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「土人」発言の背景…警官に極右ヘイト思想を教育する警察専用雑誌が! ヘイトデモ指導者まで起用し差別扇動

2016-10-27 | ウチナー・沖縄
リテラ 2016.10.26

 安倍政権が沖縄県高江で強行している米軍ヘリパッド建設をめぐり、大阪府警の機動隊員が反対派市民に「ボケ、土人が」「黙れコラ、シナ人」などと差別発言をした事件で、府警は「軽率で不適切な発言で警察の信用を失墜させた」として発言者2名を懲戒処分にした。
 しかし、これは2名の機動隊員がたまたま差別思想をもっていたという話ではない。実は、警察組織の中では、こうした沖縄差別、外国人差別は日常化しており、今回の一件はそれがたまたま露呈したにすぎない。全国紙の公安担当記者がこう解説する。
「警察組織内部、とくに警備や公安の間で、沖縄の基地反対派への差別的な悪口がかわされるのは、けっして珍しい話じゃない。彼らは、基地反対派にかぎらず、共産党、解放同盟、朝鮮総連、さらには在日外国人などに対しても、聞くに堪えないような侮蔑語を平気で口にする。我々の前でもそうですからね。これにはもちろん理由があって、警察では内部の研修や勉強会、上司からの訓示など、さまざまな機会を通じて、警察官に市民運動やマイノリティの団体、在日外国人などを『社会の敵』とみなす教育が徹底的に行われるからです。その結果、警察官たちには、彼らに対する憎悪、差別意識が植え付けられていく。軍隊ではよく、敵国の人間を自分たちとまったくちがう下等な生物扱いをして兵隊の戦意を煽るといいますが、それとまったく同じやり方ですね」
 実は、こうした警察の“差別思想養成教育”の存在を裏付けるような話をキャッチした。警察では「専門の雑誌を使って、極右ヘイト思想を警察官に植え付けている」というのだ。
 その専門の雑誌というのは「BAN」(株式会社教育システム)。聞きなれない名前だが、警察官しか読むことのできない警察官のための月刊誌だという。
「『BAN』は警察官専用の『29万人のための総合教養情報雑誌』というフレコミで、警官の昇進試験の対策本を出版している警察の天下り会社が発行しています。警官ならば、直接購入もできますが、そのほとんどは各警察署の図書係を通じて購入するシステムです。たしか警察の図書係を通じて買うと、割引になるんじゃないですかね。各警察署で推薦、斡旋もしていますし、いわゆる警察の“推薦図書”“専用雑誌”ですね」(警察関係者)
 ところがその“警察推薦専用雑誌”の最新号、2016年11月号を調べてみると、とんでもない人物が寄稿していることがわかった。同号は「どうする沖縄 米軍基地の今後」という特集を組んでいるのだが、あの恵隆之介氏が寄稿しているのだ。
 恵氏といえば、沖縄出身のジャーナリストを自称しているが、元海上自衛隊で基地反対派に“デマ攻撃”を仕掛けてきた人物。たとえば、先の沖縄県知事選では“翁長氏の娘は北京大学に留学”“その娘の婿は中国太子党出身”などとメディアで語っていたが、当時、翁長氏の娘は「埼玉の小さな大学」におり、未婚だった。
 しかも、今回の機動隊による「土人」「シナ人」差別発言についても、恵氏はFacebookでこんな投稿をしていた。
〈昨年、翁長知事は国連人権委員会で「沖縄人は先住民、自決権を尊重せよ」と自己差別的発言をしました。要するに自らを一種の「土人」とアピールしたのです。
 今度は大阪府警の機動隊員が基地反対派左翼に「土人」と発言しただけで「差別」ですって?〉
「土人」の意味を強引にすり替えることで、かえって自身の差別意識をさらけ出している恵氏だが、恐ろしいのは、警察推薦の雑誌がこんなトンデモな言論を放つ人間を堂々と起用していることだろう。
 もちろん内容も推して知るべしで、くだんのFacebookで恵氏は「BAN」に書いた記事をこう紹介している。
〈私は幸運にも本日発売の全国警察官雑誌「BAN」沖縄特集にその実態を書きました。要するに恩知らずの左翼をグサリと批判しました。
 沖縄に派遣されて基地反対派に罵声を浴びせられながらも必死に国家秩序維持に頑張る警察官諸兄に大きなエールとなると確信します。〉
 恵氏の文章が警察官の沖縄差別、基地反対派への憎悪を煽ることになるのは確実だが、「BAN」のこうした偏向記事は同号だけの話ではない。バックナンバーを見てみると、執筆者や登場人物には、極右、ヘイト言論人がずらり。そのラインナップは「正論」(産経新聞社)や「WiLL」(ワック)と同じ、いや、「ジャパニズム」(青林堂)レベルの“ネトウヨ雑誌”かと見紛うほどなのだ。以下、ざっと挙げてみよう。
 まずインタビューの人選からして、その傾向がモロに出ている。数々の歴史修正発言を繰り返し、沖縄ヘイトにも定評のあるネトウヨ作家の百田尚樹氏(15年9月号)、大物保守論客でこれまた歴史修正主義者である渡部昇一上智大学名誉教授(14年11月号)に西尾幹二電気通信大学名誉教授(14年9月、8月)、近年では報道弾圧活動も行っているイエローハット創業者・鍵山秀三郎氏(14年7月)、嫌韓ヘイト本や歴史修正本を量産している呉善花拓殖大学教授(14年2月)。
 外国人に対する差別意識の植え付けと思しき記事もある。たとえば、16年9月号で「初めて明るみに出る『在日』外国人犯罪の実態」と題した記事を寄稿しているのは、ネトウヨ雑誌「ジャパニズム」常連の元警視庁通訳捜査官・坂東忠信氏。坂東氏は「BAN」の常連でもあるのだが、今年10月発売の著書『在日特権と犯罪』(青林堂)のほか、これまで多くの反中嫌韓本・ヘイト本を上梓してきた。
 また、「BAN」を購入できるのは警察職員のみにもかかわらず、歴史認識の特集が多いのも特徴的だ。14年11月号の特集「『慰安婦問題』って何?――反日を加速させる韓国といかに付き合うか」は、タイトルからしてネトウヨ雑誌さながら。寄稿者は“慰安婦問題は存在しない”が持論の「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)会長・西岡力氏、「平成文化チャンネル桜」キャスターで最近積極的に沖縄ヘイトを展開している大高未貴氏らである。
 歴史認識に関しては、15年6月号から同年12月号にかけても複数執筆者による「戦後70年シリーズ~戦後史はここから始まった~」なる連載を行っているのだが、その執筆陣は、戦前の修身教育復活を提唱する小池松次氏、戦後日本や憲法への攻撃を繰り返す作家の吉本貞昭氏、そして保守系コミンテルン陰謀史観でおなじみの倉山満氏だ。
 さらに、日本最大の極右団体「日本会議」に関わる人物の姿までちらつく。たとえば年始の特集では、2年連続(「平成27年 躍進する日本」「平成28年 輝け日本」)で新田均皇學館大学教授が登場。14年3月号では高橋史朗明星大学教授が「立ち直りに欠かせない『親学』」なる記事を寄稿している。両者は日本会議の事務方的存在といわれる元生長の家活動家グループだ。
 他にも、「BAN」の過去3年間の寄稿者をあげていくと、一色正春氏(元海上保安官)、潮匡人氏(評論家)、加瀬英明氏(外交評論家)、河添恵子氏(作家)、黄文雄氏(評論家)、渡邉哲也氏(経済評論家)……などなど、タカ派国防論者から日本スゴイ本やヘイト本著者、日本会議代表委員、さらにはネトウヨツイッタラーまで勢揃い。
 しかし、一番驚かされたのは、06年11月号の特集「外国人犯罪の現場」だ。なんとこの特集に、近年のヘイトデモの中心人物のひとりである瀬戸弘幸氏を登場させ、持論を展開させているのだ。
 瀬戸氏はネオナチ思想に傾倒し、在特会の桜井誠元会長や、主権回復を目指す会代表の西村修平氏らとともに、「行動する保守」を名乗る運動を牽引してきたキーパーソンで、「NPO外国人犯罪追放運動」なるヘイト団体の顧問も務めている。2010年代に各地のヘイトデモが社会問題化するなか、警察はなぜヘイトスピーチの被害者ではなくヘイトデモ隊を守るのかと批判が殺到していたが、ヘイトデモの代表的存在が警察専門誌に登場していたのだとすれば、それも納得がいく。
 それにしても、極右言論界とヘイト界隈をごった煮にしたようなこんなトンデモ編集方針の雑誌を、中立公正であるべき公務員の警察が組織をあげて推薦し、図書係を通じて購読を斡旋していたというのは、今更ながら問題の根深さを感じずにはいられない。
 いや、警察はたんにこの雑誌を斡旋していただけではない。「BAN」の発行元である株式会社教育システムは、前述したように警官の昇進試験の対策雑誌や警官向けの専門書を出版している会社なのだが、同社には多数の警察OBが天下りしている。そして、同社の代表取締役に名前を連ねているのは、元神奈川県警監察官室長のT氏なのだが、このT氏は神奈川県警時代、不祥事事件で、逮捕、起訴されているのだ。
 この不祥事は、県警の外事課警部補が覚せい剤使用を打ち明けたにもかかわらず、本部長の指示により組織ぐるみで事実をもみ消しそうとした事件。当時“警察の警察”とよばれる監察官の室長の役職にあったT氏は不祥事を正す立場にありながら、具体的な隠蔽工作を主導したとされ、本部長の共犯として執行猶予付きの有罪判決を受けた。
 そんな人物に、警察の昇進試験対策の出版物を取り扱う会社を任せ、半独占的に警察に出入りする権利を与えているというのは、さすが身内に甘い警察というしかないが、いずれにしても、この天下り会社と警察組織の関係を考えると、同社が発行している「BAN」の内容は、当然、警察上層部の意向を反映したものと言えるだろう。右派界隈の外国人差別や沖縄差別の意識を刷り込み、現場の警官の士気を高める――。
 しかも、「BAN」のケースは、氷山の一角にすぎない。前述したように、警察組織内では差別意識を植え付けるような講演や勉強会が日々行われており、その結果として、今回の高江で「土人」「シナ人」発言が出てきたのだ。
 あらためて指摘しておくが、差別発言を行った機動隊員を処分するだけでは問題は解決しない。この警察の構造的問題の根源を断たねば、その弾圧や暴力の矛先はますます市民に向かっていく。そのことをゆめゆめ忘れてはならない。
(編集部)
http://lite-ra.com/2016/10/post-2648.html

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先住民の視点からアマゾンの文化を描く-- 『彷徨える河』シーロ・ゲーラ監督インタビュー

2016-10-27 | 先住民族関連
ハフィントンポスト-2016年10月26日 14時08分 JST 更新: 2016年10月26日 15時13分 JST

©Ciudad Lunar Producciones
この世界には、我々にとって未知の文化がまだまだある。つい数ヶ月前にはNHKスペシャル「大アマゾン最後の秘境」で、アマゾンの森の奥深くで暮らす知られざる人々を捉えた番組が話題となっていた。
こうした未開の地の文化は、我々にとって時に新鮮に、時に珍奇に映る。それはあまりにも近代西洋文明の価値観とはかけ離れたものだからだ。近代文明の基準から彼らを見つめると、我々が失った何かを持っていると好意的に捉えられることもあれば、受け入れがたい価値観もあるだろう。良くも悪くも色眼鏡を外すことは困難なことだ。
コロンビア映画として初めて米国アカデミー外国語映画賞のノミネートを果たした「彷徨える河」は、失われた文化を持つアマゾン先住民族の視点と感性にたって作られた意欲作だ。
本作は西洋人の残した書物から多くの着想を得ながらも、フィクションの形で視点を変えて、西洋文明に生きる我々にアマゾン先住民の内的世界を体験させることに成功している。
フィクションは伝記やジャーナリズムにはできない形式で、個人の生活や内面を探求できる。フィクションだからこそできる方法で先住民の文化を活写した貴重な作品だ。
本作の監督、シーロ・ゲーラに作品の意図について語ってもらった。
アマゾンのジャングルで先住民たちと撮影を敢行
ーーまずアマゾンの先住民、シャーマン文化といったものを彼らの視点から描くことは非常に画期的なことだと思います。なぜ彼らの視点でこの題材を撮ろうと思ったのですか。
シーロ・ゲーラ監督(以下ゲーラ):当初は、歴史、人類学といった学術的な視点から正確な映画を作りたいと思っていました。だけど、広くこの主題についてリサーチしてから、彼らと仕事をし始めた時に、こうした主題が彼らの側から語られたことがないことに気がついたんです。この視点は誰も挑戦していないだけにユニークなもになると確信しましたし、作らねばと強く思いました。
そうして時分のリサーチを振り返ってみると、歴史的視点や人類学的観点から語られた彼らのイメージは、当事者の彼らにとってはむしろ想像や夢同様のフィクションのようなものだと気づきました。
なのでこの映画をアマゾンの神話に染めあげ、一般的なストーリーテリングではなく、インディアンのお伽話のようにしようと思いました。観客にとって理解しづらいものになるだろうと覚悟していましたが、この映画を(先住民と近代文明側の人間の)架け橋にしようと思ったのです。
ーー実際にアマゾンで撮影されているのですよね。どんな苦労がありましたか。
ゲーラ:ジャングルでの撮影経験などを聞いていたので過酷な撮影になることは覚悟していました。充分に準備して撮影に臨みましたが、最も心がけたことは、撮影するにしても、我々のロジックを持ち込まず、現地の流儀に合わせようということです。
先住民のコミュニティのメンバーも参加してくれたのですが、彼らは現場で必要不可欠なキャストでもありスタッフとしてもよく働いてくれました。
撮影中は、50時間続けて雨が降ったこともありましたが、大きなアクシデントは不思議と起こりませんでした。ジャングルはむしろ撮影を手助けしてくれたように感じました。大切な瞬間をたくさん与えてくれましたし、昼食時雨が降っていたのに、一時間きっかりで止んでくれたりと何か特別なことが起こった気がしましたよ。
ーー撮影には先住民の協力が欠かせなかったということですが、どのように彼らに協力を仰いだのでしょうか。
ゲーラ:我々の意図することを彼らにきちんと説明して協力を仰ぎました。とても熱心で協力的でしたよ。出演もしてくれ、撮影も手伝ってくれましたし。ガイドもしてくれた他、スピリチュアルな意味でクルーの安全のための加護も与えてくれました。
ーー映画の内容に関して彼らはどのように感じているのでしょうか。
ゲーラ:彼らにとって、彼ら自身の言語を、しかも外国の俳優にそれを話させるというのはとても大きなことだったようです。
数年前に宣教師がやってきた時には彼らの言葉なんてしゃべらないと主張していたらしいので、映画製作者が彼らの言葉を学びたがっているのが面白かったようです。
現地の若い人たちがこの映画を見たとき、彼ら自身が彼らの文化をとても貴重なものだと思ってくれたようですし、多くの人々にとって普段目にしない文化や知識を持っているのだということを、大きな財産だと感じてくれたようです。
欧米の観客はどう反応したか
ーーゴム採伐など西洋のしてきたことに対する批判的な側面もありますが、西洋文明を批判する意図も込めたのでしょうか。
ゲーラ:この映画が、西洋文明や植民地主義への単純な批判を超えたものになってくれるように願っています。この映画は対話への誘いであり、長い間黙殺されてきた文化への理解を開くためのものです。今日の我々の世界にとっても大切なことも、彼らから学べるはずです。この映画は架け橋であって、決して槍ではありません。
ーーこの映画を公開した、アメリカやフランスの観客はどういう反応を示したのでしょうか。彼らの感性の側にたっていない作品ですよね。
ゲーラ:映画が公開されたどこの国でも、信じられないくらい多くの共感を呼びました。オスカーにノミネートされたことで注目してくれた人が増えたのもありましが、それ以上の深い何かがあるような気がしています。今日、多くの人々がスピリチュアルなものに興味があるようですし、人間を普段とは異なる視点で見つめてみたいという思いもあるのではないでしょうか。
ーー日本にも自然崇拝の伝統がありますが、日本の観客にどんなことを感じてもらいたいですか。
ゲーラ:私は日本の文化、芸術、伝統を心から尊敬しています。特に映画の歴史は素晴らしい。だから日本の観客にこの映画を見てもらうことができて本当に光栄に思っています。観客それぞれが主観的にこの映画を体験して、その体験を別の誰かと共有してほしいと思います。
動画<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/M8V8FWgAdvg" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
Film Goes with Net: 先住民の視点からアマゾンの文化を描く-- 『彷徨える河』シーロ・ゲーラ監督インタビューより転載
http://www.huffingtonpost.jp/hotaka-sugimoto/amazon-movie-el-abrazo-dela-serpiente_b_12638296.html

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北海道の名付け親をテーマにした特別ランチで北海道150年事業をPR

2016-10-27 | アイヌ民族関連
松浦武四郎の軌跡とアイヌの食文化を現代風にアレンジした創作ランチロビー展も同時開催
ValuePress! (プレスリリース)-2016年10月26日 13時
札幌国際観光株式会社 センチュリーロイヤルホテル
センチュリーロイヤルホテル(総支配人: 桶川昌幸/札幌市中央区北5条西5丁目)は、2016年11月1日(火)より、北海道が2018年に予定している北海道150年事業を応援する特別ランチを提供いたします。同ランチは、150年事業のキーパーソンである北海道の名付け親、松浦武四郎と交流を深めたアイヌ民族の伝統的食文化をテーマに、現代風にアレンジいたしました。
センチュリーロイヤルホテル(総支配人: 桶川昌幸/札幌市中央区北5条西5丁目)は、2016年11月1日(火)より、北海道が2018年に予定している北海道150年事業を応援する特別ランチを提供いたします。同ランチは、150年事業のキーパーソンである北海道の名付け親、松浦武四郎と交流を深めたアイヌ民族の伝統的食文化をテーマに、現代風にアレンジいたしました。
【背景】
当ホテルが取り組んでいる「北海道の歴史・偉人を知る」シリーズ企画。
【概要】
ニセコ産男爵イモを用いてイクラを乗せた「チポロイモ」と呼ばれるアイヌ料理のサラダ仕立てやアイヌ文様風に飾りつけしたスモークサーモン、武四郎がアイヌ民族の協力を得て蝦夷地の地図を製作したことにちなんで北海道を模った昆布を乗せた茶碗蒸し、伝統食材である鮭とばを雲丹味噌で和えた料理など食材、調理法、飾り付けなど様々な趣向を凝らした料理をお重に盛付けました。価格は1名様3,780円(税込)。11月30日(水)までホテル19階の日本料理レストラン「北乃路」で提供いたします。同商品の名称は、事前にご試食いただいた北海道アイヌ協会の加藤理事長に「大地の味」と命名していただきました。
さらに、期間中は2階ロビーにおいて北海道博物館と連携し、ロビー展を開催いたします。同展では、蝦夷地踏査やアイヌ民族との交流を中心に、武四郎の生涯をご紹介いたします。
「北海道の名付け親・松浦武四郎の軌跡」 開催概要
■開催期間:2016年11月1日(火)~11月30日(水)
■開催場所:19階 日本料理 北乃路(きたのじ)/2階 ロビー
■後援:北海道、北海道博物館、(公社)北海道アイヌ協会、松阪市、松浦武四郎記念館
※本フェアでご用意する食材は、現地からの入荷状況により品切れ、または変更となる場合がございます。
何卒ご了承の程お願い申し上げます。
店舗名:19階 日本料理 北乃路(きたのじ)
■商品名:八菜二段重「大地の味」
ご利用時間:11:30~15:00(14:30ラストオーダー)
料金:1名様3,500円(税込3,780円)
<メニュー>
・鮭冬葉の雲丹味噌和え
・ニセコ男爵芋のサラダ いくら添え 黒曜石見立ての醤油ジュレ
・北海道産鱒のお造り 妻物
・茄子とスモークサーモンのサラダ 晴れ着仕立て
・鹿肉ロースの味噌漬け 黄味卸し
・茶碗蒸し 北海道地図昆布を添えて
・蕎麦粉のパンのピザ プクサ(行者にんにく)味噌のチーズ焼き
・南瓜・栗・帆立の春巻き 揚げソーメン
・鮭・いくらご飯 北海道見立て
・オハウ北乃路スタイル
・抹茶アイス最中
■ご予約・お問い合わせ先:011-221-3007(北乃路 直通)
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■センチュリーロイヤルホテル札幌ロビー展「〝北海道の名付け親〟松浦武四郎」展
開催期間: 2016年11月1日(火)~11月20日(日)
場所: ホテル2階ロビー
■特別協力:北海道博物館、松浦武四郎記念館
展示内容:
江戸時代、6回にわたって蝦夷地を踏査し、維新後、明治2年(1869)には蝦夷地に代わる新しい名称として「北加伊道」を提案し、「北海道の名付け親」とも言われる松浦武四郎。「北海道命名150年」を迎える平成30年(2018)は、武四郎生誕200年の年でもあります。このロビー展では、北海道博物館と連携し、そのプレ企画として、蝦夷地踏査やアイヌ民族との交流を中心に、武四郎の生涯を辿ります。
■壁面パネル展示
①松浦武四郎の生涯
②蝦夷地の踏査―蝦夷地の紀行文と地図―
③北海道の「命名」と武四郎
④武四郎とアイヌ民族
⑤武四郎をめぐる人びと
⑥武四郎の趣味と学問
⑦松浦武四郎略年表
■ロビー展示
◎床面展示
・「北海道国郡検討図」(レプリカ)(十勝毎日新聞社所蔵)
◎イーゼル展示
・武四郎が執筆した(もしくは出版した)蝦夷地関係の紀行文、地図、双六などを写真パネルで
展示。
◎ケース展示
・北海道博物館で10/14~11/27に実施する企画テーマ展「きれい?不思議?楽しい!?漂着物―北の海
辺でお宝みっけ!―」と連動し、漂着物として北海道の海辺で見られる貝の実物標本と、それら
をスケッチした武四郎筆の絵の写真パネルを並べて展示。
■お問い合わせ先:011-210-9340(営業企画室 直通)
<3つの特長>
1:レストラン商品をテーマにした「北海道150年事業」の企画は道内初である。
2:アイヌの食文化をアレンジした料理を事前にアイヌ協会理事長に試食いただき、高い
評価をいただきました。
3:ロビー展示品として、武四郎が明治政府からの指示で国郡の境界を検討した「北海道国郡検討図」240.0×360.0cm/レプリカを床面に展示するなど、武四郎が敬い、調査の協力を得ていたアイヌの人々との関わりなどに関する展示をいたします。
【今後の展望】
『北海道』命名150年を迎える2018年の記念事業を盛り上げていきたい。そして、多くの人に「北海道の名付け親」とされる松浦武四郎と先人の功績を知ってもらいたい。
「センチュリーロイヤルホテル公式サイト」http://www.cr-hotel.com/
https://www.value-press.com/pressrelease/172285

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「アイヌ文様の陶器と暮らしを彩る器展」 /北海道

2016-10-27 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年10月26日 地方版
 白老町虎杖浜温泉のリゾート温泉ホテル「ふる川」で、アイヌ文様を施した陶芸作品展「アイヌ文様の陶器と暮らしを彩る器展」が開かれ、宿泊客以外も見学できる。11月29日まで。2020年開設の「民族共生象徴空間」のPRに協力しようと、ホテルが2階をギャラリーとして提供し、地元で「輪果窯(りんかがま)」を営む鳴海修江さんと田中あやさんの作品を紹介した。花瓶や小鉢、アイヌの着物やタペストリーなど約90点を展示・販売。鳴海さんらは「生活の中に彩りを添えてもらえたら」と話している。
http://mainichi.jp/articles/20161026/ddl/k01/040/018000c

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「土人」発言の深奥を読む

2016-10-27 | ウチナー・沖縄
東京新聞 2016年10月26日
 沖縄県の米軍北部訓練場でのヘリパッド移設工事をめぐり、大阪府警から派遣され、現場を警備していた機動隊員が、工事に抗議する人々に「土人」などと暴言を吐いた。別の機動隊員も「シナ人」などとののしった。
 いずれも、差別意識に基づく、官憲による暴言だ。断じて許してはならない。その怒りを前提に、一連の発言の深奥に潜む意味を考えてみたい。
 土人とは、土着の人を指す言葉で、軽蔑や侮辱の意味を含んで使われる。かつてアイヌの人々に対しても使われたことがある。官憲が沖縄に住む人を土人と呼んだことは先例に従えば、琉球民族が日本人とは違う歴史を持つ先住民族であると公に認めたことになる。
 一方、シナ人発言はどうか。そもそも琉球王国は日中両国に朝貢した両属国家だった。官憲によるシナ人発言は、沖縄に対して日本への帰属を強制しないことを、公権力が認めたことにもなる。一連の発言は、沖縄の独立運動に根拠を与えるかもしれない。日本国憲法に定める日本国民統合の危機である。
 大阪府の松井一郎知事は自身のツイッターに、表現の不適切さを認めながらも「出張ご苦労様」などと書き込んだ。こののんきさには驚く。もし危機感を覚えたのなら、沖縄に自ら赴き、翁長雄志知事と県民にわびるべきである。そうでないのなら…、そこまで言うのはやぼであろう。 (豊田洋一)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016102602000133.html

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加藤登紀子さん作詞作曲、「登別の歌」デビュー 市民合唱団と共演

2016-10-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/26 07:00
 【登別】歌手の加藤登紀子さんによる「百万本のバラコンサート」が24日夜、市民会館で開かれ、加藤さんが作詞作曲した登別の歌を初披露した。市民合唱団とも共演し「来年も登別に訪れる」と次回公演を約束するなど市民との絆を強めた。
 市民団体「登別おときさんと集う会」が主催し、約400人が訪れた。登別の歌「ありがとう ヌプ●ペッ~イヤイライケレ ヌプ●ペッ」は、加藤さんが「登別の役に立ちたい」との思いで制作。市民から歌詞のヒントを募り、9月に曲作りのため市内を回った。
 加藤さんはお披露目前に歌詞のアイヌ語に触れ、ヌプ●ペッは登別の語源、イヤイライケレがありがとうの意味ということを紹介。「プ●プ●ケヌプリ(日和山)、ポロユ(大湯沼)。かわいいよね」。響きが気に入っていることも明かした。客席を巡り、ゆったりと歌い上げ「私からのお土産です」と話した。
 「知床旅情」や「ひとり寝の子守歌」など往年の名曲も披露。終盤に登別合唱協会の42人のコーラスと共に「百万本のバラ」を熱唱した。「また会いたいよね」と来年の公演への意欲も伝え、観客を沸かせた。
 公演後、同協会の谷本喜恵子会長は「加藤さんと名曲を歌えてとても気持ち良かった。来年もまた一緒に歌えれば」と満足そうに話した。加藤さんも「登別の歌は誕生したばかり。アレンジをするなどしてこれから育てていきたい。子供たちにも歌ってほしい」と期待を語った。(合田紘之)
●は小さい「ル」
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0330955.html

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「象徴空間」運営で合併へ…アイヌ関連2団体

2016-10-27 | アイヌ民族関連
読売新聞 2016年10月26日
 2020年に政府が白老町に開設するアイヌ民族に関する国立施設「民族共生象徴空間」の運営団体を巡り、公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)が、一般財団法人アイヌ民族博物館(白老町)を吸収合併し、同象徴空間の運営団体を目指すことが25日、札幌市内で開かれた同機構の臨時理事会で報告された。
 この日示された「合併に向けた基本協定書」の素案によると、象徴空間を一体的に運営するため、それぞれの機能を統合するのが目的。合併期日を18年4月1日とし、同博物館の職員は同機構が引き継ぐ。法人名は象徴空間の業務が加わることを踏まえた名称に変更、理事の定数を増員し、1人増員する代表理事に道アイヌ協会の代表者を充てる。
 同機構と同博物館はそれぞれ合併に関する基本協定を締結し、来年度に予定されている象徴空間の公募に応じ、指定を受けた後、開業の準備に入る。
 また、アイヌ民族博物館は18年3月末で事業を終了することも報告された。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20161026-OYTNT50049.html

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