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実効性は?ヘイトスピーチ“対策法”成立へ(動画)

2016-05-20 | アイヌ民族関連
日本テレビ系(NNN) 5月19日(木)19時48分配信
 キーワードでニュースを読み解く「every.キーワード」。18日のテーマは「ヘイトスピーチ」。日本テレビ・小栗泉解説委員が解説する。
■ヘイトスピーチの怖さ
 「ヘイトスピーチ」とは特定の民族や人種に対して差別をあおる行為。法務省は、このヘイトスピーチが行われたデモが去年9月までの3年半で1152件確認されたと3月に発表した。
 古くは、「ナチスのユダヤ人大虐殺はヒトラーのヘイトスピーチがきっかけだった」といわれているほか、「約20年前、部族間の対立で約100万人が殺害されたとされるルワンダ虐殺も、ラジオ局で放送されたヘイトスピーチがきっかけ」とされている。つまり、ヘイトスピーチには最悪の場合、虐殺にまでいきつく危険性も潜んでいる。
■法的に問題は?
 日本でも在日韓国人・朝鮮人を攻撃するようなデモがみられ、人を傷つける過激な言葉が飛び交うこともあった。法的には問題はないのだろうか。
 実は、日本にはヘイトスピーチそのものを取り締まる法律はない。特定の団体などを標的とする場合は、侮辱罪などが適用された例はあるが、不特定多数を標的とする場合は取り締まる法律はない。
■民事裁判では―
 ただ、少しずつヘイトスピーチを問題視する動きが出てきた。2009年から2010年にかけて、京都朝鮮第一初級学校の校門前で「朝鮮学校はぶっ壊せ」「朝鮮人を保健所で処分しろ」などと発言して、授業を妨害したとして学校が市民団体を訴えた民事裁判があった。
 京都地裁は「この活動は著しく差別的な多数の発言を伴うもので人種差別にあたる」として、街宣活動の禁止と約1200万円の損害賠償を命じた。この判決を最高裁も支持して、2014年に確定している。
 2014年8月には、国連の人種差別撤廃委員会が「ヘイトスピーチ」について、法的な規制も含む適切な対応をとるように日本に勧告した。最高裁判決や国連の勧告もあるようだが、国はどう対応しているのだろうか。
■法律を作る上での問題点
 法務省などは、このようなポスターを作るなどして啓発活動を行っていた。ただ、「はい、法律つくりましょう」とはならなかった。というのも、ヘイトスピーチを規制する法律を作ることで、憲法が保障している「表現の自由」を侵害するのでは、という議論があるからだ。仮に規制するとなると、良いか悪いかの境界があいまいな言葉もあり、政治的な評論などの正当な言論を萎縮させるのではという指摘もある。
■法案の中身とは
 そんな中、成立する見通しの法案は、どんな中身なのだろうか。法案の前文にはこうある。
 「我が国においては、近年、本邦の域外にある国又は地域の出身であることを理由として、適法に居住するその出身者又はその子孫を、我が国の地域社会から排除することを煽動(せんどう)する不当な差別的言動が行われ、その出身者又はその子孫が多大な苦痛を強いられるとともに、当該地域社会に深刻な亀裂を生じさせている」「このような不当な差別的な言動は許されないことを宣言する」
 法案を整理すると―
【対象】日本以外の出身者や子孫で適法に居住するもの。
【目的】生命・財産に危害を加えると脅すことや著しい侮辱を防ぐ。
【施策】相談体制の整備や人権教育の充実など。
■具体的な罰則はなし
 一方で「表現の自由」を尊重して、具体的な罰則や禁止規定は盛り込まれていない。また、「日本以外の出身者や子孫で適法に居住するもの」としたことでアイヌの人や難民申請者などが除外されるとの指摘があり、「法律の施行後もヘイトスピーチの解消状況を見て対策を再検討する」との附則(ふそく)も追加された。
■ヘイトスピーチはなくなるか?
 法案には罰則や禁止規定が無いので、実効性を疑問視する声も出ている。ただ、ヘイトスピーチは許されないという姿勢を国として示したことになる。これは、現状から一歩前進したと言えるだろう。
 今回のポイントは「差別や排除の無い社会」。表現の自由は民主主義の土台で、とても大切だが、違う人種や民族だからと差別したり排除したりして、人を傷つけることは、もはや言葉の暴力になるだろう。違いを認め、互いの立場を思いやる社会でありたいものだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160519-00000035-nnn-soci


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台湾・蔡英文新総統、20日に就任式 3回目の政権交代 

2016-05-20 | 先住民族関連
産経ニュース-2016.5.19 20:10更新
 【台北=田中靖人】台湾の民主進歩党の蔡英文主席は20日、第14代総統に就任する。女性の総統は史上初めて。民進党の政権獲得は2000~08年の陳水扁政権に次ぎ2回目で、1996年に総統直接選が始まって以来、3回目の政権交代となる。
 蔡氏は20日午前9時(日本時間同10時)、総統府で就任の宣誓を行った後、行政院長(首相に相当)ら政権の主要人事を発令。11時(同正午)すぎ、総統府前の舞台で就任演説を行う。演説では、中国が受け入れを迫ってきた「1992年コンセンサス」に、どう言及するかが注目される。
 報道によると、宣誓式には、李登輝元総統も出席。病気療養で仮釈放中の民進党の陳水扁元総統は出席を避けた。祝賀式典には、台湾と外交関係のある22カ国を含む約60カ国の約700人が参列し、日本からは国会議員連盟「日華議員懇談会」の12人らが参加する。
 総統府前広場では19日、祝賀式典での演技の予行演習が行われた。南部・屏東県から来た先住民パイワン族の高校2年、グリバンラウ(何子召)さん(17)は「式典に参加できて光栄。先住民全員を代表するので緊張する」と話していた。
http://www.sankei.com/world/news/160519/wor1605190050-n1.html

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アムネスティニュース : たった2%ではえん罪を防げない<取調べの可視化>

2016-05-20 | 先住民族関連
レイバーネット日本-016.5.19 通巻 718号
「アムネスティ映画祭・関西2016」が、いよいよ今週末開催されます。他ではなかなか見ることができない秀作を6本一挙上映。堀江有里さん、岡真理さんの講演も同時開催します。詳細は下記で。
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2016/0521_5862.html
[NEWS] メキシコ:先住民族の環境活動家を拘束
イルデフォンソ・サモラさんは、先住民族の土地と環境が侵害されたとして抗議の声をあげたところ、投獄された。抗議は地元の村落で違法な伐採が進められていたことに対するものだった。彼は何の罪も犯しておらず、即時かつ無条件に釈放されるべきだ。
◇ こちらのニュースリリースの全文は下記サイトでご覧ください。
http://www.amnesty.or.jp/news/2016/0512_6036.html
▽ イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府:核の内部告発者の迫害をやめよ http://www.amnesty.or.jp/news/2016/0513_6037.html
http://www.labornetjp.org/news/2016/0519amu

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アイヌ料理に脚光 人気漫画「ゴールデンカムイ」で話題に

2016-05-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/19 16:00、05/20 02:30 更新

いろはにほへとが提供を始めるチポロイモ(手前)とサケのオハウ
 アイヌ民族伝統の料理が脚光を浴びている。食を通じてアイヌ文化を発信しようと、観光関係者とアイヌ民族が共同でレシピをつくり、居酒屋チェーンの道内店が20日からアイヌ料理の提供を始める。アイヌ民族の少女がヒロインとして登場する人気漫画で、アイヌ民族の伝統料理が魅力的に描かれていることから、再現に挑戦する動きも広がっている。
 アイヌ料理2品を提供するのは、外食大手「コロワイド」(横浜)グループが展開する居酒屋「いろはにほへと」の札幌、石狩両市内の全15店舗。サケと野菜の汁物「オハウ」(税抜き539円)と、ジャガイモをふかしてつぶしたものにイクラが入った「チポロイモ」(同499円)。
 働きかけたのは北海道観光振興機構(札幌)。昨年秋から道内各地のアイヌ民族の女性6人に協力を得て、計4品のアイヌ料理のレシピをつくった。いろはにほへとの2品はこのレシピに基づくもので、オハウに乾燥したギョウジャニンニクや昆布を薬味として添えるなど独自色を出している。
 アイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間」(胆振管内白老町)の2020年開設に向けての取り組み。企画した振興機構の三宅弘泰さん(53)は「アイヌ文化発信の機運が高まっているのに、道内の飲食店でアイヌ料理を出すところはほとんどない。食を入り口に、アイヌ民族や文化に興味を持ってもらえれば」と話している。
 振興機構はレシピを公開し、他の飲食店にもアイヌ料理を広げたい考えだ。
 一方、インターネット上などで話題となっているのが、今年3月に「 マンガ大賞 2016」の大賞に輝いた「ゴールデンカムイ」(集英社)に登場するアイヌ料理だ。
 漫画では、アイヌ民族の少女が伝統の仕掛けでリスやウサギ、川魚を捕る。現在では入手が難しい食材も多いが、無駄なく食べるために骨ごとひき肉にしたり、香辛料として山菜を加えたり、アイヌ民族の調理の工夫が丁寧に描かれている。
 北見市のハンター鈴木一平さん(37)は、漫画に登場する エゾシカ の汁物「ユクオハウ」や、 ヒグマ の心臓の丸焼きをつくった。オハウに山菜のニリンソウやギョウジャニンニクを入れると、味わいが格段に増すという。「自然の恵みを巧みに利用していたアイヌ民族の知恵を感じる」
 東京都の主婦梅本ゆうこさん(37)は、漫画に出てくる、川魚のカジカでだしをとったオハウをつくった。カジカは冷凍品を取り寄せた。梅本さんは、さまざまな漫画に出てくる料理を再現した「マンガ食堂」(リトル・モア)を発刊しており、オハウをつくる様子も本と同じ題名のホームページで紹介している。
 東京都内でアイヌ料理を提供する飲食店「ハルコロ」には最近、ゴールデンカムイでアイヌ料理に興味を持ったという若者が訪れる。経営するアイヌ民族の宇佐照代さん(44)=釧路市出身=は「食事に感謝するアイヌ語『ヒンナ』が漫画に出てくるのをまねて、店内では『ヒンナヒンナ』という言葉が飛び交っている」と笑顔をのぞかせる。
  アイヌ民族博物館 (白老町)は近く、アイヌ料理教室を一般向けに開催する。村木美幸専務理事(56)は「アイヌ料理に定義はなく、地域や家庭によってつくり方や味はさまざま。自然を知り尽くして暮らしていたアイヌ民族の精神文化を料理を通じて知ってもらえればうれしい」と期待する。(報道センター 細川伸哉)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0271908.html

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アイヌのルーツ 縄文人にオホーツク人の影響=専門編集委員・佐々木泰造

2016-05-20 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年5月19日 東京夕刊
 先住民アイヌの祖先はどんな人たちだったのだろうか。百々(どど)幸雄・東北大学名誉教授(解剖学・形質人類学)が近著『アイヌと縄文人の骨学的研究−骨と語り合った40年』(東北大学出版会)で、自身の研究史を振り返りながら人類学研究の現在の到達点を示している。
 アイヌは顔の彫りが深いことなど、本土日本人(北海道、琉球諸島以外の日本列島人)と違った特徴があり、かつてはコーカサス人種説(白人説)も唱えられた。百々さんは東北大学を卒業後、1969年に札幌医科大学に助手として採用され、翌年、発掘されたアイヌの頭骨に出合った。眉間(みけん)が盛り上がり、鼻の付け根が落ち込んで、鼻骨が前へ突き出るという立体的な顔の特徴が、研究しようと思っていた縄文時代人骨と共通していた。
 そのころの骨の研究は、頭骨の長さや幅などを測る計測的方法が主流だったが、百々さんは、眼窩上孔(がんかじょうこう)(目の上の骨の小さな穴)など、身体機能に影響しないとみられる小さな差異(形態小変異)を比べる方法を選んだ。
 遺伝的影響を見るのに適した形態小変異22項目について、各地で出土した古人骨や現代人骨の一点一点を観察して、あるなしを調べた。
 縄文人(関東、東北)、大陸渡来系とみられる山口県・土井ケ浜遺跡と福岡市・金隈(かねのくま)遺跡の弥生時代人、古墳時代人、鎌倉時代人、室町時代人、江戸時代人、現代人(九州、東日本)、北海道アイヌの頭骨を比較した結果、縄文人と北海道アイヌだけがはっきりと別のグループに分かれた。
 稲作文化が伝わらなかった北海道では、縄文時代の後も、続縄文時代と呼ばれる狩猟・採集文化の時代が続いた。続縄文人を加えて分析した結果では、縄文人、続縄文人、北海道アイヌが1群をなし、本土の弥生時代から現代までの集団と大きく離れた。アイヌが縄文人の直系の子孫で、渡来系弥生人の遺伝的影響をほとんど受けなかったことが明らかになった。
 古代蝦夷(えみし)とアイヌの関係を調べるため、東北地方の古墳時代人、古代人(8〜10世紀)、江戸時代人と、関東以南の人骨を比較すると、九州−関東−東北−北海道アイヌ・東日本縄文人の順に並んだ。東北地方の住民は古墳時代から、アイヌや縄文人に多い特徴を持った人もいれば、西日本に多い特徴の人もいたとみられ、古代蝦夷がアイヌの祖先か本土日本人の祖先かの線引きはできないという結論になった。
 百々さんは、縄文人から続縄文人、次の5〜13世紀ごろの擦文(さつもん)文化人を経て北海道アイヌが成立したと考えて2008年に定年退職したが、その後この結論に修正を迫るミトコンドリアDNAの研究成果が発表された。
 擦文文化の時代、北海道北東沿岸部ではオホーツク文化と呼ばれる全く異質の文化が展開した。それを担った人たちの遺伝子がアイヌに受け継がれていることが明らかになったのだ。
 オホーツク人は北東アジアに多い平らな顔で、北樺太(からふと)やロシア沿海地方アムール川下流域周辺の少数民族ニブフなどと同系統とする説が有力だ。百々さんは、頭骨の形態小変異でも同じことが言えるのかどうか、オホーツク人骨などを含めて頭骨の分析をやり直した。
 その結果、図のように、北海道アイヌは北海道縄文人とオホーツク人の中間に位置し、オホーツク人が北海道アイヌに遺伝的影響を与えていることが裏付けられた。
 弥生・続縄文時代以降、他から受けた影響の違いによって、濃淡はあるが、アイヌにも本土日本人にも縄文人の血が流れている。アイヌのルーツを探る人骨研究がアイヌ民族自身の手によっても進められるようになることが百々さんの願いだ。=毎月1回掲載します
http://mainichi.jp/articles/20160519/dde/014/040/006000c


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実態を踏まえた新法と緊急策を

2016-05-20 | アイヌ民族関連
BLOGOS-2016年05月18日 21:55 畠山和也
 委員会の合間に「アイヌ政策を推進する議員の会」総会がありました。「アイヌ新法」が検討されているなか、大事な意見交換をおこないました。
 北海道からは、山谷吉宏副知事、道アイヌ協会の加藤忠理事長、札幌アイヌ協会の多原良子副会長なども見えられました。
 政府側からは、北海道白老町に建設予定の「象徴空間」「アイヌ民族博物館」等についての概要、アイヌの生活実態調査をふまえた施策と現状、そして国民理解を促進する活動の報告がありました。
 議題として「アイヌ女性の権利について」があり、多原さんからは国連女性差別撤廃委員会の総括所見で、民族と性別による「複合差別」是正など勧告されたことにも触れ、「多くのアイヌ女性の声を反映できる仕組みを」との要望がありました。
 議員も含めた意見交換で、私からは「新法をつくるにしても実態をふまえたものが必要だが、いろいろな配慮も含めて実態調査での苦労があったのでは」と、今後に生かすうえでの勘所は何かと質問しました。
 山谷副知事は、アイヌの生活や教育における支援の重要性が重ねて述べられつつ、これまでも調査にはプライバシーに配慮をしながら進めてきた、と述べられました。
 多原さんからは、これまでの実態調査の期間も1ヵ月程度のため対象も限られ、せめて半年ほどの期間や、調査項目にも女性の立場もふまえたものを、などのお話がありました。
 まだ差別や偏見があるなかで、公的な調査とはいえ自分がアイヌであることを話すのをためらう気持ちもわかりますし、ていねいに時間をかけた調査と、その現状を汲んだ法制化の作業へと進む必要があると思います。
 同時に、まだ時期もはっきりしない新法待ちにしないで、くらしや教育での緊急支援策が必要です。
 国会で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が、全会一致であげられて8年になろうとしています。
 「明治政府以来の強制同化政策を謝罪し、国の責任を明確にするとともに、生活の安定・向上、民族的文化の保護、教育向上などの諸権利を保障する「アイヌ新法」を早期に制定するべき」(2014年総選挙・日本共産党北海道委員会の政策)です。
 私も力を尽くしたい。
 【今日の句】 共生へ 進む日本に 切りかえて
http://blogos.com/article/176056/

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台湾の先住民族とアイヌ民族が交流 平取・二風谷 伝統衣装や楽器展示

2016-05-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/19 07:00
 【平取】台湾の先住民族「タイヤル族」の織物作品などを展示する「台湾・烏来(ウライ)タイヤル工芸展」が18日、二風谷工芸館で始まった。初日は現地からの訪問団が伝統舞踊を披露するなどにぎわい、アイヌ民族のアットゥシ(樹皮の反物)を織る二風谷地区の職人らとも交流した。
 台湾政府は、台北近郊の新北市烏来区を中心に生活するタイヤルなど16の民族を「原住民族」と認定している。工芸展は、先住民族の文化復興などを目指す台湾国立政治大学の「ロカ・プロジェクト」の一環で、北大アイヌ・先住民族研究センターなどが主催した。一足先に16日に釧路市阿寒町で開幕した作品展と合わせて、国外での開催は初めてという。
 オープニングセレモニーには台湾からの訪問団22人を含め約60人が出席。平取町を訪れるのは初めてという高富貫・烏来区長は「国外で展示できることをうれしく思う。アイヌ民族と今後も交流を続けていきたい」とあいさつした。タイヤルの女性が口琴の演奏や伝統舞踊を披露し最後は会場の全員で輪になって踊った。
 作品展は、黒や赤など彩り豊かな伝統衣装やタペストリー、伝統楽器の口琴など約50点を展示している。二風谷民芸組合の貝沢守代表は「他の先住民族と交流することで二風谷の職人にとっても刺激になる。こうしたつながりは重要だ」と話す。工芸展は26日まで。入場無料。タイヤルと交流するワークショップは、22日午後1時から機織り体験(材料費2千円)、24日午後1時から口琴作り(同千円)を予定している。(敦沢政俊)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0271605.html


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NZに学ぶアイヌ語復興 来月訪問団 白老の5人、事前研修

2016-05-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/19 07:00

 東胆振・日高地方などでアイヌ語復興に力を入れている有志が、先住民族の言語復興の先進地ニュージーランド(NZ)を、6月7~15日の日程で訪れる。白老町のアイヌ民族博物館でアイヌ文化伝承を担う若手5人も参加。現地で開かれる言語復興会議に参加し、アイヌ語の現状を伝えながら、現地の取り組みも学ぶ。
 平取町のアイヌ語講師で、二風谷アイヌ文化博物館に勤務する関根健司さんと近畿大国際学部の岡崎享恭(たかゆき)准教授らが企画し、北大アイヌ・先住民研究センターの北原次郎太准教授やアイヌ民族博物館で伝承に励む若手のほか、札大の学生ら12人が参加する。関根さんと岡崎准教授は2013年にNZを訪れ、先住民族マオリの言語復興の状況を学び、その後も交流を続けている。
 今回の訪問は、アイヌ語を学ぶ若手に、先進地の取り組みを実際に見てもらう狙い。NZのニュープリマス市などで開かれるマオリ語復興会議に参加し、北原准教授がアイヌ語や文化について講演するほか、若手によるワークショップを開催。マオリ語だけで教育する保育園や小学校を訪れ、子供たちと交流する。
 今月14日夜には、白老町のアイヌ民族博物館で事前研修を行った。現地で行う若手のワークショップでは、アイヌ語で口承文芸などを披露しながら、言語を学び伝える白老での取り組みを紹介することを決めた。同館で文化伝承に携わる山丸賢雄さん(22)は「言語復興の先進的な現場を見られるのはとても楽しみ。研修後は学んだことを発信していきたい」と語った。
 アイヌ語は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が09年、「消滅の危機にある言語」の中で「極めて深刻」なランクに指定している。関根さんは「言語復興には若い世代の力が欠かせない。現地での研修が良い刺激になってほしい」と話した。(田鍋里奈)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0271626.html

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白老町の15年度観光入り込み客、6年ぶりに180万人台

2016-05-20 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2016年 5/18)

 白老町の年間観光入り込み客数が6年ぶりに180万人を超えた。町がまとめた2015年度実績で181万4511人、前年度比1・3%(2万2479人)増となったもので、飲食店を中心に白老地区での新規出店増などが後押しした。近年はテレビや雑誌などで白老牛や虎杖浜温泉が取り上げられるケースが増えており、今後も継続的な入り込み増が期待される。
 地区別で見ると、白老地区は82万5846人で前年度比5・7%(4万4299人)の大幅増。ホテルや旅館の宿泊および日帰り利用は落ち込んだものの、「飲食店・土産」の37万5589人(9・6%増)や「まつり・イベント」(15・2%増)などが減少分を大きく上回る伸びを見せた。
 要因について町は空き店舗などを活用した飲食店の新規出店が進んだことを強調。町内最大イベントの白老牛肉まつりも過去最高の5万人超となったことが後押ししたとしている。
 虎杖浜温泉地区は98万8665人で2・2%減となった。最も割合の多い「飲食店・土産」は56万7890人で0・8%増。「まつり・イベント」も虎杖浜三大まつりは会場の面積拡大などで8290人(80・2%増)となったものの、ホテル・旅館の日帰り客が18万8591人(2・6%減)と低調だった。「自然景観」も悪天候などで22・3%減と大きく落ち込んだことが影響したとみられる。
 過去10年間では、08年度をピークに東日本大震災翌年の12年度まで減少傾向をたどった。その後、外国人を中心に回復基調で推移し、6年ぶりに180万人の大台回復となった。
 白老町では20年にアイヌ文化復興拠点となる国立の民族共生象徴空間が開設される計画で、最近ではアイヌ文化に対する関心も高い。また、白老牛や虎杖浜たらこなど地元食材の知名度も向上。各種イベントなどで積極的な誘客活動も進んでおり、観光入り込みは右肩上がりの追い風要素が続く見通しだ。
http://www.tomamin.co.jp/20160538561


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台湾先住民族と白糠アイヌ協会 今秋にも交流協定

2016-05-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/18 07:00
【白糠】2011年から町内のアイヌ民族と交流を続けている台湾・新北市烏来(ウーライ)区の先住民族タイヤルの一行が17日、町役場などを訪問し、今秋にも白糠アイヌ協会と同区のタイヤルとの間で交流を深めていくための協定を締結することで合意した。町と烏来区も民族間の協定締結後に自治体間の協定を結ぶ方針だ。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0271208-s.html?df=1


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京都・岡崎発、大人のためのクロスジャンルな音楽フェス「OKAZAKI LOOPS」が9月に開催決定!

2016-05-20 | アイヌ民族関連
Pen-Online-2016.05.18

記者会見にて。右から音楽家の高木正勝さん、現代美術家の名和晃平さん、バレエダンサーの首藤康之さん、西陣織の老舗「細尾」の細尾真孝さん。ここに京都市交響楽団常任指揮者の広上淳一さんを加えた5人がディレクターに就任。
京都文化の発信地、岡崎エリアにて9月3日(土)・4日(日)音楽を中心にアート、パフォーマンス、伝統工芸、食などさまざまなカルチャーが融合する音楽祭『OKAZAKI LOOPS』が開催されます。京都市交響楽団常任指揮者の広上淳一さん、音楽家の高木正勝さん、現代美術家の名和晃平さん、バレエダンサーの首藤康之さん、西陣織の老舗「細尾」の細尾真孝さんら各界の第一線で活躍する5人をディレクターに迎えたこのイベントの記者発表会が先日、京都にて開かれました。「音楽×アート×ダンス」「ダンス×伝統工芸」「音楽×科学」などさまざま分野をクロスジャンルする、かつてないイベントになるそう。
メイン会場は2016年にリニューアルオープンしたロームシアター京都。ここでは高木正勝さんによるアイヌ歌唱、パーカッション、ジプシーヴァイオリン、インド楽器など多様な音楽を融合させた現代の「村祭り」を表現したコンサートやバレエダンサーの首藤康之さんと西陣織の細尾真孝さんとのコラボレーションによる新作が披露されます。また名和晃平さんと世界的に活躍する振付家のダミアン・ジャレによるパフォーマンス作品『VESSEL』は森山未來さんら国内外のダンサーによる実験的な作品でシアターバージョンとしては世界初演と、どれも贅沢な演目ばかり。
他の会場のみやこめっせでは、寿命を迎える星から送られてきた電波データから生まれたメロディを、蓮沼執太さん、クラムボンのmitoさん、高木正勝さんら11組のミュージシャンが楽曲にし京都市交響楽団とコラボレーションするコンサートが予定されています。また京都国立近代美術館では、先駆的なアーティストとして世界的に活躍するプログラマーの真鍋大度さんとプログラマー、工学博士、アーティストの徳井直生さんふたりがDJとしてオーガナイズする〈2045〉が開催されます。
音楽やアートがあちらこちらで科学反応を起こすイベントが目白押しの二日間。岡崎という土地を回遊(ループ)しながら、新感覚な体験ができること間違いなし。舞台のチケット販売は6月頃を予定。詳細は決定され次第、ホームページで告知されるのでお見逃しないように。(脇本暁子)
京都・岡崎発、大人のためのクロスジャンルな音楽フェス「OKAZAKI LOOPS」が9月に開催決定!
50年にわたり愛されてきた京都会館が今年1月、ロームシアター京都に生まれ変わりました。撮影:小川重雄
京都・岡崎発、大人のためのクロスジャンルな音楽フェス「OKAZAKI LOOPS」が9月に開催決定!
名和晃平さんとベルギーのダンサー・振付家のダミアン・ジャレによる新作パフォーマンス作品『VESSEL』。
「OKAZAKI LOOPS」
開催期間:9月3日(土)・4日(日) ※2日(金)は前夜祭を開催
開催場所:ロームシアター京都 ほか
京都府京都市 左京区岡崎最勝寺町13
OKAZAKI LOOPS実行委員会事務局(京都コンサートホール内)
TEL:075-771-6051 http://www.okazaki-loops.com/
http://www.pen-online.jp/news/culture/kyoto-okazakiloops/

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ベンガル語の形成過程について

2016-05-20 | 先住民族関連
ハフィントンポスト-2016年05月17日 14時19分 JST 更新: 2016年05月17日 14時19分 JST
A.B.M. Razaul Karim Faquire, Ph.D. レザウル・カリム・フォキル 社会科学者(言語政策、言語文化)、ダッカ大学現代言語研究所教授
ベンガル語(バングラ語)は、他のインド諸言語即ちヒンディー語、ウルドゥー語、アッサム語、シンド語、ボジュプリー語、マゴデイ語が属するインド・アーリア語派の一つであり、バングラデシュやインドの西ベンガル州、アッサム州、トリプラ州、アンダマン州とジャールカンド州等で約二億三千万の話者に話されている。
ベンガル語の歴史について考察するには、旧インド・アーリア期(約1500紀元前~500紀元前迄)、中期インド・アーリア期(約600紀元前~1000世紀迄)と新インド・アーリア期(約1000世紀~現在に至る)に分かれた3000年を超える言語変遷の歴史に目を通す必要がある。
旧インド・アーリア期では、ベンガル語の元言語は、もっぱら西から南アジアに移住してきたアーリア系人種の言語であった。アーリア人は、知的部族であって、南アジアの北部に拠点を置き、学術的且つ修道的活動を通じて得たアイデアとイデオロギーを碑文として残した。その結果、彼らが話す言葉はとうとう豊かな言語として現れた。
この時期にアーリア人が編纂した碑文のなかで、ヴェーダ(リグヴェーダ、ヤジュールヴェーダ、サーマヴェーダ、アタルバヴェーダ)、大叙事詩(ラーマーヤナとマハーバーラタ)、および文法書アシュターディヤーイーが著名である。それらが書かれた言語は、サンスクリット(洗練された、改善されたことを意味する)語として知られるようになった。
旧インド・アーリア期の後半では、がアーリア人先住民族(オーストラロイド(ムンダ)系民族、ドラビダ系民族とチベット・ビルマ系民族)と頻繁に接触するようになり、彼らの哲学的な思考は様々な次元に分裂していった。その代表的なものは、禁欲改良主義(仏教とジャイナ教)及び偶像崇拝主義(ヴェーダ教と土着宗教の配合)である。
ヴェーダ権威者の主流はヴェーダ宗教と土着宗教の融合宗教に形成に関わることで、偶像崇拝であるヒンドゥー教が普及した。紀元前6世紀になると、仏教やジャイナ教に於ける修道活動や学術活動のためにアーリア人が、サンスクリット語の口語を使用することになった。彼らが、宗教的かつ学術的な活動のために方言サンスクリット語を使用することにより、南アジアの各地域では方言サンスクリット語の形式が変遷していった。
これらのインド・アーリア言語変種の一つは、仏教の拠点として知られているマガダ(現在インドのビハール州)の領域で、何世紀にもわたって変遷してきた。マガダで自然に変遷した結果として現れた口語は、マガデイ・プラークリットとして知られるようになった。マガデイ・プラークリットは、お釈迦様の話し言葉でもあったが、後にその言語で三蔵(仏典)が編纂された。
マガデイ・プラークリットの一つの言語変種は、当時政治の中心地であったガウル(インド西ベンガル州とバングラデシュに重複する地域)に6世紀頃に、碑文言語として導入され、1000年以上にわたって公共言語として利用されてきた。その公共言語は、アパブランシャ(崩れた言語変種)と呼ばれるようになった。
ガウルは、ヒンドゥー教徒、仏教徒、ヒンドゥー教徒、さらにイスラム教徒の支配下に置かれ、時代ごとに様々な碑文が生まれた。仏教経典としてチャラヤポダ、ヒンドゥー教教典としてマンガル詩、イスラム教教典してプティ、それに数多く俗界文学も生まれたが、これらはすべてアパブランシャで書かれたものである。多くの段階を経て変遷してきた結果として、発音、綴り、形態、構文、意味合いの違う形式の言語が形成された。それは、元言語のサンスクリット語とは違う言語として現れたのである。 
10世紀からかけて18世紀までに南アジアの方々全土が中央アジアから侵攻してきたイスラム教徒勢力の支配下に置かれた。その支配下の元で全インドに通じるウルドゥー語が形成された。その時に、ヨーロッパからのイギリス勢力が当時、ガウル地域のムルシダーバードに首都を置いていたイスラム教徒政権を倒し、ベンガル地域の政権を握った。そして彼らは、カルカッタ(現在のコルカタ)に首都を移転した。当時イギリス人によってルネサンスの思想がカルカッタの支配階級・知識階級に伝わると、彼らはそれに圧倒された。
その結果、カルカッタ中心にベンガル地域に学問的な革命が起こった。その時、彼らのアイデアやイデオロギーを記すためには、彼らの言語が必要となった。しかしアパブランシャが、地方ごとに余りにも異なっていたため、彼らは自分たちの標準語が必要になった。そのために、ガウルで使われていたアパブランシャを利用し、脱クレオール化方法(言語の標準化)を通じて、元言語サンスクリット語からも多くを借入し、標準的な言語を形成し、それをベンガル語と名付けた。
ベンガル語は、現在バングラデシュの国語、インド西ベンガル州の公用語であって、サンスクリット語からベンガル語に変遷されるまで三千年以上もの年月がかかった。
http://www.huffingtonpost.jp/razaul-karim-faquire/bengali_language_b_9994328.html


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