北海道新聞08/20 23:01 更新

ポストカードを手に「春のひなた」の活動を紹介する羽田野香里さん(左)と、同施設代表のニコラス・モレノさん
【小樽】小樽市出身で、南米コロンビアで10年以上、日本語講師を務めてきた羽田野香里さん(48)が、人口約250万人の同国第2の都市メデジン市に、日本語学習や日本文化の交流を行う施設「haru no hinata(春のひなた)」を開設した。同市で同様の民間施設は珍しいといい、羽田野さんは「互いの国について学び合い、北海道の魅力も伝えたい」と意気込む。
羽田野さんは後志管内黒松内町の福祉施設職員を経て、コロンビアで貧困地域の支援活動などを行ってきた。2009年からメデジンの大学で日本語講師を務めていたが、コロナ禍で昨年12月での講座閉鎖が決まり、元受講生から「日本語文化センターをつくろう」と誘われた。退職金を充てて今年2月に施設を開いた。施設名は「常春の街」といわれるメデジンと日本のイメージを組み合わせた。
メデジンでは日本のアニメ「NARUTO―ナルト―」などが人気。羽田野さんは「日本文化に興味を持つ人は増えている。両国の懸け橋となる人材が育ってほしい」と期待する。
施設では羽田野さんら日本人2人と現地スタッフ3人が有料で日本語を教え、約60人が受講。授業では北海道やアイヌ民族に関する話題も意識的に取り入れている。毎週土曜には、日本語や日本文化を扱うサークル活動、料理や浴衣の着付け体験なども無料で実施。図書コーナーや和室もつくり、今後は日本の漫画や百人一首もそろえて住民らに無料開放する予定だ。
同施設は両国をイメージしたポストカードを作り、売り上げの一部を運営費に充てている。11枚2500円。申し込みは羽田野さんのメールkaorihatano@gmail.comへ。(谷本雄也)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/720073/


ポストカードを手に「春のひなた」の活動を紹介する羽田野香里さん(左)と、同施設代表のニコラス・モレノさん
【小樽】小樽市出身で、南米コロンビアで10年以上、日本語講師を務めてきた羽田野香里さん(48)が、人口約250万人の同国第2の都市メデジン市に、日本語学習や日本文化の交流を行う施設「haru no hinata(春のひなた)」を開設した。同市で同様の民間施設は珍しいといい、羽田野さんは「互いの国について学び合い、北海道の魅力も伝えたい」と意気込む。
羽田野さんは後志管内黒松内町の福祉施設職員を経て、コロンビアで貧困地域の支援活動などを行ってきた。2009年からメデジンの大学で日本語講師を務めていたが、コロナ禍で昨年12月での講座閉鎖が決まり、元受講生から「日本語文化センターをつくろう」と誘われた。退職金を充てて今年2月に施設を開いた。施設名は「常春の街」といわれるメデジンと日本のイメージを組み合わせた。
メデジンでは日本のアニメ「NARUTO―ナルト―」などが人気。羽田野さんは「日本文化に興味を持つ人は増えている。両国の懸け橋となる人材が育ってほしい」と期待する。
施設では羽田野さんら日本人2人と現地スタッフ3人が有料で日本語を教え、約60人が受講。授業では北海道やアイヌ民族に関する話題も意識的に取り入れている。毎週土曜には、日本語や日本文化を扱うサークル活動、料理や浴衣の着付け体験なども無料で実施。図書コーナーや和室もつくり、今後は日本の漫画や百人一首もそろえて住民らに無料開放する予定だ。
同施設は両国をイメージしたポストカードを作り、売り上げの一部を運営費に充てている。11枚2500円。申し込みは羽田野さんのメールkaorihatano@gmail.comへ。(谷本雄也)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/720073/