(北海道新聞05/13 20:30)
札幌大は13日、文化学部にアイヌ民族の子弟を対象にした特別入学枠を設け、アイヌ文化の担い手として育成する奨学生制度などの新設を計画していることを明らかにした。順調に行けば、6月の理事会での承認などを経て新制度スタートが決まる。
計画案では、毎年一定の入学枠を設け、奨学金支給などの経済的な支援を実施。企業にアイヌ民族の優先雇用枠の設定を要請するなど就職面での支援も行う。担い手育成では、「副専攻」としてアイヌの伝統文化や歴史を勉強してもらう。自らの歴史を十分知らないアイヌの若者が多いことなどを踏まえた。
またアイヌの子弟と一般学生や留学生が一緒にアイヌ文化に関する活動をし、全学生が多文化共生社会の在り方を学び合うことも目指している。
文化学部の本田優子部長は「全学生がお互いを育て合う関係が育ってくることを期待したい」としている。
道が2006年に実施した「道アイヌ生活実態調査」ではアイヌの大学進学率は17・4%。地域の全体的な進学率とは倍以上の開きがある。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/164868.html
札幌大は13日、文化学部にアイヌ民族の子弟を対象にした特別入学枠を設け、アイヌ文化の担い手として育成する奨学生制度などの新設を計画していることを明らかにした。順調に行けば、6月の理事会での承認などを経て新制度スタートが決まる。
計画案では、毎年一定の入学枠を設け、奨学金支給などの経済的な支援を実施。企業にアイヌ民族の優先雇用枠の設定を要請するなど就職面での支援も行う。担い手育成では、「副専攻」としてアイヌの伝統文化や歴史を勉強してもらう。自らの歴史を十分知らないアイヌの若者が多いことなどを踏まえた。
またアイヌの子弟と一般学生や留学生が一緒にアイヌ文化に関する活動をし、全学生が多文化共生社会の在り方を学び合うことも目指している。
文化学部の本田優子部長は「全学生がお互いを育て合う関係が育ってくることを期待したい」としている。
道が2006年に実施した「道アイヌ生活実態調査」ではアイヌの大学進学率は17・4%。地域の全体的な進学率とは倍以上の開きがある。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/164868.html