先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族と意見交換会 道東で政府の有識者懇

2009-05-10 | 日記
(MSNニュース2009.5.9 21:39 )
 北海道東部を視察中の政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長・佐藤幸治京大名誉教授)は9日、釧路市・阿寒湖温泉と白糠町でアイヌ民族の地元住民らと意見交換した。住民側は、政府が土地や漁業に関するアイヌの権利を保障したり、学校教育でアイヌ語や文化を教えたりするよう求めた。
 意見交換には、地元や周辺の北海道アイヌ協会支部の代表ら約20人がそれぞれ参加。紋別支部の畠山敏支部長は「捕鯨はアイヌにとっても伝統文化。先住民に許可されていないのは日本だけだ」と述べ、捕鯨を許可するよう訴えた。釧路支部の秋辺得平支部長は、アイヌ民族に自己決定権を認めるよう求めた。
 意見交換後、有識者懇メンバーの高橋はるみ北海道知事は記者団に「住民の問題意識を(夏ごろ提出予定の)報告書に生かしたい」と述べた。有識者懇は意見交換に先立ち、民芸品店などが立ち並ぶ阿寒湖温泉の「アイヌコタン」を視察した。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/090509/edc0905092141000-n1.htm

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「アイヌ文化と観光融合」…有識者懇、阿寒湖を視察

2009-05-10 | 日記
(2009年5月9日 読売新聞)
 政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長・佐藤幸治京大名誉教授)の現地視察が8日、釧路市の阿寒湖で始まった。初日は、地元NPOなどがアイヌ民族を取り巻く状況について報告した。
 委員らは、NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構の大西雅之理事長から、阿寒湖温泉でのアイヌ文化のブランド化に向けた取り組みについて説明を受けた。大西理事長は「本物のアイヌ文化を地域に取り入れている」と話し、佐藤座長は「アイヌ文化と観光事業が見事に融合している。今回の視察では、現地の人々の考えを知りたい」と意気込みを語った。
 視察は10日まで。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20090509-OYT8T00027.htm

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アイヌ政策有識者懇:阿寒の「コタン」を視察 意見交換

2009-05-10 | 日記
(毎日新聞 2009年5月9日 21時21分)
 政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」は9日、釧路市阿寒町の阿寒湖温泉街にある「アイヌコタン」などを視察し、地元のアイヌ民族と意見交換した。懇談会の視察は2回目。佐藤幸治座長は「アイヌ文化と観光需要が結びつき、民族の生活向上につながるモデルケース」との感想を述べた。
 北海道アイヌ協会阿寒支部の秋辺日出男支部長は民芸品店や施設を前に「我々は経済活動と、文化の継承・発展の義務とを当然のこととして育ってきた」と説明。非公開の意見交換では▽民族固有の漁業権の回復を前提にした国の支援▽知的財産権の確立--などの要望が出たという。
 また、同管内白糠町での会合ではアイヌ文化をアイヌ自身が学べるシステムを求める声が挙がった。懇談会は報告書にまとめ、今夏の答申を目指している。委員でもある高橋はるみ知事は「幅広い意見をいただいた」と話した。【山田泰雄】
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090509hog00m040006000c.html

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記者の大地:北海道発行50年 第1部/8 /北海道

2009-05-10 | 日記
(毎日新聞 2009年5月9日 地方版)
 ◆当時、事件担当デスクだった水戸和郎さん
 ◇仕事の枠超え「絆」 道庁爆破、警察と共闘
 1976年3月2日午前9時2分。夕刊当番で事件担当デスクだった水戸和郎さん(73)は市内の自宅から徒歩で道庁北門前の毎日新聞北海道報道部に向かっていた。駅前大通りを越え、道庁まで数百メートルというあたりで、「ズシーン」という音が空に響いた。「車でもぶつかったのか」
 前年の7月に発生した負傷者4人を出した道警爆破事件で、水戸さんも道警担当の若手記者に交じり、親しい捜査員の自宅を回る「夜回り取材」を続けていた。この日も明け方まで警察幹部と取材がてら酒を酌み交わしていたばかりだった。
 歩を速める背中を救急車のサイレンが次々に追い越す。道庁北門前は救急車と警察車両、人だかりと制止する警察官の怒声。血だらけの女性が雪上に横たわる。テロだ、と直感した。
 現場に駆けつけたい気持ちを抑え、報道部へ。携帯電話もポケットベルもない時代。約40人の札幌在勤記者の自宅や所属する記者クラブに電話をかけ続け、現場や警察、消防、負傷者が収容されている病院に向かわせた。
 この日、夕刊の1面や社会面などを割いて事件を報道し、「鮮血飛び散る道庁ロビー」の見出しとともに、現場の写真が爆破直後の様子を伝えた。
 60年の入社以来、大半を警察取材に費やした「事件屋」の水戸さんを司令塔に、警察担当を中心に10人で取材班を作り、夜回り取材を重ねた。一方、道警は現場一帯から約3000点近い遺留物を集めていた。時限装置に使われた時計や電池などを割り出し、犯行声明から、70年代に続発していた爆弾テロ事件との関連や極左思想の人脈を追った。
 捜査が動いたのは7月下旬。思想的人脈をたどり8月10日、活動家を逮捕。ようやく、事件の幕が引かれた。「当時は記者も警察も仕事の枠を超えた絆(きずな)があった。『二度とこんな事件はごめんだ、そのためには犯人の逮捕しかない』と言い合い、一種の共闘関係にあった」(水戸さん)
 時代は変わったが、今も無関係の人々を巻き込む理不尽な事件が起きている。「なぜ政治的な主張のために罪のない人々を巻き込む必要があったのか。今も考え込むことがあるんです。『政治の季節』は終わりましたが、あの時代は、そんな理不尽さが後の社会の表面に出てくる転回点だったと思えてならないのです」【吉井理記】
 ◆後記
 ◇実相伝えるには取材対象肉薄を
 人間関係が希薄になっているとも言える昨今。取っつきにくい警察官と家族のように付き合ったという水戸さんの言葉に、最近の記者と取材対象者との人間関係もまた、薄くなりつつあるのかもしれないと感じた。事件報道の意義は、犯罪の裏にある社会の病理を描き出し、読者とともに「より良い社会とは何か」を考えていくことだろう。事件に限らず、世の中の実相を伝えていくには、時間をかけて取材対象者に肉薄するしか方法はないのだと、改めて思う。=つづく
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 ■ことば
 ◇北海道庁爆破事件
 1976年3月2日、道庁1階ロビーで消火器に薬品を詰めた爆弾が爆発、職員2人が死亡し95人が重軽傷を負った。直後に「道庁はアイヌ民族の侵略拠点」などとする「東アジア反日武装戦線」を名乗る犯行声明が出された。8月10日に活動家の大森勝久死刑囚(59)を逮捕。94年に死刑が確定したが、大森死刑囚は一貫して無罪を主張し、最高裁に再審請求の特別抗告を申し立てている。
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 ■人物略歴
 ◇水戸和郎(みと・かずお)
 札幌市出身。衆議院議員秘書を経て60年入社。北海道報道部長、スポーツニッポン北海道支社長を経て現場に復帰し、06年まで報道部北見の記者を務めた。
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090509ddlk01040252000c.html

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