先住民族関連ニュース

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木のコースターにアイヌ文様彫る体験会 平取町の工芸館で(動画)

2022-08-18 | アイヌ民族関連
NHK08月17日 19時07分

アイヌの伝統文化に親しんでもらおうと、日高の平取町で木のコースターにアイヌ文様を彫る体験会が開かれています。
この体験会は、平取町にある二風谷アイヌ文化博物館が先月30日から毎日開いています。
17日は旅行で訪れた愛知県の小学生2人が参加し、講師の指導を受けながら、円形にしたニレの木のコースターに魔よけなどの意味を持つアイヌ文様を彫っていきました。
また、彫る深さを変えながら、陰影を付ける方法にも挑戦し、およそ1時間で作品を完成させました。
参加した小学2年生の男の子は「彫るのは難しかったけど、いざ彫ってみると楽しかったです」と話していました。
講師を務めた二風谷民芸組合の貝澤守代表理事は「結構難しくて大変ですが、アイヌの木彫をたくさんの人に知ってほしいのでぜひ参加してください」と話していました。
この体験会は今月28日まで二風谷工芸館で行われています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220817/7000049758.html

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翻訳するということと…/『ピリカチカッポ 知里幸恵と「アイヌ神謡集」』。

2022-08-18 | アイヌ民族関連
楽天ブログ2022年08月16日
ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然
アイヌの人による日本語に翻訳された唯一の「アイヌ神謡集」を執筆した知里幸恵さんの評伝となる『 ピリカ チカッポ(美しい鳥) 知里幸恵と『アイヌ神謡集』 』を読み終えました。

彼女のことを知ったのはいつのことやらという位、以前から知っておりその都度関連図書を読んでいました。
彼女について、新しいことがそこまで大きく発見されるわけではないのですが、書き手によって彼女についての新たな面が見えることはママあります。
今回の著書は彼女のことだけでなく、彼女が生きたその時代にアイヌの人たちが和人からどのような迫害を受けていたかという社会的背景のことが記述されており、そこがこれまでの私の知識には抜け落ちていて、知識として詰め込めたばかりか、感情的には唖然としてしまうことになりました。
昔だから仕方がないという風には受け止められずにただただ自分と異なる民族に対しての敬意というものが抜け落ちている自分たちの先人に嫌気がさしてしまったのは事実です。
このような感想を書いてしまうと、じゃあ自分はどうなんだというブーメラン返しがくるので、本当は自分のうちにとどめときたいというのが正直な感想でもあるのですが、やはり「知識」として知ることは大切だよなということでアウトプットしました。
このような問題が出てくる時、いつも思うのが「和人」とは何ぞやということ。
飛鳥時代や奈良時代においては朝鮮半島から人々がやってきて、和人にさまざまな技術を伝え、そしてそのまま日本に定住して今に至っている人たちは多くいます。
苗字を知れば、その時の子孫なのかなと想像することすらできてしまう位に。
しかし、その人たちを「和人」ではないと迫害されることはありません。
なんですかねーーー、この差は。
アイヌの人たちは飛鳥時代にアイヌの民族としてひとつの文化を持ちながら、そこに住んでいたというだけの話なのですけど。
暗澹たる思いを抱いてしまいます。
そして、私がこれまで読んだ限りの本ではここまで明確に知里幸恵さんがどのような過程を得て字を持たない民族の唄を日本語に翻訳していったかという過程が書かれており、それは今の外国語から日本語に翻訳する以上の大変さがあることに気づかされました。
まず文字がないということで、アイヌの発する言葉をローマ字に起こして、日本語のカタカナでカナをふる。
そして、その一つ一つの言葉が日本語の何に対応するのか、直訳をし、更にアイヌ独特の文化となっている言葉を更に日本語のどのような文化に対応するのか考え、なければ、注釈のように説明を加えながら、文章としておかしくならないように文節移動をさせていく。
というような形でしょうか。
著書では口伝えの神謡を改めてアイヌ語にも日本語にも同時に訳していったという類のことが書かれてあり、とても納得しました。
日本語はもともと多言語よりもオノマトペが多くて、日本の作品を外国語に訳すときにかなり難関な部分であると聞いたとこがありますが、アイヌの言葉もオノマトペが多いようで、更には日本語のオノマトペと対応しなかったり(笑)。
これを10代でやってのけるのですから、彼女にはただただ頭が下がるばかりです。
彼女がこれを執筆するにあたり、国語学者の金田一京助さんが後押ししたのはよく知られていることですが、彼女だけでなく、他のアイヌの方に対しても後押しされていたことが本書の最後では書かれており、彼の功績は国語辞典よりもこちらのアイヌの文化を明文化させることにあったのではないかと思っています。
ただ、読めば読むほど切なくなってきます。
彼女の功績は果てしなく大きいけれど、それ故に命を縮めてしまったこと、翻訳することの原動力がすくなからずアイヌの人への迫害があったこと、何とも言えません。
そして、今回はたと頭をよぎったのが、彼女の纏う空気感が金子みすゞさんに似ているということ。
「美人薄命」と言う言葉がありますが、このような言葉はなくしてほしいなと思います。
言霊になるのは嫌です。
https://plaza.rakuten.co.jp/hibinotsurezure/diary/202208150000/

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クリミア半島のロシア軍基地で再び爆発 「破壊工作」受けたとロシア

2022-08-18 | 先住民族関連
BBC2022年8月17日

ウクライナ南部クリミア半島のロシア軍施設で16日、複数の爆発が起きた。クリミア半島では1週間前にも、別のロシア軍基地でウクライナ軍の攻撃によるとみられる爆発があったばかり。同半島は、ロシアが2014年に一方的に併合している。
ロシア当局は、クリミア半島北部ジャンコイ地域で火災による爆発が起き、別の火災で発電所や鉄道が被害を受けたと発表。「破壊工作」によるものだと非難した。
ロシアは「破壊工作」の種類については示唆しなかった。
ウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領顧問は今回の出来事について、「(クリミアの)非軍事化が進行中」だとし、爆発が偶発的なものではないことを示唆した。
クリミア半島では先週、黒海沿岸にあるロシア軍基地で爆発が連続し、ロシア軍機が破壊された。ウクライナは攻撃を認めていない。
一方、ロシア連邦保安庁(FSB)は、ウクライナの破壊工作員が今月、ロシア国内でも送電塔6基を爆破したとしている。
ウクライナ北東部の国境から約100キロにあるクルチャトフ地区の攻撃では、クルスク原子力発電所の「機能の技術的プロセス」に影響を与えたという。
しかし、同原発を運営するウクライナ原子力発電公社エネルゴアトムは、出力低下は「原子力発電所敷地外のサブステーションの故障」によるものだとして、FSBの主張に反論した。
何があったのか
ロシア国防省によると、16日の爆発は、クリミア半島北部にあるロシア軍基地の臨時弾薬庫で午前6時15分ごろ(モスクワ標準時)に起きた。
先住民族タタール人の指導者リファト・チュバロフ氏は、爆発は「草原の向こうまで聞こえる」ほどだったと述べた。
ロシア国防省は「深刻な」死傷者は出ていないと発表した。しかし、現地を訪れた親ロシア派のクリミア地域行政トップのセルゲイ・アクショノフ氏は、近くの村から2000人が移動したほか、2人の負傷者が出たと話した。
「男性1人はりゅう弾で負傷し、もう1人は壁で押しつぶされた。幸い命の危険はない」
ウクライナ空軍司令部のユーリー・イグナト報道官は、ロシアが「防火対策を守らなかった」ため爆発が起きたと記者会見で主張した。
「我々は(爆発が起きたという)事実にはもちろん満足している。(爆発が起きた)ジャンコイは敵がヘリコプターやその他の機材を保管していた場所の1つだからだ」
ロシア軍の戦線の後方に攻撃か
今回の爆発は、ウクライナ東部のロシア軍の戦線の背後で最近起きた一連の攻撃を思い起こさせる。
ウクライナの国防相によると、ウクライナ軍は6月以降、アメリカ製M142高機動ロケット砲システム(HIMARS)を使い、50ものロシア軍の武器庫を攻撃している。また、同国南部の橋の破壊にも同システムを使用し、クリミア半島からヘルソンへ続く重要な供給ラインを遮断した。
一方でロシアメディアは、クリミアではミサイルよりもドローンが使用されている可能性が高いとの見方を示している。ロシア紙コメルサントのウェブサイトは、クリミア南部シンフェロポリ近くでも16日、ロシア空軍基地が、小型ドローンによるものとみられる攻撃を受けたと報じた。
クリミアのロシア軍基地で9日に起きた複数の爆発では、衛星画像から少なくとも8機の航空機が損壊し、大きな被害が出たことが明らかになっている。ロシアは弾薬が爆発したと説明しているが、その精密な破壊の状況から、ウクライナの攻撃を受けていたことはほぼ間違いないだろう。
ウクライナ軍の攻撃が敵陣のはるか後方まで到達できることが明らかになり、ロシア側を大きく困惑させている。
(英語記事 Russia blames sabotage for new Crimea blasts)
提供元:https://www.bbc.com/japanese/62560388
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/27626

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