北海道新聞 2016年10月1日
北大と札医大は30日、研究目的などで収集したアイヌ民族の遺骨のうち、身元を特定した20体について、ホームページ(HP)などで情報を公表した。遺骨が発掘された場所は日高管内平取町など道内3市町と樺太(サハリン)で、両校は遺族が名乗り出た場合、確認した上で返還する。
北大は特定遺骨17体を保管する。このうち1体は、想定していたアイヌ民族の遺骨と異なる可能性が浮上し、今回は16体の情報を公
表した。発掘された遺骨は、平取町8体、日高管内浦河町7体、樺太1体。発掘時期は、平取がいずれも1933年、樺太は36年、浦河
の7体のうち5体は31年で、残る2体は不明。
一方、札医大が保管する特定遺骨4体は66年に千歳市で発掘された。両校とも個人情報保護の観点から遺骨の名前を公表していない。確認期間は1年間とし、遺族を名乗る対象者が現れ
た場合、所定の手続きで遺族と確認できれば返還する。確認期聞を週ぎても引き取り手のない遺骨は、2020年に胆振管内白老町旦
に開設する「民族共生象徴空間」の慰霊施設に納める方向だ。アイヌ民族の遺骨
は政府が全国の大学に調査し、2013年度までに12大学で約1600体を確認した。このうち北大は約千体、札医大は約250体保管している。
北大と札医大は30日、研究目的などで収集したアイヌ民族の遺骨のうち、身元を特定した20体について、ホームページ(HP)などで情報を公表した。遺骨が発掘された場所は日高管内平取町など道内3市町と樺太(サハリン)で、両校は遺族が名乗り出た場合、確認した上で返還する。
北大は特定遺骨17体を保管する。このうち1体は、想定していたアイヌ民族の遺骨と異なる可能性が浮上し、今回は16体の情報を公
表した。発掘された遺骨は、平取町8体、日高管内浦河町7体、樺太1体。発掘時期は、平取がいずれも1933年、樺太は36年、浦河
の7体のうち5体は31年で、残る2体は不明。
一方、札医大が保管する特定遺骨4体は66年に千歳市で発掘された。両校とも個人情報保護の観点から遺骨の名前を公表していない。確認期間は1年間とし、遺族を名乗る対象者が現れ
た場合、所定の手続きで遺族と確認できれば返還する。確認期聞を週ぎても引き取り手のない遺骨は、2020年に胆振管内白老町旦
に開設する「民族共生象徴空間」の慰霊施設に納める方向だ。アイヌ民族の遺骨
は政府が全国の大学に調査し、2013年度までに12大学で約1600体を確認した。このうち北大は約千体、札医大は約250体保管している。