先住民族関連ニュース

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【白老】ミンタラ解体前にカムイノミ

2009-11-27 | 日記
(苫小牧民報 2009年 11/26)
 10月末で閉館した白老町ポロト湖畔のアイヌ民芸店街「ミンタラ」で25日、施設の解体工事を前に、アイヌの伝統儀式「カムイノミ」が行われた。36年の歴史を刻んだ建物への感謝と工事の安全を祈願した。
 ミンタラは、隣接するアイヌ民族博物館の入場者減によって売り上げが落ち、施設の老朽化もあって閉鎖を決めた。解体後の土地は、地権者である町がイオル再生事業での活用を国に要望している。
 カムイノミは、ミンタラの店主らで組織する白老観光商業協同組合(壬生龍之介理事長)が主催し、組合会員や解体工事を請け負う町内3社の建設共同企業体の社員ら約30人が出席した。祭主をアイヌ文化研究の第一人者で、北海学園大名誉教授の藤村久和さん(69)が務め、36年の役目を終えて静まり返った民芸店街に祈りの声を響かせた。
 ミンタラの解体工事はこの日から本格的に始まった。2010年3月末をめどに終える。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09112602.html

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知里幸恵描く一人芝居 舞香さんが登別訪問

2009-11-27 | 日記
(朝日新聞2009年11月26日)
■知里幸恵描いた一人芝居 東京で公演
■記念館建設に寄付
 「アイヌ神謡集」を著した登別市出身の知里幸恵(ちり・ゆきえ)(1903~22年)を描いた一人芝居を10月に都内で公演した劇団「ムカシ玩具(おもちゃ)」(東京)の女優・舞香(まいか)さん(28)が25日、登別市を訪れ、市内で来秋の開設を目指す知里幸恵記念館の建設募金に公演の益金約78万円を寄付した。舞香さんは記念館のオープンに合わせ、登別のほか、札幌、旭川でも公演したい意向だ。
 同市の小笠原春一市長らと会い、幸恵のめいで記念館建設に取り組むNPO法人知里森舎理事長の横山むつみさん(61)に寄付を手渡した。
 舞香さんは07年から一人芝居「作家評伝劇三部作」として、中原中也や金子みすゞ、宮沢賢治の作品や人生を演じてきた。知里幸恵に関心を持ったのは、昨年の観客アンケートで「今度は知里幸恵を演じて」という要望があったのがきっかけだった。
 アイヌ民族の幸恵は言語学者金田一京助との出会いが転機となって上京。口伝えだったカムイユカラ(神謡)をローマ字で表記・和訳した「アイヌ神謡集」を残したが、持病の心臓病の悪化で19歳で世を去った。「調べるうちに引きつけられ、すごくやりたいと思った」と舞香さん。
 一方で「自分の知らない世界をどう表現すればいいか」と脚本作りに悩んだという。横山さんや大学関係者らを訪ねて話を聞き、アドバイスも受け、「自分しかできない幸恵さん像を描こうと思い至った」と話す。
 一人芝居「神々の謡(うた)」で幸恵を演じた舞香さんは、「とても強い人で、ふわっと包み込む温かさも持っている人だと感じた」と言う。来年の道内での公演については「多くの人に幸恵さんを知ってもらうきっかけになれば」と話した。
http:/ /mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000911260007

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