先住民族関連ニュース

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ウポポイ1周年 16日から記念イベント

2021-07-13 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/12 20:57
 【白老】胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」は16~18日、開業1周年記念イベントを開く。
 メインの記念セレモニーは17日午前10時から。体験交流ホールでこの1年を振り返る動画を上映するほか、ウポポイのPRキャラクター「トゥレッポん」作者の絵本作家そらさんと、アイヌ民族のルーツを持ち、ウポポイのPR大使を務める俳優の宇梶剛士さんのトークショーがある。
 16~18日は北海道の名付け親として知られる幕末の探検家松浦武四郎にちなんだイベントを行う。生誕地の三重県松阪市との共催で、同市の松浦武四郎記念館の学芸員による講演会やパネル展、特産品の「松阪もめん」へのアイヌ文様刺しゅう体験を実施する。
 このほか、17、18日は帯広市と日高管内浦河町の保存会がアイヌ古式舞踊を披露する。
 ウポポイの入場料(高校生以上)が必要。各イベントは当日整理券を配布する。問い合わせはウポポイ(電)0144・82・3914へ。(斎藤佑樹)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/566206

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大木カツラ 迫力の伐倒 阿寒湖温泉 丸木舟制作へ活用

2021-07-13 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/12 19:05
伐倒されたカツラの状態を確認する阿寒湖温泉地区の木彫師ら
 【阿寒湖温泉、弟子屈】釧路市阿寒湖温泉地区でアイヌ民族の伝統儀式などに使う丸木舟制作のため、弟子屈町の国有林で12日、カツラの大木1本の伐倒作業が行われた。高さ24メートル、直径96センチの木がミシミシと音を立ててゆっくりと倒れると、関係者から歓声が上がった。
 大木は市が根釧西部森林管理署の協力で見つけ、材料として購入した。8日に神への祈りの儀式カムイノミを行い、この日は阿寒湖温泉地区の木彫師や同署職員ら約40人が見守る中、今井林業(弟子屈町)の作業員がパワーショベルとチェーンソーを使い、15分ほどで切り倒した。その後、木の枝や先端部分などをチェーンソーで切り落とし、13・4メートルの長さにした。
 丸木舟制作は国のアイヌ政策推進交付金を活用する「アイヌ工芸技術後継者育成事業」の一環。同地区では約20年ぶりの制作で、市が阿寒アイヌ工芸組合に委託した。指導役の床(とこ)州生さん(55)が木彫師7人に技術を継承しながら制作に取り組む。床さんは「あっという間に倒れてすごい迫力。有効に活用していきたい」と意気込んだ。14日に同地区に運搬。皮をはいで阿寒湖に浮かべ、舟の上下を決めてから制作に取りかかる。(伊藤美穂)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/566164

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アイヌ国立施設「ウポポイ」、コロナ禍で入場者数伸び悩み

2021-07-13 | アイヌ民族関連
産経新聞 2021/7/12 15:32
北海道白老町に先住民族アイヌをテーマとした初の国立施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が開業して12日で1年を迎えた。存続の危機にあるアイヌ文化の継承や発信の拠点として設立されたが、新型コロナウイルスの影響で年間の入場者数は約26万人にとどまり、目標の100万人を大きく下回った。
ウポポイはアイヌ語で「大勢で歌うこと」という意味。昨年7月12日に開業し、施設内の博物館では民族衣装や祭りの道具など約1万点を所蔵し、うち約900点を展示。アイヌの遺骨が集められた慰霊施設も設けられている。
昨年11~12月の全国世論調査では、アイヌを先住民族だと認識している人は90%を超えた。一方で、テレビ番組でアイヌへの不適切な表現が飛び出すなど差別がなくならない現状を踏まえ、博物館では8月にも教員にアイヌに関する理解を深めてもらおうと研修を開く。
https://www.sankei.com/article/20210712-QOU2HDTFURIUDDC2IBYSE5RZPM/

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ウポポイ開業1年 来場者数は目標の4分の1 コロナの影響大きく

2021-07-13 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2021/07/12 20:47
学生服姿でウポポイを巡る学生ら=北海道白老町で2020年10月15日午前11時30分、平山公崇撮影(毎日新聞)
 先住民族アイヌをテーマとした初の国立施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が12日、北海道白老町に開業してから1年を迎えた。「一人でも多く訪れ、民族共生の理念に共感してもらえるよう全力で取り組む」。開業時に官房長官として来場した菅義偉首相がこう述べるなど国もアイヌ文化の継承や発信に力を入れた施設だが、1年目の来場者は目標を大きく下回った。【平山公崇】
 「新型コロナウイルスの影響を大きく受けた」。運営団体「アイヌ民族文化財団」の斉藤基也本部長は、1年をこう振り返った。政府目標は「年間100万人」だったが、約4分の1の約25万5200人(7日時点)にとどまった。
 当初、2020年4月24日に開業する計画だったが、新型コロナの影響で2回延期。7月12日にようやくオープンした。来場者は毎月増加の一途をたどり、10月(約5万2000人)にピークに達したが、道内での感染再拡大を受けて11月に減少に転じた。今年6月は1日から道内に発令された緊急事態宣言の影響で20日まで休業するなど、新型コロナに翻弄(ほんろう)された1年だった。
 ただ、教育面では一定の成果もみられた。来場者の約3分の1に当たる5万7000人は、修学旅行や校外授業などの「教育旅行」による小中高生。その7割を道内の学校が占めた。今年度、既に797校(約7万8000人)の予約を受けているという。
 斉藤本部長は「新型コロナの影響を大きく受ける中でも25万人を超える方々に来ていただいたことは一定の成果」と総括。「アイヌ民族の文化や世界観を学び、文化の多様性や人権尊重の気持ちを養ってもらえるよう精進したい」と語り「教育旅行を中心に団体旅行の誘客で数字を一定程度伸ばしたい」と意気込みを語った。
 アイヌを巡っては今年3月、日本テレビの情報番組で差別的な内容が放映されたことをきっかけに、社会における理解不足が改めて浮き彫りになった。こうした事態を受け、ウポポイでは道内の教職員を対象に講演会と研修を8月2日に実施し、アイヌの歴史や文化を児童・生徒に正しく伝える取り組みにも尽力する考えだ。
 この1年、中核施設となる国立アイヌ民族博物館では約1万点の収蔵品のうち常設で800点、入れ替えを含め1115点を展示した。佐々木史郎館長は「調査や研究を展示教育活動にしっかり活用していきたい」と話した。
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20210712k0000m040258000c.html

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アイヌ権利、真の確立を 「新法見直し議論して」 ウポポイ開業1年

2021-07-13 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2021/07/12 07:00
アイヌ民族としての思いを語る平取アイヌ協会会長の木村英彦さん=平取町で2021年7月4日午後5時20分、高橋由衣撮影(毎日新聞)
 北海道白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)が12日で開業1年を迎える。「大勢で歌う」を意味するウポポイ。差別せず権利を認め合い、みなが肩を組んで歌うような世界の実現に何が必要か。この節目に、アイヌの人々を取り巻く課題を探る。
 「ちょっと行くか」。子どもの頃、アイヌとして生きた祖父が唐突に言った。森林の獣道を一緒に歩いた。山頂にたどり着くと、眼下に自分たちが暮らす集落が広がっていた――。
 約45年前の出来事。平取町二風谷地区に生まれ育った木村英彦さん(57)は「あれ一度きりだった。おっかないじいさんが、山に連れて行ってくれた」と思いを巡らせた。
 明治以降、政府の同化政策でアイヌ固有の生活や文化を奪われた時代をよく知る祖父。祖母との夫婦げんかはアイヌ語だったが、孫を前にアイヌについて語ることはなかった。「今思えば、自分が小さい時に教わったことを伝えようとしていたのかもしれない」
 祖父は何を見て育ち、どんな生活を送っていたのか。「祖先やルーツに誇りを持っているからこそ、体験したい」。この思いを後押ししたのが、2019年5月に施行されたアイヌ施策推進法(アイヌ新法)だ。
 同法に基づき、民族共生象徴空間(ウポポイ)が20年7月に誕生した。同時に「アイヌ施策推進地域計画」とこれに伴う「アイヌ政策推進交付金」の制度が策定された。アイヌの文化振興などの事業が国に認められれば、市町村は交付金を受けられる制度だ。
 平取町はこの制度を活用し、国有林の中で、かつてアイヌ文化が形成された森の再生事業に年間約4000万円を支出。木村さんが会長を務める平取アイヌ協会や道森林管理局と共に約10年前から進めてきた森林再生事業が本格化した。
 当時群生していたアイヌの伝統織物「アットゥシ」に使われるオヒョウや木彫り「イタ」の原料となるクルミ、カツラの苗を500本以上植えた。事業を担う平取町アイヌ文化振興公社は「これまで財源が確保できず継続的な実施ができなかった植樹や生態調査、人材確保などが可能になった」と評価する。
 だが、苗が成長してもアイヌの伝統工芸品に使うことはできない。制度は、特例措置として国有林の中で木の枝を採るなどの「共用」を認めているが、伝統的な「儀式」や「文化振興」などに用途を限定しているためだ。木村さんは「正直、国有林で採れるものにはほとんど使い道はない」。
 そもそも国有林における「共用林野」は、国有林野法を根拠に「土地利用の高度化を図る」もので、アイヌなど地域に根ざした集団の慣習的な権利を保障するものではない。
 アイヌ文化振興法(1997年施行)の流れをくむアイヌ新法は、アイヌを日本の先住民族として初めて明記したが、アイヌ文化の伝承や地域振興に主眼が置かれ、権利回復の措置は盛り込まれなかった。
 恵泉女学園大の上村英明教授(国際人権法)は「法律が変わっても文化振興という目的は変わっていない。共用林野の制度に見られるように、元からある国の制度にアイヌを組み込んでいくという上から目線の構造に変わりはなく、アイヌ本来の権利を保障する制度になっていない」と批判する。
 新法施行後、道内では明治以前のアイヌの権利回復を求める動きが相次ぐ。紋別アイヌ協会の畠山敏会長は19年9月、サケ捕獲は明治政府のアイヌ同化政策以来奪われた権利と主張し、道に申請せず儀式のためのサケを捕獲。道内水面漁業調整規則違反などの疑いで書類送検され、不起訴となった。
 20年8月には、浦幌町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」が、河川でのサケ捕獲は先住民族が持つ「先住権」だとして、法などで禁止されないことの確認を国と道に求めた訴訟を起こし、札幌地裁で係争中だ。
 こうした動きについて、上村教授は「アイヌが先住権を主張し、国が向き合うことによって、国民が歴史的問題を本質的に考えるきっかけになる」と重要視した上で「アイヌの人々が本当に望んでいることは何か、国が最低1年かけて公聴会を開くなどして各地のアイヌの意見を真摯(しんし)に聞き、改善していく必要がある」と指摘する。
 「アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができ、その誇りが尊重される社会の実現」
 こう目的を記すアイヌ新法は、施行5年後に必要に応じて見直される。木村さんは2024年を見据え言った。「今のアイヌがどんな権利を望んでいるのか、どこまで権利を渡していいのか議論を進める必要がある」【高橋由衣】
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/region/mainichi-20210710k0000m040101000c.html

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白老の小学校でアイヌ料理の給食(動画)

2021-07-13 | アイヌ民族関連
STV 7/12(月) 17:54

アイヌ文化を伝える民族共生象徴空間、「ウポポイ」が北海道・白老町に開業して12日で1年です。白老町では地元の子どもたちがアイヌ料理の給食を楽しみました。
「いなきびごはん」に、サケが入った汁物の「オハウ」、シカ肉の竜田揚げなどボリューム満点の給食です。白老町内の小・中学校では12日、ウポポイ開業1周年にあわせ、アイヌの伝統料理を取り入れた「ふるさと給食」が振る舞われました。子どもたちはアイヌ文化への理解を深めながらおいしそうに食べていました。また、地元に工場がある日本製紙が使用途中のマスクを入れる「マナーバッグ」などを児童や生徒、教職員に配りました。子どもたちは感染対策に気をつけながら給食の時間を楽しんでいました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1651b78bc798657b873066f423186bf9bfa30e02

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新ひだか町の静内高校でアイヌ文様の刺しゅう学ぶ授業

2021-07-13 | アイヌ民族関連
NHK 07月12日 16時09分
刺しゅうを通してアイヌ文化を学ぶ授業が新ひだか町の高校で行われ、生徒たちがハンカチにアイヌ文様を丁寧に縫い付けました。
新ひだか町の静内高校は、先月下旬から選択科目の「服飾」の授業でアイヌ文化について学んでいます。
生徒たちは、講師を務める地元の刺しゅうサークル「イカラカラの会」の菊地美恵子さん指導を受けながら、アイヌ文様の刺しゅうに挑戦しました。
12日の授業では2年生15人が、災いから身を守るという願いを込めた文様を、青や赤などの糸を使いハンカチに一針一針丁寧に縫い付けて完成させていました。
2年生の藤川仁子さんは「不器用ですがよい作品ができました。昔の人はちゃんとした針がなかったのに縫えていてすごいと思った」と話していました。
講師の菊地さんは「アイヌ文様の刺しゅうは独特の形を表現することが魅力です。これからも刺しゅうを楽しいと思ってくれる人が増えるように活動していきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210712/7000036456.html

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伝統作法で祖先を供養 白老アイヌ協会がシンヌラッパ

2021-07-13 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2021/7/12配信
 白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)は10日、先祖供養(シンヌラッパ)を白老町虎杖浜のポンアヨロ海岸で行い、祖先をしのんだ。  ポンアヨロ海岸の一帯は、縄文時代から人々が暮らし、アイヌ民族の神話も生まれた地域。同協会は、人の営みが連綿と…
この続き:132文字
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https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/52621/

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アイヌ4団体 華麗に 無病息災やツルの舞【池田】

2021-07-13 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2021.07.12
サロルンリムセを披露する帯広カムイトウウポポ保存会のメンバー
 池田町の千代田堰堤(えんてい)展望公園で10日、「十勝川サロルンリムセ(ツルの踊り)実行委員会」(小川哲也委員長)によるイベントが開かれ、アイヌ民族の伝統舞踊が披露された。十勝川を背に、総勢50人以上でツルの舞などを披露した。
 イベントには、帯広カムイトウウポポ保存会、阿寒アイヌ民族文化保存会、平取アイヌ文化保存会、札幌ウポポ保存会の4団体が出演。主催者を代表して小川委員長があいさつ。十勝川中流域かわまちづくり協議会代表の安井美裕池田町長に代わり、村田政宣副町長が「十勝川サロルンリムセが歌い踊り継がれ、夏の風物詩となることを願っている」と述べた。
 舞踊は、阿寒保存会による無病息災を願う「タクサの舞」からスタート。札幌保存会は酒運びの踊り「フチトノト」で観客を楽しませ、平取保存会は「ハララキ」で湿原で遊んだり大空を舞ったりするツルの様子を表現した。
 帯広保存会は「サロルンリムセ」で同じくツルの舞を披露。「バッタキウポポ(バッタの踊り)」では帯広以外の出演者も参加、「ポロリムセ(輪踊り)」では出演者らが輪をつくり、盛り上がりを見せた。
 アイヌの伝統舞踊を初めて見たという帯広市の伊藤理江さん(37)は「すごく心地よいリズムで踊っていて、楽しそうだった」と話した。同時開催を予定していた「十勝いけだ屋市」は新型コロナウイルスの影響で中止となった。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/22352

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ウポポイ開業1年 共生社会実現に期待 高まる認知度 

2021-07-13 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2021.07.12
アイヌ文化の復興と発展のナショナルセンターとして国が白老町に整備した民族共生象徴空間(ウポポイ)は、12日で開業1年を迎えた。新型コロナウイルス感染流行の影響で入場制限や一時休業の措置を強いられたものの、来場者数は25万人超の実績を上げた。開業により国内でアイヌ民族に関する認知度も高まる中、民族の歴史と文化に対する国民理解をより促し、共生社会の実現を目指す活動に期待が寄せられる。
 ウポポイは新型コロナの影響で、当初予定より2カ月半遅れて昨年7月12日にオープンした。管理運営するアイヌ民族文化財団(札幌市)によると、開業以降の入場者数は今月7日までに25万5190人。受け入れ人数の制限、緊急事態宣言に伴う休業措置などで、年間100万人を掲げた政府目標の4分の1にとどまったものの、財団は「制約がある中で健闘の数字」と捉える。
 小中学校や高校の修学旅行コースとしての利用も多く、初年度の2020年度は道内外の643校・計5万1562人が見学に訪れた。今年度は今月7日までに797校(計7万8003人)から予約が入り、人数で既に昨年実績比1・5倍となった。ウポポイは児童生徒の教育の場としての存在感を高めているが、北海道大学アイヌ・先住民研究センターの加藤博文センター長は「単に見て終わる一過性の利用ではなく、授業にフィードバックさせる仕組みが教育現場に必要だ」と指摘する。
 内閣府が昨年12月に実施した世論調査で「アイヌは先住民族である」と知っている人が91・2%に上り、18年の前回調査比で13・9ポイント上がった。しかし、明治政府の同化政策でアイヌ語の使用や伝統の営みが禁止され、差別にも遭った苦難の歴史に関する認識、理解は国民の間でまだまだ共有されていない。
 3月には日本テレビ情報番組でアイヌ民族への差別的表現があり、非難を集めた。斉藤基也・民族共生象徴空間運営本部長は「差別問題の解消を図るためにも、アイヌの正しい歴史や文化への国民理解を促す使命を果たしたい」と言う。だが、アイヌ協会の関係者や研究者からも「差別など苦難の歴史の伝え方が弱い」と指摘する声が出ており、中核施設・国立アイヌ民族博物館の佐々木史郎館長は「外部意見も取り入れながら展示の工夫を考えていきたい」と話している。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/22349

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ウポポイ、誘客を強化 開業1年、目標及ばず 加藤官房長官

2021-07-13 | アイヌ民族関連
JIJI.COM 7/12(月) 15:05
 加藤勝信官房長官は12日の記者会見で、アイヌ文化を紹介する国の複合施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(北海道白老町)が同日で開業1周年を迎えたことを受け、「展示や体験交流などのさらなる充実、周辺の観光地と連携した誘客の強化などに取り組んでいくことが必要だ」と語った。
 今月8日までの来場者数は約25万6000人で、年間100万人の目標に遠く及ばなかった。加藤氏はコロナ禍が影響したとの認識を示した上で「満足の声も多数寄せられており、アイヌ文化に対する関心を高めていただいたのではないか」と強調した。 
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1cfbd729c3c0c62bda8fac1d6d5d795cba104e7

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