内容は、古い和服をドレスに仕立てて披露する「エコ・ファッションショー」などの着物体験、アイヌ舞踊と巻きずしづくり体験に決まった。
 太平洋・島サミットはこれまで東京、宮崎、沖縄で開かれ、道内では初めて。日本のほか、赤道に近い太平洋に浮かぶミクロネシア、ポリネシア、メラネシアと呼ばれる地域をはじめ、16の国・地域の首脳らが参加する。
 ただ、フィジー諸島共和国は06年12月のクーデターで軍が政権を掌握している状況で、民主化に向けた動きも鈍く、「首脳レベルを呼ぶのは難しい」(外務省)という。
 首脳会議では環境問題や気候変動について話し合うほか、貿易や投資についても意見を交わす予定だが、北海道としてのメーン行事は、高橋はるみ知事が主催する23日の昼食会だ。食材のほとんどを道産食材でそろえ、首脳らをもてなす。
 高橋知事は20日午後、昼食会場となるホテル内のレストランを視察し、ホテルの支配人やシェフに準備状況を聞いた。知事は報道陣に「準備は整ってきている。北海道の環境の良さや豊富な食材を知ってもらい、おもてなしの心で迎えたい」と話した。
 23日の首脳会議後には、「首脳と子どもたちとの交流会」が開かれる予定。参加国・地域の首脳らと上川・十勝支庁管内の小学生約130人が意見交換する。首脳らと子どもが地球の未来への思いや願いを短冊に書き込んで木にくくりつけ、「島サミット子ども宣言」を発表する。
 夫人プログラムは22日午後の着物体験で始まり、23日午前にはアイヌ舞踊と巻きずしづくりを体験する。地元では高さ3メートルの雪だるまを作って夫人らにお披露目することを外務省に提案していたが、そうした機会はなさそうだ。
 道国際課の担当者は「トマム山頂の雪室に雪をためていただけに残念」と話した。ただ、22日の夫人プログラム会場入り口には、地元の子どもたちが作った約60個のミニ雪だるまが飾られる予定だ。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000905210004

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人・かお・トーク:関東地方のアイヌ民族団体「レラの会」会長・長谷川修さん /山梨

2009-05-22 | 日記
(毎日新聞 2009年5月20日 地方版)
 ◇「アイヌは先住民族」定義を--長谷川修さん(61)
 アイヌの権利回復に尽力するようになったきっかけは
 ◆アイヌは日本人になれと言われ、言葉はもとより伝統文化の継承さえも禁じられました。幼いころを振り返ってもあまりいい思い出はありませんね。ただ、学校で自分がアイヌだということを隠すようなことはしませんでした。
 自分が変わったのは高校生の時。河川敷に住んでいた知人のアイヌ3世帯が行政に退去を迫られた時でした。旭川市に住むアイヌの歴史は強制移住の繰り返しでしたから、その知人や家族と街頭でビラを配って訴えましたが、結局は退去させられました。はっきり言って絶望しました。「もう何をしても無駄だ」と投げやりになり、高校卒業後に上京する決意をしました。
 上京後はアイヌであることは伏せました。
 アイヌの復権運動を始めたのは、25年ほど前、妻の実家のある山梨に移り住んでからでした。3人の子供たちに「自分のことをきちんと伝えなければならない」と思うようになり、「もう一度やらなければならない」と決意しました。
 どんな活動をしているのですか
 ◆8年ほど前から、明治時代に東京へ強制連行されて亡くなったアイヌの人たちを供養する伝統儀式「イチャルパ」を東京都港区の芝公園で行っています。支援者も含め100人が集まり、今年も8月に行う予定です。
 構造的な差別から逃れるために北海道を離れたアイヌは多いのです。生まれ育った地に帰ることがかなわなかった人を何人も知っています。孤独の中で無縁仏となっている人も多いのです。イチャルパはそういったすべてのアイヌの鎮魂のために行っています。
 日本社会に望むことは
 ◆アイヌの先住民族認定を求めた08年6月の国会決議を受けて、政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」が、アイヌの「先住権」などについて話し合っています。日本の歴史を検証した上で、政府が侵略行為を謝罪し、アイヌを先住民族として認めることが最も重要だと思います。
 「先住民族」の定義は、植民地化されてもアイデンティティーを維持し、文化を伝承しようとする人たちのことです。今も北海道は開拓地と表現されていますが、私たちからすれば、開拓ではなく侵略であり、植民地化なのです。日本の政府と社会が過去の侵略行為を認めなければ、アイヌを先住民族として定義することはできないのです。【聞き手・沢田勇】
==============
 ■人物略歴
 ◇はせがわ・おさむ
 北海道旭川市出身で市川三郷町在住。母がアイヌだったことから、会社勤めをしながら、アイヌの権利回復を目指して活動を続ける。首都圏のアイヌ団体でつくる「アイヌウタリ連絡会」の事務局長も務める。
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090520ddlk19070004000c.html

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友禅図案:“日韓併合”6点を発見 祝賀盛り上げる一翼担い /京都

2009-05-22 | 日記
(毎日新聞 2009年5月20日 地方版)
 ◇23日から立命大ミュージアムで公開
 1910(明治43)年の日韓併合をモチーフにした当時の友禅染図案6点が京都市内の古書店で見つかり、購入した立命館大が19日、発表した。木立雅朗教授(考古学)は「友禅染が併合の祝賀ムードを盛り上げる一翼を担ったことを示す貴重な資料だ」と話す。23日から同大学国際平和ミュージアムで公開される。
 同大学は京都の伝統工芸として友禅染を研究している。散逸が進む図案を収集しており、今年1月に古書店で64点を購入。うち6点が、朝鮮半島と日本列島を同じ色調で描いたり、両国の地名を表すハングル文字を書き込むなど、併合をモチーフにしていることを確認した。
 地図と一緒に年号の「1910」を音符のように配した五線譜をあしらったり、記入した地名に「京城」(ソウル)など日本統治時代の呼称を使うなど「併合」を強く意識したデザインになっている。アイヌ文様が多用されているのも特徴で、木立教授は「アイヌ民族(の同化政策)のように韓国の人々を同化しようとすることを暗示している」と分析。併合を正当化する意図があるとみている。木立教授は「モチーフの意味を読み取る能力も必要で、裕福で知性の高い人向きだったのでは」と話す。
 公開は23日~6月21日(月曜休館)。大人400円、中高生300円、小学生200円。問い合わせは立命館大コリア研究センター(075・466・3264)。【朝日弘行】
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20090520ddlk26040380000c.html

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韓国併合 祝う?友禅

2009-05-22 | 日記
(朝日新聞2009年05月20日)
立命館大グループ 試し刷り6点発見
■同色で塗りつぶし・年号音符に似せて
 立命館大の木立雅朗教授(考古学)のグループは19日、日本による韓国併合(1910年)の際につくられたと見られる型友禅の試し刷り6点が見つかったと発表した。晴れの場で使われる羽織の裏地や袱紗(ふくさ)のデザインだったとみられ、木立教授は「伝統工芸の友禅染も祝賀ムードを盛り上げる一翼を担っていたことを示す貴重な史料だ」としている。
 木立教授によると、見つかったのは型彫り職人が型紙から和紙に試し刷りし、見本として染め工場に渡したもの。今年1月、京都市内の古書店で購入した64点の一部だという。他の試し刷りの年代や整理番号などから、6点はいずれも10年かその翌年に刷られたと考えられるという。
 このうち、日本と朝鮮半島を同じ色に染めた地図を基調にしたデザインは2点。「漢城」(現・ソウル)を日本が改称させた「京城」の文字や朝鮮出兵した豊臣秀吉の家紋などが刷られたものや、韓国併合の年を音符になぞらえたとみられる表現もあった。丸印の「朝鮮」という字を覆うように、角印の「日本」という字が上書きされているデザインも。この「日本」の文字や枠内にはアイヌ文様が描かれており、「日本がアイヌに強いた同化政策を暗示し、韓国併合を歴史的に正当化しようとしたとも考えられる」という。
 木立教授は「来年は韓国併合から100年にあたる。当時の国民が韓国併合をどのように受け止めていたかを考えるきっかけになれば」と話す。23日から6月21日まで同大学国際平和ミュージアム(北区)であるミニ企画展で展示する。
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000905200001


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