NHK 01月09日 18時58分
博物館に収蔵されているアイヌ文化の貴重な資料について、劣化を防ぐための保管方法などとあわせて紹介する催しが胆振の白老町にあるウポポイで開かれています。
ウポポイにある国立アイヌ民族博物館は、アイヌ文化への理解を深めてもらおうと、関連する資料を集め、後世に伝えるために保管しています。
この博物館が開いている催しでは、収蔵するおよそ1万点の資料のうち、およそ100点を「収集」と「保管」、そして「活用」の3つのコーナーにわけて展示しています。
このうち、「保管」については、アイヌの人たちが神や先祖へ祈りを捧げる時に使う「イクパスイ」という棒状の道具を、劣化の原因となる物質が発生しづらい中性紙でできた箱で保管していることなど、大切な資料を守るための取り組みが紹介されています。
また、「活用」のコーナーでは首飾りや刀を3Dプリンターで作り、手に取って触れることができるようにすることで、アイヌ文化をじかに体感できるように工夫するなど、博物館の裏側についても学べるようになっています。
国立アイヌ民族博物館の八幡巴絵学芸主査は、「冬休み中の小学生や中学生、高校生にも見てもらい、学芸員や研究員の仕事にも興味をもってほしい」と話していました。
この催しは来月16日まで開かれています。
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