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アイヌ民族式婚礼3年ぶり 一般公募、札幌の渡辺さん夫妻 平取・二風谷 「伝統文化の空気感味わえた」

2022-08-26 | アイヌ民族関連
北海道新聞08/25 22:28 更新

イコロ(宝物)を渡す儀式で新婦の渡辺麻耶さん(中央右)にマキリを贈る新郎の恵士朗さん(中央左)
 【平取】町二風谷で20日、アイヌ民族の伝統的な結婚式「ウトムヌカラ」が3年ぶりに行われた。平取アイヌ協会青年部が2008年に始め、既婚者を含め知人や観光客に挙式を呼び掛けていた。3年前には初めてカップルを一般公募し札幌の夫婦に決まったが、翌年からコロナ禍で2年連続中止となっていた。ようやく挙式にこぎつけた2人は、民族衣装に身を包んで伝統家屋のチセで式を挙げ、祝福を受けた。
 ウトムヌカラは「互いを見つめ合う」の意味。1971年に町二風谷地区で行われた結婚式を基に、青年部がアイヌ民族の伝統的な舟下ろしの儀式「チプサンケ」に合わせた恒例行事として始めた。2011年からはチプサンケ前日に前夜祭として開催している。
 2年の延期を経て20日、ウトムヌカラを行ったのは札幌のITコンサルタント渡辺恵士朗さん(38)と会社員の麻耶(まや)さん(37)。青年部が「活動を広く知らせよう」と19年に町ホームページで公募した、20年の挙式希望に申し込んでいた。
 式は新型コロナ対策で参列者を家族や関係者計約30人に抑えた。2人は刺しゅうが施された民族衣装を着て、新郎はサパンペ(儀式用の冠)とエムシ(刀)、新婦はヘコカリプ(女性用の鉢巻き)とタマサイ(首飾り)を身に付ける正装で臨んだ。
 いろり端に向かい合って座り、まず結納にあたるイコロ(宝物)を渡す儀式を行った。新郎はマキリ(小刀)、新婦はテクンペ(手甲)をそれぞれ互いに贈った。マキリとテクンペは、町二風谷の工芸家の高野繁広さん(72)と妻啓子さん(69)が作品を提供した。
 その後、新婦がおわんによそった米を2人で半分ずつ食べ、ともに生活していくことを誓う「飯食いの儀」や、人間と神々との橋渡し役を担うアペフチカムイ(火の神)への結婚報告、新郎新婦の幸せを願うカムイノミ(神への祈りの儀式)などを行い、50分ほどかけて式を終えた。
 2人は15年に旅行など共通の趣味をきっかけに知り合い、17年に結婚。すでに結婚式を挙げている。
 旭川出身の恵士朗さんは早大時代の授業で故郷のアイヌ文化を学び「人と神と自然を一体に捉え、地域に根ざすアイヌ文化の面白さを知った」という。札幌出身の麻耶さんは約10年前に内閣官房アイヌ総合政策室北海道分室の臨時職員としてアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開業準備に携わり、「和人の文化と違う視点で自然を敬うアイヌ文化に興味が湧いた」と振り返る。
 ウトムヌカラの公募を偶然見つけた2人は「珍しくて面白そう」と応募。延期が続いただけに終了後、「待ち望んでいた式ができ、ほっとしました」と笑顔を見せた。恵士朗さんは「文献や写真、動画では得られないアイヌ文化の空気感を味わえました」と語った。
 青年部の川奈野利也部長(41)は「伝統儀式を残していくとともに、青年部員が儀式の作法を身に付ける場にもなる。今後も続けたい」と話した。一般公募は来年にも再開する予定。(杉崎萌)
 ※「ウトムヌカラ」の「ム」と「ラ」、「チプサンケ」の「プ」、「エムシ」の「シ」、「ヘコカリプ」の「プ」、「イコロ」の「ロ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/722046/

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ウポポイに定期観光バス 札幌発着、現地ガイドが案内

2022-08-26 | アイヌ民族関連
北海道新聞08/25 21:18 更新

ウポポイに到着し、バスから降りる乗客たち
 【白老】北海道中央バス(小樽)は、アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」など町内を巡る札幌駅前バスターミナル発着の定期観光バスの運行を始めた。ウポポイを訪れる定期観光バスは今回が初めて。初日の23日は、道内外から訪れた観光客ら9人が乗車した。
 ウポポイのほか、町内の仙台藩白老元陣屋資料館や千歳市のキウス周堤墓群などを日帰りで巡る。乗客に各地を見て学んでもらうため、現地ガイドによる誘導や案内がある。
 初日は午後0時半ごろ、ウポポイにバスが到着し、乗客は国立アイヌ民族博物館や伝統舞踊を見学した。広い園内で、町民有志の観光ガイド組織「白老おもてなしガイドセンター」の3人が案内役を担った。岩城達己代表(67)は「ウポポイを核としつつ、それ以外の白老の見どころも伝えていければ」と意気込む。
 ウポポイを運営するアイヌ民族文化財団の誘客広報部・西條林哉誘客課長は「来場する選択肢が増えることは喜ばしいこと。アイヌ文化に触れるきっかけになればうれしい」と話し、リピーター獲得にも期待を寄せた。
 乗車定員は22人。料金は大人7600円など。運行は10月30日までで、運休日や料金など詳細の確認、予約は、同社ホームページ(https://teikan.chuo-bus.co.jp/course/13599)で。(竹田菜七)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/721646/

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催しラインアップ(教養) -「琉球・アイヌ民族遺骨盗掘事件」学習会

2022-08-26 | アイヌ民族関連
奈良新聞2022.08.25
8月28日 13時30分
奈良県人権センター(奈良市大安寺1丁目)
「先住民族アイヌの声実現!実行委員会」事務局の出原昌志さんの講演「アイヌ遺骨問題―植民地主義と決別を!」と琉球民族遺骨返還請求訴訟弁護団長の丹羽雅雄さんの講演「琉球民族遺骨返還請求訴訟京都地裁判決批判」。参加費500円。先住民族アイヌのいまを考える会、琉球人遺骨返還を求める奈良県会議が主催。
同会議の崎浜盛喜共同代表、電話:080(1410)6335
https://www.nara-np.co.jp/news/20220825114231.html

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全国の大学生らが地域を学ぶ【平取】

2022-08-26 | アイヌ民族関連
日高報知新聞2022.08.25
【平取】全国の大学から集まった大学生・大学院生が大学のキャンパスを飛び出し、地域について学び合う「大地連携ワークショップ夏inびらとり」が22日から二風谷地区で始まった。全国から選ばれた23人が、26日まで5日間の日程で、アイヌ文化を体験。アイヌ文化や地域が抱える課題について考えやアイデアを地域と共有し、地域文化の振興を目指す。26日の発表会では、学生の目線で平取町やアイヌ文化の振興について提案する。
 同ワークショップは、今年で10年目(夏・冬年2回)の開催。2012年(平成24年)に、東日本圏の大学間連携共同教育推進事業(文科省補助事業)の関係機関として平取町が参加。以降、補助事業として2年間実施し、実施されない年度は町単独事業としてワークショップを開催している。
 19年(令和元年)5月のアイヌ施策推進法施行によりアイヌ政策交付金制度が創設され、令和2年度に新たな大地連携ワークショップとして全国から募集。びらとり大地連携協議会を設立し、初代会長に小田隆治さん(山形大名誉教授)、その他4人の大学教授などに委員を委嘱した。
 21年2月のワークショップは一部オンラインで開催。同8月は新型コロナウイルスのデルタ株の急激な感染拡大のため中止。22年2月は全員がオンラインで実施され、今回は1年半ぶりに現地開催となった。
 今回は53人の応募があり、人数制限のため北海道大、東北大、慶応義塾大、立命館アジア太平洋大、沖縄県立芸術大などから23人を選出。
 山形大、立命館アジア太平洋大、沖縄県立芸術大の教職員が二風谷で学生たちをサポートし、23日は、二風谷アイヌ文化博物館見学、アイヌ語学習、木彫り体験、アイヌ古式舞踊体験。24日は、イオルアイヌ文化ガイドツアー、ユカラと語りべ見学、アットゥシ織体験。25日は、アイヌ伝統料理体験、刺繍体験などが計画されている。
 東北大2年の牧島理沙さんは「アイヌ文化を知らない。文献で少し知っている程度。実際に平取町に来て地域文化に触れ、実体験を通して知りたいと思う」、弘前大1年の八木澤佳穂さんは「歴史的なことを調べるのが好き。将来は文化を広める仕事に就きたいと思っているので、今回の体験の中で広める立場に立っていろいろ考える材料にしたい」と話した。
 発表会は26日午前10時から沙流川歴史館で行われる。一般も現地とオンラインで参加できる。

二風谷コタン(シネチセ)で大地連携ワークショップのオリエンテーションをする参加者たち
http://www.hokkaido-nl.jp/article/26306

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核の歴史 アートで表現 丸木美術館で蔦谷さん展覧会 福島原発事故に衝撃 寓話の形で本質伝える

2022-08-26 | 先住民族関連
東京新聞2022年8月25日 07時25分
米国と日本の核問題をテーマに創作を続ける美術家の展覧会が、原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市)で開かれている。二〇〇六年に渡米し、ニューヨークを拠点に活動する蔦谷楽(つたやがく)さん(47)。イソップ寓話(ぐうわ)のように人間を動物の姿で表現するのが特徴で、その理由は「国籍や人種にとらわれずに済むから」。悲劇を扱ってもどこかユーモラス。そんな自らの作品を「子どもや若い人が、核や戦争の問題に関心を持つきっかけになったらうれしい」と話す。(出田阿生)
 政治家はゴキブリ、軍人はバッタ、学者は植物、マスコミは蚊の姿に-。蔦谷さんの手にかかると、こんなふうになる。絵の登場人物たちはテーブルを囲んで「核弾頭ゲーム」に夢中。現在、世界には一万三千発以上の核弾頭があるという。命を軽視する核開発競争を象徴するような絵だ。
 これは「核兵器の歴史」を描いた四十七枚の絵画シリーズ。会場にはうち十九枚を展示した。たとえば核兵器の材料となる米国のウラン鉱山開発がテーマの作品「ウランの熱狂」では、サケ(先住民族の労働者)がかぶるヘルメットにキツネ(白人)がちゃっかり乗っている。放射性物質の危険を知らされずに働いた鉱山労働者の悲劇が浮かぶ。

《ウランの熱狂》2020年
 長崎原爆のプルトニウムも精製された核施設ハンフォード・サイトの絵も。「風下」はヒツジ(住民)の周りを頭のない奇形のヒツジが走り回る。放射性物質の環境汚染で住民には健康被害が出た。閉鎖後も大量の放射性廃棄物が貯蔵され、米国最大の汚染地といわれる。
 「以前は核問題に関心はなかった」と蔦谷さん。作品を作り始めるきっかけは一五年、父から送られてきた福島県沿岸部の写真だった。山積みになった除染廃棄物の黒い袋から雑草が生え、イノシシが走り回っていた。米国にいて原発事故を忘れかけていたが、「被害は終わっていない」と衝撃を受けた。猛然と資料を読み、核関連施設を訪れ、日米の被爆者に直接取材を重ねて「原爆と原発がつながっていることが初めて分かった」。
 さらに、絵で表現しきれなかったアイデアを「エノラズ・ヘッド」という映像作品にまとめ、今回展示した。登場人物は、鳥や動物の木製のお面をかぶった蔦谷さんや友人ら。近未来を舞台に、人類の核開発や戦争の歴史をたどる。「SFのようなおとぎ話にすれば、構造だけが浮かび上がると考えた」。未来の人が過去を振り返る場面で「殺人の革新を文明と呼んでいます」というセリフが秀逸だ。
 会場では、第二次世界大戦下の米国で日系人が強制収容された歴史を振り返る作品も展示。蔦谷さんは「戦争はいつも、権力者の周到な計画があるからこそ起きて、一般市民が犠牲になる。そんな人類共通のシステムを作品で伝えられたら」と話す。
 展覧会「ワープドライブ」は十月二日まで。月曜休館。入館料は大人九百円、十八歳未満六百円。小学生四百円。問い合わせは丸木美術館=電0493(22)3266=へ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/197930?rct=metropolitan

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ド迫力!リマスター版『アバター』予告&ポスタービジュアル公開

2022-08-26 | 先住民族関連
シネマトゥデイ 2022/08/25 11:33

© 映像美がさらに進化! - (C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
 ジェームズ・キャメロン監督が手掛ける映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(12月16日公開)に先駆けて公開される『アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター』(9月23日から2週間限定公開)より、新予告とポスタービジュアルが公開された。
 『アバター』は、神秘の星パンドラの森を舞台に、星の貴重な資源を狙う人間と先住民族ナヴィの争いを描くアドベンチャー超大作。『タイタニック』を抜き、11年ぶりに世界歴代興行収入第1位を更新するなど大ヒットを記録した。リマスター版は、進化した3D映像で一新され、さらに重要なシーンが追加された特別版となる。今回公開されたポスタービジュアルには、「世界歴代No.1を、体験せよ」の文字が添えられ、伝説的な作品をスクリーンで見ることができる貴重な機会に期待が高まるデザインになっている。
 続編となる最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は前作の約10年後が舞台となる。パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は、先住民ナヴィのネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれ、子どもたちを平和な時を過ごしていた。しかし、再び人類が現れたことで森を追われ、未知なる“海の部族”の元へ身を寄せることになる。(今井優)
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/movies/e3-83-89-e8-bf-ab-e5-8a-9b-ef-bc-81-e3-83-aa-e3-83-9e-e3-82-b9-e3-82-bf-e3-83-bc-e7-89-88-e3-80-8e-e3-82-a2-e3-83-90-e3-82-bf-e3-83-bc-e3-80-8f-e4-ba-88-e5-91-8a-ef-bc-86-e3-83-9d-e3-82-b9-e3-82-bf-e3-83-bc-e3-83-93-e3-82-b8-e3-83-a5-e3-82-a2-e3-83-ab-e5-85-a/ar-AA113Ev0

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