先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

シェイリーン・ウッドリー、抗議運動参加で逮捕される

2016-10-13 | 先住民族関連
cinemacafe.net 2016.10.12 Wed 11:45
10日朝(現地時間)にノースダコタ州ビスマルクで、『ダイバージェント』シリーズのシェイリーン・ウッドリーが逮捕され、数時間後に釈放された。
24歳のシェイリーンは、同地に建設予定の石油パイプライン「ダコタ・アクセス・パイプライン」の建設に反対するデモに参加、フェイスブック上でその様子をライブ配信していた。
パイプラインは全長1,172マイル(約1,886キロメートル)でノースダコタ州とイリノイ州にかけて原油を運ぶためのものだが、パイプラインが横切るミズーリ川下流にはアメリカ先住民族の居留地があり、環境への影響を懸念する住民や、レオナルド・ディカプリオやスーザン・サランドンといった環境保護に熱心なセレブも抗議活動を行っている。
100人ほどが参加したデモは、歌を歌ったり、「水は命」と書かれたプラカードを掲げたりする平和的なものだったが、シェイリーンは駆けつけた警官によって、スタンディングロック・スー族の土地に不法侵入したとして逮捕されてしまった。ゴシップサイト「TMZ.com」によると、警察は、彼女が暴動に参加したことも逮捕の理由としてあげている。
シェイリーンはモートン・カントリー刑務所に連れて行かれたが、数時間後に釈放された。代理人は「E!News」に「彼女は大きな支援に感謝しています。彼女のためだけではなく、ダコタ・アクセス・パイプライン建設への反対運動を続けてくれることに感謝しています」とコメントしている。
http://www.cinemacafe.net/article/2016/10/12/44088.html


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先住民の聖地を損なうな! カナダ産石油の米国へのルートが封鎖

2016-10-13 | 先住民族関連
Sputnik 日本 2016年10月12日 19:53© AP Photo/ Jim Suhr
米国の4つの州で石油の汲み上げ施設に自分の体を縛り付け、「ダコタ・アクセル・パイプライン」プロジェクトへの抗議を示していた活動家らが逮捕された。活動家らは汲み上げ施設のバルブを閉め、米国の石油消費の15%をまかなう輸送ルートをストップさせていた。
抗議グループ「クライメイト・ダイレクト・アクション」はSNS上に抗議行動の模様を撮影したビデオを公開し、「ダコタ・アクセス・パイプライン」に反対する先住民への連帯の意を表した。

© AP Photo/ Richard Drew
ゴールドマン・サックス 原油生産量制限について合意しなかった場合の原油価格下落について語る
「ダコタ・アクセス・パイプライン」プロジェクトはノースダコタから米国のメキシコ湾沿岸部へと石油パイプラインを敷設する、総工費37億ドルの巨大計画。敷設はスタンディングロック・スー族の居住地のすぐ近くを通り、彼らの聖地や水源を横断することから先住民のみならず米国全土の活動家、有名人からも反対の声が挙げられている。
公式者、敷設企業、専門家らは抗議行動でバルブが閉められたことで圧力の上下による石油漏れの環境汚染リスクが著しく上がったと指摘している。これに対し活動家らはバルブを閉めることで環境汚染を引き起こすことのないよう数ヶ月にわたる事前の入念な調査を行ったと反撃している。
このパイプラインはカナダで採掘される石油を最高で日量280万バレル輸送している。
カナダのパイプライン敷設企業「エンブリッジ」は現在、ミネソタ州の67のパイプラインのうち4本が一時的に閉められているものの、供給に支障はないと発表。米石油ガス会社「スペクトラエナジー」社はモンタナにある同社の汲み上げ施設でバルブの弁が閉められたため、同社は一時パイプをストップさせたことを明らかにしている。
https://jp.sputniknews.com/life/201610122890687/

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長倉商店塾 世界へ飛び出す契機に 写真家・長倉さん、北海道・釧路で体験語る

2016-10-13 | 先住民族関連
毎日新聞2016年10月12日 北海道朝刊
 世界の紛争地で撮影を続けてきた写真家の長倉洋海さん(63)が、故郷の釧路市で体験を語る「長倉商店塾」を8月に開いた。会場は両親がかつて商店を営んでいた実家で「若い人が世界へ飛び出したり、価値観を見直したりするきっかけになればいい」と話す。
 長倉さんは地元高校を卒業後、京都の大学に進学。通信社勤務を経て1980年にフリーのカメラマンに。戦場や辺境で暮らす人々の故郷への思いに触れ「自分も釧路のために何かしたい」と考えるようになったという。
 昨年に続き2回目となった今年の夏季講座では、ソ連への抵抗運動を率いたアフガニスタンの英雄・故マスード司令官や内戦下の中米エルサルバドルの難民キャンプ、居住区を奪われながらも伝統を守って生きるアマゾンの先住民族などを取材した経験を紹介。「彼らはどんな状況にあっても、故郷や家族、文化を大切にした」と付け加えた。
 一方、過激派組織「イスラム国」(IS)などの台頭については「現代社会に受け入れられず、愛すべき故郷がない疎外感や、いら立ちを感じている若者が多いのではないか」と指摘した。
 広島県江田島市から参加した海上自衛官、沢出拓人さん(22)は「日本の経済社会とは懸け離れた世界。仕事で海外に行くかもしれないが、その前に知ることができてよかった」と話した。
 長倉さんは東京在住だが、今後も釧路で講演を続ける予定だ。商店塾を多くの人が集う「広場」のような空間にするのが夢という。「自分と考えが異なる人に出会うことで、自分が見えてくる。世界には多くの出会いがあふれていることや、故郷の大切さを伝えていきたい」とほほ笑んだ。
http://mainichi.jp/articles/20161012/ddr/018/040/003000c

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阿寒湖温泉米国でPR/IR誘致協議会

2016-10-13 | 先住民族関連
釧路新聞 2016年10月12日
 ひがし北海道統合観光リゾート(IR)誘致協議会(栗林定正会長)の事務局を務める釧路商工会議所は9月に米国のラスベガスで開催されたカジノ・ゲーミング業界最大のイベント「グローバル・ゲーミング・2016ラスベガス」に参加し、このほど報告書をまとめた。この中で、米国各地でIRを経営する先住民族インディアンの団体との情報交換を成果の一つに挙げている。グローバル・ゲーミング・エキスポは2014年実績で478社が参加し、2万6000人が訪れている。昨年は釧路市と同じくカジノを含む統合型リゾート(IR)の導入に取り組んでいる長崎県と佐世保市が共同出展した。
http://www.news-kushiro.jp/news/20161012/201610121.html

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「わからないから、金融に飛び込んだ」エニタイムズ社長角田千佳さんの投資マインド

2016-10-13 | 先住民族関連
エキサイトニュース-ZUU Online 2016年10月12日 07時13分 (2016年10月13日 05時13分 更新)

「わからないから、金融に飛び込んだ」エニタイムズ社長角田千佳さんの投資マインド(写真=筆者撮影) (ZUU online)
ご近所お手伝いコミュニティ「ANYTIMES(エニタイムズ)」の創業者でCEOの角田千佳(つのだ・ちか)さん。
「パラオの無人島で考案したビジネスモデル」を元に、28歳の誕生日に起業。経営について語る前編に続き、後編では「振り返らない」生き方と自己投資について伺います。
■アボリジニの研究から金融業界へ
――角田さんは新卒で証券会社に就職しています。大学の専門は経済ではないですよね?
法学部の政治学科で、大学の研究では、『アボリジニ女性の貨幣経済への適応可能性』をテーマにしました。ゼミの先生が、オーストラリア学会の会長さんだったんです。社会学、地域研究に興味がありましたので、先住民族の研究もしたくて選んだんですよ。
金融の知識って、まったくなかったんです。わからない、でも将来的には絶対に必要になるだろうと思っていたので、証券会社に就職しました。
――「将来的には絶対に必要になる」は、起業が頭にあったからですよね?
はい。株や債券の基礎的な知識が身につきましたし、何より「途上国で事業をやる前に、身近な日本でやろう」と思ったきっかけも、証券会社時代の人との出会いによる経験が、すごく大きかったんです。
――金融って、むしろ苦手だった?
それ以前に、想像がつかなかったというか。メーカーなどですと、販売している製品があれば何となくイメージがつきますよね。売るんだろうな、そのためにどうするか考えるんだろうなという感じで。…
でも株式、債券の売買っていわれても、文字で見ても意味がわかりません。飛び込んでみて、やっと理解できたんですね。
配属されたのは、本店の資産管理部。そこでは個人や法人向けに、株や債券の売買や投資信託の提案をする営業をしていました。配属先の同期とは今でも仲良がよく、心から信頼のできる、かけがえのない友人たちです。
――仕事内容は、顧客に電話して「この銘柄はおすすめです」とお話をしたりすること?
というより「買ってください」ですね。買ってもらうことでコミッション(手数料)が入ります。部署ごとに「今日はこれを売りましょう」というノルマがあるので、こなしていくのが仕事です。
■IPO株として、クックパッドやグリーが盛り上がっていた
――証券会社で、学んだことはどんなことですか?
興味深かったのは、IPO(新規公開)株に申し込みが殺到していたこと。当時はクックパッド、グリーなど、今思えば「ああ、もっと興味を持って聞いておけばよかった」という企業が続々と上場している時期でした。
起業したときよりさらにITのことがわからない状態でしたが、「ITって面白んだ」「IPOをする会社にはどのような共通点があるのだろう」といったことに興味を持ってチェックしていました。
片や、電力会社のような、手堅い銘柄も見ていました。幅広く、いろいろな会社を見ることができたというのも、証券会社ならではの機会でしたね。
――個別株の分析もしていたんですね。…
仕事としてはまったく求められてはいないことだったので、ただの趣味です(笑)。分析をして「今日はこの銘柄がいいですよ」とお客様に勧めるほうが好きでしたね。
自分の場合は意図的にですが、投資暦の長い顧客を担当しました。お客様に教えていただくことも多かったですね。
■金融の次は、苦手だったIT業界に転職
――証券会社の次には、IT系企業に転職しています。
証券会社でクックパッドやグリーがIPOを果たし、しかも株価が急上昇しているのをずっと見ていました。今でも、証券コードを覚えているくらい。
これからITはまだまだ伸びていくだろう、上場企業って増えていくのだろうな、と実感していたところに、大学時代にアルバイトでお世話になったIT系企業から声をかけていただいたんです。
「これはチャンスかもしれない」と思って、自分が最も苦手だと思っていたITの分野に飛び込んでみました。できたばかりのPRの子会社に出向する形で、総合代理店向けのPRのプランニングを担当しました。証券会社、IT系企業とも2年半ずつ勤務して、起業することになります。
■苦手な環境からは得るものが多い。だから「飛び込む」
――「飛び込む」が角田さんのキーワードですね。苦手に飛び込むマインドは、いつからあったのでしょう?
うーん、いつからでしょう? 最初がいつか、は思い出せないくらい昔だと思いますけど、一番はもしかしたら、社会人になるときかもしれない。
――まったくわからない金融業界に就職して。…
環境に身を置くことで、苦手だったものが興味深いものに変わっていきました。それが経験になっているのかもしれないですね。
もともと、わりと知識欲のようなものはあるほうだと思うのですが、得意なことは自然と覚え、吸収していくものじゃないですか。でも苦手なものって、わざわざ環境に身を置かないと吸収できないという自覚があるので。
――だから自ら、飛び込むわけですね。IT系への転職にしても。
自分が苦手な環境のほうが、得るものが多かったりしますし、それを探すのが楽しかったりもします。どういう環境であったとしても、結局、自分次第だと思うので、逆境も最大限に楽しむことはしています。
■失敗は貴重な「経験」であり、未来のための「経費」
――次の行動を起こすには決断が要ります。角田さんは、思い切りがいいですよね。「ここだ」というところがあるんでしょうか?
計画的にやったとしても、外的環境って変えられるものではないし、どうなるかわからない。ということは結局、自分が「決める」タイミングなんです。
そうなると、自分が「やりたい」と思ったピークのときにはじめるのがベストということになります。高いモチベーションのときに、いいアイデアがあるときにはじめるのがいいと思います。
――やると決めたあとは、どう持っていくのでしょう?
いくつかあるどの道を選択したとしても、結局、やりかた次第で成功も失敗もすると思います。その後でどう成功させていくか、そのためどうやって実行していくかに焦点を絞っていきます。…
失敗って、言葉が違うだけで「経験」ということなので、その経験があるからこそ、もう同じことを繰り返さないので。未来になにかやるための経費と考えればいい。
「ああしておけばよかった」とは振り返りません。そこは考えたって戻れるわけではありませんから、前に行くことだけを考えます。
■会社の成長につながる投資なら、いくらでもしたい
――人生で「これが一番の投資だった」というものはなんでしょうか?
全部ですね。順位を付けられるものではなくて、自分の中で一つひとつの経験のよって一歩ずつ前に進んでいるので、だからむしろ大きさとしては全部同じなのではないかなと。
――お金に対する考え方はいかがですか? ポリシーのようなものは?
起業した頃は、自己資金の残高が心配でコストを切り詰め、なるべくお金を使わないようにしていました。ただ、同時に投資もできなくなっていたんですね。
でもある程度投資をしないと、返ってこないこともわかってきました。小さく投資して大きくリターンという希望はありますが、そうそうそんなチャンスはありません。ある程度は投資をしていないといけない、ということは心しています。
――プライベートでもでしょうか?
私、物欲がないんです(笑)。友人や仕事相手との食事など、交流への出費は惜しみません。旅にも出ますが、ハードな部分、洋服やものにはお金はかけないですね。目に見えない価値には投資をしようかなと思っています。
――昔から? それとも起業してからですか?
昔からですね。…
起業してからは余計にそうなりました。美容院も、半年に一度くらいとか(笑)。前からですが、美容院に行く頻度も低くなっていますね。忙しくなったというのもありますが、必要性もあまり感じていなくて。
――そうなんですか! 意外です。
ああ、この言い方がわかりやすいでしょうか。「会社の成長につながらないものには、一切お金をかけない。でも会社の成長につながるものになら、いくらでもかけたい」。今は、自分イコール会社、になっているので……。
旅も、目的はリフレッシュですが、今すぐ事業にはつながらなくても、その場所のスタートアップの企業を回ってみて話を聞くとか。日本国内でも地域によって課題や習慣も違いますし、海外だともっと違いますから、アイデア、インスピレーションが生まれることもあります。
逆に、ANYTIMESの話をすることで、返ってくる反応が勉強になることもあります。行った先々で仕事につながることを、無意識のうちにしている気がしますね。
■不安がるよりも、その時々の人生を100%充実させたい
――自分の人生と会社の成長、どんなふうにイメージしていますか?
人生設計はむしろ立てません。会社イコール自分なので、会社の行く方向で自分の人生も変わっていきますので、そのときどきで自分の人生を考えればいいかな、と思っています。どういう人と出会ってこれから進んでいくかもわからないですし。
今は自分よりも、会社の成長のほうに興味があるんです。…
その成長に合わせて、私個人の人生はその日その日で選択していけばいいと思います。
――「将来がなんとなく不安」「老後が不安」という30代もいる中で、角田さんは迷いがないですね。
考えたところで、例えば自然災害など外的要因で、自分ではまったくコントロールできないことも起きる。お金があれば安心かといえば、日本円がずっと安泰だとも言い切れません。心配しだしたらきりがないですよね。
不安がるよりも、その時々、自分の人生を100%充実させて生きたほうがいいんじゃないかと思います。
――それが将来の何かしらにつながっていくということですね。
はい。「どうなるかわからない」は常に思っています。そして明日に死んでしまうかもしれない、もしかしたら200歳まで生きるかもしれない。会社の事業計画よりも難しいですよね、自分の事業計画って(笑)
■「本当はどうしたいのか、何が幸せなのか」に目を向けて
――同年代に向けて、伝えたいことは?
社会の決まりごと、社会の枠など、「こうあるべきだ」と思っていて自分の首を絞めてしまう人って多いと感じています。でもそれって固定観念でしかないので、環境を変えれば全然違う世界があったりしますよね。
そうした枠をなるべく排除して、自分が本当はどうしたいのか、何が幸せなのかといったところに目を向けると、楽になったり、楽しく過ごせたりするのではと思っていて、自分自身もそうやって過ごせたらと思っています。…
――国内に住む外国人用のサービスを開始して、近い将来、海外でもサービスを展開するというANYTIMES。その先にはライフワークである「途上国支援」も控えています。角田さんの「男前な」生き方を応援しています!
【取材協力】
ご近所お手伝いコミュニティ「ANYTIMES」https://www.any-times.com/
阿部祐子(あべゆうこ)
出版社勤務(雑誌編集者)を経てフリーに。2009年CFP資格取得。社会、金融、ビジネス系記事、やさしい言葉を使ったファイナンス系の読み物などを手掛けています。
(提供:DAILY ANDS)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20161012/zuuonline_123670.html

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白老町のアイヌ慰霊施設 モニュメント17年度末までに完成

2016-10-13 | アイヌ民族関連
苫小牧民報(2016年 10/12)

墓所や慰霊行事施設などの配置イメージ図
 全国の大学などで保管されているアイヌ民族の遺骨を集約するため、政府が白老町で2020年に開設する「民族共生象徴空間」の慰霊施設の概要が11日までに、内閣官房などへの取材で分かった。墓所には遺骨箱2500箱を安置できる「遺骨保管室」と「副葬品保管室」を整備。慰霊行事を行う建物には、儀式の部屋や調理場などを配置する。敷地内に設置するモニュメントは17年度末までに完成させる方針だ。
 慰霊施設は、ポロト湖の象徴空間予定地東側にある高台に建設予定。全体面積は約4・5ヘクタールで、墓所と慰霊行事用の施設、モニュメント、駐車スペースなどで構成する。墓所の建物面積は約800平方メートル。このうち遺骨保管室(約375平方メートル)には、2500箱分の安置棚を整備する。棚は1区画当たり高さ40センチ、幅51・5センチ、奥行き75センチで観音開き式とする。
 アイヌ民族の遺骨をめぐっては、文部科学省が11年から12年にかけた調査で、北海道大学や東京大学など国内12大学が研究目的などで保管していることが判明。このうち個体ごとに特定できた遺骨は1636体、特定できなかった遺骨は515箱に納められていたことが分かり、墓所には遺族に返還された以外の遺骨などを安置。また、海外の大学で新たに見つかった遺骨も納める。遺骨箱の大きさは各大学で異なるため、最も保管数の多い北大の遺骨箱サイズ(高さ29センチ、幅41・5センチ、奥行き67センチ)を基準に統一する方針だ。
 副葬品保管室(約70平方メートル)にも棚を設置し、各大学などが保管している約5000点の副葬品を収納する考え。 
 慰霊行事を行う施設は伝統家屋「チセ」風の造りで、面積は約200平方メートル。「儀式を行う部屋」(約120平方メートル)は最大80人を収容。東側に神窓、西側には前庭から儀式が見える大きな窓を設け、輪踊りができるよういろりも設置する。供物を調理する台所や身障者対応トイレも設ける。参列者が80人を超えた場合に対応するため、前庭側に雨避けを付ける方針。施設の付近にはヌサ(祭壇)の場も確保する。
 慰霊施設の敷地南側に設置するモニュメントは、儀礼に使う木製の祭具「イクパスイ」をモチーフとする。近く北海道アイヌ協会やデザイン専門家による検討委員会を設置し、17年度末の完成に向けて具体案を協議する。
 こうした動きに対し、受け皿となる白老町では慰霊施設周辺の環境整備を検討中。バス駐車場整備など周辺対策を含め、町議会の象徴空間整備促進活性化調査特別委員会などと協議した上で具体的な方向性を決める方針だ。
http://www.tomamin.co.jp/20161043524

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調査研究で収集されたアイヌ民族遺骨 返還作業開始へ-北大、札医大

2016-10-13 | アイヌ民族関連
苫小牧民報(2016年 10/12)
 研究目的で収集されたアイヌ民族の遺骨が全国12大学に保管されている問題で、北海道大学と札幌医科大学は身元を特定した20体の遺骨に関するホームページでの情報公開を始めた。遺族が名乗り出た場合、戸籍などを確認した上で返還する。一方、北海道アイヌ協会などからは、収集経緯も含めた遺骨保管をめぐる問題について、大学側の説明など責任ある対応を求める声が上がっている。
 文部科学省の調べによると、全国12大学に保管され、個体ごとに特定できた1636体の遺骨のうち、最も多く保管していたのは北大で1027体。札医大には251体ある。また、北大には、個体ごとに特定できなかった遺骨を納めた484箱がある。
 北大と札医大は、身元が特定できた遺骨について返還する体制を整備し、北大は16体、札医大は4体の遺骨に関する情報を9月30日、遺骨返還を促す国のガイドラインに基づいて各大学のホームページで公開を始めた。
 北大の遺骨は1931~36年(年代不明も2体)、医学部が調査研究のために収集した20~70代の女性5体、男性11体。発掘・発見場所は浦河町の杵臼(4体)と野深(1体)、東幌別(2体)。平取町の貫気別(6体)、荷負(2体)、樺太栄浜(1体)。死亡の年代が分からない6体以外は、1898~1930年に死亡もしくは埋葬。新冠に本籍がある貫気別の2体は、埋葬からわずか3年で発掘されている。
 千歳駒里アイヌ墓地で発掘・発見され、札医大が保管する4体はいずれも成人で、性別は男女各2人。66年に遺族から献骨され、うち3体の本籍は厚真。
 いずれも返還の対象者は、祭祀(さいし)承継者となる遺族。戸籍など資料を調査した上で返還し、引き取り手の無い遺骨は白老町に2020年に開設される「民族共生象徴空間」の慰霊施設へ集約される方向で、両大学は少なくとも施設開設までは公開を続ける。北大は「できるだけ丁寧、迅速に対応をしていきたい。新たに身元が特定できる遺骨が出てきた場合、追加の情報公開もあり得る」と話している。
 両大学の遺骨返還をめぐり、アイヌ民族関係者からはさまざまな声が上がる。北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「大学や国はただ返還するのではなく、収集の経緯なども含めて分かることはしっかり情報公開した上で、責任を持って対応してほしい」と求める。平取アイヌ協会の木村英彦会長は「対応は今後の役員会などで協議するが、返還すればそれで終わりではなく、その後も含めて大学側の責任は続いていく」と話す。
 遺骨問題を長く研究している植木哲也苫小牧駒沢大学国際文化学部教授は、インターネットによる情報公開の方法について、高齢の関係者などに周知できるかといった問題を挙げ、「どこまで返還が実現するかは疑問。大学側が掘り出した遺骨なので、本来ならば大学側で関係者を探し出し、返還を打診するくらいの努力が必要ではないか」と指摘する。
 一方、身元が分からない遺骨が大半を占める中、内閣官房は「慰霊施設への集約が目的ではなく、お返しできる遺骨はお返しする考え。(個人が特定できなくても埋葬地などに返還する)地域返還については課題として検討していく」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/20161043504

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アイヌ語でトランプ 北海道の主婦制作「文化に触れて」

2016-10-13 | アイヌ民族関連
日本経済新聞-2016/10/12 11:48
 「カムイ」は神、「コタン」は集落……。アイヌ語を学べるトランプが、北海道白老町のアイヌ民族博物館などで販売され、人気を呼んでいる。制作したのは、自身もアイヌ民族をルーツに持つ苫小牧市の主婦、及川久美子さん(57)。「遊びながら気軽にアイヌの文化に触れ、興味を持ってほしい」と話している。
 トランプは数字とマークの面にカタカナでアイヌ語の単語が記されている。その下にローマ字表記、日本語訳、英訳が並び、日本人だけでなく外国人にも伝わるよう工夫されている。もう片面にはアイヌ独自の文様をイメージしたデザインを施した。
 及川さんは母方の祖母がアイヌだ。偏見が残っていたといい、小学校時代には同級生からいじめられ、学校に通えなくなるつらい体験をした。
 「自分が受けたような差別を恐れ、アイヌの血を継いでいると言えないまま暮らしている人も多いはず」。及川さんは人々にアイヌ文化を広く知ってもらえば、自らのルーツを隠すのではなく、誇れるようになると考えた。身構えずにアイヌ文化に親しんでもらいたい。思い付いたのがアイヌ語入りトランプの制作だ。
 単語の翻訳をアイヌ文化の専門家に確認し、約1年かけて準備を進め、今年4月に完成。店を回って商品として置いてもらえるよう交渉した。1組千円で、アイヌ民族博物館のほか新千歳空港の書店など北海道内約20カ所で購入できる。
 当初作った千組は店舗への納入やアイヌ関連施設への寄付で、ほとんど手元に残っていない。好評のため、追加制作を検討しているという。
 「ラッコなど聞いたことがある言葉もアイヌ語が由来だったという発見があると思う」と及川さん。「家族や友達との楽しいひとときと一緒に、言葉も覚えてくれたらうれしい」と期待していた。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H1S_S6A011C1000000/

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