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80年代の先住民虐殺で元独裁者の恩赦認めず グアテマラ

2012-03-03 | 先住民族関連
CNN Japan  2012.03.02 Fri posted at: 10:43 JST

 グアテマラ市(CNN) 中米グアテマラで80年代に独裁者として実権を握ったリオス・モント元将軍に対し、同国の裁判所は1日、恩赦を認めない決定を下した。
 元将軍は虐殺の罪で訴追されており、弁護団が恩赦を申し立てていた。
 裁判所は恩赦を認めない根拠として、1996年の内戦終結を受けて制定された「国民和解法」は、人権侵害で訴追された人物の恩赦までは保証していないことや、グアテマラが虐殺罪を訴追することを義務づけた国際条約を批准していることを挙げた。
 政府軍と左翼ゲリラの内戦が続いていた1982年、リオス・モント元将軍はクーデターで実権を握り、翌年まで軍政を率いた。96年の終結までに内戦で死亡した人は20万人を超える。
 リオス・モント元将軍は先住民が多く住む地域で左翼ゲリラを一掃するために「焦土作戦」を展開した。マヤ系先住民1700人以上の死をめぐり、元将軍は人権侵害と虐殺の罪に問われている。
 グアテマラ真実委員会によれば、こうした地域では70%~90%が破壊された村もあるという。リオス・モント独裁下に限らず、村に住む(主にマヤ系の)女性の多数が性的暴行の対象になった。
http://www.cnn.co.jp/world/30005784.html

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宇井眞紀子‎

2012-03-03 | アイヌ民族関連
ナショナル ジオグラフィック2012年 3/2

 日本版2012年3月号「写真は語る」に、アイヌ女性アシリレラ(日本名・山道康子)さんと、彼女の元に集まる人々の暮らしを撮った作品を掲載した(本誌未掲載の写真を追加して上のフォトギャラリーに掲載)。
 アイヌの人々や生活を撮影して、ほぼ20年になる。
 1992年に、北海道の二風谷(にぶたに)に住むアシリレラさんと出会ったのが撮影のきっかけだ。タイムスリップしたかのような彼女の自宅には、アイヌ以外の人も含め何十人もが集まっていた。アシリレラさんの人間性、「人間の力の及ばない存在を感じながら生きている」姿に、衝撃を受けた。
 以降、何十回と二風谷を訪れて撮影を続けてきた。北海道だけでなく、首都圏に暮らすアイヌの人々も数多く取材し、写真集にまとめた。今、進めているプロジェクトは「アイヌ100人のポートレート」。どんな姿で、どんな場所で撮られたいかを被写体となる人物に決めてもらい、撮影する。その選択自体が、表現になると考える。
 撮影に際して心がけているのは、今を生きるアイヌを撮ること。「ときどきのめり込みすぎて、『アイヌの代弁者』になりそうになることがある。そんなとき、ちょっと待て、と自分に言い聞かせます。代弁者にはなれない、アイヌと関わって感じたものを発信するのが私の仕事だ、と」
 1960年千葉県生まれ。武蔵野美術大学卒業、日本写真芸術専門学校卒業。写真家・樋口健二氏に師事。
『ナショナル ジオグラフィック日本版』2012年3月号「写真は語る」に、写真を追加して掲載した。
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/article/20120208/298598/index.shtml?img=ph_01.jpg

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