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グランドキャニオンは誰のもの? 先住民と開発業者トラブル

2012-03-22 | 先住民族関連
MSN産経ニュース 2012.3.21 06:49 (1/3ページ)[旅・観光]

 米国を代表する観光地であるアリゾナ州の大渓谷、グランドキャニオンで、先住民と開発業者の間で裁判沙汰のトラブルが生じている。5年前に完成した展望橋「スカイウォーク」の運営や付随施設の建設をめぐり、双方が「契約違反だ」「うそつきだ」などと非難の応酬を繰り返し、先住民側が先月、州の裁判所に損害賠償を求める訴えを起こしたのだ。背景には、現地が先住民居住区として米政府から“治外法権”を認められた特殊な区域であることによる、ビジネス感覚の差があるとみられる。グランドキャニオンは誰のものなのか?
特殊区域でビジネス
 年間約450万人の観光客が訪れるグランドキャニオンは、1919年に米国の国立公園に指定され、79年には世界遺産にも登録された。
 スカイウォークは、グランドキャニオン・ウエストと呼ばれる西方の奥地にあり、一帯は先住民ワラパイ族(約2200人)の居住区(所有地)になっている。ラスベガスの業者が建設主体となり、スカイウォークは2007年3月に2年の歳月と3000万ドル(当時の為替レートでは約35億円)の建設費をかけて完成。橋の床は厚さ10センチの強化ガラスで出来ており、空中散歩の気分が味わえる。橋の先端から崖まで約21メートルあり、谷底までは約1200メートル。歩行料金は1人30ドルで、1日約3000人が訪れ、パワースポットとしても人気があり、橋の先端でプロポーズすることが若者たちの間で流行(はや)っている。
 スカイウォークが建設された背景には、ワラパイ族の経済的苦境もあった。ワラパイ族は50%近い失業率や貧困に直面しており、またはグランドキャニオン・ウエストは交通の便が悪く、貴重な収入源の一つであるはずの観光産業でも収益が伸び悩んでいた。このためスカイウォークを名所化することで、観光客の誘致につながると期待された。ただ、特殊区域であることから、一般企業が土地を取得したり、通常のビジネスを行うことはできないため、スカイウォークの運営はワラパイ族が行い、完成から25年間、売り上げの50%を開発業者に渡す契約になっている。
土産店の建設不履行
 トラブルは、開発業者が契約にあったレストランや土産店等を建設しないことから生じた。しかし、業者のCEOであるデビッド・ジン氏は「建てようにも電気も水道も未整備では建てようがない。これはワラパイ族の方でやるべきものだ。しかも、ワラパイ族は50%の支払い約束を果たしていない。先住民はうそをつかないのではなかったのか」と憤る。
 ワラパイ族の自治評議会は先月、契約不履行で1140万ドル(約9億5000万円)の損害賠償を求める訴えを起こしたが、評議会のキャンディダ・ハンターさん(32)は「本来なら1億ドル要求しても理不尽ではなかったが、パートナー関係を破壊したくなかったので控えめにした」と話す。
スカイウォークの運営は続いているが、裁判の結果によっては先行きは不透明だ。また、ワラパイ族の間でも意見が割れ出し、長老たちからは「グランドキャニオンは先祖が代々眠る聖地であり、そもそもスカイウォークなど建てさせるべきではなかった」(70歳のドロレス・ホンガさん)といった声も噴出している。スカイウォークで「一生に一度」の体験をしたい観光客は、準備を急ぐ必要があるかもしれない。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120321/amr12032106510002-n1.htm

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【静岡】目からウロコの“珍”自慢 浜松・ウォットで北海道で生きる魚の特別展

2012-03-22 | アイヌ民族関連
中日旅行ナビ ぶらっ人 2012年03月21日

面白しぐさに子どもら興味津々
 北海道近くの海で生きる魚の特別展示が20日、浜松市西区の浜名湖体験学習施設「ウォット」で始まった。訪れた子どもたちは、珍しい顔や形の魚を興奮気味に観察している。5月6日まで。
 静岡空港の路線がある地域の生物を紹介する企画の2回目。オオカミウオとフウセンウオを、北海道のおたる水族館とオホーツク流氷館からそれぞれ借り受けた。
 オオカミウオは体長80~90センチ。北部太平洋や北部大西洋で生息している。犬歯のような鋭い歯があり、表面には何本ものしわも。アイヌ語では「神の魚」と呼ばれている。
 フウセンウオはダンゴウオの一種。体長は5~6センチほどで、オホーツク海に生息する。風船のように膨らんだ体は黄色やオレンジ色と鮮やか。激しい海流に流されないため、吸盤の役割をする腹びれがあり、岩場などにくっつくことができる。流氷も展示。休日には不定期で、現地の生きものの解説もある。
 家族で来館した浜松市中区の瀬尾彩夏さん(11)と絵梨夏さん(10)姉妹はオオカミウオを見て「歯が4本しかない。口をパクパクさせていてかわいい」と水槽に顔を近づけていた。 (加藤祥子)
http://tabi.chunichi.co.jp/odekake/120321shizuoka_hakkaido.html

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ドキュメンタリー映画「カムイと生きる」、吉祥寺バウスシアターで限定上映へ

2012-03-22 | アイヌ民族関連
(吉祥寺経済新聞 2012年03月21日)

 吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555)で3月24日~30日、ドキュメンタリー映画「カムイと生きる」が期間限定上映される。
 同作品は、当時わずかに残っていたアイヌ集落で生まれ、現在73歳の浦川治造さんの日々をつづったドキュメンタリー映画。タイトルの「カムイ」はアイヌ語で「神」や「自然」「霊」などを意味する。浦川さんは、父親からアイヌの伝統的な知恵や技術、自然との共存を大切にする「アイヌプリ(アイヌらしい生き方)」を教えられ、時代が変わった今もなお、自然との対話を大切にしながらアイヌプリを貫いている。
 映画の中には浦川さんの長女や次女をはじめ、浦川さんを取り巻く仲間たちのインタビューも登場。ナレーションは浦川さんのおいに当たる俳優・宇梶剛士さんが担当する。北海道の雄大な自然、幻想的なアイヌの唄や古式舞踊による映像美と共に、「アイヌの治造」こと浦川さんの生き方を描く。
 同館スタッフは「治造さんと幼なじみのおばあさんが、今はもう記憶の中にしかないアイヌの歌を、初めはゆっくりと思い出しながら、やがて夢中で歌う姿に胸を打たれた」と話す。「治造さんの生き方からは、語り継がれるアイヌの生活を知る事ができるだけでなく、現代の日本人が失いつつある大切な何かを垣間見ることができるはず」とも。
 上映に合わせて、浦川さんと出演者による舞台あいさつや、同作品の音楽を担当した尺八奏者・岳人山(がくじんざん)さんによるテーマ曲生演奏などのイベントも開く。開催日程などは同館ホームページで確認できる。
 上映開始は11時15分。チケットは、一般=1,500円、学生=1,300円ほか。
http://kichijoji.keizai.biz/headline/1372/

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アイヌ伝承の味 厳寒で期待大

2012-03-22 | アイヌ民族関連
(読売新聞 2012年3月21日)

 北海道白老町のアイヌ民族博物館で、サケを丸ごと薫製にする伝統的な保存食「サッチェプ」作りが進んでいる。
 茅葺(かやぶ)きの伝統家屋「チセ」の梁(はり)につるされているのは、昨秋に白老沖で取れた約2800匹のサケ。塩漬けにした後、寒風にさらしながら天日干しし、今年1月中旬にチセに移した。チセの囲炉裏の煙でじっくりいぶし、うまみを熟成させる。
 伝承課解説係長の野本三治さん(49)は「寒さが厳しく乾燥が早かったため、身の締まったサッチェプができそう」と期待している。4月末~5月頃から順次、館内で販売される。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20120320-OYT8T00885.htm

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